カツヒピラー ジョージアの観光
コーカサス,  ジョージア

ジョージア奇跡の絶景!断崖絶壁に建つ天空の修道院カツヒピラーに行ってきた

ジョージア中部に位置するカツヒピラー(Katskhi Pillar)は、高さ約40メートルの石灰岩の柱の上に小さな教会が建つ、世界的にも珍しい宗教的遺産です。

この自然の奇跡と人々の信仰心が結びついた場所は、ジョージアの観光地の中でも特に神秘的でユニークなスポットとして知られています。

この記事では、カツヒピラーの歴史、見どころ、体験から基づく訪問時の注意点をご紹介します。

カツヒピラーの場所

カツヒピラーとは

カツヒピラー ジョージアの観光

位置:ジョージア西部のチアトゥラ(Chiatura)の近郊、イメレティ地方に位置。

高さ:石灰岩の柱の高さは約40メートル。

宗教的意義:カツヒピラーは、ジョージア正教の聖地として重要な場所であり、古代から「天と地を結ぶ象徴」とされています。

この柱は、自然の力で形成されたもので、6世紀ごろに柱の上に教会が建てられました。柱の頂上は限られたスペースでありながら、修道士たちはそこで瞑想し、神との交信を求める生活を続けてきました。

歴史と背景

カツヒピラー ジョージアの観光

カツヒピラーの起源は、古代の異教時代にまで遡るとされていますが、6世紀以降はキリスト教の影響を受けて聖地として発展しました。この柱の上に建てられた教会は、ジョージア正教の信仰の象徴であり、修道士たちはこの場所を神に近づくための特別な場所と見なしてきました。

修道士マクシムの再建
20世紀後半、カツヒピラーは長らく放置されていましたが、修道士マクシム・クヴェクヴェゼリが柱の頂上の教会を再建し、再び宗教活動が始まりました。彼は孤独と信仰を求めてこの柱の上で暮らし続け、現在でも修道士たちが柱の上で祈りを捧げています。

カツヒピラーの見どころ

カツヒピラー ジョージアの観光

カツヒピラー周辺は緑豊かな森林に囲まれており、静寂と自然の美しさを感じられるスポットです。柱の周辺を散策しながら、ジョージアの美しい田舎の風景を楽しむことができます。

柱の上には、小さな教会と修道士の住居、さらには礼拝堂が設けられています。柱の頂上は一般観光客の立ち入りが禁じられており、修道士のみが登ることを許されています。この制限は、柱の神聖さを守るためのものなので、ルールを守るようにしましょう。

地上からの景観

柱の頂上には登ることができなくても、地上から見上げるカツヒピラーの威容は圧巻です。空にそびえ立つ柱とその上の小さな建物のコントラストが、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

周辺の修道院

カツヒピラーの麓には、小さな修道院があり、訪れる人々はここで祈りを捧げたり、修道士からこの場所の歴史や信仰について話を聞いたりすることができます。

カツヒピラー近郊のユニークな円筒形教会

カツヒピラー近郊のユニークな円筒形教会 Katskhi's cylindrical form Church
Katskhi’s Cylindrical Form Church(カツヒの円筒形教会)

カツヒピラー周辺には、ジョージアの豊かな宗教的遺産を体感できるスポットがいくつかあります。

その中でも、「Katskhi’s Cylindrical Form Church(カツヒの円筒形教会)」は、そのユニークな形状と歴史的な価値で注目されています。円筒形の教会はジョージア国内でも珍しく、その独特なデザインは建築好きや歴史ファンにとって特に興味深い場所です。

  • 建設時期:10〜11世紀頃と推定されています。
  • 建築様式:ジョージア独自の中世キリスト教建築で、特にその円筒形の構造が特徴的です。一般的な四角形または十字形を持つジョージア正教会の教会とは異なり、完全な円筒形で設計されています。この特徴は、教会が古代のジョージア建築と異教の影響を融合させたものと考えられています。

カツヒピラーから徒歩または車で約15分の場所にあるので、カツヒピラー訪問後にぜひこちらにも足をのばしてみてください。

住所:7697+Q6X, Jokoeti, ジョージア

カツヒピラーへのアクセス

カツヒピラー ジョージアの観光

ティビリシからの行き方

車で:ティビリシからチアトゥラを経由してカツヒピラーまで車で約3〜4時間。個人でレンタカーを借りるか、タクシーをチャーターするのが便利です。

公共交通機関で:ティビリシのディドゥベバスターミナルからチアトゥラ行きのミニバス(マルシュルートカ)に乗車し、チアトゥラでタクシーを手配してカツヒピラーまで向かいます。

クタイシからの行き方

車で:クタイシからカツヒピラーまで車で約1.5〜2時間。

公共交通機関で:クタイシのバスターミナルからチアトゥラ行きのミニバスに乗り、同じくチアトゥラからタクシーでアクセス可能です。

訪問時の注意点

カツヒピラー ジョージアの観光

服装:カツヒピラーは宗教的な場所であるため、露出の少ない服装が推奨されます。特に女性はスカーフや長袖を持参すると安心です。

訪問可能時間:柱の周辺は自由に散策できますが、修道院の見学には営業時間があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

安全性:カツヒピラー周辺の道は一部険しいため、歩きやすい靴を着用しましょう。
また、上から鑑賞後に直接下に降りる場合はかなり険しい崖を降りることになります
道がわかりづらいため、ガイドと行くことをおすすめします。
もしくは、上から見て鑑賞後に来た道を戻り、下側へ行く、のであれば1人でも大丈夫だと思います。

私は自力で上から見た後に下へ直接降りようとして大変な目に遭いまし遭いました。
以下はその時の体験談です。

Lapinの旅日記:カツヒピラー編

カツヒピラー ジョージアの観光

クタイシから少し郊外に向かったグルジア中部の山間の街チアトゥラから約10km、カツヒという小さな町にある40mの石灰岩の石柱の頂上に建てられた修道院、カツヒ・ピラーへ。

千年以上前から神父たちの修行に使われていたというここは、俗世と完全に隔離された神に近い場所で祈りを捧げ続けるという修行を行うために建てられたそうです。

ただ、この修行に終わりはない、のだそう・・。 あまりの苦行でしばらくは修行に入る人がいなかったらしいのですが、20年ほど前に1人の神父様が修行に入られるということで、グルジア正教により今の建物を再建したのだそうです。

その神父様は今も1人、この下界から切り離された世界で平和のために祈り続えています。

カツヒピラー ジョージアの観光

そしてここで旅始まって以来の大ピンチに襲われます。
ここは人里は離れていますが、ローカルバスでカツヒピラーの下までは行けるのです。 素直にそれで満足すればよかったのですが、上から見るのがいいと聞き、道なき道を山へと進み、危うく遭難しそうに・・。

道っぽいのを歩いていたつもりが段々やぶへ。。引くに引けず進んでいくと断崖絶壁にぶち当たります。 もはや進むこと不可能・・・ そしてその時にはすでに道らしきものなんておろか、前も後ろも茨の藪でがんじがらめ。
動くとあちこちからとげが絡みついてきます。

森に食われる!と本気で感じた危機感。 まじでやばいかも・・気弱になりそうな気持をぬぐい捨て、たった100mほどの距離を3時間かかってやっと藪から脱出。 洋服はボロボロで手足は傷だらけ。 でも生きてる!良かった!

藪でケガした足

ボロボロの格好でカツヒピラーの下にたどりつき、今までで多分1番熱心に生きていることへの感謝を祈りました。

その後、バスを待っていると、親切なおじいちゃんが近くまで通り道だから送ってくれるとお声がけ。 くたくたで一刻も早く帰りたかったのでお言葉に甘えます。
私の傷をみて驚いて栄養ドリンクまで買ってくれました。 アメとムチですね・・。

知らない間に最近調子にのってたのかな? 今日の教訓を生かさなくては。
なにごとも慎重にいかなくては。
1人世界のために祈ってらっしゃる神父様を見習わなくては。
反省、反省で締めくくった痛い一日でした。

カツヒピラー観光のまとめ

カツヒピラー ジョージアの観光

カツヒピラーは、ジョージアの中でも独特の景観と深い宗教的意義を持つ観光地。その奇跡のような自然と、柱の上で信仰を続ける修道士たちの姿は、訪れる人々に感動を与えます。

ティビリシやクタイシからも比較的簡単にアクセスできるので、ジョージア旅行の際にはぜひ訪れてみてください。

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