ジンバブエの治安 歴史 文化 基本情報
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ジンバブエってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】

ジンバブエは、壮大な自然と歴史が魅力の国。世界遺産のグレート・ジンバブエ遺跡やヴィクトリアの滝、サファリなど見どころ満載です。

この記事では、治安や食文化、特産品を紹介します。基本情報を理解し、安全で充実した旅を楽しみましょう!

ジンバブエの基本情報

位置:アフリカ南部、ザンビア、モザンビーク、南アフリカ、ボツワナと接する内陸国
時差:日本より−7時間(サマータイムなし)
首都:ハラレ(Harare)
国旗:緑・黄・赤・黒の4色に星と鳥のシンボル
人口:約1,600万人(2025年推定)
言語:英語(公用語)、ショナ語(Shona)、ンデベレ語(Ndebele)など
通貨:ジンバブエ・ドル(Zimbabwean Dollar/ZWL)、米ドル(USD)も広く流通
宗教:キリスト教(プロテスタント、カトリック)、伝統宗教
コンセントタイプ:タイプD、G
ビザ:日本国籍の場合、到着時にアライバルビザ取得可能(30日間/有料)

在ジンバブエ日本国大使館
住所:4th Floor Social Security Centre Corner Julius Nyerere Way/ Sam Nujoma Street P.O. Box 2710 Harare
電話番号:+263-242-250025
公式サイトhttps://www.zw.emb-japan.go.jp

駐日ジンバブエ共和国大使館
住所:東京都港区三田5-4-3三田プラザビル6階
電話番号:03-6416-8434
公式サイトhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa.html#19

ジンバブエの地理的特徴

ジンバブエの観光 ヴィクトリアの滝

ジンバブエはアフリカ南部に位置する内陸国で、国土の大部分が標高1,000メートル以上の高原地帯。中央部には「ハイベルト(Highveld)」と呼ばれる標高1,200~1,500メートルの地域が広がり、ハラレもこのエリアに位置します。

一方、西部には「ローベルト(Lowveld)」と呼ばれる低地があり、そこでは気温が高くなります。国土の北部を流れるザンベジ川(Zambezi River)には世界的に有名な「ヴィクトリアの滝(Victoria Falls)」があり、観光のハイライトです。

また、南部にはリンポポ川(Limpopo River)が流れ、モザンビークとの国境を形成しています。

サバンナ気候が主体で、乾季と雨季がはっきりと分かれているのが特徴です。

ジンバブエの歴史

ジンバブエの観光

ジンバブエは、11世紀から15世紀にかけて交易の中心地として繁栄したグレート・ジンバブエ(Great Zimbabwe)」と呼ばれる石造りの都市国家がルーツだといわれています。

その後、19世紀にはンデベレ人の王国が成立し、ショナ人とともにこの地を支配するようになりますが、19世紀末にはイギリスの植民地支配を受け、ローデシア(Rhodesia)と呼ばれるようになります。

1965年に白人政権が一方的に独立を宣言するも、国際的には認められず、1980年にようやく黒人多数派によるジンバブエ共和国が誕生しました。

長年にわたりロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領が政権を握りましたが、2017年に軍による政変で退陣し、現在はエマーソン・ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)政権が続いています。

ジンバブエの文化と習慣

ジンバブエの観光 ヴィクトリアの滝

ジンバブエの主要民族はショナ族(Shona)とンデベレ族(Ndebele)で、それぞれ独自の文化を持っています。

挨拶はとても大切で、握手を交わしながら「マクァセイ(Makadii?/元気ですか?)」と尋ねるのが一般的。伝統的な衣装としては、ショナ族のカンガ(Kanga)やンデベレ族のビーズ装飾があります。

食文化はトウモロコシ粉を使った「サザ(Sadza)」が主食で、肉や野菜とともに食します。

タブーとしては、目上の人に対して帽子をかぶったまま話すことや、左手で物を受け取ることが失礼にあたるので気をつけましょう。

ジンバブエの治安と旅行の注意点

ジンバブエの観光 Hwange National Park

ジンバブエの治安は比較的安定していますが、都市部ではスリや置き引きが発生しやすいため注意が必要です。特にハラレやブラワヨの市場やバスターミナルでは、貴重品をしっかり管理しましょう。

また、観光客を狙った詐欺や高額な料金を請求するタクシーもあるため、事前に料金を確認することが大切です。

女性旅行者や個人旅行者は、夜間の一人歩きを避け、信頼できる交通手段を利用しましょう。

現地の人々は親切ですが、不審な勧誘には警戒が必要です。サファリや国立公園では、ガイド付きのツアーに参加することで安全に楽しめます。

ジンバブエの有名な食べ物

ジンバブエの食べ物 サザ

ジンバブエの代表的な料理といえばサザ(Sadza)です。これはトウモロコシ粉を練り上げた主食で、シチューや焼いた肉と一緒に食べられます。

伝統的なシチューには、ニャマ(Nyama、肉の煮込み)やムリオ(Muriwo、青菜の煮込み)があり、地元の味を楽しめます。

飲み物では、伝統的なマヘウ(Mahewu)という発酵トウモロコシ飲料が人気です。

ローカルな食堂では手で食べるのが普通ですが、カジュアルなレストランではカトラリーが用意されています。

ジンバブエの有名な特産品・お土産

マトボ国立公園 ジンバブエの観光 世界遺産

ジンバブエのお土産には、伝統工芸品や地元産の品が人気です。

特に有名なのがショナ族の石彫り(Shona Sculpture)で、芸術性が高く、インテリアとしても魅力的。また、木彫りの動物フィギュアや手織りのバスケットも人気があります。

食品系では、ルイボスティーやジンバブエ産のハチミツが定番のお土産。スーパーや市場で手軽に購入できます。

さらに、カラフルな布地チテンジ(Chitenge)は、洋服や小物作りに使われ、アフリカらしいデザインが魅力です。

ジンバブエの世界遺産と観光名所

ジンバブエには、壮大な自然と歴史的価値のある世界遺産が点在しています。また、世界遺産以外にも魅力的な観光地が多くあります。

ジンバブエの世界遺産

ジンバブエの観光 ヴィクトリアの滝

・グレート・ジンバブエ遺跡(Great Zimbabwe National Monument)
この遺跡は11〜15世紀にかけて繁栄した王国の中心地であり、巨大な石造建築が残されています。ジンバブエの名前の由来ともなったこの遺跡は、アフリカ大陸における独自の文明の証で、歴史的価値の高い遺跡です。

・ヴィクトリアの滝(Victoria Falls):
ジンバブエとザンビアの国境にあるヴィクトリアファールは、地元の言葉で「雷鳴のする水煙」を意味する「モシ・オ・トゥニャ(Mosi-oa-Tunya)」と呼ばれ、世界三大瀑布のひとつに数えられる圧巻の景観が楽しめます。

・カミ遺跡群(国史跡)
カミ遺跡群は、標高約1000メートルのジンバブエ高原西部、ブラワヨ近郊に位置する歴史的な石造遺跡です。この遺跡は、15世紀半ばから17世紀にかけてトルワ王国の首都として栄えました。

・マナプールズ国立公園と周辺サファリ地域
ここは、国立公園1つとサファリ保護区2つから成る世界遺産です。豊かな自然と多様な野生動物が生息するこの地域は、アフリカの壮大な生態系を体感できる貴重な場所となっています。

・マトボの丘群
ジンバブエ南部、ブラワヨから南へ約35kmに広がるマトボの丘群は、花崗岩で形成された独特の小丘と緑豊かな渓谷が特徴の地域です。その文化的・自然的価値が認められ、2003年に世界遺産に登録されました。

ジンバブエの観光名所

マトボ国立公園 ジンバブエの観光 世界遺産

・マトボ国立公園(Matobo National Park)

美しい岩山とともにシロサイなど野生動物を観察することができます。

ワンゲ国立公園(Hwange National Park):ゾウをはじめとする多様な動物が生息するサファリスポットです。

・バランシング・ロック(Balancing Rocks)
ハラレ近郊にあり、自然が生み出した不思議な岩の造形が見どころです。

交通手段と移動のコツ

ジンバブエの観光 ヴィクトリアの滝 ヘリコプターツアー

ジンバブエ国内の移動手段としては、長距離バスやミニバス(コンビ)が一般的です。ただし、運行状況が不安定なため、時間に余裕を持った計画が必要です。

タクシーは都市部では利用可能ですが、メーターがないことが多いため、事前に料金交渉をしましょう。

国際線は主に首都ハラレのロバート・ガブリエル・ムガベ国際空港(Robert Gabriel Mugabe International Airport)が拠点となり、南アフリカや中東経由でのアクセスが主流です。

国内線はヴィクトリアの滝やブラワヨなど主要都市を結ぶ便が運航されていますが、本数が少ないため事前予約をおすすめします。

ジンバブエの観光 ジャカランダ

ジンバブエの天気とベストシーズン

ジンバブエの気候は一年を通して温暖ですが、大きく乾季(5月〜10月)雨季(11月〜4月)に分かれます。

乾季は天候が安定し、サファリに適した時期です。特に7月〜10月は動物が水場に集まりやすく、野生動物観察のベストシーズンとされています。

ヴィクトリアの滝を訪れる場合、水量が最も多くなる3月〜5月が迫力満点ですが、霧が発生しやすいため注意が必要です。

一方、乾季の9月〜11月は水量が減りますが、滝の全景が見やすくなります。

旅行前に準備しておきたいこと

ジンバブエへの入国にはビザが必要です。多くの国籍はアライバルビザ(到着時取得)やオンラインビザで対応可能ですが、事前に最新情報を確認しましょう。

通貨はジンバブエ・ドル(ZWL)ですが、米ドル(USD)が広く流通しており、観光客向けの施設では米ドル払いが一般的です。ATMが使えないところが多く、国ぐるみで意図的に停止することもあるため、最低限の現金は持っておくようにしましょう。
クレジットカードも利用できる場所が限られるため、現金の持参をおすすめします。

SIMカードは空港や都市部で購入可能で、EconetNetOneが主要キャリアです。

服装は動きやすいものを選び、サファリに行く場合は長袖・長ズボンで虫よけ対策をしましょう。

ジンバブエの基本情報まとめ

カリバ湖 ジンバブエの観光

ジンバブエは、壮大な自然と歴史的遺産が魅力の国です。世界遺産のグレート・ジンバブエ遺跡やヴィクトリアの滝をはじめ、サファリが楽しめる国立公園も充実しています。

しっかり準備をして、ジンバブエの魅力を満喫しましょう!

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