
「ダロル火山」旅行記|地球最後の秘境!ダナキル砂漠の過酷な大地と極彩色の絶景
目次
Toggleエチオピア観光のハイライトの1つでもあるダロル火山(Dallol Volcano)。
地球に存在するとは思えないようなここの絶景は、訪れた人々を惹きつけてやみません。
この記事では、そんなダロル火山の魅力を、体験記とともに紹介します。
ダロル火山の場所
エチオピア北東部に位置するダロル火山は、観光の拠点がメケレという町になります。
ダロル火山とは

ダロル火山(Dallol Volcano)は、エチオピア北東部のダナキル砂漠に位置する火山地帯で、地球上で最も過酷な環境の一つとされています。
火口は海抜マイナス45m~50mほどと、陸地にある火山としては世界で最も低く、火口が海面下にある世界でも珍しい火山です。
この地帯は、地殻変動によって形成された地熱活動が活発なエリアであり、極端な高温と強い酸性の泉が特徴です。
ダロル火山の活動は、1918年のマグマの噴出を最後に火山噴火としての記録はありませんが、現在も地熱活動が続いています。マグマが地下水と反応し、熱水泉やガスの噴出が見られるため、訪問には十分な注意が必要です。
ダロル火山の気候

ダロル火山が位置するダナキル砂漠は、年間を通して極端な高温が続き、降水量はほぼゼロに近いという非常に過酷な環境です。
気温は年間を通して高く、特に夏には50℃を超えることもあります。
1. 平均気温は世界最高レベル

ダロル周辺の年間平均気温は34〜35℃と、居住地として記録された中で世界最高の平均気温を誇ります。
特に乾季(6月〜9月)には日中の気温が50℃を超えることもあり、強烈な日差しと熱気が地表を焼き尽くします。
夜間でも気温はそれほど下がらず、30℃以上を保つことが一般的です。そのため、観光に行く際は、昼夜を問わず暑さ対策を徹底する必要があります。
2. 降水量はほぼゼロ

ダロル火山があるダナキル砂漠の年間降水量はわずか100mm以下で、ほとんど雨が降りません。そのため、植物はほぼ存在せず、乾燥した荒涼とした風景が広がっています。
まれに雨が降ることがありますが、それによって短期間で地表の化学反応が促進され、地熱活動と相まってさらに奇抜な景観を生み出すことがあります。
私の訪問時は、残念(?)ながら、そのまれな小雨にあたってしまいました。
3. 強烈な太陽と乾燥した空気

この地域は一年中晴天が続き、日差しが非常に強烈です。湿度は極端に低く、10%以下になることも珍しくありません。
そのため、汗をかいてもすぐに蒸発し、体感以上に脱水が進む危険があります。旅行にいくときは、こまめな水分補給が不可欠です。
4. 強風と砂嵐

ダナキル砂漠では、強風が吹き荒れることも多く、時には砂嵐が発生します。
砂嵐に巻き込まれると視界が極端に悪くなり、呼吸が困難になることもあるため、訪問時にはサングラスやスカーフ、マスクなどを持参するようにしましょう。
ダロル火山観光のベストシーズン

ダロル火山を訪れるなら、比較的気温が穏やかな11月〜2月がベストシーズンです。
この時期は日中の気温が30〜35℃程度に収まり、夜間は25℃前後と、他の季節に比べて過ごしやすくなります。
逆に、6月〜9月は極端な暑さとなり、気温が50℃を超えることもあるため、旅行には適していません。
ダロル火山の特徴と見どころ

ダロル火山の最大の魅力は、他では見られない独特の景観です。
①カラフルな地表

ダロルは、その異世界のような景観で知られており、黄色や緑、オレンジなど鮮やかな色彩の鉱床が広がっています。
これは、硫黄や鉄分、その他の鉱物が地熱活動によって地表に沈着し、酸性の水と反応して生まれたものです。温泉や間欠泉、塩の結晶が広がるこの場所は、まるで別の惑星のような風景を作り出しています。
②Black Water Spring

ダロル火山の周辺には「Black Water Spring」と呼ばれる池が点在しています。これらの湖は、地下から滲み出た炭化水素が表面で冷えて固まり、独特の湖を形成しています。
このBlack Water Springは、自然の油が露出した数少ない場所の一つであり、古代から地元の人々によって活用されてきました。地熱活動の影響で油が時折泡立ち、異様な雰囲気を醸しだしています。
現在でも、地質学者や研究者たちがこの地域を訪れ、地球の成り立ちや極限環境での生命の可能性について研究を進めているそうです。
③塩の結晶と温泉

ダナキル砂漠はもともと海底だったため、周辺には塩の堆積が多く見られます。ダロル周辺でも、地熱によって温泉が湧き出し、塩の結晶が幻想的な風景を作り出しています。
地元のアファール族は、昔からこの地で塩を採掘し、交易に利用してきました。
④アファール族の文化

この地域には、遊牧民であるアファール族が暮らしています。彼らはダナキル砂漠を生き抜く知恵を持ち、独自の文化を築いてきました。
塩の交易や伝統的な生活様式に触れることも、ダロルを訪れる魅力の一つです。
ダロル火山行き方

この周辺は治安が悪いため軍隊のガードと一緒にいくことが必須になっています。そのため個人で行くことはできません。
エチオピア北部のメケレから、ダナキル砂漠を巡る3泊4日のツアーが出ているので、そのツアーに参加するのが一般的な方法です。
Lapinの旅行記:ダロル火山編

エチオピア到着2日目の話
ガイドのスケジュール変更のため、今日は飛行機で一気に北のメケレまで飛ぶことに。
このメケレ行は同じエチオピア航空で6:50発と7:00発と、10分差で2本出ていて私は7:00発。
1時間遅れで出発したもの、天候不良で引き返す可能性もあるとのこと。。
嫌な予感・・。
そろそろメケレに着くころというときにアナウンスが入り、6:50発はアディスアベバに引き返したけれど
状況を見ながら着陸にトライするとのこと。がんばれー。でも無理はしないでー。ナムナム・・
と思って覚悟を決めていたら、ほぼ揺れることなくあっさり着陸で逆に拍子抜け。
もしかしてエチオピアエアラインはものすごく慎重派?
とにかくこれ以上スケジュール惑わされたくないのでとりあえず良かったーと思ったのも束の間。。
待てど暮らせど荷物が出てこない・・・
まさかーのLost Baggage。。。。
絶句です。こんなに立て続けにサプライズくれなくていいです、エチオピア・・。
荷物は今どこにあるかわからない・・調べて出てきたら連絡する・・とな。。
充電器類も、洋服も、洗面用具も全て預けた荷物の中。
手元にあるのはカメラとケータイ、PCのみ・・
今日から4日間は現地ツアーでダナキルに行く予定。
ツアーをお願いしている会社に電話してアドバイスを求めると、出てきたら自分たちが受け取っておくから
ツアーに行って来てください、とのこと。いつでてくるかわからない荷物は待っても無駄なんだろうなと思い
登山靴も寝袋もなくなった状態でとりあえず参加・・・
でも、重要なのは充電・・・4日間カメラの命が持つんだろうか・・・。
不安を残して参加したツアーは、多国籍のいい感じのチーム
アイルランド、オランダ、イスラエル、ウクライナ、UK、オーストラリア、フランス、ケニア、そして日本、エチオピアと
10か国。旅好きの人達の集まりなのでそれぞれの旅話がとても楽しい♡
そして私のLost Baggageのことを知ると、みんなが私のカメラを充電できないかそれぞれのケーブルを確認してくれて
なんとカメラの命もGET^^
他に足りないものはないか、必要なものは分けてあげると言ってくれるとても親切な人ばかり。
バックなくしても、人の暖かさもらって、プラスマイナスしてもプラスが増えた気分。
みんなありがとう♫ 4日間のチームだけど楽しも~!
このツアーもずっと野天泊。
エチオピアでは毎晩星空を見ながら幸せ気分で眠りにつきます。

そして翌日、無事にBAG見つかったと連絡来ました!
ということで、中身が無事かどうかはまだわかりませんが、ひとまず安心して「この世の景色とは思えない絶景」ということで知られるダロールに行ってきました。
本当に・・ここはどこ?火星?恐竜時代?と思うような絶景でひたすら感動。
火星人が出てきても、恐竜が出てきても、ショッカーが出てきても
違和感のないような色鮮やかで不思議な景観。
なにか異生物が絶対に潜んでそう・・・・
あいにくの曇り空、パラパラ小雨になってしまったので、青空と黄色のコントラストを写真撮れなかったことだけがひたすら残念。
茶色の湖は油湖。
病院でも実際に使われているほど、皮膚に良い成分らしいです。
そして塩分濃度も高く浮遊体験もできるとのことだったので
ここで泳ぐために水着も持参してたのだけど、もちろん水着もBaggageの中なので今は無し。
残念ながら浮遊体験は出来ませんでした。
でも誰も結局泳がなかったけど。。
ダロル火山、すごすぎた。
ここのインパクトはすごく大きい。
ますます宇宙にいきたくなっちゃった。
ダロル火山旅行記のまとめ

ダロル火山は、まるで地球とは思えない異世界のような風景が広がる場所であり、極限環境の研究や絶景を求める冒険者にとって魅力的なスポットです。
硫黄の結晶が作り出すカラフルな地表、油湖、塩の平原など、他では見られない景観が広がっています。
ただし、極端な高温や有毒ガスなどのリスクもあるため、訪れる際はガイドの指示に従うようにしましょう。


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