![taghit アルジェリアの観光 サハラ砂漠](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria014.jpg)
アルジェリアの治安は?マナーや宗教、食事まで訪問前に知っておきたい基本情報
目次
Toggleアルジェリアは、広大なサハラ砂漠と地中海の美しい海岸線を有する北アフリカの魅力的な国。しかし、訪れる際には現地の文化や習慣を理解し、安全に旅を楽しむための基本情報を知っておくことが大切です。
このガイドでは、アルジェリアの治安状況や旅行時のマナー、イスラム教を基盤とした文化、そして現地で楽しむべき食事について詳しく紹介します。
これを読めば、安心してアルジェリア旅行の計画を進められるはず。これを参考に楽しい旅をしてきてくださいね!
アルジェリアの基本情報
![アルジェリアの観光地 ユネスコ世界遺産ムザブの谷 ガルダイア Beni Isguen](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/ghardaia000.jpg)
- 位置: 北アフリカに位置し、地中海に面している。日本から西へ約10,000 km
- 時差: 日本との時差は -8時間(日本が昼の12時のとき、アルジェリアは午前4時)
- 首都: アルジェ(Algiers)
- 国旗: 緑と白の二分割に赤い三日月と星(イスラムを象徴)
- 人口: 約4,400万人(2024年時点)
- 言語: アラビア語(公用語)、ベルベル語(準公用語)、フランス語も広く使用
- 通貨: アルジェリア・ディナール(DZD)。1 DZD ≒ 0.99 JPY(2024年12月時点、変動あり)
- 宗教: イスラム教(主にスンニ派)がほとんど
- ビザ: 日本国籍者は観光目的でも 事前取得が必要。申請は駐日アルジェリア大使館(自国にある大使館)でのみ可能。また、招待状や旅程表が求められる。
駐日アルジェリア大使館:https://embtokyo.mfa.gov.dz/ja
※2023年3月より南部24県を訪問する外国人旅行者にアライバルビザを発給。しかし、これらの地域の多くはテロ等の危険性が高く危険度レベル2~4に指定されており、日本大使館では観光での立ち入りは控えるように呼び掛けている。また、アライバルビザ対象地域の観光は、アルジェリア政府が認可した旅行会社によるツアー旅行のみ
実際にアライバルビザを申請、取得したときの体験は、こちらの記事で紹介しています。
>>アルジェリアにアライバルビザで入国!取得方法とメリット・デメリットを解説
アルジェリアの行き方
日本からアルジェリアへの直行便はないため、乗り継ぎ便を利用するのが一般的。以下は代表的なルートです:
①ヨーロッパ経由:日本 → ヨーロッパ → アルジェリア
日本(東京、大阪など)からヨーロッパ(パリ、フランクフルト、イスタンブールなど)へ飛行機で移動。
ヨーロッパからアルジェ(アルジェリアの首都)へ乗り継ぎ便。
例: エールフランス(AF)(パリ経由)やターキッシュエアラインズ(TK)(イスタンブール経由)。
②中東経由:日本 → 中東→ アルジェリア
日本からドバイ(エミレーツ航空)やドーハ(カタール航空)を経由。
ドバイやカタールからアルジェリア(アルジェなど)への便に乗り継ぎ。
所要時間
日本からヨーロッパまで約12〜13時間。
ヨーロッパからアルジェリアまで約2〜3時間。
乗り継ぎを含めると、総所要時間は約17〜20時間。
アルジェリアの治安と注意事項
![アルジェリアの首都 アルジェの人気観光スポット](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria009.jpg)
2024年11月に訪れた感想としては、全く不安感はありませんでした。ただ、アジア人があまりおらず、興味の目で見られることは覚悟しておきましょう。かなり注目されます。
また、カスバなどの観光地以外ではカフェなどにほとんど女性がおらず、若干入りずらい雰囲気はあります。
治安状況
首都アルジェや遺跡、世界遺産が点在する主要都市(オラン、コンスタンティーヌなど)は比較的安全。
南部や国境付近(特にリビア、マリ、ニジェールとの国境)はテロや武装勢力のリスクがあり、渡航非推奨。
旅行時の注意事項
観光地での安全対策: 貴重品は分散して持ち、スリや置き引きに注意。
夜間外出の回避: 夜遅くの一人歩きは控えましょう。
写真撮影: 軍や警察施設、政府関連の建物は撮影禁止。
服装: 観光客には寛容ですが、イスラム文化に配慮した控えめな服装がおすすめ。特に宗教施設訪問時は、肩や膝を隠す服装が必要です。
イスラム文化を尊重し、露出を控えた服装を心がけましょう。
また、サハラ砂漠では防塵のスカーフや日焼け止めが必須。冬にあたる11月~1月は砂漠と言えども陽が沈むと寒くなるため、ダウンジャケットなどの防寒着が必要です。
言語: フランス語やアラビア語が主流。英語は通じにくいので基本的なフレーズを覚えると便利です。
交通・移動
公共交通機関(バスや地下鉄)は利用可能(地下鉄は日本以上に綺麗)だが、混雑時や郊外の路線は注意。
アルジェやコンスタンティーヌにはLRT(Light Rail Transit)も走っており便利。
信頼できるタクシーや配車アプリ(Yassirなど)を利用するのがおすすめ。
体験談:ただし、ピックアップ場所までの道を聞くために電話がかかってくることが多く、アラビア語が話せないといつまでたっても場所がわからず迎えがこない、ということがありました。多少歩いてでも、乗降場所はわかりやすいところを指定するのが上手に利用するコツです。
緊急連絡
トラブル時は日本大使館(アルジェ)や地元警察にすみやかに相談しましょう。
在アルジェリア日本大使館:https://www.dz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
所在地:1,Chemin El Bakri,Ben Aknoun,16028,Alger(B.P.80 El Biar),Algérie
電話:+213 (0)23 37 55 33
アルジェリア警察電話:17または1548
体験談:アルジェリアは海外の観光客に問題が起こらないように、ということをとても注意深く気にしています。実際に私は観光で訪れた先で、先導から観光、ホテルのチェックインまで4人警官とパトカーが付き添ってくれたことがありました。
また、警察以外にもセキュリティ会社もたくさんあり、砂漠内の高速を走るときにはセキュリティ強化のために無料で伴走までしてくれました。
観光地では地元の人々は親切で、一般的な注意を守れば安全に楽しめます。
逆に、そのような人たちのためにも絶対に問題を起こさないように注意しなくては、と感じました。
アルジェリア観光のベストシーズン
![アルジェリアの観光 サハラ砂漠](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria019.jpg)
アルジェリアの観光に最適な時期は、春(3~5月)と秋(9~11月)です。この季節は、暑さが和らぎ、観光しやすい穏やかな気候となります。
- 北部地中海沿岸: 温暖で過ごしやすく、アルジェやオランの街歩きに最適。
- 南部サハラ砂漠: 夏は酷暑となるため、涼しくなる秋から冬がベスト。砂漠の美しい星空やタッシリ・ナジェールの岩絵を楽しめます。
アルジェリアの世界遺産
![アルジェリアの観光 世界遺産 Djémila](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria022.jpg)
アルジェリアの世界遺産は、イスラム文化、古代ローマ、先史時代の多様な歴史を体現しており、訪れる価値が高い場所ばかりです。
・アルジェのカスバ
首都アルジェの旧市街で、オスマン帝国時代の要塞やモスクが残る迷路のような街並み。アルジェリアの歴史と文化が凝縮された場所。
・ティパサ
地中海沿いに広がるローマ時代の古代遺跡群。劇場やヴィラなどがあり、ローマ文化と地元ベルベル文化の融合が見られる。
・ジェミラ
アフリカのローマ遺跡の中でも保存状態が良い山間の古代都市。壮大な凱旋門やフォーラムが見どころ。
・ムザブの谷
5つの要塞都市(キサール)で構成される砂漠のオアシス。宗教的建築と自然環境の調和が特徴。イバード派の文化が息づく。
・タッシリ・ナジェール
サハラ砂漠に広がる巨大な岩絵群。先史時代の生活や動植物が描かれており、人類の歴史を物語る貴重な遺産。
・ベニ・ハンマド要塞
アルジェリア北部の山間部に位置する11世紀の要塞都市。ハンマド王朝の首都として建設され、壮大な宮殿跡やミナレット(塔)が見られる。イスラム建築の発展を示す貴重な遺跡。
・ティムガッド
サハラ砂漠の北端に位置する、ローマ帝国時代に建設された都市遺跡。碁盤目状の都市設計やフォーラム、凱旋門が保存されており、「アフリカのポンペイ」とも称される。
・ティミムーンのアルガル遺跡(予定登録)
砂漠の中に点在する古代の交易路と遺跡群。岩壁に描かれた記録が、昔の生活を鮮明に伝える。
これらの世界遺産は、アルジェリアの多様な歴史、文化、自然の魅力を象徴しています。訪れる際は、それぞれの背景に触れることでより深い体験ができるでしょう。
アルジェリアの有名なもの
![アルジェリアの観光 Oran](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria007.jpg)
アルジェリアで有名なものを紹介します。チャンスがあればぜひ人気のあるものや場所を探したり、訪れたりしてみてください。
アルジェリアの有名な観光地
![アルジェリアの観光 Amir Abdel Kader Mosque Constantine 天空の町](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/constantine004.jpg)
世界遺産以外にも美して魅力的な観光地がアルジェリアにはたくさんあります。
・ミラ大モスク(コンスタンティーヌ): 北アフリカ有数の美しいイスラム建築。
・スィディ・ムシッド橋(コンスタンティーヌ): 世界で最も高い吊り橋の一つ、絶景スポット。
・オラン大聖堂(オラン): フランス統治時代の影響を受けた壮大な大聖堂。
・ジャーミア・エル・ジャディード(アルジェ): アルジェ湾を望む歴史あるモスク。
・ガルダイアのスーク(市場): ムザブの谷にある、ベルベル文化の色濃い伝統市場。
これらのスポットも、アルジェリアの多様な魅力を体感できる観光地です!
アルジェリアの有名な特産品
・アルガンオイルや香辛料:料理や美容に人気。
・カーペットや手織り製品:サハラ地方の伝統工芸品。
・デーツ:現地ではお茶を飲む時に必ずと言っていいほど一緒に食します。
日本へも申告なしで持ち込めるのでお土産にもおすすめ。
・砂絵や砂のバラ:サハラならではの思い出に残る特産品。
アルジェリアの有名な食べ物
![アルジェリアの料理 クスクス デーツ](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria023.jpg)
アルジェリア料理は、地中海とアラビア文化が融合した豊かな味わいが特徴です。
- クスクス: 蒸したセモリナ粉の粒に野菜や肉の煮込みをかけた国民食。
- シチュア(Chorba): トマトベースのスープで、ラム肉や野菜が入る。
- ブリック(Briq): 薄い生地に卵や具材を包んで揚げた軽食。
- シャア(Chaâir): サハラ地方のスパイスが効いたパスタ料理。
- ミントティー: 食後に欠かせない甘いお茶。砂漠のホスピタリティの象徴。
地元の市場やレストランで、多様な文化が反映されたアルジェリア料理を楽しむのも旅の醍醐味。スープやBBQは日本人好みの味付けなので食がすすむはずです。
アルジェリア訪問前に知っておきたい耳より情報
![アルジェリアの観光 コンスタンティーヌ Pont d'El-Kantara](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/constantine022.jpg)
・チップについて
アルジェリアではチップが一般的ではありませんが、レストランやタクシーでサービスが良かった場合、小額を渡すと喜ばれます。
・クレジットカードについて
クレジットカードの利用は都市部のホテルや高級レストランに限られ、現金が主流です。
ATMでの現金引き出しは可能ですが、念のため現金を準備しておくと安心です。
・地元文化とマナー
挨拶: 「アッサラーム・アライクム(平和があなたにありますように)」が一般的な挨拶。
※日本人にはサラマリコムときこえます。
・通信・SIMカード
現地でSIMカードを購入すると、格安でデータ通信が利用可能。大手キャリアは「Djezzy」「Ooredoo」「Mobilis」など。空港や街中で購入できます。
Wi-Fiは都市部のホテルやカフェで利用可能です。
・シエスタの実態
北部都市部(アルジェ、オランなど)の商業施設やレストランは昼間も営業している場合が多く、シエスタの習慣は減少しています。特に現代的なエリアやビジネス街では、昼休憩は短めです。一部の小規模店舗や市場では、特に暑い夏の日には昼間の一時的な閉店が見られることもあります。
その一方、サハラ砂漠地帯などでは、暑さが厳しいため、午後の数時間を休憩に充てるシエスタ文化が根強く残っています。特に夏場は、午前中に活動し、夕方以降に再開するのが一般的です。
・イスラム教と昼休憩
イスラム教の礼拝(特に正午の礼拝「ズフル」)の時間に合わせて、昼食や短い休憩を取ることが多いです。
旅行者へのアドバイス:
観光時の計画: 小規模なお店や観光地が一時的に休業している場合があるため、午前中や夕方に訪れるのがおすすめです。
アルジェリアでは、シエスタ文化は地域や環境によって異なりますが、旅行者にとっても一息つける時間帯となります。特に夏の暑い日には、無理をせず現地のリズムに合わせて旅を楽しむのがベストです!
アルジェリアの基本情報まとめ
![アルジェリアの基本情報 オアシス Ain Sefra](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria016.jpg)
アルジェリアの基本情報や注意事項を紹介しました。
事前にこれらを知っておけば、よりスムーズで快適な旅が楽しめます。
また、アラビア語やフランス語が主流なので、基本的なフランス語「ボンジュール」や「メルシー」を覚えておくと現地の人たちとのコミュニケーションも円滑になるでしょう。
アルジェリアの豊かな文化と自然をぜひ堪能してきてくださいね。
![アルジェリアの首都 アルジェの観光 カスバの街並み 世界遺産](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/Alger08-75x75.jpg)
![アルジェリアの観光 世界遺産 ガルダイア ムザブ谷 ビザ 入国審査](https://tabilapin.com/wp-content/uploads/2024/12/algeria000-75x75.jpg)
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