バグラティ大聖堂 ジョージアの観光 クタイシ
コーカサス,  ジョージア

クタイシの観光おすすめスポット5選!ジョージア第二の都市には魅力がいっぱい!

ジョージア西部に位置するクタイシ(Kutaisi)は、国の第二の都市であり、古代からの歴史を感じられる街です。クタイシはコルキス王国の首都として栄えた過去を持ち、現在でもジョージアの文化的・歴史的な中心地として重要な役割を果たしています。世界遺産に登録された建造物、美しい自然、地元の市場など、クタイシは観光客に多彩な魅力を提供しています。

この記事では、クタイシの見どころやアクセス情報を詳しく紹介します。

クタイシの観光MAP

クタイシってどんなとこ?

コルキスの噴水 ジョージアの観光 クタイシ

位置:ジョージア西部、リオニ川沿いに位置し、黒海にも近い。
歴史:紀元前13世紀にはコルキス王国の首都として栄え、「アルゴ船の冒険」の舞台ともされています。
気候:温暖湿潤気候で、夏は適度に暑く、冬は比較的温暖。訪問のベストシーズンは春と秋。
アクセス:ティビリシから車で約4時間、鉄道や国内線も利用可能。

①元世界遺産 バグラティ大聖堂:Bagrati Cathedral

バグラティ大聖堂 ジョージアの観光 クタイシ

11世紀に建設されたバグラティ大聖堂は、ジョージアの黄金時代を象徴する建築物です。その名は、建設を命じたバグラト3世王に由来します。現在は修復され、ジョージア正教の重要な宗教施設として利用されています。1994年に世界遺産に登録されたものの、2010年に再建計画を理由として危機遺産リストに登録内容を変更されました。

建築の美しさ:大聖堂の白い石材が青空と緑豊かな景色に映える美しい建築です。
パノラマビュー:大聖堂は高台に建てられており、クタイシの街並みを一望できるスポットです。
内部見学:修復された内部では、ジョージア正教の荘厳な雰囲気を感じることができます。
アクセス:クタイシ中心部から車で約10分。徒歩でもアクセス可能。

②世界遺産 ゲラティ修道院:Gelati Monastery

ゲラティ修道院 ジョージアの観光 クタイシ

ゲラティ修道院は、12世紀にダヴィド4世によって建設された修道院で、ジョージアの文化・学問の中心地として栄えました。修道院はユネスコ世界遺産に登録されており、美しいフレスコ画とジョージア正教の伝統建築が見どころです。

聖母聖堂(Church of the Virgin):修道院の中心となる建物で、美しいフレスコ画が保存されています。
修道院の学問的意義:ゲラティはかつて「第二のアトス山」と呼ばれ、ジョージアの文化と学問の発展に寄与しました。

修道院は、周囲の自然と調和した静寂な雰囲気が漂い、心を落ち着かせてくれる空間です。

アクセス:クタイシから車で約15分。公共交通機関も利用可能。

③プロメテウス洞窟:Prometheus Cave

プロメテウス洞窟 ジョージアの観光 クタイシ

プロメテウス洞窟は、クタイシ近郊の自然の驚異として知られる鍾乳洞です。長さ1.4kmにわたる洞窟内には、色とりどりのライトアップが施された鍾乳石や石筍が広がっています。

鍾乳洞の美しさ:ライトアップされた洞窟内の幻想的な雰囲気は訪れる人々を魅了します。
ボートツアー:洞窟内の地下河川をボートで進むツアーが人気(天候により利用できない場合あり)。
音と光のショー:洞窟内では特別な音と光のショーが行われ、自然とアートが融合した空間を体験できます。

アクセスクタイシから車で約30分。近隣の観光ツアーに組み込まれることが多いです。
公式サイトhttps://apa.gov.ge/en/eco-tourism/servisebi-da-tarifebi/Prometheuscave

④サタプレア自然保護区:Sataplia Nature Reserve

サタプレア自然保護区 ジョージアの観光 クタイシ

サタプレア自然保護区は、恐竜の足跡が保存されているエリアとして有名です。さらに、緑豊かな森林や洞窟があり、自然散策と歴史探索が楽しめます。

恐竜の足跡:約1億年前の恐竜の足跡がそのまま保存されており、間近で見ることができます。
サタプレア洞窟:短い距離ながら、ライトアップされた鍾乳洞が楽しめます。
ガラス展望デッキ:緑豊かな渓谷を見渡せるスリル満点のガラスデッキは、写真撮影にも最適です。

アクセス:クタイシから車で約20分。タクシーやツアーでの訪問が便利です。
公式サイトhttp://www.apa.gov.ge/en/eco-tourism/servisebi-da-tarifebi/sataflia

⑤クタイシ中央市場:Kutaisi Central Market

クタイシ市場 コルヒダ ジョージアの観光 クタイシ
クタイシ市場のシンボルコルヒダ(kolkhida)

地元の生活を垣間見ることができるクタイシ中央市場は、活気にあふれたスポットです。新鮮な野菜や果物、香辛料、地元産の蜂蜜など、ジョージアの特産品が並びます。

地元グルメの試食:ジョージア名物のチーズやパン、チャーチュヘラ(ジョージアの伝統菓子)をその場で味わうことができます。
おみやげ探し:香辛料や蜂蜜など、持ち帰りにぴったりな商品が豊富です。

ティビリシからクタイシへのアクセス方法

ジョージアの観光 クタイシへの移動バス

ティビリシからクタイシへの移動手段は複数あり、予算やスケジュールに応じて選ぶことができます。以下にそれぞれの方法を詳しくご紹介します。

列車(ジョージア鉄道)

ティビリシとクタイシを結ぶ列車は、快適かつ比較的安価な移動手段です。鉄道駅はティビリシの「ティビリシ中央駅(Tbilisi Central Station)」から出発し、クタイシ近郊の「リオニ駅(Rioni Station)」または「クタイシ1駅(Kutaisi I Station)」に到着します。

所要時間:約4〜5時間(列車の種類によって異なる)。
料金:約15〜25ラリ(座席クラスにより異なります)。
メリット:快適で移動中に景色を楽しめる。
比較的正確な運行スケジュール。
注意点:リオニ駅はクタイシ市内中心部から少し離れているため、到着後はタクシーまたはバスでの移動が必要です(約15〜20分)。

ミニバス(マルシュルートカ)

ミニバス(マルシュルートカ)は、ジョージアで最も一般的な交通手段で、リーズナブルに移動できます。ティビリシでは「ディドゥベバスターミナル(Didube Bus Station)」から出発し、クタイシ中心部のバスターミナルに到着します。

所要時間:約3.5〜4時間。
料金:約15〜20ラリ。
メリット:安価で頻繁に運行している(30〜60分ごとに出発)。
クタイシ中心部に直接到着するため便利。
注意点:快適性は列車やタクシーに比べると劣る場合がある。
荷物が多い場合はスペースが限られることも。

長距離バス

長距離バスは、ミニバスよりも少し快適で、ティビリシの「オルタチュラバスターミナル(Ortachala Bus Station)」から運行しています。

所要時間:約4時間。
料金:約20〜25ラリ。
メリット:エアコン付きで、座席が指定されている場合が多い。
道中、他の都市を通らず比較的スムーズに移動できる。

タクシー

タクシーは最も快適で柔軟性のある移動手段ですが、料金は他の手段に比べて高めです。ティビリシ市内でタクシーを手配するか、チャーターを予約しましょう。

所要時間:約3.5〜4時間(道路状況による)。
料金:約200〜300ラリ(交渉や車の種類による)。
メリット:ドアツードアで移動できる。
グループ旅行の場合、割り勘でリーズナブルになる。
注意点:事前に料金交渉をしないと高額になる場合がある。
英語を話せるドライバーを希望する場合、予約時に確認が必要。

国内線(航空便)

ティビリシからクタイシまでは国内線も運行しています。クタイシ国際空港(David the Builder Kutaisi International Airport)があるため、短時間での移動が可能です。

所要時間:飛行時間:約45分。
空港までの移動を含めると約2.5〜3時間。
料金:約50〜100ラリ(航空会社と予約時期による)。
メリット:最短時間で移動可能。
クタイシ国際空港は観光地にもアクセスしやすい。
注意点:便数が少ないため、事前予約が必要。
空港から市内へのタクシー移動が必要(約30分、料金は15〜20ラリ)。

おすすめの選択肢

コスパ重視:ミニバスが最も安価で効率的です。
快適さ重視:列車またはタクシーが快適でおすすめです。
時間重視:飛行機が最速ですが、コストは高めです。

クタイシはティビリシからのアクセスが良いため、日帰り旅行や1泊2日の観光旅行にも最適な都市です。移動手段をうまく選び、自分に合った旅を楽しんでください。

クタイシ観光の注意点

ジョージアの観光 クタイシ
  • 滞在日数の目安:1~2日で主要な観光地を巡ることができます。
  • 移動手段:タクシーやツアーが便利ですが、市内では徒歩でも十分観光可能です。
  • 服装と持ち物:鍾乳洞や修道院を訪れる場合は歩きやすい靴を用意し、宗教施設では露出を控えた服装を心がけましょう。

Lapinの旅日記:クタイシ編

バグラティ大聖堂 ジョージアの観光 クタイシ
GEORGIA ~世界遺産と世界遺産を放棄した教会~
ジョージアの首都ティビリシからクタイシへ移動。 ここには世界遺産のゲラティ修道院と元世界遺産のバグラティ大聖堂教会があります。 バグラティ大聖堂は中世グルジアの建築水準を例証する建造物として一度は世界遺産に登録されたものの、真正性を損なう再建をされたため世界遺産リストから除外されてしまいました。
ゲラティ修道院 ジョージアの観光 クタイシ私がここを訪れたのは日曜日。 多くの市民がミサに訪れ祈りを捧げていました。 
もしも再建していなければ、こんな風に市民が集う現役の場所ではなくなっていたのかも。 
歴史的遺産はとても大切。けれど、市民と寄り添いあって今なお人々のそばで愛される教会として成り立っているのであれば、それはそれでいいのかもと思いました。 
市民が名誉よりも活かし続けるという選択をしたのだと思います。 
バグラティ大聖堂 ジョージアの観光 クタイシ再建されてはいますが、あちらこちらに原型もたくさん残されています。 市民に愛されながら活かされ続け、また1000年後にでも新たな歴史を評価され、リストに復活できる日がくれば良いなと思いました。 

クタイシ観光のまとめ

ゲラティ修道院 ジョージアの観光 クタイシ

クタイシは、ジョージアの歴史、文化、そして自然の美しさが融合した魅力的な観光地です。世界遺産のバグラティ大聖堂やゲラティ修道院、幻想的なプロメテウス洞窟、地元の活気を感じられる中央市場など、多彩な見どころが訪れる人々を魅了します。

ジョージア旅行では、ぜひクタイシを訪れてその魅力を体感してください!

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