
ハラールへ行ってきた!エチオピアの世界遺産観光とハイエナ餌やり体験記
目次
Toggleアディスアベバ(Addis Ababa)の朝の4時。まだ真っ暗なバス乗り場でSuper Cool Lady、踊る旅人Danayと待ち合わせ。
彼女とは3年前にここエチオピアで出会い、お互いに似たような旅をしていて意気投合。それ以来、Face Bookでお互いの旅をフォローしあいながら連絡を取り合っていた旅友。会うのはその時以来3年ぶり。
この後、ソマリランド、ジブチ、エリトリアと一緒に旅をするために久しぶりの再会です。いつもは一人で好きなように旅をするのが好きだけど、彼女が一緒だとワクワクが倍増しそう。これからの旅でどんな素敵なハプニングがあるか楽しみ。
まずは、エチオピアの世界遺産でもあるハラールへ。
世界遺産ハラールとは

ハラール(Harar)は「歴史的城塞都市ハラル・ジュゴル」として2006年にユネスコ世界遺産に登録された街です。
ハラール・ジュゴル要塞歴史都市は、アフリカで最も重要なイスラム都市の一つとされ、独特の文化と建築が評価されています。
アディスアベバからハラールへの行き方
エチオピアの東に位置するハラールへは、アディスアベバから国内線がでています。が、私たちはコストの安いバスで行きました。
アディスアベバのMeskel Squareから出ます。ここからは各方面の長距離バスが早朝からでているので、まだ真っ暗にも関わらず人がにぎわっています。
街灯がなく、早朝は暗くて人の顔が見えないほどなので、スリや置き引きには厳重に注意してください。
また、バス停は設置されていないため、どのバスに乗ればいいかはその辺の人に聞いてください。行き先を言えば、ほとんどの人は優しく教えてくれます。

ハラールのバスも出発は朝の4時!
ハラールまでバスだと13時間ほどかかるので、遅い出発だとハラールの到着が夜になってしまうため危険です。
タクシーがあるかもわからない土地勘の全くない初めての田舎の町に深夜着は避けたいもの。アフリカあるあるの遅延も考慮して、アディスアベバはこのくらいの時間に出発したほうがよいです。
結果、早く出発して正解で、ハラールに到着したのは4時に出ても18時過ぎでした。
5つのゲートと100のモスク

ハラールの旧市街は「ジュゴル」と呼ばれる城壁に囲まれており、5つのゲートが存在しています。この城壁は16世紀に建設され、長い歴史を誇ります。
また、城壁内には100近いモスクが点在し、エチオピアにおけるイスラム文化の中心地となっているのだそう。
エチオピアといえば、ラリベラというエチオピア正教の聖地があり、キリスト教のイメージが強かったので、こんなにイスラム教が多い地区があるというのは意外でした。
市場ではカラフルなスカーフを巻いた女性たちが行き交い、アラビア語の看板も見られます。今までのエチオピアとはさらに違う異国情緒が漂う光景に、旅人としての興奮が高まりました。

ハラールの魅力

ハラールの町に着いたら、まずそのカラフルな街並みにびっくりします。
市場に並ぶ野菜たちは色鮮やかでとても新鮮!町を歩く人たちの衣装も、鮮やかな色が多く、青空の下で元気に輝いて見えます。
第一印象はなかな良い感じです。
ハラールの旧市街を歩くと、色鮮やかに塗られた家々が並び、迷路のような路地が広がります。
地元の人々は温かく、意外にも観光客ウェルカムムード。断られることが多い写真撮影も、気軽に応じてくれる人が圧倒的に多かったです。
道端で繰り広げられる日常の静かな時間。そういう時間は切り取りたくても普段は嫌がられることが多いのですが、カメラを指さしてOK?と聞くと、うなづいてくれます。ポーズ撮るでもなく自然体のままでいてくれるのが嬉しかったです。
話し声が聞こえてくるような何気ないハラールの1日。
窓からのぞくネコちゃんも可愛いくて絵になる。
ちょこんとおとなしく、撮られるがままにいてくれました。(笑)
ハラールでは、ホテルではなくDanayの友人の家にホームステイ。お世話になった家の子どもたちに、お礼にバルーンを作ってあげました。
折り紙、アメちゃんに続く私の必須アイテムで、子どもたちのハートをしっかりゲット。世界中の子どもたちに「日本人いい人」と思わせるための平和作戦です。(笑)
お世話になった皆さんと外食へ。
ここはイスラム教が多く、ソマリランド寄りだからなのか、インジェラではなく、パンが主食でした。いつも味わっているエチオピアの食事や文化とは全く違っていて興味深いです。
大きなフライパンでパンを焼く職人さん。
このパンめっちゃおいしい!やっぱりイスラム系の食事な味わいです。
エチオピアには他にもたくさん名所があるせいか、少し交通の便が悪いハラールにはほとんど外国人観光客がいませんでした。
そのおかげで東洋人を珍しがられ、握手を求められたり話しかけられたり、一緒に写真撮ったりと、すっかり人気者になった気分で楽しかったです。
なのでハラールはめっちゃ穴場!として推します。
遺跡としては少し物足りないかもしれませんが、街と人の雰囲気が最高です。
ハイエナ・フィーディング
ハラールはハイエナが多く生息している地。夜になると、「ハイエナ・フィーディング」といわれる、ハイエナたちに餌を与える儀式が行われています。
これは地元の人々が代々受け継いできた伝統で、観光客も参加可能。どこからともなく集まってくる野生のハイエナと至近距離で対面するスリリングな体験は、まさにハラールならでは。
私も野生のハイエナを餌付けしているおじさんに習って餌付け体験。
口渡しはハイエナの顔が思ったよりも間近で大きく見えて、どきっとしました。
そしておじさん、餌付けが終わるとハイエナ残してさっさと帰っていってしまいました。
本当に野生なんだね。野生のハイエナ、人や猫は襲わないみたいですが、結構食欲があるようなので、こうやって放置していかれると少し不安。
小さい子供とかのことが少し心配になりました。
エチオピアの現在

エチオピアは、以前内乱で荒れていましたが、今は比較的に安定したようで殺伐とした感じはありません。このハラールは、ソマリアに近いこともあってどうなのかなと思ってましたが、全然問題なしでした。
むしろアディスアベバよりものんびりした雰囲気で安全な感じ。
裕福というわけではないけれど、ここでの生活に満足している様子がホームステイ先の家からは感じられました。
もちろんまだまだ問題は山積みなのだと思いますが、この美しい国エチオピアの人々が、平和に落ち着いて暮らせるように祈りたいと思います。
ハラール観光のまとめ

ハラールは旅路の途中通過点くらいにしか思っていませんでしたが、思いがけず面白いところでした。
エチオピアはやっぱり隅々まで魅力が多い国だなあと改めて感動。こういう予定になかった旅や、偶然出会える人や場所、体験は嬉しいものです。
エチオピアの知られざる魅力を味わいたいなら、ぜひハラールを訪れてみてください。5つのゲートを抜け、色とりどりの街並みと温かい人々に出会えば、きっと忘れられない旅になりますよ!
異国の文化に触れながら、歴史のある街を巡る私の旅も、これからも続いていきます。


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