
ホニアラ観光で行ってよかったスポット13選!ソロモン諸島の首都を詳しく紹介
目次
Toggle南太平洋に浮かぶソロモン諸島の首都・ホニアラ(Honiara)は、戦跡や豊かな自然、伝統文化が交わる魅力的な都市。かつて激しい戦闘が繰り広げられたこの地には、今も多くの史跡が残り、世界中の旅行者や歴史ファンが訪れます。
また、市内には地元の人々が集うマーケットや、透明度の高いビーチも点在。観光スポットはコンパクトにまとまっており、短期間の滞在でも見どころをしっかり満喫できます。
ホニアラの観光MAP
ホニアラへの行き方

日本からホニアラ(Honiara)へは直行便がなく、乗り継ぎが必要です。一般的なルートは、パプアニューギニアやオーストラリア、フィジー経由で、Honiara International Airportへ向かう方法です。
私の場合は、マニラ~パプアニューギニア~ホニアラと経由してきました。
フィジー経由では所要時間が約15~20時間、オーストラリア経由では約13~18時間ほどが目安。空港から市内中心部までは車で約20分とアクセスも便利です。
空港に公共交通がほとんどないため、空港タクシーやホテル送迎を利用するのが一般的です。
ホニアラ観光おすすめスポット

ホニアラ(Honiara)には、戦跡、自然、文化を感じられる多彩な見どころが多く、2~3日かけて周るのがおすすめ。
ホニアラを拠点に周辺の離島やビーチへの小旅行も人気です。
時間がないという人でも、市内の要所観光だけなら半日〜1日でも十分楽しめます。
①Solomon Islands National Museum(ソロモン諸島国立博物館)

ソロモン諸島の文化と歴史を知るなら、まず訪れたいのが「ソロモン諸島国立博物館(Solomon Islands National Museum)」。戦前から続く伝統的な生活文化、植民地時代の記録、そして第二次世界大戦の資料まで幅広く展示されています。
特に興味深いのは、精巧な木彫り細工や伝統的なカヌー、この地特有のTevauーRed Feather Money(赤い羽根で使ったお金)。現地ガイドによる解説を聞くと、ただの展示品以上に深い背景を感じられます。
敷地内には屋外展示もあり、地元の人々と文化のつながりを肌で感じられるスポットです。
入場料:無料(ドネーション制)
電話:+677 20137 / 20138
営業時間:月曜~金曜 8:30-16:00 土曜 9:00-13:00
休館日:日曜日
②Vilu Military Museum(ビル村戦争博物館)

Vilu Military Museum(ビル村戦争博物館)は、ホニアラから西へ向かったガダルカナル島・Vilu village(ビル村)にある屋外ミュージアム。第二次世界大戦で使用された米・日双方の航空機や砲器が屋外に展示されています。
その中の1つには、墜落したものの生還した奇跡のアメリカ兵が戦後にここを訪れ、自分が乗っていたその墜落機を見て涙したというエピソードも残されています。
戦争遺跡として当時の雰囲気を感じられる場所で、戦争の歴史として多くの人に見てもらいたいと感じた場所でした。
ホニアラからは車で1時間ほど、少し凸凹道を通るので行き帰りのアクセスや道の状態をあらかじめ調べておくと安心です。
各国の慰霊碑に刻まれたメッセージも1つ1つ心に沁みる言葉ばかりでした。
電話:+677 73 73425
連絡先:diaucasper@gmail.com
③ Solomon Peace Memorial Park(日本戦死者慰霊碑)

Solomon Peace Memorial Parkは、Japanese war memorial(日本戦死者慰霊碑)とも呼ばれ、1942〜43年のガダルカナル攻防戦で亡くなった日本軍の戦没者を追悼するために建立されました。
ホニアラの丘陵から「鉄底海峡(Iron Bottom Sound)」に向かって見下ろす景色が印象的で、歴史を振り返るにはふさわしい静かな場所です。
現地の人がきれいに管理してくださっているので、訪問する時は敬意を払うようにしましょう。
入場料:大人SBD 50(約1000円)16歳以下 無料
開館時間:火曜~土曜 9:00-17:00 日曜は16時まで
休館:月曜日
④Guadalcanal American Memorial(ガダルカナル・アメリカ戦争慰霊碑)

高台に位置するガダルカナル・アメリカ戦争慰霊碑(Guadalcanal American Memorial)は、ガダルカナル島の戦いで亡くなった兵士たちを慰霊する場所です。
白い大理石の記念碑と静かな雰囲気は、訪れる人々に深い感慨を与えます。
戦史に詳しくなくても、当時の戦いの激しさを感じさせる解説プレートや地図が設置されているので理解が深まります。
展望スポットからはホニアラの街と海を一望でき、展望スポットとしても人気。特に夕方の時間帯は光が柔らかく、荘厳な雰囲気に包まれます。
入場料:無料
⑤WWII Shipwreck - Wreck of Kinugawa MaruBonegi Beach(沈船・鬼怒川丸)

ホニアラから車で30分ほどの場所にあるボネギ・ビーチ(Bonegi Beach)は、透明度の高い海と白砂が美しい人気のリゾートスポット。このビーチには、浅瀬に沈む第二次世界大戦時の沈船、鬼怒川丸が横たわっています。
スノーケリングで簡単に近づけるため、世界中のダイバーや旅行者が訪れるダイビングポイントで、波が穏やかな日には魚影も濃く、まるで海中博物館のよう。
ピクニックエリアも整備されているので、のんびりと過ごすことができます。
Beachの入口で入場料を。
車1台:50SBD
スノーケル:30SBD
スキューバダイビング:50SBD(エントリー費)
⑥Betikama College War Museum(ベティカマ・カレッジ戦争博物館)

ベティカマ・カレッジ戦争博物館(Betikama College War Museum)は、戦争の貴重な遺物を数多く保管する、知る人ぞ知る博物館。もともと学校の敷地内にあり、生徒たちが近隣のジャングルで見つけた戦争遺品を収集・保存したのが始まりです。
現在では、飛行機の残骸、銃器、砲弾、ヘルメットなど、当時を物語る品々が屋外展示されています。
整然とした博物館ではありませんが、草の中に錆びついた兵器がそのまま置かれ、まるで時間が止まったような空気を感じられる場所。大規模な展示ではなくとも、戦争の記憶を後世に伝えようとする地元の人々の思いが込められています。
訪れる際は事前に学校関係者への連絡が必要で、ガイドが案内してくれることもあります。
電話:+ 0677 30223
営業時間:月曜~木曜 08:00-17:00、金曜 &日曜 08:00-12:00
休館日:土曜日
⑦Bloody Ridge(血染めの丘/エドソン・リッジ)

この丘陵地帯は、戦史上「血染めの丘(Bloody Ridge)」とも呼ばれる、1978年のガダルカナル島での激戦地のひとつです。正式名称としては「Edson’s Ridge(エドソン・リッジ)」とも記され、2017年にはナショナルパークに指定されています。

当時の戦闘の激しさが浮かび上がる場所で、ジャングルトレッキングや史跡めぐりを兼ねてぜひ訪れておきたい戦跡のひとつです。
ただし、地形が厳しかったり、未処理の不発弾がある可能性もあるため、ガイドといくようにしましょう。銃弾も落ちていますが、この公園の中のものは持ち出し禁止なのでご注意を。
⑧Tenaru Waterfalls(テナル滝)

テナル滝(Tenaru Waterfalls)は、ガダルカナル島の熱帯雨林の中にある高さ約63 mの滝で、ホニアラ市街にある眺めの良い山から片道約40分ほどのトレッキングでアクセスできます。
滝つぼで水に触れられるなど自然体験も楽しめ、戦跡めぐりからひと息つく癒しのひとときとして人気です。
トレイルはやや濡れて滑りやすいため、運動靴でいくことをおすすめします。
⑨Holy Cross Cathedral(ホリー・クロス大聖堂)

ホリー・クロス大聖堂(Holy Cross Cathedral)は、ホニアラの中心部にあるローマ・カトリックの大聖堂で、1978年に献堂されました。
その建築は「パシフィック様式」とも称され、地元の景観と調和した穏やかな雰囲気。教会でありながら船や貝のオブジェが置かれているのが特徴的です。
ミサが行われる時間帯に訪問すれば、信徒の方々の姿や祈りの空気に触れることもできます。宗教的配慮を忘れず、静かに参拝しましょう。
⑩National Parliament of Solomon Islands(ソロモン諸島国会議事堂)

ナショナルパーラメントハウス(National Parliament of the Solomon Islands)は、1993年に完成したホニアラのランドマーク的建築。
円錐形の特徴あるデザインで、アメリカの支援を受け建設されました。
外観を眺めるだけでもそのモダンさに目を引かれますが、内部見学には事前確認が必要な場合もありますので、訪問前に開館情報をチェックしておくのが賢明です。
内部写真は撮影禁止になっていましたが、一緒に周ったガイドさんの許可をもらって撮らせてもらえました。
入場料:無料
公式サイト:https://parliament.gov.sb/
⑪Honiara Central Market(セントラル・マーケット)

ホニアラの台所と呼ばれるセントラル・マーケット(Honiara Central Market )は、ローカルな雰囲気を楽しみたい旅行者におすすめの場所。フルーツや野菜、魚、手工芸品などが並び、活気あふれる市場です。
地元の人々とのちょっとしたやりとりも楽しく、観光客にも気さくに話しかけてくれます。バックやアクセサリーなどのお土産品も購入可能です。
マンゴーやココナッツなど南国フルーツを味わいながら散策すれば、旅の記憶に残る時間になるでしょう。現金払いが基本なので、小額紙幣を用意しておくと便利です。
⑫Solomon Islands National Art Gallery(ソロモン諸島ナショナルアートギャラリー)

ソロモン諸島ナショナルアートギャラリー(Solomon Islands National Art Gallery)は、ホニアラ市内にある国立の美術館・ギャラリーで、地元アーティストによる絵画・木彫・工芸品が豊富に展示・販売されています。
観光の合間に立ち寄れば、文化・芸術面からソロモン諸島を知るきっかけにも。お土産に使えるものもあるので便利です。
ここに入っているファーストフードのお店は、ローカルからアジアン、エスニックまで揃い、味も美味しくコスパよし。ランチに立ち寄るだけでも行く価値ありです。
⑬Hotomai Cultural Village(ホトマイ・カルチュラル・ビレッジ)

ホニアラ中心部から車で約40分の場所にあるホトマイ・カルチュラル・ビレッジ(Hotomai Cultural Village)は、ソロモン諸島の伝統文化を体験できる人気のスポット。ここでは、島ごとに異なる民族の暮らしや風習を再現した家屋が並び、地元の人々が伝統舞踊、太鼓の演奏、工芸制作などを披露してくれます。
観光向けに整備されていますが、形式的なショーではなく、地元の若者たちが誇りを持って自らの文化を紹介してくれる点が魅力。特に、木彫りや葉編み体験は旅行者にも人気で、希望すれば簡単なクラフトを一緒に作ることもできます。
また、伝統的なココナッツ調理法を実演してくれることもあり、五感でソロモンの生活文化を感じられる貴重な機会。訪問の際は事前予約をしてから行くようにしましょう。
ホニアラのおすすめツアー

ホニアラでは、戦跡やビーチを効率よく巡る半日〜1日の現地ツアーが人気です。
特に、ボネギ・ビーチの沈船スノーケリングと戦争記念碑を組み合わせたツアーや、ホトマイ文化村とテナル滝トレッキングの1日ツアーは、ソロモンを初めて訪れる旅行者におすすめ。
さらに、サボ島やロデリックベイに行くアイランドホッピングツアーも好評です。現地ガイド付きなら移動もスムーズで、歴史や文化の背景を深く学べます。
ホニアラは公共交通機関が限られているため、ドライバーやガイドなしで遠くに動き回るのは困難。
ホニアラ市街は自身で歩いてまわり、遠くのスポットはどこに行きたいかを決めて、ツアーやドライバーを半日~1日確保して計画的に周るようにしましょう。
ホニアラ旅行のベストシーズン

ホニアラの気候は一年を通して温暖ですが、観光のベストシーズンは乾季にあたる5月〜10月頃です。この時期は湿度が低く、スノーケリングやダイビングに最適なコンディションが続きます。
一方で11月〜4月は雨季となり、スコールが多くなるため観光にはやや不向き。
ただしこの時期は旅行者が少なく、ホテル料金が下がる傾向もあるため、静かに過ごしたい人にはおすすめです。
ホニアラのおすすめホテル
ホニアラのホテルは予約が取りづらい印象があるので、早めの予約がおすすめ。特に中心地に近い人気のホテルは早い者勝ちです。
Solomon Kitano Mendana Hotel
日系のサービスが受けられるSolomon Kitano Mendana Hotel。私ここにすごく泊まりたかったのですが、常に満室で結局1度も泊まれませんでした💦そのくらい人気のホテル。
毎日のようにレストランへ通い、プールサイドを散歩させてもらいましたが、レセプションも開放的で清潔。レストランもインテリアのセンスが良くお味も抜群でした。
目の前には南太平洋の海が広がり、ホニアラ博物館、アートギャラリー、港などが全て徒歩圏内で絶好のロケーション。次回はぜひ宿泊したいです。
Heritage Park Hotel Honaria
SHeritage Park Hotel HonariaはSolomon Kitano Mendana Hotelよりもさらに高級めなホテル。私のような長期滞在者には手が出ませんでしたが、食事で利用した感じは高級感が溢れ、スタッフも丁寧で好印象。
1~4泊ほどの短期滞在ならここはすごく良いと思います。立地もよく、安全で快適なリゾート旅が楽しめること間違いなしです。
Solomon Kitano Mendana Hotel
実際に泊まったKing Solomon Hotel。丘に沿うような形で立っており、部屋まではケーブルカーで登っていくという趣向が楽しいホテル。
ただホテル自体は少し古びた感じがあり、部屋の内装もごくシンプル。海が目の前というわけではないので、南太平洋のリゾート旅行を目指している人は少しがっかりかも?
立地も良くレストランも美味しかったので、私的には合格点。
その他のホテル実泊レポ
滞在が長かったので、他にもホニアラホテル、Chester Rest Houseにも泊まりました。
ホニアラホテルの立地は市内徒歩観光するのにぎりぎりOK。宿の高いホニアラの中では比較的安価ですが、建物、部屋はそれなりに古びています。めっちゃ大きなゴキブリも出た(しかもベッドの上を横断。)ので、おすすめはしません。
Chester Rest Houseは、市内に近く、安くて清潔なバックパッカー宿。とても良かったのですが、前半、後半は満室で泊まれず、中間だけ宿泊しました。ここも人気で予約がすぐ埋まるので、旅行の予定が決まったら早めに予約が必要です。
ホニアラ旅行を楽しむコツ

ホニアラ観光では、市場やローカルショップではクレジットカードが使えないことが多いため、現金(ソロモン・ドル)をある程度持ち歩くと便利です。
また、日差しが非常に強いので、帽子・日焼け止め・サングラスは必需品。観光中は地元の文化を尊重し、写真撮影の際は一言声をかけるのがマナーです。
加えて、虫除けスプレーや軽い雨具を携帯すると安心です。
Lapinの旅行記:ホニアラ編

【戦地巡拝の旅、最後の地ホニアラへ】
パプアニューギニアのウェワク、ポートモレスビー、ラバウル、ブーゲンビル、そして、ソロモン諸島のムンダやギゾ。
この太平洋戦争の爪痕をたどる旅の最後はここホニアラ。
ホニアラと言ってもピンとこない人が多いかもしれません。ですが、ガダルカナルといえば聞き覚えがあるのではないでしょうか。
ソロモン諸島のガダルカナル島(戦時中の通称ガ島)に位置する首都、ホニアラは、過去の大戦で激戦が何度も繰り返された場所のひとつ。
ヘンダーソン飛行場跡、テナル川、血染めの丘、鬼怒川丸の沈船、戦争博物館や各国の慰霊碑……
静かにたたずむその場所の一つひとつが、尊い命の犠牲の上に築かれた”今”を私に語りかけてきます。
かつて、ここでは銃弾が吹き荒れ、命が風のように消えていきました。
けれど今は、同じ海を隔てた国々の人々が、共に祈り、共に手を合わせています。
Vilu Military Museumにあるニュージーランド空軍のための慰霊碑に書かれていた言葉。
“When you go home, tell them of us and say For their tomorrow we gave our today.“
「故郷に帰ったら、私たちのことを伝えてください。そして、彼らの明日のために、私たちは今日を捧げたのだと言ってください。」
1ヶ月半パプアニューギニア、ソロモン諸島の旅で本当に多くの戦地跡を訪れ、歴史を見つめ、読み、感じてきました。
平和とは、誰かが語る理想ではなく、こうして一歩一歩、過去を見つめ、心でつないでいくものなのだと思います。
この地で眠るすべての方々に、深い哀悼の意を。
そして、未来に生きる私たちが二度と同じ過ちを繰り返さぬよう、「記憶」を「祈り」として継いでいくことを心に誓った旅となりました。
争いのない世界を、次の世代へ。
Never Forget, Never Again.
平和の礎は、忘れないことから始まります。
私の巡った戦地巡拝の旅の投稿を読んでくださった人たちに、何か少しでも伝えられたものがあると嬉しいです。
ホニアラ観光のまとめ

ホニアラ(Honiara)は、戦跡・自然・文化が凝縮された魅力的な都市。
戦争記念碑で歴史を感じ、ボネギ・ビーチで自然を満喫し、マーケットで地元の人々と触れ合う―そんな多面的な体験ができるのがホニアラ観光の醍醐味です。アクセスも比較的容易で、日帰りツアーも充実しています。
南太平洋の温かな空気に包まれながら、静かで深い旅の時間を過ごしてみてください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、
お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。
確認の上、迅速に対応・修正いたします。

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