エリトリアの観光 アスマラ大聖堂
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アスマラ観光のおすすめスポット15選と1日モデルコース!エリトリアの首都は魅力満載

エリトリア(Eritrea)の首都アスマラ(Asmara)は、イタリア植民地時代の美しい建築が残る魅力的な街。ユネスコ世界遺産にも登録されており、「アフリカのローマ」とも称されています。

この記事では、アスマラを効率よく巡る1日モデルコースとおすすめ観光スポット、レストラン情報、移動方法について詳しく紹介します。

アスマラの観光MAP

アスマラ観光モデルコース

Asmara エリトリアの観光

アスマラを1日で楽しむモデルコースを紹介します。

08:00 – 09:00 カフェで朝食まずはアスマラ名物のエスプレッソを楽しみましょう。老舗の「Bar Vittoria」で、イタリア風の朝食を堪能。

09:00 – 11:00 タクシーでFiat Taglieroを経由して戦車の墓場
Fiat Taglieroでは、一時停車してもらい写真撮影。
戦車の墓場では、独立戦争の名残を見学し平和について考えてみてください。市内中心へ戻る途中、時間に余裕があればイタリア兵の墓地に寄るのもよいでしょう。

11:00 – 12:30 エリトリア国立博物館:エリトリアの歴史や文化を学べる博物館で、考古学的遺産も展示されています。

12:30 – 13:30 昼食「Albergo Italiaがおすすめです。

13:30 – 15:00 中央薬局シアトル・アスマラアスマラ大聖堂など植民地時代の建築が並ぶエリアをのんびり散策。

15:00 – 16:30 タクシーでMedebar Marketへ。アフリカのパワーを感じる場所です。

16:30 ‐ 18:00 アスマラ中央市場でお土産や記念品を購入。

18:00 – 20:00 夕食「Ghibabo」など、地元の料理やイタリアンを楽しめるレストランでディナー。

絶対に見逃せないポイントを網羅できるようにコースを組んでみました。

アスマラは、歩くほどに、たくさんの素敵なスポットと出会えます。以下で紹介するスポットを参考に、自分の好みに合わせて旅をカスタマイズしてくださいね。

アスマラの観光スポットおすすめ14選

アスマラは、20世紀初頭イタリア植民地時代に建設されたアール・デコ様式の建築が街を彩り、まるでヨーロッパの街並みを歩いているかのような雰囲気が魅力です。

①アスマラ大聖堂(Cathedral of St. Joseph)

アスマラ大聖堂 セントジョセフ教会(Cathedral of St. Joseph)エリトリアの観光

アスマラ大聖堂は、エリトリアの首都アスマラに位置するカトリックの教会で、正式名称は聖ヨセフ大聖堂(St. Joseph’s Cathedral)

1922年に完成したロマネスク様式の美しい建築で、赤レンガ造りの外観と高さ52メートルの壮大な鐘楼が特徴です。鐘楼からは市内の素晴らしい景色を一望でき、アスマラのランドマークとなっています。

内部にはステンドグラスや荘厳な祭壇は必見です。

②戦車の墓場(Tank Graveyard)

Tank Graveyard エリトリアの観光

「戦車の墓場(Tank Graveyard)」は、エリトリア独立戦争の歴史を物語る象徴的なスポット。戦争中に破壊された戦車や軍用車両が無造作に積み重ねられたまま放置されており、戦争の悲惨さを物語っています。

この風景は、独立を勝ち取るための激しい戦闘の記憶を今に伝え、訪れる人々に戦争の現実を実感させています。平和とは、自由とは、を考えさせられる貴重な場所です。

③リサイクル市場(Medebar Market)

エリトリアの観光 アスマラの廃材市場

アスマラにあるMedebar Marketは、リサイクルされた金属や廃材を使って新しい製品を作り出す職人たちの市場です。

古いドラム缶やスクラップ金属を再利用し、日用品や農具を作る技術は見事で、エリトリアの持続可能な生活文化を垣間見ることができます。

市場内は活気にあふれ、職人たちが手作業で製品を作る様子を間近で見ることができるため、観光客にとっても興味深いスポットとなっています。

④アスマラ中央市場(Asmara Central Market)

エリトリアの観光 アスマラの市場

地元の生活を感じることができるアスマラ中央市場には、新鮮な野菜や果物、スパイス、伝統工芸品などが並びます。

地元の人々が日々の買い物をする場所であり、観光客も珍しい食材やエリトリアならではのお土産を探すのにぴったり。市場内には香辛料の香りが漂い、色とりどりの商品に五感が刺激されることでしょう。

交渉次第で価格が変わることも多く、現地の人とのやり取りを楽しめるのも魅力の一つ。エリトリアの食文化や日常を垣間見ることができるスポットとしておすすめです。

⑤エンドアブラハム大聖堂(Enda Mariam Orthodox Cathedral)

エリトリアの観光 アスマラの教会

1938年に建てられたアスマラ最大の正教会、エンドアブラハム大聖堂(Enda Mariam Orthodox Cathedral)は、イタリアとエリトリアの建築様式が融合した独特のデザインで、エリトリア正教の信仰の中心地。外観は壮麗で、内部には色鮮やかな壁画が描かれています。

特に礼拝の時間帯に訪れると、地元の人々が熱心に祈る姿を見ることができ、エリトリアの宗教文化をより深く感じられるスポットです。

⑥聖ミカエル教会ツェクセラット(St. Michael Church Tsexerat)

アスマラのSt. Michael Church Tsexerat エリトリアの観光

アスマラの「聖ミカエル教会(Tsexerat)」は、エリトリア正教会の重要な宗教施設の一つ。美しい鐘楼と伝統的な装飾が施された内部が特徴で、信者が礼拝に訪れる神聖な場所となっています。

特に祝祭日には多くの人が集まり、荘厳な儀式が執り行われます。エリトリアの宗教文化を学ぶうえで貴重なスポットです。

⑦エリトリア国立美術館(National Museum of Eritrea)

エリトリア国立美術館 アスマラの観光

エリトリア国立博物館(National Museum of Eritrea)は、エリトリアの歴史や文化を学ぶのに最適な場所。考古学的発掘品、独立戦争に関する展示、民族衣装や伝統工芸品など、多岐にわたるコレクションが揃っています。

特に、エリトリアの独立闘争の歴史を知ることができる資料は必見。展示品の説明は英語でも書かれているため、訪問者にもわかりやすいです。

建物自体も歴史的価値があり、アスマラの街並みに溶け込んでいます。エリトリアをより深く知りたい人にはぜひ訪れてほしい場所の1つです。

⑧アスマラ劇場(Theater Asmara)

Theater Asmara エリトリアの観光

アスマラ劇場(Theater Asmara)は、1920年代に建設されたイタリア植民地時代の劇場で、ネオクラシック様式の美しいファサードが特徴です。

内部には豪華な装飾が施されたホールがあり、かつてはオペラや演劇が上演されていました。

現在も文化イベントや公演が行われることがあり、アスマラの芸術文化の中心的存在です。

⑨クーラファ・アル・ラシドゥン・モスク(Khulafa al-Rashidun Mosque)

エリトリアの観光 アスマラのモスク

クーラファ・アル・ラシドゥン・モスク(Khulafa al-Rashidun Mosque)は、アスマラ最大のモスクであり、エリトリアのイスラム教徒にとって重要な礼拝の場。1940年代に建設され、美しいミナレットと白い外壁が特徴的な建築物です。

アスマラの中心部に位置し、キリスト教会と並んで立つことで宗教共存の象徴ともなっています。観光客も訪れることが可能で、静かで厳かな雰囲気の中、エリトリアの多文化的な側面を感じることができます。

⑩フィアット・タグリエロ(Fiat Tagliero)

エリトリアの観光 Fiat Tagliero

フィアット・タグリエロ(Fiat Tagliero)は、1938年に建設されたガソリンスタンドで、イタリア植民地時代の建築の傑作。飛行機の翼のように両側に突き出た構造が目を引きます。

設計者のジュゼッペ・ペトラッツィ(Giuseppe Pettazzi)は、支えなしで翼を広げる設計を貫き、当時の技術的挑戦の象徴となりました。

現在は使用されていませんが、アスマラのモダニズム建築の代表例として世界的に注目されており、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

アスマラを訪れたらぜひ見ておきたいランドマークです。

⑪アスマラで一番古い薬局(Centrale Farmacia)

エリトリアの観光 アスマラの古い薬屋さん

アスマラの「中央薬局」は、イタリア植民地時代に建てられた歴史的な薬局で、美しいアール・デコ様式の建築が特徴です。店内にはアンティークな薬瓶や家具が残されており、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気が楽しめます。

現在も営業しており、薬局としての役割を果たしながら、観光スポットとしても人気です。

⑫60年代のボーリング場(Asmara Bowling Alley)

エリトリアのボーリング場

Alleyは、1960年代にイタリア人のフェニンニ氏(Feninni)によって建てられた歴史的なボウリング場。

このボウリング場は、機械化される前のスタイルを保っており、倒れたピンは自動ではなく、ピンボーイと呼ばれる少年たちが手動でセットします。

色とりどりの窓ガラスや木製のベンチ、ポップコーンホルダー付きのテーブルなど、1960年代の雰囲気を色濃く残しており、まるで当時のアメリカにタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。

また、裏手にはモザイク模様が美しいプールバーがあり、地元の人々がビリヤードや会話を楽しむ社交の場として現在も賑わっています。

⑬中央郵便局(Central Post Office)

Central Post Office エリトリアの観光

アスマラの中央郵便局は、イタリア植民地時代に建設された歴史的建築物の一つです。クラシックなデザインが特徴で、今もなお郵便業務が行われています。

建物の内部には、レトロな郵便ボックスやカウンターがあり、昔ながらの雰囲気。アスマラのアール・デコ建築を代表する建物の一つとして、観光の際に立ち寄る価値のあるスポットです。

⑭イタリア兵の墓(Asmara Italian Cemetery)

Asmara Italian Cemetery エリトリアの観光

アスマラ・イタリアン・セメタリーは、イタリア植民地時代に亡くなったイタリア人たちが眠る墓地。精巧な彫刻が施された墓石や記念碑が立ち並び、歴史の重みを感じさせます。

手入れの行き届いた敷地内は静寂に包まれ、当時のイタリア人社会の影響を今に伝えています。歴史に興味がある人にとって、訪れる価値のある場所です。

⑮ヒンジ(Hinzi)の蒸気機関車

エリトリアの観光 Hinziの蒸気機関車

HINZI(ヒンジ)は、エリトリア南部に位置する歴史ある小さな町で、美しい自然と独特の文化が魅力です。標高の高い丘陵地帯に広がり、周囲には緑豊かな渓谷や伝統的な石造りの家が点在しています。

エリトリアの歴史的な鉄道の一部がこの地域を通っており、蒸気機関車が運行する区間では、ノスタルジックな旅が楽しめます。特に、アスマラからマッサワへと続く鉄道路線は、標高差のある壮大な景色と見事な石造りの橋、トンネルが特徴で、鉄道ファンにも人気です。

地元の市場では、新鮮な農産物や手工芸品が並び、エリトリアの素朴な暮らしを垣間見ることができます。観光客も少なく、静かに歴史と自然を楽しめる穴場スポットです。

アスマラで人気のレストラン

エリトリアは。エリトリア料理と同じくらいイタリア料理も愛されています。また、カフェ文化も発展しており、美味しいエスプレッソも楽しめます。

Ghibabo Restaurant & Pizzeria

エリトリアのレストラン

Ghibabo Restaurant & Pizzeria は、イタリア料理とエリトリア料理の両方を提供する人気店。ピザやパスタに加え、現地のインジェラを使った伝統料理も味わえます。

Albergo Italia

エリトリアのレストラン

Albergo Italia は、歴史あるホテル内にあるレストラン。洗練された雰囲気の中で、本格的なイタリアンやエリトリア料理を堪能できます。
インテリアも素敵。

公式サイト:https://www.albergoitaliaasmara.com/

Bar Pasticceria Vittoria

エリトリアのレストラン

Bar Pasticceria Vittoria は、アスマラのクラシックなカフェ文化を象徴する老舗。エスプレッソやカプチーノとともに、エリトリア風イタリア菓子を楽しめます。特にケーキやペストリーが絶品!

アスマラでの移動手段

エリトリアの首都アスマラの観光 街並みとタクシー

アスマラ市内の移動は徒歩が基本。主要観光スポットは中心部に集まっており、のんびりと歩きながら巡るのが最適です。

タクシーも利用できますが、料金交渉が必要な場合が多いので注意しましょう。

Lapinの旅日記:アスマラ編

エリトリアの観光 アスマラ 戦車の墓場

Eritrea 〜1993年に生まれた国〜

エリトリアは1993年にエチオピアから独立したばかりの、比較的まだ新しい国。 独立後もエチオピアとの国境紛争が続き、2018年7月にやっっと関係正常化の合意がなされたばかり。 

以前、国境に近いエチオピアのエルタ・アレを訪れた時は、まだエリトリアと紛争中だったためソルジャーとの同行が必須、そのため、エリトリアに対しては「いつ襲ってくるわからない怖い国」というイメージを持っていました。

そのころエリトリアは、抑圧的な政治体制のためアフリカの北朝鮮とも言われ、国民が国外に脱出し世界的な難民問題になっていると言われており、この国大丈夫なのかな?というのが行く前の印象でした。

Asmara Central Market エリトリアの観光
てれながらも写真とらせてくれました。可愛い

ところが行ってみてびっくり。 

人の優しさでは、これまでの訪問国の中でダントツNO.1のスーダンと並ぶほど、出会う人全てが優しくて親切でした。

首都のアスマラは、夜中でも女の子だけで歩いていても怖い雰囲気はなく、とにかく歩きやすく居心地の良い国です。

イタリアの植民地だった影響で町全体がセンスが良く綺麗な上、観光地化されていない分、人々がフレンドリーで歓迎ムード。 つい最近まで本当に紛争があったの?というほど町は平和でエチオピアの人々との交流もさかんでした。

エリトリアの観光 アスマラの自転車競技
自転車レースがさかん

国外流出?難民?少なくとも今回訪れた場所でそのような感じを受けることはありませんでした。

それどころか、一時期国外避難し、アメリカでグリーンカードまで取得したような人さえも自分で選んでエリトリアがいい、と帰ってきている人もいました。

私が出会った人々はエリトリアが大好きだという人たちばかり。もちろん、たまたまかもしれないし、全国民がそうではないと思いますが、それでも、自国を愛する人たちっていいと思います。

こんな感じで、いい方向に期待を裏切ってくれるのはとても嬉しいことです。

エリトリアについて語りたいこと伝えたいことがたくさん!
エリトリアレポ、まだまだ続きます。

アスマラ観光のまとめ

エリトリアの観光 アスマラの市場

アスマラはイタリア植民地時代の面影が色濃く残る美しい街で、アール・デコ建築や歴史的なスポットが楽しめます。

カフェ文化も根付いており、エスプレッソやピザなどの食も魅力的です。

徒歩で巡れるコンパクトな街なので、1日あれば主要観光地を十分に満喫できます。エリトリアの文化と歴史を感じながら、のんびりと散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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