
シャウレイ「十字架の丘」を旅する|リトアニアの聖地巡礼
目次
Toggle十字架の丘(Kryžių kalnas)は、リトアニアの最も神秘的で象徴的な観光地の一つ。無数の十字架が立ち並ぶこの丘は、信仰と抵抗の象徴として世界中の巡礼者や観光客を引き寄せています。
この記事では、十字架の丘の歴史や見どころ、行き方などを詳しく紹介します。
十字架の丘とは?

十字架の丘は、リトアニア北部のシャウレイ(Šiauliai)近郊に位置する小さな丘で、数万本もの十字架が立ち並ぶ神聖な場所です。
この丘は、19世紀頃から信仰の場として形成されましたが、特にソビエト占領時代には、リトアニアの人々が独立と自由を願って十字架を置いたことから、政治的な意味も持つようになりました。
何度も破壊されながらも、人々の手で再建され続け、現在では世界的に有名な巡礼地となっています。
十字架の丘はどこにある?

十字架の丘は、リトアニア北部の都市シャウレイから約12kmの場所に位置しています。首都ヴィリニュスからは約220km、カウナスからは約140kmの距離にあります。
ラトビアのリガからも200㎞ほど。シャウレイは、ラトビアの首都リガからリトアニアの首都ヴィリニュスに行くバスのちょうど中間地点にあるので、途中の立ち寄り観光地としてもおすすめです。
十字架の丘への行き方

シャウレイは十字架の丘への玄関口となる都市です。まずはシャウレイまで移動し、そこから十字架の丘へ向かうのが一般的なルートです。
①ヴィリニュスからの行き方

ルート:ヴィリニュス → シャウレイ(バス/列車) → 十字架の丘(バス/タクシー)
ヴィリニュス~シャウレイ間
バス:所要約2時間、片道5€前後。
列車:所要約2時間10分、片道5~8€。
シャウレイ~十字架の丘間
バス:シャウレイ・バスターミナルから「Meškuičiai」「Joniškis」行きのバスに乗り(1時間に1本)、「Domantai」で下車(約15分・片道0.8~1€)。下車後、徒歩20分(約2㎞)。
タクシー:往復24€(1時間待機込み)
②ラトビア(リガ)からの行き方

ルート:リガ → シャウレイ(バス) → 十字架の丘
リガ~シャウレイ間
Ecolinesバスのシャウレイ経由ヴィリニュス行きで所要2.5時間、片道15€前後。
シャウレイ~十字架の丘間:上記ヴィリニュスと同様。
私はこちらのルートで行きました。国境でパスポーチチェック(係員がバスの中に乗ってきて見せる程度)があるので忘れずに携帯しましょう。
共通情報

チケット購入方法
オンライン:OmioやEcolines公式サイトで事前購入可能。
現地:バスターミナルの窓口または券売機で購入。
Ecolines公式サイト:https://ecolines.net/en-LT
Omio公式サイト:https://www.omio.jp/
シャウレイ・バスターミナルの荷物預かり
預かり所あり(1日1€前後)。営業時間に注意(昼休みあり)。
注意点
十字架の丘最寄りのバス停「Domantai」は乗降客が少なく、時刻表を厳守する必要あり。
タクシー利用時はバスターミナル外の観光案内所で手配推奨(ぼったくり防止)
十字架の丘の見どころ

十字架の丘自体はそれほど大きくないので観光所要時間は1時間あれば十分見て周れます。バスの本数が少ないので、帰りのバスを待つ間にちょうどよい観光時間がとれます。
数万本の十字架

十字架の丘には、大小さまざまな十字架が無数に立ち並んでいます。
木製や金属製のもの、手作りのものなど、多様なデザインの十字架が見られます。訪れる人々は新たな十字架を持ち込むこともできるため、日々その数は増え続けています。
巡礼の雰囲気

この丘は、カトリック信仰の重要な巡礼地の一つでもあります。
特に宗教行事の時期には、世界各地からの巡礼者が訪れ、祈りを捧げる光景が見られます。
ときどき見かける「世界人類が平和でありますように」のピースポールがここにも。
ヨハネ・パウロ2世の記念碑

1993年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が十字架の丘を訪れたことを記念して、彼の像が建てられました。
リトアニアの人々にとって特別な意味を持つスポットです。
日没や朝日の絶景

朝日や夕日に照らされた十字架の丘は、幻想的で荘厳な雰囲気に包まれるそうです。
私はバスの時間に合わせて訪れたのは13時過ぎ。この日はお天気が良くて青空に恵まれてよかったです。
時間がある人はぜひ、朝方や夕暮れ時の写真撮影にも挑戦してみてください。
周辺の風景

十字架の丘の周辺には、美しい小川が流れている素朴な場所です。
休憩するカフェやお宮替え屋さんなどはありませんが、それゆえに神秘さもまし、ゆっくりと見て回ることができます。
静かな自然を感じてみてください。
Lapinの旅行記:十字架の丘(シャウレイ)編

ここには無形文化遺産の代表に入っている十字架の丘(リトアニア語ではKryžių kalnas 「クリージュ・カァルナス」)と呼ばれる丘があります。
夥しい数の十字架は5万本以上と言われていますが、正確な数字はわからず、その数は今もなお増え続けています。


十字架の丘観光まとめ

十字架の丘は、リトアニアの歴史と信仰が色濃く反映された特別な場所です。
その神秘的な雰囲気と壮大な景色は、訪れる人々に深い感動を与えます。
リトアニアやラトビアを訪れる際は、ぜひ足を延ばして、この歴史的な巡礼地を体験してみてください。


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