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ボツワナの世界遺産「オカバンゴ・デルタ」1泊2日エコツアー体験記
目次
Toggleアフリカ南部、ボツワナの誇る世界遺産・オカバンゴ・デルタ。大地に広がるこの広大な湿地帯は、野生動物の楽園として知られています。
今回は、1泊2日のエコツアーに参加して大自然の中で過ごし、野生動物のすぐそばを、歩いてサファリするという貴重な体験をしてきました。
その時の体験とオカバンゴ・デルタの魅力について紹介します。
オカバンゴ・デルタの場所
オカバンゴ・デルタとは?
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オカバンゴ・デルタ(Okavango Delta)は、ボツワナ北部に広がる世界最大級の内陸デルタで、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
アンゴラの高地に源を発するオカバンゴ川が、海へ流れ出ることなくカラハリ砂漠の大地にしみ込み、広大な湿地帯を形成しているそうです。そのため、「砂漠に広がる奇跡のオアシス」とも呼ばれています。
毎年5月から10月頃にかけて、アンゴラから流れてきた水がデルタ全域に広がり、多くの野生動物が集まります。ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイといった「ビッグファイブ」はもちろん、カバやワニ、水鳥など、豊かな生態系が息づいています。
移動手段としては、伝統的なカヌー「モコロ(Mokoro)」が使われることが多く、水草の間を静かに進みながら動物たちを観察することができます。
オカバンゴ・デルタは、ボツワナの自然保護の象徴ともいえる場所であり、エコツーリズムが盛んな地域。車では行けないエリアも多く、モコロや徒歩のサファリが主流となっているため、訪れる人々はより自然と一体化した体験を味わうことができるのが最大の魅力です。
オカバンゴ・デルタのベストシーズン
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オカバンゴ・デルタを訪れるのに最適な時期は 5月〜10月の乾季 です。この時期はアンゴラの高地から流れてきた水がデルタ全体に広がり、湿地が最も美しい状態になります。
5月〜8月(涼しい乾季)
- 水量が増え、モコロ(伝統的なカヌー)での移動が快適
- 気温が穏やか(昼は25℃前後、朝晩は冷え込む)
- 草が短く、動物が見やすい
9月〜10月(暑い乾季)
- 気温が上昇し、日中は30℃を超えることも
- 水が徐々に引き、動物が水場に集まりやすい
- サファリには適しているが、暑さ対策が必要
11月〜4月の雨季 には草が生い茂り、動物を見つけるのが難しくなります。ただし、バードウォッチングには最適で、緑に包まれたオカバンゴ・デルタの風景も魅力的です。
オカバンゴ・デルタへの行き方
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オカバンゴ・デルタの玄関口となるのは マウン(Maun)。ここから小型飛行機やボートでデルタの奥地へ向かいます。
① 飛行機でマウンへ
- ボツワナの主要国際空港は ハボローネ(Hosea Kutako International Airport) ですが、オカバンゴ・デルタへ行くなら マウン国際空港(Maun International Airport) を目指します。
- ヨハネスブルグ(南アフリカ)やガボローネ(ボツワナの首都) からの直行便があり、約1.5〜2時間で到着。
② マウンからオカバンゴ・デルタへ
- 小型飛行機(チャーター機) :ラグジュアリーなロッジへ行く場合は、小型飛行機で直接移動。空からデルタの絶景を楽しめます。
- 4WD+ボート or モコロ(カヌー) :エコツアーやキャンプツアーでは、車でデルタの入口まで行き、そこからモコロで湿地を進みます。
③ パッケージツアー
- パッケージツアー(エコツアー) :マウン発の1泊2日〜数日間のツアーが豊富。ガイド付きでモコロ体験やウォーキングサファリが楽しめます。
オカバンゴ・デルタのツアー情報
オカバンゴデルタのツアーはいろいろな会社から出ていますが、ほとんど内容は同じです。ここだと思うところに参加してみてください。
せっかくなので日帰りではなく、1泊2日以上のツアーをおすすめします。
オカバンゴ・デルタ 1泊2日エコツアー旅行記
私の参加した1泊2日のエコツアーを、体験に基づいて紹介します。
はっきり言ってこのツアーすごい良いです。もう1度行きたいほどおすすめです。
1日目:モコロでジャングルクルーズ
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ツアーのスタート地点はマウン(Maun)。
ここからモコロ(Mokoro)と呼ばれる伝統的なカヌーに乗り、デルタの奥へと進んでいきます。モコロはエンジンがないため、とても静かで、水面をスーッと滑る感覚が心地よいです。ガイドが巧みに棒を操りながら水草の間を縫うように進んでいきます。
キャンプ地に到着してからテントをはって、そしてトイレ堀り(笑)
もちろんブッシュトイレですが、いつものように、個々で好き勝手にどこでもするのではなく、長い穴を掘って、用を足したら、土を薄くかける、という方式。
穴を掘った土が横に山になっていて、用を足すとそれが元の穴に少しずつ戻っていき、そして、誰かがトイレを使用中だよ、という合図は入り口のスコップがあるかないか。
これすっごく効率的で活気的で感動したトイレシステムでした(笑)
お次はガイドさんと一緒に周辺の散策。巨大なアリの巣を発見!
アフリカのシロアリたちが作ったもので、人の背丈ほどの高さがあり、まるで小さなタワーのよう。
ガイドによると、この巣は内部の温度が調節されており、驚くほど精巧な構造になっているのだとか。あんな小さなアリがこんだけのもの作るって本当に気が遠くなりそう。
いつ完成するかわからない、生きているうちに完成が見れるかわからない、サグラダファミリアみたいなものかしら?
今日はもちろんシャワーもなし。夕暮れて時までナチュラルプールでひと泳ぎ。
水は冷たくて気持ちよい。一応柵があるらしいけど、外から出は見えないので、本当にあるのか疑問・・クロコダイル入ってこないか少し不安でした。
そして陽が沈む前にみんなで再度カヌーに乗り込んでクロコダイルサファリ。
水面から鋭い目だけをのぞかせるクロコダイルと遭遇。
ガイドに「静かにして、刺激しないように」といわれると緊張。
こちらをじっと見つめるその目、野生の迫力あって怖い・・。
こんな細いカヌー、クロコダイルがその気になれば、尻尾で蹴られてすぐドボン、パクンだろうな・・。
そうして静かにカヌーでデルタを周遊しながら迎えた、陽が沈む瞬間。
ここで見た夕陽の美しさは本当に涙でました。
地球は美しい・・
キャンプへ戻って焚き火を囲んでディナータイム。
そして、いくつか別のツアーの人たちも一緒になってゲーム大会。
輪になって、それぞれ好きな動物の名前を決める、それを指名された人が自分と自分を指名した人と自分が指名する人の動物を3ついう、ってやつ。
2回目でさっさと敗退です。よわ!
夜は遠くから聞こえるカバの鳴き声や、夜のジャングルの音に耳を傾けながら、満天の星空の下で眠りにつきました。
どんなLuxuryなホテルよりも私はこういう方がやっぱり好きです。
2日目:歩いてサファリ体験
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翌朝は早朝からカヌーにのって移動。そしてウォーキングサファリへ!
通常のサファリは車で移動するのが一般的ですが、このツアーでは徒歩で動物を探します。これはまさに野生との真剣勝負。
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乾いた大地に残る足跡を頼りに、ガイドが動物の居場所を推測していきます。しばらく歩くと、シマウマの群れを発見!
風向きを考えながらそっと近づくと、彼らもこちらに気づいたのか、一斉に走り出しました。そのスピードと優雅な動きに、思わず息をのむ瞬間でした。
さらに進むと、キリンが木の葉を食べている姿にも遭遇。車のサファリでは味わえない距離感で、動物たちの息遣いを感じられるのが、ウォーキングサファリの醍醐味です。
カバやクロコダイルといった危険動物がすぐ近くに潜んでいるのに、柵もなく、銃もない。
逃げ込む車さえもない場所で、カメラと水だけを持った無防備な姿で野生を歩くなんて、日本では少し考えられないかも。
だからこそ、必死で動物を探したし、見た景色は心に深く刻まれたのかも。
野生動物と一緒に真剣に生きる、を共有しあった時間でした。
そしてまたカヌーに乗り込み、スタート地点へ戻ってツアー終了。
夢のような1泊2日はあっという間。
ここでの時間は、月並みだけど本当に生涯絶対に忘れられない大切なものになりました。
Lapinの旅日記:オカバンゴ・デルタ編
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※これは旅行記とは別で、実際にその時に感じたままをつづったリアル日記です。
BOTSWANA ~Okavango Delta~
電気、ガス、水道、トイレ、もちろんwifiも無し。 ここはボツワナのオカバンゴ・デルタ。 カラハリ砂漠にある世界最大の内陸デルタ地区。
時々電気だけはカメラや携帯を充電するのに無いと不便と思ったりするけれど、それ以外のものは無いなら無いで意外にすぐ慣れてしまう。
川に潜むカバに遭遇したり、像やシマウマを眺めたり、シャワーがわりに川で泳いで満天の星空を眺めたり。
こうして自然の中で生活をしていると、現代社会に疑問が湧いてくる。
発展ってそもそもどこまで必要なんだろうか。
人は進化、発展をしながら 何を得て、何を失っているんだろう。
そう考えていったとき 失ったものの方が多すぎる、と感じるのは私だけだろうか。
ここには発展の賜物の類は何もない。
けれどここには、私たちが忘れ、失くしたものがたくさんある。
不便なはずなのになぜか快適で居心地のいい場所。
オカバンゴ・デルタ観光のまとめ
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1泊2日のオカバンゴ・デルタエコツアーは、ただ動物を見るだけでなく、自然の一部として過ごす貴重な体験でした。モコロで静かに水の上を移動し、クロコダイルや巨大アリの巣を間近に見て、歩いてサファリをする——まさに野生の鼓動を感じる旅。
ボツワナを訪れるなら、ぜひこのエコツアーに挑戦してみてください!
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