テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光
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テルヒーン・ツァガーン湖とホルゴ火山:国立公園で出会うモンゴルの絶景と鹿石の神秘

モンゴル中部、アルハンガイ県に位置する ホルゴ・テルヒーン ツァガーン湖国立公園(Khorgo-Terkhiin Tsagaan Nuur National Park)は、火山活動によって形成された独特の地形と豊かな自然美で知られるエリアです。この公園は、壮大な風景を楽しむだけでなく、モンゴルの自然と歴史を深く体験できるスポットが満載です。以下に、訪れるべき主要な見どころを紹介します。

ホルゴ・テルヒーン ツァガーン湖国立公園の場所

①テルヒーン・ツァガーン湖:Terhkiin Tsagaan Lake

テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光

テルヒーン・ツァガーン湖(Terkhiin Tsagaan Nuur)は、モンゴル中部に位置するホルゴ・テルヒイン・ツァガーン湖国立公園の中心に広がる美しい淡水湖。標高約2000メートルの高地にある自然の宝庫で、火山活動によって形成されています。

その名前は「白い湖」を意味し、透明度の高い水面が周囲の山々や溶岩台地を映し出す様子は息をのむ美しさです。湖畔では、乗馬やハイキング、カヤック、キャンプといったアウトドアアクティビティを楽しむことができ、特に夜には満点の星空が広がり、静寂の中で特別なひとときを過ごせます。

②ホルゴ火山:Khorgo

ホルゴ火山 テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光

湖の近くにそびえる ホルゴ火山 は、この地域の象徴的なランドマークです。この死火山は約8,000年前の噴火によって形成されました。火口へは徒歩でアクセスでき、比較的軽いハイキングで山頂まで到達可能です。

火口の縁に立つと、深さ約100メートルのクレーターを間近に見ることができ、さらに周囲の壮大な風景が一望できます。火山の斜面には溶岩による独特な地形が広がり、自然の驚異を間近で感じられる場所です。

写真スポットとしても人気があり、テルヒーン・ツァガーン湖は、自然の中でリフレッシュしたい旅行者にとって理想的な観光地といえるでしょう。

③周辺の3つの洞窟

テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光

ホルゴ火山周辺には、以下のような興味深い洞窟が点在しています。

アイスケイブ(氷の洞窟)
 一年中溶けない氷を抱えた洞窟で、夏でも涼しさを感じられる不思議な空間です。自然の冷気に触れ、古代の冷凍庫のような環境を体験できます。

イェール・ドア洞窟
 独特な地形を持つ洞窟で、溶岩流の痕跡を目の当たりにできます。探検気分で中を歩きながら、地質学的な魅力を感じられます。

シャーク洞窟
 内部は複雑な構造になっており、アドベンチャー好きな訪問者にとって興味深い探検の場です。洞窟内は暗く冷たいので、懐中電灯や防寒具の準備が必要です。

④鹿石:deer stones

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鹿石(ディアストーン)は、モンゴルをはじめ中央アジア各地で見られる古代の石碑で、この国立公園周辺にも多く存在します。鹿石の彫刻は独特のスタイルで躍動感があり、表面に彫られた優雅な鹿の姿や武器、幾何学模様が特徴です。
これらの石碑は青銅器時代から鉄器時代(紀元前1000年~300年頃)にかけて建てられたとされており、儀式や祈りの場で使用されたと考えられています。
鹿石は古代遊牧民の精神文化や信仰の象徴とされ、古代モンゴルの歴史を伝えてくれる貴重な遺物。これらの石碑は、生活様式を知るうえで貴重な手がかりとなっています。

おすすめの過ごし方

テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光

この地域では、美しい湖畔でのんびりとした時間を過ごしたり、ホルゴ火山や洞窟を巡る冒険を楽しむことができます。鹿石の見学を通して古代の文化に触れることもおすすめです。さらに、近隣のゲルキャンプに宿泊することで、星空を眺めながらモンゴル伝統の生活を体験できます。

Lapinの旅日記:テルヒーン・ツァガーン国立公園編

テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光
いよいよ最後の訪問地、北モンゴルへ。
今日はだらりゆらりとピクニックデーということで、アルハンガイ県にある壮大な山岳景観と絶滅危惧種の動植物を保護するために設立されたホルゴ・テルヒーン・ツァガーン国立公園で、死火山のホルゴ火山と3つの洞窟を探検!
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ホルゴ火山の周辺は植物も豊富で、ヤクを中心とした遊牧民が多く暮らす牧草地。
頂上からの眺めはとても穏やかで美しい。
かって流れ出た溶岩がテルク川をせき止め、いくつかの淡水の湖を形成しているためか、水も豊かで緑がより一層優しく感じる。
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ハンガイ山脈にある 溶岩にふさがれてできたテルヒーン・ツァガーン湖の「ツァガーン」はモンゴル語で「白」。周囲の火山と共に国の保護区に指定されている。
湖畔では馬やヤクの群れがのんびりと大地を食す。
今日も穏やかに過ぎてゆく時間が心地よい。
テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光
ピクニックランチに立ち寄った森は、アルプスの少女ハイジの世界。
野花に埋もれた大地からモルモットが顔を出し、流れる川には魚たちが泳ぐ。
写真でそのままの美しさを切り取れないのが残念。本物見たら絶対感動するはず。
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中央アジアに広く分布する古代のdeer stones(鹿石)は、中央アジアで約600の鹿石が発見されており、そのうち500はモンゴルで発見されている。
鹿石は、人類最初の記念碑の一種といわれており、様々な刻印が彫られた柱のこと。
最も古いものは紀元前13世紀から9世紀のもの。その大部分は青銅器時代のものだそう。
テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光
立石には、太陽、月、ベルト、ナイフ、飛び跳ねる鹿などの絵が幻想的に彫られている。
それはまるで古代から現代へ、その存在を知らしめるためのメッセージ、もしくは古代アーティストの魂か。
いつの時代にもアートが存在することが興味深い。

テルヒーン ツァガーン湖国立公園観光のまとめ

テルヒーン・ツァガーン湖と鹿石 モンゴルの観光

コルゴ・ターキン・ツァガーン国立公園 は、モンゴルの大自然と古代文化を堪能できるスポット。テルヒーン・ツァガーン湖やホルゴ火山の壮大な景色、神秘的な洞窟、そして歴史的な鹿石が一堂に会するこのエリアは、アウトドア活動と歴史探訪を組み合わせた旅行を楽しみたい方にとって、ぜひ訪れてほしい場所です。

訪れた際には、自然の美しさと歴史の深さを存分に味わってください。

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