
エルタアレ火山に行ってきた!神秘の炎を目指して過酷なトレッキングに挑戦
目次
Toggleエチオピア北東部に位置するダナキル砂漠。その中でも、エルタ・アレ火山は世界的に珍しい「恒常的に活動する溶岩湖」を持つ活火山として知られています。
地球上で最も過酷な環境の一つとされるこの地に潜むエルタ・アレは、まるで別世界のよう。この記事では、そんな魅惑に満ちたエルタ・アレについて紹介します。
エルタ・アレとは?

エルタ・アレ(Erta Ale)は、標高613メートルの楯状火山で、地球上で数少ない持続的に活動する溶岩湖を持つことで有名です。
「煙を吐く山」を意味する現地の言葉で名付けられたこの火山は、訪れる人々に圧倒的な自然の力を感じさせます。
エルタ・アレの場所
エルタアレまでは車で行くことはできず、自分の足で歩いていくしかありません。かなりハードなトレッキングですが、苦労してたどり着くエルタ・アレには、苦労を忘れさせてくれる美しさがあります。がんばりましょう!
エルタ・アレ観光の見どころ
言わずと知れた、という感じかもしれませんが、行く前におさらいをしておきましょう。
エルタ・アレに行く人の大半はトルクメニスタンのダルバサ(地獄の門)にもいかれていると思いますが、そこには、似て非なる魅力がそれぞれにあります。
溶岩湖

エルタ・アレ最大の魅力は、やはり火口に広がる真っ赤な溶岩湖。火口の中には、赤く燃え盛る溶岩が絶え間なく渦巻いています。
特に夜になると、暗闇の中で赤々と輝く溶岩が幻想的な光景を生み出し、まるで地獄の門を覗いているかのような錯覚に陥ります。
溶岩が流れ、泡立ち、弾ける様子を間近で観察できるのは世界でも数少ない体験です。
火口へのトレッキング

エルタ・アレ登山は、主に夜間に行われます。灼熱の昼間を避けるため、午後遅くに登山を開始し、3〜4時間かけて火口へと向かいます。
正直、往路は夜で暗いためつまずきやすく、真っ暗なのではぐれないように、ある程度は他の人の速度に合わせなくてはいけません。しかも若干登りになるので、かなりきついです。ですが、火口が近づいてきて「ぼうっ」と明るく輝く光景が見え始めると元気になります。
火口付近で、熱気を肌で感じながらダイナミックに活動する溶岩湖を間近に眺めながらのトレッキングは格別。これは過酷なトレッキングを乗り越えた人だけしか味わえない貴重な体験です。
また、夜明けとともに山を下りるため、朝焼けに染まる砂漠の景色も楽しめます。往路とは違い、明るく、それぞれが好きなように降りていくので、ソルジャーとの会話も楽しめます。
砂漠の星空
人工の光がほとんどないダナキル砂漠では、息をのむほど美しい満天の星空を楽しめます。
火山の頂上で横になりながら、無数の星々が広がる夜空を眺める体験は、エルタ・アレ訪問のもう一つのハイライトです。
朝の景観

夜は見えなかった周辺の風景が朝は見ることができます。火山の周囲には黒々とした溶岩台地が広がり、まるで月面のような風景。
荒涼とした大地の中を歩きながら、過去の噴火の痕跡を間近に感じることができます。
エルタ・アレへのアクセス方法

エルタ・アレへ行くには、エチオピアの首都アディスアベバからメケレまで飛行機で移動し、そこから四輪駆動車で約2日かけてアクセスします。
道中はダナキル砂漠特有の美しい景色を楽しめます。
エルタ・アレ観光ツアーおすすめ
現地ツアーに申し込むのが一般的で、通常はダロル火山やアサレ湖とセットになっています。
ダナキル砂漠のツアーをチェック
エルタ・アレのツアー流れ

ほとんどのツアーはどこの会社でも同じようなスケジュールになります。これは、武装したガードマンの同行が必要なため、いくつか別のツアー会社も一緒に行動するためです。
午後:拠点になるキャンプ地へ到着
各自休憩と仮眠
仮眠はこんな感じの小屋の傍らにマットをひいただけ。オープンで気持ちよいです。
夕方:夕食
夕食が終わったらいよいよ出発です。すでにこの時は真っ暗で、人の可が見えないほど。
夜:トレッキング 3~4時間 かなり過酷なので覚悟しておいてください。
水とジャケットが必需品です。仮眠用のマットはラクダが運んでくれますが、それ以外は自分で持ってくので、なるべく身軽に。
毛布はツアー会社が現地で貸してくれますが、薄い毛布1枚なので仮眠場所は夜かなり寒いです。
深夜:エルタ・アレ到着後周辺を散策 1時間ほど
散策終了後、キャンプで星空の下仮眠
早朝:早朝のエルタ・アレを散策
夜とは違って、朝の風景も素敵です。クレータの周辺を歩いていると、スカスカの溶岩にずぼっと足がはまってしまう個所があるので注意!
朝:軽い朝ご飯を食べてから下山
昼前にキャンプ地に到着。
エルタ・アレ観光のベストシーズン

訪問に最適な時期は、比較的気温が下がる11月〜2月の乾季です。ダナキル砂漠は年間を通して高温ですが、この時期は旅行しやすくなります。
私は2月に行きましたが、夜は寒かったです。
エルタ・アレ観光の注意と準備

安全対策:
エルタ・アレ周辺は地元の武装ガイドと同行するのが一般的です。ツアー会社を通じて安全な旅を計画しましょう。
服装と持ち物:
砂漠地帯のため、日焼け対策と十分な水分補給が不可欠です。また、火山のガスや灰から身を守るためにマスクやゴーグルも推奨されます。
Lapinの旅行記:エルタ・アレ編

Erta Ale contains one of the world’s only permanent lava lakes.
エルタ・アレ火山
With Danay
間近で見るマグマは怖いというよりも美しく、見とれているとその中に引き込まれてしまいそうでした。
このとき、なんと私の来る2日前に7年ぶりにマグマが吹きこぼれる小噴火があり、すぐ側までは行けないかもとのことでしたが、ガイドの努力でなんとか行くことが出来ました。
よかったー。
でも、ダロル火山ではほぼ降水量0なエリアなのに、曇りで小雨まで降ったし、なんだか私、ダナキル砂漠に嫌われているかも?

それはそうとエルタ・アレ・・・。
もう本当に…すごいな。。それだけです。。
私たちの住んでる地球って宇宙の中ではちっぽけな存在なのに、どうしてこんなにすごいんだろう。
地球は、どれだけたくさんの神秘と顔をもっているんだろう。

去年のちょうど今頃は、アイスランドで氷河やオーロラを見て、冷の世界の神秘と地球の息吹きを肌で感じて感動の連続だったけれど、今回は熱の世界の神秘に打ちのめされています。
地球上に存在する火と水、熱と冷。
相反する2つが狭い地球上で同時に存在する神秘。
そこから生まれる奇跡。

哲学語れる賢い頭は持ってないのでうまく言えないけれど、こんなに広い宇宙の中で、生まれてきた地球はやっぱりすごい。
そんな奇跡の地球で生まれた人間もやっぱりすごい。
全ての恵みと奇跡に、感謝と愛を伝えたくなります。
ここはそんなことを思わせてくれる場所。

地球は相反するもの同士、反発しあうもの同士、両方を抱きかかえて生きています。
私たち人間も地球に抱かれて生きているんだもの。
考え方違ったって、気が合わなくたって、肌の色違ったって、同じ地球人として仲良く生きていかなきゃだめだよね。
強く優しい人間にならなくては・・・。
なぜかそんなことを、今さらながらに決意する夜でした。
エルタ・アレ観光のまとめ

エルタ・アレは、地球の原始的な姿を間近に体験できる貴重な場所です。
アクセスの難しさや過酷な環境があるものの、その絶景は一生忘れられない旅の思い出となるはずです。
ダナキル砂漠の冒険を求める方は、ぜひ訪れてみてください。


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