
アフガニスタンの国境で平和を願う~Peace Flagをつなぐ旅「ウズベキスタン編」
目次
Toggle世界平和を祈りながら、行く先々の国の人たちに、平和への願いを込めてメッセージと国旗をかいてもらっています。
今回はなかなか行くことのできないアフガニスタンに向けて、ウズベキスタンーアフガニスタンの国境でエールを送ってきました。
アフガニスタンの治安

~アフガニスタン国境で平和を祈る~
今世界で最も頻繁にテロが起こっている国、アフガニスタン。
日本の外務省は、アフガニスタン全土に対して「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。」という危険情報を発出していて、地図は端から端まで真っ赤。
日本政府はビザを取るためのレター発行を中止しているため、日本国籍の一般旅行者は足を踏み入れることは出来ません。
アフガニスタンでは、2021年8月15日以降、タリバンによる支配が続いており、情勢は極めて不安定。「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)ホラサーン州(IS-KP)」などのテロ組織による攻撃が続発しています。
また、殺人、強盗、誘拐などの犯罪も増加傾向にあります。2024年5月には有名な観光地でスペイン人観光客3人を含む4人を殺害した銃撃事件、9月12日には、ダイクンディ州で複数の死者を伴う攻撃が発生し、2025年2月11日には北部クンドゥズ州の銀行付近で自爆攻撃があり、5人が死亡、7人が負傷しました。
私がここを訪れた2018年の1月20日、首都カブールにあるインターコンチネンタルを襲ったテロでは外国人14人を含む22人が亡くなり、その僅か4日後の1月24日には、アフガニスタン東部ジャララバードにある英国のNGO「セーブ・ザ・チルドレン」の事務所が襲撃されています。
中立的な立場で働くNGO組織でさえも標的にされてしまうのです。 もはや無法地帯になっているとしか言いようのない事態。 治安は安定してきたと言われるものの、こうした事件はいまだに続いています。
NGOの医師の話

テルメズに滞在していたときに、たまたまアフガニスタンから来ていたポーランド人のNGOの医師と話をすることが出来ました。
今は本当にどこも危険な状態で「安心できる場所」というものがない。みんな怯えながら暮らしていると辛そうに話されていました。
国境にたち、眺めるアフガニスタン。
川を隔てたこちら側とあちら側は目と鼻の先。
歩いても10分でたどり着けそうなそこは、今はたどり着くことのできない月と同じほど遠い国。
たった少しの差。 それなのにどうしてこんなにも違うのだろう。
私の立っているテルメズは、優しさの溢れた平和な町で、バスも通らないような道を歩いていると、通りかかる車が「大丈夫?送ろうか?」と声をかけてくれる思いやりと安心に満ちた町。 それなのに、たった1つの川の向こうは行くことさえも叶わない、不安に溢れた国・・。
平和の願い

ウクライナやガザ、北朝鮮。世界ではいつも不安が渦を巻き、たくさんの悲しい事件が起こっていて 、 全てのことを把握し、常に心に留めておくのは難しく、抱えきれないことには目をそらしてしまったり、遠い国のニュースは遠ざけてしまったりするけれど、知らなくてはいけない、忘れてはいけない、無視してはいけないことたちを、やはり私たちは気にかけて生きていかなくてはならないと思います。
何もできないと思って何もしなければ何も変えられない。 こんな大きな世界の問題を私たちが変えることは不可能かもしれないけれど、せめてまず、自分の持っている平和と幸せを認識することからしなくてはと。
心が穏やかでないと、人のことを気にかける余裕なんてできない。 先進国日本でさえも貧困や災害などで苦しむ人々はたくさんいます。 余裕のないときは自分のことだけを一生懸命でもいい。 世界の大部分の幸せな人たちが、自分の持っている幸せを知り、周りを気遣う余裕が出来れば、それを少しずつでも分け与えていけばいいのだと思います。 できる時に出来るだけ。 それだけで十分。
そして真実を知る努力をする。 偏った情報の上部だけを追うのではなく、なぜ今この事態がおこっているのかをいろいろな角度から情報を集め、破壊者と犠牲者と指導者の全ての立場側から原因を自分なりに考えることが大切。
完全に理解することは無理でも、見えてくる真実は何かしらあるはず。 テロリストや難民に対する見方や感情が少しだけ変わっていければと思うのです。
現場で感じる感情に任せて色々書いてしまいましたが、温度差があって、何言ってるの?という部分もあるかもしれませんが、 世界の平和についてなにかを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
From the Afghanistan border

いつか国の発令する海外危険情報マップが、世界中真っ白になる日がきますように。
今はアフガニスタンに入国はできないけれど、いつか平和の旗にアフガニスタンの国旗を書いてもらえる日が来ることを祈ります。
今はここから
Pray for the Afghanistan


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