
パプアニューギニア観光で行ってよかったスポット7選!多民族多言語の魅惑の国
目次
Toggleパプアニューギニア(Papua New Guinea)は、手つかずの自然と千を超える民族文化が共存する南太平洋の秘境です。
火山が生み出す壮大な景観、透明度抜群の海、そして民族舞踊や祭りが観光客を魅了します。首都ポートモレスビー(Port Moresby)をはじめ、火山と戦跡の町ラバウル(Rabaul)、文化の祭典で知られるゴロカ(Goroka)やマウントハーゲン(Mt. Hagen)など、地域ごとに異なる個性を体験できます。
この記事では代表的な観光地を紹介し、旅行のベストシーズンや楽しむコツも解説します。
パプアニューギニアの観光MAP
パプアニューギニア観光おすすめスポット
自然の迫力と民族文化の多様性が共存するのがパプアニューギニアの魅力。都市ごとに異なる体験ができるため、旅のルートに合わせて訪問先を選びましょう。
①ポートモレスビー(Port Moresby)

首都ポートモレスビーは国際空港があり、観光の拠点となる都市です。
見どころは「パプアニューギニア国立博物館(National Museum and Art Gallery)」で、考古学的遺物や伝統工芸品を通して多様な文化を学べます。
また、「ポートモレスビー自然公園(Port Moresby Nature Park)」では、世界的に珍しい極楽鳥(Bird of Paradise)や樹上カンガルーを観察でき、自然と文化を一度に楽しめるのが魅力です。
治安には注意が必要ですが、現地ガイドを頼めば安心して観光できます。
②ラバウル(Rabaul)

ニューブリテン島(New Britain Island)に位置するラバウルは、火山と第二次世界大戦の戦跡で知られる町です。
特に「タブルブル火山(Tavurvur Volcano)」は迫力ある噴煙を間近で見られる人気スポット。火山灰に覆われた町並みやラバウル港の景観は唯一無二の体験となります。
また、旧日本軍の地下施設や戦跡博物館では、戦争の歴史を学ぶことができます。
さらに、シュノーケリングやダイビングで沈船や戦闘機、美しい海中の珊瑚礁、ドルフィンスイムを楽しめるのもラバウルの魅力です。
③マウントハーゲン(Mt. Hagen)

西部高地地方の中心都市。8月に開催される「マウントハーゲン文化ショー」はパプアニューギニア最大級の祭典で、シンシン(民族舞踊)が一度に見られる貴重な機会です。
周辺では高原の美しい景色や伝統的な村を訪れることができます。コーヒーの一大産地としても有名です。
④ブーゲンビル(Bougainville)

ソロモン諸島に近い位置にある島で、かつて独立運動が盛んだった地域。今は観光に開かれつつあり、火山やジャングルの秘境的な自然、そして素朴な村文化に触れられます。
ダイビングや滝トレッキングも可能で、まだ観光客が少ない穴場です。
そしてここは山本五十六さんが撃墜され戦死された場所でもあり、今なおジャングルの中に墜落したままの戦闘機を見に行くこともできます。
⑤マダン(Madang)

太平洋で最も美しい町」と呼ばれるマダンは、青いラグーンと熱帯の花々に囲まれたリゾート地。ここでは透明度の高い海でのダイビングが特に人気で、沈船やカラフルな珊瑚礁を探索できます。
また、地元の村を訪れるカルチャーツアーも盛んで、民族舞踊や工芸品づくりを体験することも可能です。自然と文化が融合した観光ができるのがマダンの魅力です。
⑥ゴロカ(Goroka)

東部高地にある町で、毎年9月の「ゴロカ・ショー(Goroka Show)」が有名。千を超える民族が一堂に会し、華やかな衣装や伝統舞踊を披露します。
民族文化を体感できる絶好の機会で、観光客にとっても圧巻のイベント。平時は高地のコーヒー農園巡りもおすすめです。
⑦ウェワク(Wewak)

北部沿岸の町で、美しいビーチリゾートでシュノーケリングが楽しめます。また、第二次世界大戦の激戦地であったことから、戦跡やメモリアルも多く点在しています。
さらに、セピック川(Sepik River)探訪の玄関口でもあり、カヌーで村を巡りながら独特の芸術文化を体験できるのも魅力です。
とくに8月上旬に行われるクロコダイルフェスティバルは、まだ観光客がほとんどいない穴場のフェスティバルで、大歓迎のムードの中、ローカルと一体になって楽しむことができます。
パプアニューギニア旅行の予算

パプアニューギニア旅行は、南太平洋の中でも特にコストが高い国のひとつです。理由は、観光インフラが限られているため航空券やホテル、ツアー費用が割高になるからです。
国内移動も飛行機利用が中心となり、さらに治安上の理由から現地ガイドや専用車を手配する必要があります。
実際に私はこれまで153ヶ国を旅してきましたが、パプアニューギニアはその中でも最高額の旅でした。3週間の滞在でかかった費用は100万円越え!ホテル、移動費、ツアー代、食事代などが積み重なり、他の国の数倍に達しました。
一般的には、1週間の観光で25〜30万円前後(航空券別)、2週間なら50万円以上を見積もるのが現実的です。費用を抑えるには、都市を絞って滞在し、現地ツアーを最小限にするのがポイントです。
費用の内訳(3週間・私のケース)
3週間で7都市、3つのフェスティバル(Crocodile Festival、Mt,Hagen Festiva、Tama Festival)に参加した費用です。ドルフィンスイムや山本長官墜落機へのトレッキング、火山ハイキング、スキューバダイビングなどしたので、アクティビティ代は恐ろしいほどに膨れ上がりました。
項目 | 金額の目安 | コメント |
---|---|---|
国際航空券 | 約23万円 | 日本〜マニラ~ポートモレスビー往復。経由便が多く割高。 |
国内航空券 | 約18万円 | Mt. Hagen、Rabaul、Wewak、Bougainvilleなど都市間移動は基本飛行機。 |
宿泊費 | 約10万円 | 安ホテルでも1泊1〜1.5万円が相場。一部宿泊はツアー費に含まれてる。 |
ツアー・ガイド・専用車 | 約20〜25万円/1フェスティバル | 文化ショーや村訪問ツアー代も含む。私は3つのフェスティバルに参加して、他にも毎日のようにアクティビティいれて計70万ほど。 |
食費 | 約6万円 | ストリートフードはわりと飽きる。レストランは限られ、少し良い感じだと高額。 |
雑費(SIM・お土産・チップなど) | 約5万円 | 通信や小額紙幣の準備も必要。結構チップを渡すのが当たり前の風潮。 |
合計:約132万円
節約のコツ
✔ 都市を絞って滞在する
→ Mt. Hagen と Goroka など文化ショーのある都市に焦点を絞ると国内移動費を削減できます。
✔ 現地ツアーは複数人でシェア
→ 個人で車をチャーターすると高額ですが、グループで割ればコストダウン可能。
✔ 宿泊は中級ホテル+ゲストハウスを組み合わせる
→ 安全面を考え首都ではホテル滞在、地方ではゲストハウス活用がおすすめ。
✔ 祭典シーズンに合わせて旅程を調整
→ 交通費やツアー代が高騰しても、同時に多くの体験ができるため結果的にコスパが良い。
現地通貨の両替
現地の両替ですが、私の場合は大体入国してすぐのところにあるATMで現地通貨を引き出しています。
ですが、ATM引き出しだと大きめの紙幣しか出せないことも多く、宿までの交通費やSIMカードの購入などで少額紙幣や硬貨が必要になり困ることがあります。
(おつりがない、と言って断られるか、おつりをそのまま巻き上げようとされるか、など。)
なので現地の両替屋さんで少額だけ両替できるように、常にユーロかUSDは多少持っていくようにしています。
ポートモレスビーのジャクソン空港は出てすぐのところにATMがあり、20Kina(約700円)から引き出し可能でした。ですが、1回引き出すたびに15Kina(約520円)の手数料がかかるので、ある程度必要金額をまとめて引き出すようにしたほうがいいです。

パプアニューギニア旅行を楽しむコツ

観光を楽しむためにはいくつかの準備が大切です。
まず、治安に不安があるため夜間の外出は避け、現地ガイドを利用するのがおすすめです。
服装は軽装で構いませんが、日差しが強いため帽子や日焼け止めは必携。山岳地帯に行く場合は薄手の長袖や雨具も用意しましょう。
通信環境は不安定なので、SIMカードを空港で購入しておくと便利です。
また、現地の人々は比較的気軽に写真撮影に応じてくれますが、なかには敏感な人もいるので、先に許可を取るのがマナーです。
パプアニューギニア旅行で必ず必要なもの

カテゴリ | 必須アイテム | 理由・ポイント |
---|---|---|
安全対策 | パスポートコピー・現金(小額紙幣) | 治安上、原本はホテルに保管。持ち歩く必要はないです。 |
安全対策 | 現地SIMカード or Wi-Fiルーター | 通信環境は不安定。空港でSIMを購入するのが便利。おすすめはDigicel。Smartoneは地方では使えないところが多いです。 |
気候・環境 | 帽子・日焼け止め・サングラス | 紫外線が非常に強いため、肌や目の保護が必須。 初日、日焼け止め塗らずに歩いてただけで水膨れできてしまいました・・。 |
気候・環境 | 薄手の長袖・長ズボン | 日差し・蚊対策に加え、山岳地帯では防寒にもなる。 |
気候・環境 | レインコート・折りたたみ傘 | スコール対策。乾季でも突然の雨に備える必要あり。 |
健康管理 | 蚊よけスプレー・虫刺され薬 | マラリア・デング熱対策。DEET配合のものが望ましい。 |
健康管理 | 常備薬・絆創膏・胃腸薬 | 医療体制が整っていないため、自分で持参するのが安心。 |
観光・マナー | カメラ+予備バッテリー | 文化ショーや自然景観の撮影に必須。ただし撮影前には必ず許可を得る。 |
観光・マナー | 軽量バックパック | 日帰りツアーや村訪問時に便利。貴重品管理も容易。 |
その他 | 多機能コンセント変換プラグ | 電圧240V、コンセント形状はO型(ㇵの字型)。対応アダプタ必須。 |
パプアニューギニアの観光のまとめ

パプアニューギニアは、手つかずの自然、火山景観、そして民族ごとの伝統文化が色濃く残る魅力的な旅先です。
首都ポートモレスビーで文化を学び、ラバウルで火山や戦跡を巡り、マダンでリゾート気分を味わうなど、多彩な楽しみ方ができます。
治安や気候への配慮が必要な上に、旅費も高額ですが、それ以上にここでしか体験できない自然と文化の魅力が待っています。旅を通して、南太平洋の奥深さを感じられるはずです。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、
お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。
確認の上、迅速に対応・修正いたします。

You May Also Like

エリトリアの観光地おすすめ6選!紅海に面した美しい国の魅力を完全ガイド
2025年1月31日
スリランカってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
2025年7月26日