
ジブチ観光の行ってよかったスポット12選!ジンベエザメから猿の惑星ロケ地まで
目次
Toggleアフリカの東端に位置するジブチ(Djibouti)は、神秘的な自然景観と独特の文化が魅力の国。エメラルド色の塩湖や壮大な火山地帯、絶滅危惧種が生息する国立公園など、ここでしか見られない絶景が広がります。
また、紅海に面した海域では、美しいサンゴ礁やジンベエザメとのシュノーケリングも楽しめます。
この記事では、魅力あふれるジブチで訪れるべき観光スポットを厳選して紹介します。
ジブチの観光MAP
ジブチの世界遺産
ジブチには現在ユネスコ世界遺産に登録されている場所はありませんが、暫定リストにいくつかの文化・自然遺産が登録されています。
特に、「アッサル湖(Lake Assal)」や「アベ湖(Lake Abbe)」は、世界遺産級の絶景を誇ります。
①アベ湖(Lake Abbe)

アベ湖(Lake Abbe)はエチオピアとの国境沿いに位置する塩湖で、荒涼とした風景が広がる異世界のような場所。映画「猿の惑星」のロケ地としても知られています。
アベ湖の周辺は長い年月をかけて干上がり、不思議な形をした岩の塔が並ぶ岩石地帯で、「まるで別の惑星のよう」と誰もが感じるほど印象的で、映画のイメージにぴったりです。
煙突状になった岩の塔の正体は、チムニーと呼ばれ石灰堆積物の柱です。中には高さ50メートルにも及ぶ石灰岩の煙突が点在し、朝日や夕日の時間には幻想的な光景が広がります。
さらに、湖周辺にはフラミンゴやガゼルなどの野生動物が生息し、壮大な自然と動物の調和を楽しめます。
こんな世界もあったんだ、と息をのむほどの美しさを感じてみてください。
②アッサル湖(Lake Assal)

アッサル湖(Lake Assal)は、アフリカで最も低い地点(海抜-155m)に位置する塩湖で、世界で最も塩分濃度の高い湖の一つ。
湖の青と周囲の白い塩原のコントラストが美しく、訪れる人々を魅了します。
ジブチ市内から車で約2時間の距離にあり、日帰りで訪れるのにも最適なスポットです。
浮遊体験といえば死海が有名ですが、じつはアッサル湖は死海よりも塩分濃度が高いんです。そのため、ここでも浮遊体験を楽しめます。
ただ、ここの底で固まった塩はトゲトゲしていてものすごく痛いの注意が必要です。ビーチシューズを履いていても刺さるほど。
泳ぐ人は、しっかりめのビーチシューズを用意しましょう。ビーチサンダルでは痛くて歩けないほどするどいです。
③ムシャ島(Moucha Island)

ジブチ市の沖合に浮かぶムシャ島(Moucha Island)は、美しいビーチとサンゴ礁が広がる楽園です。シュノーケリングやダイビングを楽しむことができ、かなりの高確率でジンベエザメに出会うことができます。
私の場合は12月初旬の訪問時に、3回も見ることができました。
また、ジンベエザメにも感動するのですが、ここのサンゴ礁は一見の価値あり。竜宮城よりも美しいのではないと思うほど素晴らしい風景が海に潜んでいます。
ジンベエザメの撮影にカメラを使いすぎてしまい、写真を撮れなかったのですが、ここのシュノーケリングは、ジンベエサメよりも感動的です。
日帰りツアーで行けるので、海のアクティビティ好きはもちろん、みんなにぜひ行って欲しいおすすめのスポットです。
④デイ国立公園(Day Forest National Park)

ジブチ国内で数少ない森林地帯を有するデイ国立公園(Parc National de la Forêt du Day)は、標高1,500メートルのゴダ山脈に広がる自然保護区。
公園内では貴重な動植物が見られ、特にアフリカの固有種であるフランコリン(フランス鶏)の生息地としても知られています。
私が訪れた12月は、想像とは違って朽ちた森林のようになっていましたが、枯れ木の森に靄がかかり、それはそれで幻想的で良かったです。ミステリアスな雰囲気が好きな人は、あえてこの季節が良いかも?
ハイキングコースも整備されており、ジブチの違った一面を散策するのにおすすめです。
⑤グラン・バラ(Grand Bara)

グラン・バラ(Grand Bara)は、ジブチ南部に広がる広大な砂漠地帯。地平線まで続く乾いた大地はまるで別世界のような雰囲気を醸し出します。
乾季には国際的なマラソン大会が開催され、砂漠の過酷な環境の中を走る挑戦者たちの姿が見られます。
開放感、異国情緒、冒険心、いろいろな感覚を刺激されるとても素敵な場所です。
⑥ベルヴェデーレ・スル・キャニオン(Belvedere sul canyon)

ベルヴェデーレ・スル・キャニオン(Belvedere sul canyon)は、壮大な渓谷を見下ろす展望スポット。大地が切り開かれたような深い谷と荒々しい岩肌が圧巻で、自然の力強さを感じられます。
手つかずのまま残されているため、キャニオンの際際まで行って「やばいよ写真」を撮る絶好のポイント。ただし、本当に落ちてしまわないように、十分に注意してくださいね。
写真を撮っていると、どこからともなく子どもたちが現れ、おしゃべりを楽しめます。しつこいお願いはしてきませんが、のどをカラカラにしていて、空きペットボトルを欲しがるので、持っていれば、ぜひあげてください。砂漠地帯では、水のストックが重要です。
この日のドライバーさんは、この子たちのためにわざわざ集めて準備してきていたようでした。
夕暮れ時には美しい赤みがかった景色が広がり、絶景を楽しめます。
⑦大地溝帯(Great Rift Valley)

大地溝帯(Great Rift Valley)は、ジブチの地質活動を象徴するエリアで、地殻変動によって生じた大地の亀裂が見られます。
アフリカ大陸を南北に縦断するように延びる大地溝帯は、エチオピア〜タンザニアに連なる東リフトバレーと、ウガンダ〜マラウィに連なる西リフトバレーをあわせて約7000kmにも及び、数十万年か数百万年後にはアフリカ大陸を完全に分裂すると言われています。

ジブチにあるこの大地溝帯も、アフリカ大陸が分裂しつつある証拠の一つとされ、そのダイナミックな地形とひび割れの脅威に驚かされること間違いありません。
⑧アッサル湖周辺(Korili)

アッサル湖周辺には、小さな潮だまりが点在し、塩分濃度の高い独特の環境を形成しています。これらの潮だまりは、太陽の熱で水分が蒸発し、結晶化した塩が美しい模様を描く神秘的な景観を生み出します。
透き通る水の下には塩の結晶が輝き、まるで天然の宝石のよう。
場所によっては、小さな生物が生息することもあり、生命の逞しさを感じられます。荒涼とした大地の中に広がる白と青のコントラストは、まるで別世界のような美しさです。
⑨アルタビーチ(Arta Beach)

ジブチ北部に広がる美しいタジュラ湾にあるアルタビーチ(Arta Beach)は、ターコイズブルーの海が広がる美しいビーチ。白砂のビーチと透き通った海が魅力シュノーケリングやダイビングに最適です。
透明度の高い水中には色鮮やかな魚や珊瑚が生息し、海洋生物との出会いを楽しめます。
タジュラ湾は、かつて奴隷貿易の拠点だった歴史があり、今ではのどかな漁村の風景が広がります。ダウ船が行き交う姿も見どころの一つ。
静かな雰囲気を過ごせるプライベート感あふれるビーチでリラックスできるはずです。
⑩シンビルティ・バカラリ(Ximbirti Bacarari)

シンビルティ・バカラリ(Ximbirti Bacarari)は、手つかずの自然が広がる神秘的なスポット。
険しい岩山や荒涼とした風景が広がり、壮大な自然の力を感じられます。
「ここを目的に観光に行く」というよりも、アベ湖とあわせて写真撮影に立ち寄る感じがよいでしょう。
あまりメジャーな観光地ではありませんが、この周辺は冒険心をくすぐる場所なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
⑪ジブチ市の歴史的都市景観群(Djibouti City)

ジブチ市(Djibouti City)にはフランス植民地時代の建築が点在し、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ文化が融合した独特の景観が広がります。
まだ登録はされていませんが、ジブチの世界遺産、暫定リストの1つにあげられています。
貧困はあるものの、一部のエリアにはおしゃれなレストランやカフェが並び、活気にあふれています。
ローカルの市場やマーケットが並ぶ通りと両方を歩いてみることで、ジブチの歴史と現代の暮らしを感じることができるでしょう。
⑫ジブチの遊牧民(Pastoral Nomads of Djibouti)スポット

ジブチの遊牧民は、主にアファール族とイッサ族(Afar and Issa Nomadic People)に分かれ、厳しい砂漠環境の中で伝統的な移動生活を続けています。
ラクダやヤギを飼育し、水や牧草を求めて移動しながら生活を営んでいます。
彼らのテントは簡単に組み立て・解体できる構造で、遊牧生活に適応。食文化も乳製品や干し肉を中心にシンプルながら栄養価の高いものが多いです。
近年は定住化が進む一方で、伝統的な文化や生活様式を守る努力も続けられています。
ジブチのおすすめツアー
ジブチでは、現地の自然や文化を満喫できるツアーが多数催行されています。特に人気のあるツアーを紹介します。
- アッサル湖1日ツアー:塩湖の浮遊体験ツアー。
- ジンベエザメシュノーケリングツアー:11月から2月にかけて、ジンベエザメと一緒に泳げる貴重な体験ができます。
- ムシャ島ダイビングツアー:透明度の高い海でサンゴ礁と熱帯魚を観察できるツアー。
ジブチのツアーは、有名なサイトではあまり出ていないため、現地で手配がおすすめです。宿泊先や現地の旅行社に行くと話がスムーズです。
ジブチ旅行のベストシーズン

ジブチは年間を通して暑く、夏場(6月~9月)は気温が40℃を超えることも珍しくありません。そのため、旅行に最適なのは涼しく過ごしやすい11月~2月の乾季です。
この時期は気温が25~30℃程度で、アクティビティを楽しむのに最適なシーズンとなります。
特に、ジンベエザメが紅海沿岸に現れるのもこの時期なので、海のアクティビティを楽しみたい方にはベストな時期です。
ジブチの年間イベント情報
- 独立記念日(6月27日):ジブチの独立を祝う大規模なパレードやイベントが開催されるます。
- ムスリムの祝祭(ラマダン・イード・アル=アドハー):イスラム教の祝祭日は毎年異なりますが、特にイードの日は街中が祝賀ムードに包まれてにぎわいます。
ジブチ旅行の注意点

- 水分補給を忘れずに:ジブチは高温多湿のため、こまめな水分補給が重要です。
- 服装に注意:厳重ではないですが、イスラム教徒が多いため、肌の露出を控えた服装が望ましいです。
- 現金を準備:クレジットカードが使えない場所も多いため、現金(ジブチ・フラン)を用意しておくと便利。
- 英語よりもフランス語が通じる:フランス語が公用語のため、簡単なフランス語フレーズを覚えておくと役立ちます。
ジブチ観光のまとめ

ジブチは、小さな国ながらもダイナミックな自然景観と海のアクティビティを楽しめる魅力的な観光地です。
塩湖や奇岩が生み出す絶景、豊かな海洋生物との出会い、手つかずの大自然を満喫できるスポットが点在しています。
訪れるなら涼しい乾季(11月~2月)が最適で、現地の文化やマナーを尊重しながら旅を楽しみましょう。


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