
オランダってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
目次
Toggleチューリップと風車の国、オランダ。アムステルダムやロッテルダムなど魅力的な都市が揃い、美術館や運河の街並みが旅人を魅了します。
この記事では、治安や文化、食事、気候、交通など、旅行前に知っておきたいオランダの基本情報を【2025年最新版】としてまとめました。
観光の前にぜひチェックして、安心で快適な旅の準備を整えましょう。
オランダ、ホーランド、ネザーランドの違い

そもそもオランダの英語名ってなに?と悩むときはありませんか?
「オランダ」は日本語での通称なので、外国で英語風に発音しても通じません。
正式な国名は「ネザーランド(Netherlands)」です。
「ホーランド(Holland)」と言われることもありますが、これは南北ホーランド州を指す地域名。正式には「北ホーランド(Noord-Holland)」と「南ホーランド(Zuid-Holland)」があり、以下のような都市が含まれます。
北ホーランド:アムステルダム、ハールレム
南ホーランド:ロッテルダム、デン・ハーグ(ハーグ)
かつての「ホラント伯領(County of Holland)」という中世の領土が語源とされ、経済・政治・文化の中心地であったため、「オランダ」=「ホーランド」と混同されることが多くなったようです。
海外でも「Holland」と言う人がいますが、これはオランダの一部を指していて、正式には正しくない使い方です。
オランダの政府自体も2020年からは「Holland」の使用を公式には控えるようにしています。
オランダの基本情報

正式名称:Kingdom of the Netherlands(オランダ王国)
通称:The Netherlands(ザ・ネザーランド)
日本語名:オランダ
位置:ヨーロッパ西部、北海に面し、ベルギー・ドイツと国境を接する
時差:日本より−8時間(夏時間中は−7時間)
首都:アムステルダム(Amsterdam)
国旗:赤・白・青の横三色旗
人口:約1,760万人(2025年時点)
言語:オランダ語(英語も広く通じる)
通貨:ユーロ(EUR)
宗教:無宗教が最多、次いでキリスト教(カトリック・プロテスタント)
コンセントタイプ:Cタイプ・SEタイプ(電圧230V/周波数50Hz)
オランダの観光ビザ
日本国籍の場合、90日以内の観光目的の滞在はビザ不要(シェンゲン協定に基づく)。
入国時にはパスポートの有効期間が滞在日数+3か月以上あることが必要です。
大使館情報
在オランダ日本国大使館
住所:Tobias Asserlaan 5, 2517KC Den Haag, The Netherlands
電話番号:+31-70-346-9544
公式サイト:https://www.nl.emb-japan.go.jp/
駐日オランダ王国大使館(東京)
住所:東京都港区芝公園3丁目6-3
電話番号:03-5776-5400
オランダの場所と行き方
オランダはヨーロッパ西部に位置し、日本からはアムステルダム・スキポール空港(Schiphol Airport)への直行便で約11〜12時間。
KLMオランダ航空などが直行便を運航しています。
オランダの治安

オランダはヨーロッパの中でも比較的治安が良く、夜間の外出も可能な都市が多いです。
ただしスリや置き引きには注意が必要で、特にアムステルダム中央駅や観光エリアでは荷物管理を徹底しましょう。
大きな事件は少ないものの、念のため海外旅行保険への加入をおすすめします。
オランダの地理的特徴

「ネザーランド(The Netherlands)」は英語でNether = 低い、lands = 土地、つまり「低地の国」という意味。国土の約4分の1が海抜ゼロメートル以下の海面下にあり、堤防(ダム)や運河で水を制御しています。
干拓地(ポルダー)や運河、風車など、水との共存を象徴する風景が多く、平坦な地形が特徴です。自転車文化も発達しています。
オランダの歴史

16世紀にスペインからの独立を果たし、17世紀には海上貿易で黄金時代を迎えました。
その後、ナポレオンの影響下やドイツ占領を経て、第二次世界大戦後に復興。現在はEUの中心的国家の一つとして、国際都市・国際機関の本部を多く持ちます。
オランダの文化と習慣

オランダは寛容性と自由を大切にする国。チューリップや風車だけでなく、芸術やデザインの分野でも世界的に評価されています。
人々はフレンドリーで英語も堪能。時間に正確で、挨拶やマナーも大切にします。カフェ文化や自転車移動が日常の一部です。
また、オランダは世界でもっともLGBTQ+に寛容な国のひとつとされ、2001年に同性婚を合法化した最初の国です。これは国としてのLGBTQ+に対する姿勢を象徴する大きな出来事でした。
アムステルダムはLGBTQ+の聖地で、ゲイフレンドリーなカフェ、バー、ショップが多く、「プライド・アムステルダム(Pride Amsterdam)」は世界的にも有名なパレードです。運河で行われるボートパレードはオランダならでは。
社会的な受容度も高く、市民の意識としても、性的マイノリティに対する差別を許容しない風潮が強く、学校教育でも多様性を尊重する内容が含まれています。ごく一部では保守的な考えを持つ人もいますが、観光地や都市部ではまず問題なく安心して過ごせます。
LGBTQ+にとっても旅行しやすい国であり、同性カップルも自然体で過ごせる社会的な寛容さが特徴です。
オランダの有名な場所

アムステルダムの運河街や国立美術館、春に花が咲き誇るキューケンホフ公園、風車と田園風景が美しいザーンセ・スカンス、デルフトやユトレヒトといった歴史ある町並み、そしてロッテルダムの革新的な現代建築やデン・ハーグの国際機関など、オランダには新旧・自然・文化が調和した多彩な見どころがあります。
さらに、ゴッホ美術館やアンネ・フランクの家など、芸術と歴史を深く感じられるスポットもぜひ訪れたい名所です。
オランダの有名な食べ物

オランダ名物には、ニシンの酢漬け「ハーリング(Haring)」、オランダ風パンケーキ「パンネクック」、キャラメル入りワッフル「ストロープワッフル」などがあります。
フリッツ(太めのフライドポテト)にマヨネーズをつけて食べるのも定番の味。もちろんチーズも世界的に有名です。
オランダの有名な特産品・お土産

デルフト焼、木靴、チューリップ球根、ストロープワッフル、エダム・ゴーダチーズ、オランダデザインの雑貨、ミッフィーグッズなどが人気。
スーパーで買えるチーズやお菓子もおすすめです。
オランダの交通事情

鉄道網が発達しており、都市間移動は電車が便利。NS(オランダ鉄道)やインターシティが主要交通手段です。
市内ではトラム、メトロ、自転車が主流。OV-chipkaart(交通ICカード)を使えば乗り継ぎもスムーズに。チケットは駅の券売機またはアプリでも購入可能です。
また、ヨーロッパを旅するならOMIOが便利!日本語で検索できて、電車、バス、航空券の値段比較や購入までこのサイト1つで完了できます。
私の場合は、ドイツからオランダ、オランダからベルギーは国際バスで移動しました。
オランダの気候

海洋性気候で年間を通して比較的温暖。夏は20〜25℃程度と過ごしやすいですが、突然の雨や風が強い日も。
冬は寒さが厳しくなることは少ないものの、曇りがちで肌寒い日が続きます。
春は花の季節で人気、秋はやや雨が多め。服装はレイヤーで調整できるものがおすすめです。
オランダ旅行のベストシーズン

オランダ旅行のベストシーズンは、花の咲き誇る春(3〜5月)と、日照時間が長く気温も安定する夏(6〜8月)。
特に4〜5月はキューケンホフ公園のチューリップが見頃を迎え、多くの観光客でにぎわいます。
夏は屋外イベントも多く、運河沿いの散策にも最適。秋・冬はやや雨が多く日照も少ないですが、オフシーズンならではの静かな街歩きも楽しめます。
旅行前に準備しておきたいこと

必要不可欠な旅行アイテム。あれどうした?これどうだったをご紹介。
SIMカード
SIMカードは空港や市内の携帯ショップで購入可能。主要キャリアはKPN、Vodafone、T-Mobileなど。現地でのネット環境が不安なら、日本でeSIMを用意するのも手。
便利アプリ・ICカード
交通系ICカード(OV-chipkaart)も空港で購入可能なので、到着後すぐに移動できます。
クレジットカード
クレジットカードはVISA・MasterCardが主流です。JCBも使えますが、場所によっては不可なところも。
外貨両替
国際キャッシュカードは現地で直接引き出せるの便利ですが、ほとんどのATMでは引き落とし手数料が高めに取られてしまうので注意が必要です。1回で1000円近くかかる場合もあるので、なるべく1回で引き落とすようにしましょう。
また、旅行前にマネーバンクの外貨宅配でユーロを手配しておくのもおすすめ。レートも良く、早くて手軽で便利です。
オランダ旅行の注意事項

観光中はスリや置き引きに注意が必要です。アムステルダム中央駅やトラム内、マーケットではバッグの口をしっかり閉じておきましょう。
自転車専用レーンの横断にも要注意。
また、多くの施設が日曜・月曜に休館するため、事前に営業時間の確認を。
海外旅行保険への加入や、クレジットカード・ICカード(OV-chipkaart)の準備も忘れずに。
オランダの基本情報まとめ

オランダは、都市の魅力と自然の美しさ、芸術と自由な文化が共存する国。治安も良く、英語も通じやすいため、ヨーロッパ旅行が初めての人にも安心して訪れやすい国です。
事前に気候や交通、文化に関する基本情報を知っておくことで、よりスムーズで充実した旅が楽しめます。
それでは「Goede reis!(フーデ・レイス)良い旅を!」

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