
ファラサン諸島を旅する|サウジアラビアの隠れたリゾートを紹介
目次
Toggle紅海に浮かぶ秘境、ファラサーン諸島。
サウジアラビア南西部のジーザーン沖に位置し、透き通る海と手つかずの自然が魅力のこの島々は、ダイビングやシュノーケリング、野生動物観察、歴史的建造物巡りなど、多彩な体験ができる場所です。
静かなビーチでのんびり過ごしたり、冒険心をくすぐるアクティビティを満喫したりと、訪れる人を魅了するファラサーン諸島の魅力を詳しくご紹介します。
ファラサン諸島とは?

サウジアラビア南西部、紅海に浮かぶファラサン諸島(Farasan Island)は、手つかずの自然と豊かな海洋生態系を誇る島々です。
サウジアラビア本土のジーザーン(Jizan)からフェリーで訪れることができ、ダイビングやシュノーケリング、歴史的建造物の探索など、多彩なアクティビティを楽しめます。
かつては貿易の拠点として栄え、オスマン帝国の影響を受けた歴史的建造物が今も残っています。
ファラサン諸島への行き方

ジーザーンからのフェリー
出発地:ジーザーン港
所要時間:約1時間
運行状況:1日2便
運航会社はMACNA(Marine Company for Navigation)で確認できます。
公式サイト:https://macna.com.sa/
料金:なんと無料!(2025年3月現在の規定)
ただし、公式サイトや現地情報で最新の料金を再確認することをおすすめします。
注意点:フェリーの出発時刻は季節や天候によって変動する可能性があるため、事前にMACNAへ連絡(電話: +966 1 4531404)することが望ましいです。
ファラサン諸島観光MAP
ファラサン諸島の見どころ
何もせずにビーチでペリカンを眺めているだけでも癒されますが、ほかにも見どころがたくさんあります。
ぜひゆっくり数日過ごしてみてください。
①ダイビング&シュノーケリング

ファラサーン諸島の周囲には、美しいサンゴ礁が広がっており、カラフルな熱帯魚やウミガメ、時にはジンベエザメに出会うことも。
紅海の透明度の高い海は、初心者から上級者まで楽しめるダイビングスポットとして人気です。
特に「アル・ファラサーン・ダイビングサイト」は魚影の濃さとサンゴ礁の美しさで有名です。
②アル・カサール村(Al Qassar Village)

アル・カサール村(Al Qassar Village)は、歴史ある石造りの建物が並ぶ村で、古代のアラビア文化を感じられるスポット。
かつて貿易の要所だったこの地域には、オスマン帝国時代の影響も見られます。
現在は観光名所として保存されており、村を歩くと昔ながらのアラビアの暮らしに触れることができます。
のんびりしているところで、カフェでスタッフたちと話し込んだりしながらローカル気分を味わえるのもここならでは。
③オールド・コーラル・ハウス(Old Coral Houses)

ファラサーン諸島には、オールド・コーラル・ハウス(Old Coral Houses)と呼ばれるサンゴ石を使って建てられた伝統的な家屋が点在しています。
これらの建物は、かつて紅海沿岸で栄えた貿易文化の象徴であり、ユニークな建築様式が特徴です。
特に、精巧な彫刻が施されたドアや窓枠は、当時の職人技術の高さを物語っています。
現在でも一部の家屋が保存されており、歴史的な雰囲気を感じながら散策を楽しむことができます。
このエリアはファラサン諸島に来たならぜひ訪れて欲しいマストな場所です。とにかく繊細で見事な彫刻の数々は一見の価値ありです。
④オスマン要塞(Ottoman Fort)

オスマン要塞(Ottoman Fort)は、18世紀に建てられた要塞で、ファラサーン諸島の防衛拠点として使われていました。
ここからの景色は絶景で、特に夕暮れ時の紅海のパノラマビューは圧巻です。歴史好きな人には特におすすめのスポットで、当時の建築技術や軍事戦略の痕跡を感じることができます。
と、聞いて行ってみたのですが、私が行った日は、なぜかバリケードがされていては入れませんでした。残念。
⑤ガゼル保護区(Farasan Island Marine Sanctuary)

絶滅危惧種のアラビアガゼルが生息する保護区で、運が良ければ野生のガゼルの姿を見ることができます。
私は見ることは出来ましたが、ちょっと遠くて写真はいまいちでした。
また、バードウォッチングの名所としても知られ、紅海沿岸に生息する珍しい鳥たちが観察できます。双眼鏡を持参すると、より細かい観察が楽しめます。
⑥マングローブの森

紅海沿岸には広大なマングローブの森が広がっており、ボートツアーで探検することができます。
ここでは、さまざまな野生動物や海洋生物を間近で観察でき、自然大好きな人には魅力的なスポットです。
ペリカンの巣や、生まれたばかりの真っ白なヒナも簡単に見ることができます。
静寂の中で、手つかずの大自然を堪能できる贅沢な体験になります。
⑦ジーザーン・ヘリテージ・ビレッジ(Jizan Heritage Village)

ファラサーン諸島へ向かう玄関口であるジーザーンには、サウジアラビアの伝統文化を体験できる「ヘリテージ・ビレッジ(Jizan Heritage Village)」があります。
この施設では、地元の建築様式や歴史的な生活用品を展示しており、ベドウィン風のテントや昔ながらの市場の雰囲気を味わうことができます。
また、地元料理を提供するレストランもあり、旅の合間やフェリーの待ち時間に立ち寄るのに最適なスポットです。
おすすめのアクティビティ

ボートツアー:無人島や手つかずのビーチを巡るツアーが人気。
フィッシング:紅海の豊富な魚を釣る体験が楽しめます。
キャンプ&ピクニック:静かなビーチでのんびり過ごすのもおすすめ。
星空観察:人工光が少ないため、夜空には満天の星が広がります。
ファラサン諸島の宿泊情報

ファラサーン諸島には小規模なホテルやゲストハウスが点在していますが、高級リゾートは少ないため、事前予約が必要です。
ジーザーンに宿泊して日帰りで訪れることも可能ですが、せっかくならやはり2泊以上してゆっくり満喫してください。
現地の宿泊施設ではローカル料理が提供されることもあり、紅海の新鮮なシーフードを楽しめます。
ファラサン諸島観光のベストシーズン

気温が穏やかで過ごしやすい11月〜3月がベストシーズン。
夏季(6月〜9月)は気温が40℃を超えることもあるため、観光には不向きです。特に冬場は、快適な気候のもとでマリンアクティビティを楽しむことができます。
旅行の準備

持ち物:日焼け対策(帽子・サングラス・日焼け止め)必須。
服装:水着と軽装のほか、宗教的・文化的な配慮を考慮した服装を用意。
飲食:レストランの選択肢が限られているため、軽食や飲料を持参すると便利。
現金の準備:クレジットカードが使えない店舗もあるため、現金を持参すると安心。
安全対策:紅海沿岸は安全ですが、自然環境を尊重し、環境保護のルールを守りましょう。
Lapinの旅行記:ファラサン諸島編

fly to Jazan & ferry to the Farasan Islands
ジェッダから国内線で南東部のジーザーンへ。
ジーザーンは人も少なくのんびりた田舎のリゾートのような感じ。
宿泊はせず、フェリーまでの時間、2時間ほどぶらぶら。
そこからフェリーでファサラン諸島へ。
紅海を渡る短いフェリーの旅。
たどり着いたファラサン諸島はまるでタイムスリップしたかのような素朴な島。
手つかずのサンゴ礁に白い砂浜、80以上の島々からなる紅海の群島、ファラサン諸島。
スキューバするなら世界一と言われるエジプトの紅海と同じ海なのだから美しいのは当たり前。
世界から忘れ去られたようなファラサン島の世界は、これまでのサウジアラビアとはまた全く別物。
観光地化されてない分、不便は多いけど自然のままの景色が素晴らしい。
人よりもペリカンの方が大きな顔して行き来する。
プライベートビーチのあるホテル、だけど素朴。しかも人がいないからこんな可愛いブランコも独り占めできちゃう。
ホテルの塀も貝が埋め込まれててめっちゃ素敵。ときどき防犯用に割れたガラスが埋め込まれているのを見ることがあるけど、あっちよりも全然いい。お洒落で実用性あるなんて素敵な使い方。

そして、こんな小さな島にも残る歴史の足跡。
アル・カッサルの砂岩の村、真珠商人の町は、昔賑わった時代を今にしっかり伝えている。
珊瑚の石に繊細な彫刻が施された美しい家は、真珠貿易時代の繁栄と富の象徴。
完璧に彫られた模様に見惚れてしまう。
今は自然に埋め立てられてしまった幽霊屋敷の迷路をさまよいながら、タイムスリップを楽しむ。
かつてこの島は3世紀までローマ帝国の最果ての前哨基地であり、アラブの征服後は香辛料貿易と真珠ダイビングの拠点となった。
サウジアラビアのあまり知られていない、また別の顔。
この島好き。
ファラサン諸島の観光まとめ

ファラサーン諸島は、サウジアラビアで数少ないビーチリゾートとして、自然と歴史を満喫できる魅力的な場所。手つかずの美しい海と独特の文化遺産を体験したい人には最適な旅行先です。
のんびりとした島の雰囲気の中で、紅海の絶景を楽しみながら、思い出に残る旅を満喫してみてはいかがでしょうか?


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