
アゼルバイジャンってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
目次
Toggleアゼルバイジャンは、カスピ海に面した東ヨーロッパと西アジアの交差点に位置する国。美しい自然景観とともに、歴史と文化が交差する独特の魅力を持っています。
2026年放送予定の大人気ドラマ「VIVANT」続編の撮影が行われていることでも注目度もアップ。今もっともホットな旅先の1つとなっています。
この記事では、アゼルバイジャン旅行を計画中の方に向けて、治安や文化、旅行前に知っておきたい基本情報を詳しく解説します。
現地での移動やコミュニケーションのコツ、見どころまで幅広くカバーしていますので、ぜひ参考にしてください!
アゼルバイジャンの基本情報

位置: アゼルバイジャンは東ヨーロッパと西アジアの交差点に位置し、カスピ海に面しています。北はロシア、南はイラン、西はアルメニアとジョージアに接し、多文化が交わる地理的要所です。
時差: 日本との時差 -5時間 ※サマータイム導入なし
首都: バクー
国旗: 青、赤、緑の三色に三日月と八角星
トルコ系文化やイスラム教を象徴しています。
人口: 約1,030万人(2025年時点)
言語: 公用語はアゼルバイジャン語で、トルコ語と類似性があります。
通貨: マナト(AZN) クレジットカードの普及率も高いです。
宗教: イスラム教が大多数(シーア派が主流)宗教的寛容性も見られます。
観光ビザ: 入国には電子ビザ(e-Visa)が必要です。
オンラインで手続きが可能で、比較的簡単に取得できます。
e-Visa申請公式サイト:https://evisa.gov.az/en/
大使館情報:
在アゼルバイジャン日本国大使館
住所:1033, Izmir Street, Hyatt Tower 3, 6 fl., Baku AZ1065, Republic of Azerbaijan
電話番号:(+994 12) 490 78 18/19
公式サイト: https://www.az.emb-japan.go.jp
駐日アゼルバイジャン共和国大使館
住所: 東京都目黒区東が丘1-19-15
電話番号:+(81)3 5486-4744
公式サイト: https://www.tokyo.mfa.gov.az
アゼルバイジャンの地理的特徴

アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、ヨーロッパとアジアの交差点として重要な役割を果たしています。北部にはカフカス山脈が広がり、登山やトレッキングに適した地域です。
一方、中央部の平野は肥沃で、農業が盛んに行われています。国土には石油や天然ガスの豊富な資源が埋蔵され、これが経済発展の基盤となっています。カスピ海沿岸は漁業や観光が盛んで、リゾート地も点在しています。
また、国内には多様な自然環境があり、亜熱帯気候の森林や乾燥地帯、高山地帯が共存しています。ゴブスタン国立保護区には独特の地形や岩絵があり、観光客に人気のスポットとなっています。
アゼルバイジャンの歴史と文化的背景

アゼルバイジャンは古代から文明の交差点として栄え、多くの民族や文化が交わる地域でした。特にシルクロードの交易路として重要な役割を果たしており、東西の文化が混ざり合うユニークな歴史を持っています。
ゾロアスター教の影響を受けた時代には、火を神聖視する信仰が広まりました。その名残として、現在でもアテシュガー(火の神殿)などの遺跡が残されています。
7世紀にはイスラム教が広まり、文化や建築にもその影響が色濃く反映されています。その後、モンゴル帝国やペルシャ帝国、ロシア帝国などの支配を経て、1991年にソビエト連邦から独立を果たしました。
現在のアゼルバイジャンは、石油と天然ガス産業を基盤に経済発展を遂げつつ、伝統文化の保存にも力を入れています。音楽、舞踊、文学などの分野では多くの国際的な評価を得ています。
アゼルバイジャンの治安

アゼルバイジャンは、観光客にとって比較的安全な国とされていますが、基本的な注意を怠らないことが大切です。
スリや詐欺: 観光地や混雑したエリアでは、財布やスマートフォンの管理に注意しましょう。特に公共交通機関ではスリが発生する可能性があります。
タクシーの料金トラブル: 非公式のタクシーを避け、アプリを利用するか、事前に料金を確認するのがおすすめです。
国際関係: 特にアルメニアとの関係やナゴルノ・カラバフ問題についての話題は慎重に扱うべきです。
夜間の外出: 首都バクーでは夜遅くまで賑わうエリアも多いですが、人気の少ない場所は避けるのが無難です。
アゼルバイジャンの魅力とみどころ

アゼルバイジャンの最大の魅力は、その多様性にあります。
首都バクーはモダンな都市でありながら、旧市街「イチェリ・シェヘル」には歴史的な建造物が立ち並びます。有名な乙女の塔やシルヴァンシャー宮殿を訪れると、過去と現在が共存する独特の雰囲気を感じられるでしょう。
また、「火の国」として知られるアゼルバイジャンでは、ヤナルダグ(燃える山)やアテシュガー(火の神殿)といった自然と信仰が融合した観光スポットが人気です。
さらに、ゴブスタンの岩絵文化的景観は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、約4万年前の人類の生活を垣間見ることができます。
自然が好きな人には、シェキ(Sheki)やガバラ(Gabala)のような山岳リゾートがおすすめ。これらの地域では、美しい自然と伝統的なアゼルバイジャンの生活様式を楽しむことができます。
アゼルバイジャンの世界遺産

ゴブスタンの岩絵文化的景観(Gobustan Rock Art Cultural Landscape)
約4万年前の岩絵が残るゴブスタンは、古代人の生活や信仰を今に伝える貴重な遺跡です。岩肌には人や動物、狩猟の様子などが描かれ、独特の地形とともに太古の自然と人類の営みを感じられます。
バクー旧市街(Icherisheher)とシルヴァンシャー宮殿(Palace of the Shirvanshahs)、乙女の塔(Maiden Tower)
カスピ海沿岸に広がるバクー旧市街は、アゼルバイジャンの歴史と文化が凝縮されたエリア。石造りの街並みや中世の要塞、壮麗な宮殿が調和し、過去と現在が交わる独特の雰囲気を楽しめます。
アゼルバイジャンにはユネスコ世界遺産には登録されていないものの、訪れる価値のある文化的・歴史的なスポットが数多くあります。これらの名所を網羅した驚くほどコスパのよい1日ツアーも数多くでているので簡単に観光することが可能です。
ツアーで巡ればこの国の多様な魅力と奥深い歴史により一層触れることができるでしょう。
アゼルバイジャンの有名な食べ物

アゼルバイジャン料理は、トルコ、イラン、ロシアなど周辺諸国の影響を受けながらも、スパイスや食材の組み合わせに独自の個性が光ります。肉料理からデザートまで豊かな味わいがそろい、どれも温かいおもてなしの心が感じられます。
プラウ(Plov):サフランで色づけしたご飯に、肉や野菜、ドライフルーツを合わせた香り高いピラフ。結婚式や祝いの席など、特別な日に欠かせない伝統料理です。
ケバブ(Kebab):炭火でじっくり焼き上げた肉料理。羊肉や牛肉が一般的で、外は香ばしく中はジューシー。街のレストランや屋台でも手軽に味わえます。
ドルマ(Dolma):ブドウの葉や野菜に米やひき肉を詰めて煮込んだ家庭料理。地域や家庭ごとに具材や味つけが異なり、アゼルバイジャンの食文化の奥深さを感じられます。
シャクラバラ(Shekerbura):アーモンドやくるみを詰めた甘い焼き菓子で、春の新年祭「ノヴルーズ(Novruz)」には欠かせないスイーツ。香ばしい生地とやさしい甘さが紅茶によく合います。
カティク(Qatıq/ヨーグルト):アゼルバイジャンの食卓に欠かせない発酵乳製品。料理の付け合わせやスープの材料として使われるほか、夏には冷たいヨーグルトドリンクとしても親しまれています。
アゼルバイジャンの有名な特産品・お土産

カーペット: アゼルバイジャンの手織りカーペットは、その品質とデザインで世界的に有名です。特にギャンジャやシェキのカーペットは人気があります。
黒海キャビア: 高級な土産として知られ、贈答品にも最適です。
陶器製品: 伝統的な模様が描かれた器や装飾品は、美術的な価値があります。
ドライフルーツとナッツ: 軽くて持ち運びしやすく、日本へのお土産にもぴったりです。
交通手段と移動のコツ

アゼルバイジャン国内の移動にはさまざまな交通手段が利用できます。主要都市間を結ぶ長距離バスは比較的安価で便利ですが、時間がかかることがあります。鉄道も運行しており、特にバクーから周辺都市への移動には便利です。
首都バクーでは、地下鉄が安くて効率的。タクシーはアプリを利用するのがおすすめで、「Bolt」や「Uber」を使えば、料金が明確で安心です。
国際線はヘイダル・アリエフ国際空港が拠点となり、多くの国際便が発着しています。国内線では、遠隔地へのアクセスが飛行機で可能です。移動の際は、事前にスケジュールを確認しておくとスムーズに旅行を楽しめます。
アゼルバイジャンの気候

アゼルバイジャンの気候は地域によって異なりますが、春(4月–6月)と秋(9月–11月)が特に旅行に適しています。この時期は気温が穏やかで、観光や屋外アクティビティを快適に楽しむことができます。
夏は内陸部で気温が40℃を超えることもあるため、暑さ対策が必要です。
一方、冬は寒冷な地域では雪が降り、スキーなどのウィンタースポーツが楽しめるエリアもあります。旅行の目的に応じてベストシーズンを選びましょう。
アゼルバイジャンの基本情報まとめ

アゼルバイジャンは、歴史と自然、そして近代的な都市が調和する魅力的な国。旅行前に治安情報や文化的背景をしっかりと把握しておくことで、安心して旅行を楽しむことができます。
「VIVANT」の続編の撮影地として注目されている今。放映前に予習で行くも良し、放映後にロケ地巡りをするも良し。
多彩な魅力と体験が待つこの国で、素晴らしい旅の思い出を作りましょう!
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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