
ブハラ観光おすすめ10選とモデルコース!ウズベキスタンの世界遺産を巡る旅レポ
目次
Toggleシルクロードの要衝として栄えたブハラは、歴史と文化が色濃く残る魅力的な都市です。世界遺産にも登録されており、見どころが満載のブハラで、中世の雰囲気を味わいながら旅を楽しみましょう。
この記事では、ブハラの観光スポットやおすすめレストランを紹介します。
ブハラとは?

ウズベキスタンにあるブハラ(Bukhara)は、シルクロードの要所として栄えた歴史的な都市で、2500年以上の歴史を誇ります。
壮麗なイスラム建築や、交易の中心地として栄えた旧市街が魅力で、1993年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
カルヤン・ミナレットやアルク城、ラビハウズなどの名所があり、昔ながらのバザールも魅力的です。古都ならではの雰囲気が漂い、歴史と文化を肌で感じられる人気の観光地です。
ブハラの観光MAP
ブハラの観光スポットは旧市街地に集約されているので、徒歩での観光が可能です。少し離れたイスマーイール・サーマーニー廊もバスでサクッと行けます。
①カラーン・ミナレット(Kalyan Minaret)

ブハラの象徴ともいえる「カラーン・ミナレット(英:Minorai Kalon・ウズベク語:Minorai Kalon)」は、1127年に建造された高さ約47mの塔です。
シルクロードを行き交うキャラバンの道しるべとして使われ、夜には灯りがともされていました。
繊細なレンガ装飾が見事で、今もなおその美しさを保っています。また、かつては死刑執行の場としても使われたという歴史があり、ブハラの過去を物語る重要な建造物です。
現在では観光客が周囲を散策しながら、その壮大な姿を眺めることができます。
②ミル・アラブ・マドラサ(Mir Arab Madrasa)

カラーン・ミナレットの向かいに位置する「ミル・アラブ・マドラサ(Mir Arab Madrasa)」は、16世紀に建てられた神学校です。
青いタイルで装飾された壮麗なファサードが特徴で、現在もイスラム神学を学ぶ学生たちが通っています。
かつては中央アジア随一の神学校として名高く、多くの学者を輩出しました。内部は一般公開されていませんが、外観の美しさと歴史的な価値は一見の価値があります。
特に夕暮れ時には、美しい装飾が夕日に照らされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
③ラビハウズ(Lyab-i Hauz)

ブハラの旧市街にある「ラビハウズ(Lyab-i Hauz)」は、17世紀に造られた人工池を中心としたエリアです。周囲にはカフェや伝統的なバザールがあり、観光客にも人気の憩いの場となっています。特に、夕方にはライトアップされ幻想的な雰囲気を楽しめます。
中央アジアの乾燥地帯では水場が貴重であり、ラビハウズはかつての住民にとって生活の中心でした。現在もその伝統は残り、のんびりとした時間を過ごすのに最適なスポットです。
池の周りには古い木々が立ち並び、歴史的な建築物と調和した美しい風景が広がります。
④アルク城(The Ark Fortress)

ブハラの歴代君主が居住していた「アルク城(The Ark Fortress)」は、紀元前にまで遡る歴史を持つ要塞です。城内には博物館があり、ブハラの歴史や文化を学ぶことができます。
その巨大な城壁は敵の侵入を防ぐために築かれ、長い間ブハラの支配者たちの権力の象徴でした。内部には宮殿やモスク、裁判所などがあり、当時の豪華な暮らしを垣間見ることができます。
現在は博物館として公開されており、ブハラの歴史に関する貴重な展示が見られるため、歴史好きには必見のスポットです。
⑤チャル・ミナル(Chor Minor)

「チャル・ミナル(Chor Minor)」は4本のミナレットを持つ小さな建築で、19世紀に建てられました。そのユニークなデザインが魅力で、写真映えするスポットとしても知られています。
本来はマドラサ(神学校)の一部として建設されましたが、現在はその門の部分のみが残っています。4本のミナレットは異なるデザインの装飾が施されており、各塔が異なる文化を象徴しているとも言われています。
こぢんまりとした建物ですが、ブハラの異文化交流の歴史を感じられる興味深いスポットです。
⑥ナディール・ディバンベキ・メドレセ(Nadir Divan Begi Khanaka)

17世紀に建設された「ナディール・ディバンベキ・メドレセ(Nadir Divan Begi Khanaka)」は、イスラム建築の優美な装飾が特徴の神学校です。
ファサードには珍しい動物のモチーフが描かれており、イスラム美術としても貴重な存在です。現在は観光スポットとして公開されており、内部には伝統工芸品のショップが並んでいます。
⑦タキバザール(Toqi Telpakfurushon)

ブハラの伝統的な市場である「タキバザール(Toqi Telpakfurushon)」は、かつて交易の中心地として賑わいました。
ドーム型の屋根の下には、シルクロードを象徴するような絹織物、香辛料、陶器などが並び、買い物を楽しむことができます。今も昔ながらの活気ある雰囲気が漂い、地元の文化を体感できる場所です。
⑧マゴキ・アッタリ・モスク(Magoki Attori Mosque)

「マゴキ・アッタリ・モスク(Magoki Attori Mosque)」はブハラ最古のモスクの一つで、12世紀に建てられました。
イスラム以前のゾロアスター教の寺院跡の上に建てられたとされ、複雑なレンガ装飾が見どころです。
現在は博物館として利用されており、ブハラの宗教的な歴史を知ることができます。
⑨イスマイル・サーマーニー廊(Samanid Mausoleum)

「イスマイル・サーマーニー廊(Samanid Mausoleum)」は9世紀末に建てられた霊廟で、サーマーン朝の君主イスマイル・サーマーニーが眠る場所です。
レンガを巧みに組み合わせた独特の装飾が特徴で、中央アジアのイスラム建築の初期の傑作とされています。周囲の公園と調和した美しい雰囲気が魅力です。
⑩古代浴場遺跡(Old Bath Ruins)

Old Bath Ruins(古代浴場遺跡)は、メタル・アンバル通りの地下に位置する歴史的な公衆浴場(ハマム)跡です。マゴキ・アッタリ・モスクの隣にあります。
10世紀のブハラには複数の浴場が存在し、19世紀半ばにはその数は16カ所に達し、タシケントやサマルカンドを上回る規模でした。
現在、その多くが遺跡として残り、往時の姿を今に伝えています。
ブハラの地元料理を味わう

ウズベキスタンの伝統料理「プロフ(炊き込みご飯)」や「シャシリク(串焼き肉)」を楽しめるレストランが点在しています。特にラビハウズ周辺のレストランでは、風情ある景色を眺めながら食事ができます。
伝統的なウズベク料理を楽しめる人気レストラン「Old Bukhara」、庭園に囲まれたエレガントなレストランで中央アジアの伝統料理とヨーロッパ料理を楽しむことができる「Ayvan」、カジュアルながらもおしゃれな雰囲気の「Joy Chaikhana Lounge」が特におすすめです。
ブハラ観光の日数

ブハラ観光には、最低でも1泊2日、ゆっくり楽しむなら2泊3日がおすすめです。
1日で主要な見どころを巡ることも可能ですが、歴史的な街並みを散策し、カフェでのんびり過ごす時間を考えると、2泊以上あるとより充実した旅になります。
ブハラ観光のモデルコース

ブハラの旧市街は、迷路のような小道が続き、古き良きシルクロードの雰囲気を感じられます。歴史的な建築物やバザールを巡りながら、地元の人々の暮らしに触れてみましょう。
1日目
午前:チョル・ミナルを訪問し、写真撮影
昼:ラビハウズ周辺でランチ(プロフやシャシリクを堪能)
午後:旧市街を散策し、伝統的なバザールを楽しむ
夕方:カラーン・ミナレットとミル・アラブ・マドラサを訪問
夜:ラビハウズ周辺のレストランでディナー
2日目
午前:アルク城を見学し、ブハラの歴史を学ぶ
昼:地元のカフェで休憩しながらウズベキスタンのお茶文化を体験
午後:イスマーイール・サーマーニー廟を訪れる
夕方:再び旧市街を歩き、カフェでのんびり過ごす
夜:列車や飛行機で次の目的地へ移動
ブハラのおすすめホテル
人気の観光地であるブハラには、高級ホテルからリーズナブルなホステルまで選択肢がいろいろあります。お洒落できれいなホテルにリーズナブルに泊まれるのもブハラならでは。
なので宿泊するなら旧市街周辺がおすすめ。夜のライトアップや観光客の少ない朝方などに散歩ができる範囲が理想です。
1泊5000円~10000円で、雰囲気の良い素敵なホテルに泊まれます。
ブハラへの行き方

ブハラへは、首都タシケントから国内線または高速鉄道「アフラシアブ号」を利用してアクセス可能です。サマルカンドからも列車やバスで移動できます。
アクセス方法と所要時間
鉄道でのアクセス
ウズベキスタン国内の主要都市からブハラへは、鉄道を利用するのが便利です。
タシケントからブハラへ:高速列車「アフロシヤブ号」を利用すると、所要時間は約4時間20分です。
サマルカンドからブハラへ:「アフロシヤブ号」を利用すると、所要時間は約1時間50分です。
航空機でのアクセス
タシケントからブハラへは、国内線のフライトも運航されています。所要時間は約1時間で、時間を節約したい方におすすめです。
バスでのアクセス
タシケントやサマルカンドからブハラへは、長距離バスも運行されています。所要時間はタシケントから約8時間、サマルカンドから約4時間です。料金は鉄道よりも安価ですが、移動時間が長くなるため、スケジュールに余裕がある方に適しています。
チケットの購入方法
鉄道チケットは、ウズベキスタン鉄道の公式ウェブサイトからオンラインで購入できます。チケットは通常、出発日の45日前から発売されます。
公式サイト:https://railway.uz/en/
ウズベキスタン鉄道のサイトは、英語が苦手でも出発、行き先のタブが出てくるので簡単に扱えます。時刻表や所要時間もすごく見やすいので、ぜひ自分で手配にトライしてください。それでも心配という方は、手数料を取られますが、旅行会社が日本語で出しているサイトもたくさんあるのでそちらを利用してもいいでしょう。
各交通手段のスケジュールや料金は季節や曜日によって変動することがありますので、最新の情報を確認し、計画的な旅程を組むことをおすすめします。
Lapinの旅行記:ブハラ編

Uzbekistan ~サンドベージュ・ブハラ~
乾燥地帯に位置しながらもザラフシャン川下流域という水資源に恵まれ古代より栄えてきたオアシス都市、ブハラ。
考古学上の発見では紀元前5世紀にはすでに城壁を持つ要塞都市が成立していたことが判明しているそうです。
乾燥地帯に同化するようにサンドベージュ色の建物が多く、サマルカンドとは違った魅力を放っていました。
街中にドームを繋ぎあわせたようなタキと呼ばれるバザールや、アーチになったゲートが多くあり、移り変わるアーチの向こう側に見えてくる景色が楽しくて一日中街を歩き回っても疲れません。
(写真がそういうアングルのものばかりになってしまいました><)
少し砂埃の舞う小さくて可愛らしい街、ブハラ。
歩いているとパン職人さんや修理技師さんが、自分の作業場に招き入れてくれて自分の仕事を見せてくれるということがちょくちょくありました。
みんな自分の仕事が誇らしそうでいい顔で働いているのが印象的です。
写真撮っていい?というとかなりの確率でOKしてくれます。
私はウズベキスタンの中ではこの町が一番好きです。
サマルカンドほど観光客でごった返してなく、ゆっくりと観光を楽しめる雰囲気で、地元の人との交流も多くできました。
迷路のような町は、GPSがないとホテルに帰れないほどくねくねしてましたが、私はその中をあえて好きなように回り道、迷い道しながら何か発見するのが楽しかったです。
どこに迷い込んでも、なにか素敵な出会いがある奇跡のような町、ブハラ。
次回はもう少しゆっくりここに時間を使いたいな、と思わせる町でした。
ブハラ観光のまとめ

ブハラは、シルクロードの歴史とイスラム文化が色濃く残る魅力的な都市です。
壮麗な建築物やバザール巡り、地元の料理を楽しみながら、時を超えた旅を満喫してみてくださいね!


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