
アサレ湖(ダナキル塩湖)とラクダのキャラバン旅行記|天空の鏡と塩採掘体験
目次
Toggleエチオピア北部に広がるダナキル砂漠。その中心に位置するダナキル塩湖(Danakil Salt Lake)には、まるで別世界のような絶景が広がります。
どこまでも続く真っ白な塩の大地はまさに壮観。夕暮れ時には水面が黄金色に輝く光景は、旅人を魅了します。
今回は、ダナキル塩湖の魅力やベストシーズン、周辺の見どころについて詳しくご紹介します。
ダナキル塩湖とは?

ダナキル塩湖(Danakil Salt Lake)は、エチオピア北東部のダナキル砂漠に位置する塩湖で、標高は海抜マイナス120m前後の低地にあります。
アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)の影響を受けた地形の一部で、年間を通じて極度の乾燥と高温にさらされ、塩の結晶が大地を覆っています。
日中の気温は50℃を超えることもある過酷な環境としても有名なエリアです。
この地域は古くから塩の採掘地として知られ、地元のアファール族が何世紀にもわたり塩を切り出してきました。今もなお、夕暮れ時になると、キャラバン(ラクダの隊商)が塩を運ぶ光景が見られます。
乾季には厚い塩の層で覆われた白銀の世界が広がり、雨季後には湖面に薄く水が張り、鏡のように空や雲を映し出す幻想的な光景が見られます。
ダナキル塩湖の場所と行き方
ダナキル塩湖はダナキル砂漠にあり、個人では行けません。
いろいろなツアーが出ているので、ツアーを利用するようにしましょう。
ダナキル塩湖のベストシーズン

ダナキル塩湖を訪れるのに最適な時期は、乾季(11月~2月)です。
11月~2月(乾季・ベストシーズン)
・気温が比較的穏やか(昼間30~35℃)
・夕暮れ時の景色が特に美しい
・塩の採掘キャラバンが頻繁に見られる
3月~10月(暑季・オフシーズン)
・気温が40~50℃に達し、非常に過酷
・旅行には向かないが、探検家や研究者には人気
夕方の時間帯に訪れると、風が少し涼しくなり、夕陽が湖に映る絶景を楽しめます。
ダナキル塩湖の見どころ
ダナキル塩湖周辺には、地球上とは思えないほどの異世界的な景観が点在しています。
鏡張りの絶景

乾季の終わり(11月~2月)や雨が降った後、湖の表面に薄く水が溜まると、「天空の鏡」のような美しい風景が広がります。
夕暮れ時には、黄金色の空が湖に映り込み、まるで異世界のような景色に。
塩の大地を歩く体験

湖の表面は厚い塩の層で覆われており、どこまでも続く白い大地を歩くことができます。
場所によっては、塩の結晶が六角形の模様を作り出し、自然のアートを楽しめます。
夕陽の絶景スポット

ダナキル塩湖で最も美しい瞬間は、夕暮れ時。水の張った湖面に映る夕陽が、金色から赤紫へと変化する様は本当に美しいです。
空と大地が一体化し、幻想的な風景に包まれます。砂漠の静寂と広大な景色が、非日常の感覚をぜひ味わってみてください。
特に写真撮影を楽しみたい人には、サンセットツアーへの参加がおすすめです。
塩採掘キャラバン(アファール族の伝統)

アサレ湖周辺では、アファール族による伝統的な塩の採掘とキャラバン(ラクダ隊)の光景が見られます。
ラクダのキャラバンで運搬してきた伝統は現在も続いており、砂漠を歩くラクダの列は訪れた人々を魅了します。
伝統的な塩採掘

この地域に暮らすアファール族は、何世紀にもわたって湖の塩を手作業で切り出し、商業用に加工してきました。
特殊な道具を使い、四角い塩の板(アムレ)を切り出します。
1日に数十枚もの塩のブロックを1つ1つ手作業で作成。古代から続く伝統が今でも受け継がれていることに感嘆します。
通常、採掘作業は早朝や夕方の涼しい時間に行われているそうです。
ラクダのキャラバン(塩の交易)

採掘された塩は、ラクダに積まれ、数日かけてエチオピア各地の市場へ運ばれます。
この数十頭のラクダが列をなして移動するキャラバンの姿は壮観で、まるで数百年前の交易ルートがそのまま残っているかのような雰囲気を醸し出します。伝統的な塩交易の文化が、現代でも生き続けていることに感動すること間違いありません。
夕暮れ時はキャラバンとすれ違うこともあり、写真撮影の絶好のチャンス。
このキャラバンは、早朝や夕暮れに活動するため、訪れるならこの時間帯がベストです。
ダナキル砂漠ツアー
ダナキル塩湖に行くには、ダナキル砂漠のツアーに参加しましょう。この周辺は治安が不安定なため、軍人のボディーガードと一緒にいくことが必須になっています。
ツアーはダナキル砂漠のハイライト、エルタ・アレ、ダロル火山、ダナキル塩湖の3つを3~4日かけて周るものが最もポピュラーです。
ツアーのほとんどはエチオピア北部のメケレから出ているので、そのツアーに参加するのがおすすめ。
ダナキル砂漠のツアーを探す
Lapinの旅行記:ダナキル塩湖編

ダナキル塩湖の塩採掘現場へ。
地面から塩を砕き、長方形に切り、ラクダに積む様子を見学。
ものすごく広い塩湖なのに、採掘現場はすごく奥の公道から見えない離れた場所。移動大変そうなのに、なんでそんな遠くにまで行くんだろう。
エチオピアは今乾季で気候も一番涼しい時期。それでもかなりの強い日差し。
これが真夏になると、人間にとってもラクダやドンキーにとっても相当過酷な労働。気が遠くなりそうな作業。
それなのに、この1個の塩ブロックを25ブル(約125円)で売るのだそう。
採算とれないじゃん・・
なんだか申し訳ない気持ちになってしまいます。
舐めてみたら濃度かなり濃め。ミネラルたっぷり。
現場ではラクダとドンキーが人間の作業が終わるまで、おとなしく座って一休み。
のんびりした顔でラクダは人間を見守っているようでした。
最初のころは、道路や家の横や草むらからラクダ出てくるたびに大騒ぎして写真撮っていたものの、今は視線の中にラクダがいるのが当たり前になってきました。
ここではラクダやドンキーが生活になくてはならない動物。常に生活を共にしています。
私の旅の手助けもたくさんしてもらってます。ラクダさんに感謝。
ダナキル塩湖のまとめ

ダナキル塩湖は、ダナキル砂漠を象徴する神秘的な塩湖で、鏡張りの絶景や塩の大地、伝統的な塩採掘文化が楽しめるスポットです。
特に夕暮れ時の湖面に映る夕陽や、塩キャラバンの光景は、訪れる人々を魅了します。
ダロル火山やエルタ・アレ火山とあわせて訪れることで、より深くダナキル砂漠の魅力を体験できます。ぜひ、ダナキル塩湖の神秘的な風景を目に焼き付ける旅へ出かけてみてください。


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