
ソロモン諸島ってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
目次
Toggle南太平洋に浮かぶソロモン諸島(Solomon Islands)は、美しい海と豊かな自然、そして第二次世界大戦の歴史が残る国。
観光客にはまだなじみが薄いですが、世界遺産の島や独自の文化が体験できる注目のデスティネーションです。
この記事では、旅行前に必ず知っておきたい治安や気候、ビザや大使館情報、現地での注意点を2025年8月に行った時の情報をもとに、詳しく解説します。
ぜひ旅行計画の参考にしてください。
ソロモン諸島の基本情報

正式国名:ソロモン諸島(Solomon Islands)
位置:南太平洋、パプアニューギニアの東
時差:日本より+2時間
首都:ホニアラ(Honiara)
国旗:緑と青の地に星のデザイン
人口:約70万人 言語:英語(公用語)、ピジン語、60以上の先住民言語
通貨:ソロモンドル(Solomon Islands Dollar/SBD)
2025年9月時点 1 SBD ≒ 約 18円
宗教:キリスト教が多数派
コンセントタイプ:I型、電圧230V
ソロモン諸島の観光ビザ
日本国籍の場合、90日以内の観光はビザ不要。ただしパスポート残存6か月以上と出国用航空券が必要です。
大使館情報
在ソロモン日本国大使館
住所:4th Floor, Point Cruz Arcade Building, Hibiscus Avenue, Point Cruz, Honiara
電話番号:677-22953, 21073
※緊急時の専用電話(開館時間外):(国番号)677-7491621,7494469
公式サイト:https://www.sb.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
在東京ソロモン諸島名誉領事館
住所:〒104-8116 東京都中央区銀座1-9-2 北野建設株式会社 東京本社7階
電話番号:03-3562-7490
公式サイト:https://solomon.or.jp/
ソロモン諸島の場所と行き方
ソロモン諸島は南太平洋に位置し、約900の島々から成る国です。
日本からの直行便はなく、オーストラリア(ブリスベン/Brisbaneやシドニー/Sydney)やフィジー(ナンディ/Nadi)を経由して首都ホニアラ(Honiara International Airport)へ向かうのが一般的なルート。
日本からの所要時間は経由地によりますがおおよそ12〜15時間。
私は日本~マニラ~ポートモレスビー~Honiara(ソロモン)と移動しました。
周辺諸国からはソロモン航空(Solomon Airlines)が主要島々を結んでおり、国内移動は小型機やフェリーを利用します。
ソロモン諸島の治安

ソロモン諸島は比較的穏やかな国ですが、首都ホニアラではデモやストライキが発生することがあり、巻き込まれないよう注意が必要です。
夜間の一人歩きは避け、スリや置き引きなど軽犯罪への対策を心がけましょう。
実際に街を歩いた感覚では、怖い、不安、という印象はありませんでした。みんな笑顔で挨拶してくれます。とはいえ、道端にたむろっている人たちも多いので、できるだけ移動や遠出の際は現地ガイドを活用すると安心です。
ソロモン諸島の地理的特徴

ソロモン諸島は南太平洋に連なる大小およそ900の島々から構成されている島嶼国家。火山島とサンゴ礁の島が混在し、険しい山岳地帯や熱帯雨林、ラグーンなど多様な自然環境が広がります。
活火山も存在し、地震や津波のリスクがある点は旅行計画において注意すべき要素です。
海は世界的に透明度が高く、ダイビングやシュノーケリングの名所としても知られています。
ソロモン諸島の歴史

古代からメラネシア人が居住し、ヨーロッパ人との接触は16世紀に始まりました。
第二次世界大戦中は日米の激戦地となり、特にガダルカナル島(Guadalcanal)は有名です。
戦後はイギリスの保護領を経て1978年に独立。現在は議会制民主主義を採用していますが、民族や宗教の多様性から政治的な不安定さを抱える時期もありました。
近年は観光と漁業資源の活用に力を入れています。
ソロモン諸島の文化と習慣
文化はメラネシア系を中心に、多数の部族ごとの言語や伝統が残っています。
木彫りや貝殻を用いた装飾品、伝統音楽「パンパイプ(Panpipe)」は代表的な文化的表現です。
人々は親しみやすく、挨拶や助け合いを重んじる習慣があります。服装はカジュアルで問題ありませんが、村落や宗教施設では肌を露出しすぎないよう配慮が必要です。
ソロモン諸島の有名な場所

世界遺産「イースト・レンネル島(East Rennell)」は世界最大の環礁湖を有し、固有の動植物が生息しています。
その他、第二次世界大戦の戦跡が残るガダルカナル島(Guadalcanal)、美しい海に囲まれたマライタ島(Malaita)、文化体験ができる西部州のギゾ(Gizo)などが有名です。
手つかずの自然と歴史が交差するエリアが多く、観光の幅が広がります。
ソロモン諸島の有名な食べ物

主食はタロイモ、キャッサバ、ヤムイモなどの根菜で、ココナッツミルクを使った煮込み料理が多く見られます。
魚介類は豊富で、特にツナやカツオが日常的に食べられています。タロイモの葉をココナッツミルクで煮た料理は伝のラパラパ(Raparapa)は、統食の代表。
都市部では中華料理や西洋料理も普及しています。
ソロモン諸島の有名な特産品・お土産

木彫りのカヌー模型や戦士像、貝殻アクセサリーが人気のお土産です。伝統的な手工芸品は一点ごとに異なるデザインがあり、地域ごとの特徴も楽しめます。
特にマライタ島のシェルマネー(貝殻通貨)はユニークなお土産として注目されています。
ソロモン諸島でお土産を買うならここ!

ソロモン諸島は観光系が高く、お土産探しは一苦労。アートギャラリーやお土産ショップはありますが、マグネットはどこも大したデザインじゃないのに50SBD(約900円)。これは世界的に見てかなり高額。
安く買いたい、という人は、Paylessというスーパーマーケットがおすすめ。チェーン店で島内にたくさんあり、他のギフトショップで50SBDで売っていたマグネットがここでは10SBDでした。なんと5分の1の値段。
他にも手作りのココナツ石鹸など、メイド・イン・ソロモンの安くて良いお土産を買うことができます。

高くてもいいからデザインがいいものを!ということならおすすめはソロモン国立博物館の裏にあるギフトショップへ。
他にもdj’s(数件あり)というお土産屋さんもありました。ショットグラスが売ってるのを見たのはここだけ。その時は高くて買わなかったのですが、他ではみつからず、空港のDFSではもっと高かった・・・。
ソロモン諸島の交通事情

国内移動は主にソロモン航空による小型機とフェリーが中心です。
道路事情は未整備の場所も多く、首都ホニアラ以外では舗装されていない道路が一般的。レンタカーは利用可能ですが運転は難易度が高く、タクシーやホテル送迎を利用するのが無難です。
私は1つのタクシーと滞在中にずっと使うことを約束して値段交渉。一般的に空港からホニアラ市内へは200SBDくらいが相場ですが、交渉して150SBDでした。
ソロモン諸島の気候

熱帯性気候で年間を通じて気温は25~32℃。5〜10月が乾季で旅行に最適、11〜4月は雨季でサイクロンの発生リスクがあります。
雨季はスコールや洪水による交通障害もあり、日程に余裕を持つことが大切です。
服装は軽装で十分ですが、日差しが強いため帽子やサングラス、日焼け止めが必須。雨季は防水の靴やレインコートを準備すると安心です。
旅行の準備

両替:首都ホニアラの銀行や空港で可能ですが、地方では困難。銀行の引き落とし手数料が高額なため、米ドルからの両替が有利です。
Lapinのお得情報:米ドルからの両替も空港では大損します。めっちゃベストレートはPacific Crown Hotelに入っている両替所。1ドル8.40で両替してくれました!ATMの現金引き出しは、手数料なんだかんだで1ドル7.43。その差、100ドル分両替しただけで1740円も差がありました。
予防接種:A型肝炎、破傷風、狂犬病、マラリア対策が推奨されます。
SIMカード:空港にはショップがなく、ホニアラ市内のショップで購入可能。通信会社は「Our Telekom」と「bmobile」が主流ですが、おすすめは断然「Our Telekom」。
離島では通信状況が不安定なため、オフライン地図も準備しておきましょう。
薬:島移動をする人は船酔い防止薬などもあるほうがベター。私の友達、マライタ行きのフェリーで船酔いして吐いてました。
ソロモン諸島旅行での注意事項

飲料水は必ずミネラルウォーターを利用。蚊を媒介するデング熱やマラリア対策も欠かせません。
治安面では夜間外出を避け、現金は必要以上に持ち歩かないようにします。
交通や天候による遅延も多いため、余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。
ソロモン諸島観光のまとめ

ソロモン諸島は、手つかずの自然と多様な文化が息づく魅力的な国です。
観光インフラは十分とはいえませんが、その分「秘境」としての価値が際立ちます。
旅行前には治安や気候に関する準備を整え、安全で快適な旅を計画しましょう。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、
お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。
確認の上、迅速に対応・修正いたします。

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