ティラカリメドレセ サマルカンド ウズベキスタンの観光
アジア,  ウズベキスタン,  中央アジア

サマルカンド観光おすすめ7選!青の都で歴史と文化を巡るモデルコース

中央アジアの宝石と称されるウズベキスタンのサマルカンド(Samarkand)は、シルクロードの要衝として栄えた歴史的な都市です。

壮麗なイスラム建築や豊かな文化遺産が残るこの街は、世界遺産にも登録され、多くの観光客を魅了しています。

この記事では、サマルカンドの見どころや観光情報を詳しくご紹介します。

サマルカンドの観光MAP

①レギスタン広場(Maydoni Registon)

サマルカンド レギスタン広場 ウズベキスタンの観光
レギスタン広場

レギスタン広場(Maydoni Registon)は、サマルカンドを代表する観光スポットであり、壮大な3つのメドレセ(イスラム学院)が並ぶ広場です。

ウルグ・ベク・メドレセ、シェルドル・メドレセ、ティラカリ・メドレセがそれぞれ異なる装飾と歴史を持ち、青いタイルで彩られたファサードが訪れる人々を圧倒します。

夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。特にタイルの細かな模様やアーチのデザインは、イスラム建築の傑作として称賛されており、歴史と美術に興味がある人には必見の場所です。

ウルグベク・メドレセ(Ulugʻbek Madrasasi)

サマルカンド ウルグベク・メドレセ ウズベキスタンの観光

正面左:ウルグベク・メドレセ(Ulugʻbek Madrasasi)は、15世紀にティムールの孫であるウルグ・ベクによって建設されたマドラサで、当時の科学や天文学の学び舎として機能しました。

シンプルながらも美しいタイル装飾が施され、内部にはかつての学生たちの学習室が並んでいます。ウルグ・ベク自身もここで教鞭を執ったとされ、学問の中心地として重要な役割を果たしました。

ティラカリ・メドレセ(Tilya-Kori Madrasah)

サマルカンド ティラカリメドレセ ウズベキスタンの観光

中央:17世紀に建てられたこのティラカリメドレセ(Tilya-Kori Madrasah)は、内部の黄金に輝く装飾が圧巻です。

モスクとしても機能しており、豪華な青と金の装飾が訪れる人々を魅了します。

特にドームの内側は細かな金箔で覆われ、まるで天空に輝くような幻想的な空間を作り出しています。

シェルドル・メドレセ(Sherdor Madrasasi)

サマルカンド シェルドルメドレセ ウズベキスタンの観光

正面右:シェルドル・メドレセ(Sherdor Madrasasi)は、17世紀に建設されたマドラサで、特徴的なのはファサードに描かれたライオン(シェル)の装飾です。

イスラム建築では珍しい動物のモチーフが採用されており、その独特なデザインが目を引きます。

対称的な構造と色鮮やかなタイル装飾が魅力で、歴史的なレギスタン広場の景観に華を添えています。

②グーリ・アミール廟

グーリ・アミール廟 サマルカンドの観光 ウズベキスタン
ここに空飛ぶ絨毯にのったアラジンが現れても不思議じゃないと思えるほど神秘的で美しい月夜のグーリ・アミール廟

グーリ・アミール廟(Go’r-i Amir Maqbarasi)は、ティムール帝国の創始者であるティムール(タメルラン)の霊廟で、美しいドームと豪華な装飾が特徴です。

内部にはティムールをはじめ、彼の家族や側近の墓が安置されており、歴史好きには必見のスポット。内部の装飾には金箔がふんだんに使われ、壁や天井には美しいアラベスク模様が広がっています。

ティムールの墓はシンプルな翡翠の石で覆われていますが、その下には実際の遺骨が眠る地下室があるとされています。

私は個人的にサマルカンドの中で一番好きな場所でした。特に夜は静寂の中で神秘さがまし美しく、とても落ち着ける場所です。

③シャーヒ・ズィンダ廟群

サマルカンド シャーヒ・ズィンダ廟群 ウズベキスタンの観光

生ける王の廟」とも呼ばれるシャーヒ・ズィンダ廟群(Shohi-Zinda Yodgorligi)は、ティムール時代に築かれた壮麗な霊廟群。青いタイルで装飾された墓が並び、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

特に夕暮れ時の光景は息をのむ美しさです。霊廟にはティムールの家族や高官たちが眠っており、それぞれの墓には異なるタイルの装飾が施されています。

通路を進むたびに異なるデザインの建物が現れ、時代ごとの建築の変遷も感じることができます。

④ビビハニム・モスク

サマルカンド ビビハニム・モスク ウズベキスタンの観光

ビビハニム・モスク(Bibi Khanym Mausoleum)は、ティムールが愛する妃のために建てたとされる巨大なモスクで、かつてはイスラム世界最大級のモスクでした。現在もその壮大な遺構が残り、当時の栄華を感じることができます。

高さ30メートルを超える門や、直径18メートルのドームは圧巻です。長い年月を経て一部は崩壊していますが、修復作業が進められています。

市場に近いため、多くの巡礼者や観光客が訪れる人気スポットの一つです。

⑤ウルグ・ベク天文台

サマルカンド ウルグ・ベク天文台 ウズベキスタンの観光

ウルグ・ベク天文台(Ulughbek’s Observatory)は、15世紀に天文学者でありティムールの孫でもあるウルグ・ベクが設立した天文台です。彼の研究成果は当時のヨーロッパの科学にも影響を与えたと言われています。

遺跡には大規模な天文観測機器の一部が残されており、特に、地面に埋め込まれた巨大なセクスタント(天体観測用の角度測定器)は、当時の高度な天文学の発展を物語っています。

博物館にはウルグ・ベクの研究成果や、彼の影響を受けた天文学者の資料も展示されています。

⑥シヨブ・バザール

サマルカンド ジヨブ・バザール ウズベキスタンの観光

サマルカンドのローカルな雰囲気を楽しむなら、シヨブ・バザール(Siyob bozor)へ。ナン(ウズベキスタンの伝統的なパン)やドライフルーツ、スパイスなどが並び、活気ある市場の雰囲気を満喫できます。

バザールには地元の人々が集まり、活気あふれるやり取りが見られます。特に新鮮な果物やナッツ類はお土産にもおすすめです。

観光地だけでなく、地元の暮らしを肌で感じられるスポットとして、多くの旅行者に人気があります。

⑦アフラシアブ遺跡と博物館

サマルカンドの起源ともいえる古代都市アフラシアブの遺跡(Afrasiyab Settlement Ruins)。博物館には貴重な壁画や出土品が展示されており、サマルカンドの長い歴史を学ぶことができます。

特に、7世紀のソグド人による宮殿壁画は、当時の国際的な交流の様子を伝える貴重な資料。遺跡自体は広大で、一部の区域は発掘作業が続けられています。

考古学や歴史に興味のある人にとっては、非常に魅力的なスポットです。

サマルカンドへのアクセス

グーリ・アミール廟 サマルカンドの観光 ウズベキスタン
グーリ・アミール廟

ウズベキスタンの首都タシケントから高速鉄道「アフラシアブ号」で約2時間半。空路ではサマルカンド国際空港を利用できます。

サマルカンド観光の日数目安

サマルカンド シェルドルメドレセ ウズベキスタンの観光

サマルカンドの人気スポットを、外観の写真だけ撮って周るなら1日でも可能ですが、内部もしっかり観光するには2〜3日が理想的です。

主要な観光スポットを巡るなら2日間で十分ですが、ゆっくりと街を楽しみたい場合は3日以上の滞在がおすすめです。

とにかく美しい街なので、時間の許す限りゆっくりと奥の奥までのぞいてみてください。

サマルカンド観光モデルコース

サマルカンド ビビハニム・モスク ウズベキスタンの観光

一番スタンダードなモデルコースです。

1日目:サマルカンドの中心部を徒歩で観光
レギスタン広場、グーリ・アミール廟、ビビ・ハーヌム・モスク、シヨブ・バザール

2日目:サマルカンドからトラムを使って徒歩圏外観光
シャーヒ・ズィンダ廟群、ウルグ・ベク天文台、アフラシアブ遺跡と博物館

3日目(余裕があれば):地元の市場巡りやカフェ巡り、郊外観光

時間帯や場所によってトラムは混むため、余裕をもってスケジュールをたててくださいね。

サマルカンドのツアー情報

サマルカンドは、個人でも安全に歩いて回れますが、トラムなどは勝手がわからず多少困難かも。

サマルカンドでは現地ツアーが充実しており、歴史ガイド付きのツアーやシルクロード体験ツアーなどが人気です。日本語ガイド付きのツアーもあるため、詳しく歴史を学びたい方、効率的に周りたい方にはおすすめ。

現地の旅行代理店やオンライン予約サイトを利用して事前に手配すると安心です。

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Lapinの旅行記:サマルカンド編

サマルカンド シャーヒ・ズィンダ廟群 ウズベキスタンの観光

Uzbekistan ~青の都サマルカンド~
青の都、イスラム世界の宝石、東方の真珠など数々の美しい異名を持つウズベキスタンのサマルカンドは、シルクロードの中心都市として歴史を重ねてきました。 

異名のとおりこの町の美しさは、かつてアレクサンダー大王の遠征軍が到着した時に「聞いていたとおり、いや想像以上に美しい」と言わせたほど。 

サマルカンド ウズベキスタンの観光

そんな美しい街なのですが、1220年にはチンギス・ハーン率いるモンゴル軍の攻撃で、街の4分の3以上の人が殺され、街は激しく破壊しくつされてしまったという歴史があるそうです。

 無人の荒れ地となってしまったサマルカンドを復興したのが英雄ティムール。

英雄ティムール ウズベキスタンの観光 サマルカンド

 彼が建設した青が基調の数々の美しい建築群は、600年経った今でも人の心を惹きつけて止みません。

 欲張りな私は、今の美しい青の都を眺めながらも、チンギス・ハーンに破壊される前の街(アフラシャブの丘)、アレクサンダー大王に想像以上に美しいと言わせたその元の街並みはどんなだったのだろうと少し覗いてみたいなと思いました。

サマルカンド シャーヒ・ズィンダ廟群 ウズベキスタンの観光
シャーヒ・ズィンダ廟群

 

サマルカンドブルーに同化しようと思い、あえてブルー模様のシャツ着てきて、苦手な写真撮ってくださいをお願いして準備万端と思ったら、写真撮る瞬間に背後に現れたピンクなおばちゃん。人生そんなもんだ。(笑)

サマルカンド観光のまとめ

サマルカンドの観光 ウズベキスタン

サマルカンドは、美しいイスラム建築と歴史遺産が調和した魅力あふれる街です。治安もよく、海外初心者でも歩きやすいのでおすすめ!

シルクロードの面影を感じながら、壮大な遺産を巡る旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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