ソロモン諸島マライタ島のMaoma部族の人たちの集合写真
オセアニア,  ソロモン諸島

マライタ島旅行記【ソロモン諸島】行ってよかった観光スポット&見どころ紹介

ライタ島(Malaita Island)は、ソロモン諸島の中でも特に文化的な伝統が色濃く残る島として知られています。

近代的な観光地化が進んでいない一方で、自然と共生する人々の暮らしや緑豊かな熱帯の風景、透き通ったラグーンなど、まさに「手つかずの南太平洋」が広がる貴重な場所。観光客の数がまだ少なく、地元の人とのふれあいや文化体験ができるのも大きな魅力です。

この記事では、実際に訪れてよかった観光スポットと、旅行を楽しむための情報を実体験をもとに紹介します。

マライタ島観光MAP

マライタ島への行き方

ソロモン諸島マライタ島のAukiにあるフェリー発着所

マライタ島へのアクセスは、首都ホニアラ(Honiara)にあるガダルカナル島からの移動が一般的です。

飛行機の場合:ホニアラ国際空港(Honiara International Airport)からアウキ空港(Auki Airport)まで国内線で約30分ほど

フェリーを利用する場合:フェリーで約2時間ほど。料金は片道250SBD。かなり混むので、必ず事前に購入しておきましょう。

島内は公共交通が限られているため、事前に宿泊施設やガイドを手配しておくことをおすすめします。アウキ(Auki)は島の中心地で、観光の拠点に便利です。

マライタ島のおすすめツアー

ソロモン諸島マライタのランガランガラグーンにある人工島

マライタ島では、自然と文化が一体となった観光体験が魅力です。

透き通ったラグーンで水上生活を体験するLanga Langa Lagoon Tour高地に根付く文化を学ぶCentral Highlanders Tour、マオマ部族の伝統と歴史を学べるMaoma Cultural Tour、そして伝統文化が息づく島の玄関、Auki tour。

この4か所はそれぞれAuki発着でツアーが出ています。

マライタ島では、個人旅行よりもローカルガイド付きのツアーに参加するのがおすすめ。地元ガイドの案内で、島の歴史や伝統文化を深く理解できます。

事前に宿泊先で手配するとスムーズです。

マライタ島観光は何日必要?

ソロモン諸島マライタのMaoma部族の男の子たち

ソロモンの魅力がギュッとつまったこの島は、時間をかけて旅する分だけ学びがあります。時間がない人は1泊でも見て回ることはできますが、どこのエリアも見どころが多く、できれば時間をかけて旅して欲しいところ。

じっくりと旅をするには、最低でも3泊は必要です。ここの滞在中、出会うこと知ること全てがとても興味深いものでした。

以下で特に印象に残ったスポットをエリア別に紹介していきます。

Langa Langa Lagoon Tour(ランガランガ・ラグーン)

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoon ラグーンの人工島に立つトラディショナルな家

マライタ島西岸に広がるンガランガ・ラグーン(Langa Langa Lagoon)は、「人工島の民」と呼ばれる人々が暮らす神秘的なエリア。

穏やかな海とマングローブ林に囲まれ、貝殻貨幣(シェルマネー)の発祥地としても知られています。

ツアーでは、伝統的なクラフトづくりやカヌー体験を通して、海と共に生きる文化に触れることができます。静かな水面に映る夕景は幻想的で、心が洗われるような時間を過ごせます。

①Langa Langa Lagoon – 人工島めぐりと滞在

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoon ラグーンと人工島

透き通ったラグーンの静けさの中に、岩やサンゴを積み上げて築かれた人工島群がぽつりぽつりと浮かぶラングラング・ラグーン。かつて本土からの侵襲を逃れた沿岸部の人々が、安全を求めて浅い礁の上に石をひとつずつ積んで生活圏を造った歴史があります。

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonで暮らす人

滞在中は、こうした島の一つにホステル形式で宿泊し、島の暮らしを体感。村の子どもたちや漁師が日常に使うカヌーが往き来し、貝殻を磨く女性たちの姿も見られます。

島の暮らしは、観光向けに「村を見せる」仕組みではなく、実際の暮らしを共に過ごすというナチュラル感。打ち寄せる波の音や行き交うカヌーの音、海鳥の声が非日常感を高めます。

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonの夕焼け

透き通った水面にカヌーが浮かび、夕暮れには空と海が金色に染まる光景は、まさに絵画のよう。観光客が少ないため、静かで穏やかな時間を過ごせます。

②Langa Langa Lagoon – カヌー体験

ソロモン諸島マライタ島のLanga Langa Lagoonのカヌー

村人たちが掘り出した一本の木から作る伝統的なカヌーが、ラグーン内を静かに滑る様子は、まさに海と共に生きる人々の暮らしそのもの。ラグーンに浮かぶ人工島から出発し、マングローブを抜け、浅瀬を漕ぎ進むと、広がる穏やかな水面に島影がゆらりと映ります。

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonでカヌーから魚釣りをする少年

途中、伝統的な船造り場を横目に、彼らが得意とする木造船の製作風景も垣間見ることができます。

水上からしか見られない村の構造や生活の様子が、新鮮で、観光ではなく「暮らしに触れる」感覚を味わえるひとときです。

ソロモン諸島マライタ島のLanga Langa Lagoonでカヌーに乗ったココナツ売り

滞在中、「ココナツ、ココナーツ!」という声が聞こえて出てみると、カヌーに乗った物売りがきていました。一緒に乗ってココナツ売りを手伝ってもいいかと聞くと快諾してくれて水上マーケット販売者体験もしました。

カヌーは思ったより細く、ぎりぎりまで沈むので、横転してしまわないかドキドキでしたが、風や潮の感覚を味わえ、楽しかったです。

③Langa Langa Lagoon – シェルマネー

ソロモン諸島マライタ島のシェルマネー加工

ランガランガ・ラグーンは、「シェルマネー(Shell Money)」と呼ばれる貝のお金の発祥地としても知られ、伝統文化が色濃く残る場所。

このシェルマネー、なんとこのエリアでは今でも実際に使うことも可能なんだそうです。

ソロモン諸島マライタ島のランガランガラグーンでシェルマネーを作る女の子

小さな人工島の上に建つ集落を訪れると、地元の人々が今も昔ながらの製法で貝を加工し、シェルマネーを作る様子を見ることができます。

小さな貝は白、赤、黒とあり、種類や価値がそれぞれ違います。小さく割って削って穴を開けてとその工程の多さにびっくり。簡単に拾ってきて使えるわけではなく、これなら今でも使用できるという理由が分かった気がします。

今後の未来にも繋げて欲しい文化だなと感じる体験でした。

④Langa Langa Lagoon – 船にまつわるミステリー

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonと船

ラグーンを巡ると、沿岸の村々に隣接した大きな木造船やカヌーが目に入ります。船はこのエリアにははなくてはならないものであり、「海と渡り合う技術」が象徴的に残されています。 こうした風景を垣間見ることで、ラグーンの暮らしが単なる漁や観光だけでなく、技術・経済・文化を伴ったものであることが感じられます。

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonにあるいわくつきの船Greace

中にはいくつかいわくつきの船も。MS Greaceという船は、制作途中でオーナーが亡くなり、その後も変わるオーナーがことごとく亡くなってしまい、ついには誰も手にせず、美しい姿のまま放置されているという、まるで物語のような船もありました。

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonにあるノアの箱舟のような大きな船

またアウキからランガランガへ向かう途中には、ノアの箱舟を思い出させるような大きなカヌーが置かれており、なにかと聞くと、戦争中にアメリカ軍が間違えて日本軍を撃つつもりが、この島を撃ってしまいたくさんの犠牲者をだしたことへの抗議の名残だそうです。

海とともに発展してきたこの地域の歴史の一端を体感できます。

Langa Langa Lagoon Tour参加直後の旅日記

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoon夕焼けと女の子

~伝統と自然が息づくソロモン諸島の宝、Langalanga Lagoon~

ランガランガ・ラグーンは、美しい海と豊かな文化、そして数百年にわたって受け継がれてきた伝統や自然との共生の姿を残す場所。

色とりどりの貝殻を加工して作られる「シェルマネー(Shell Money)」は今でも結婚の「ブライドプライス(Bride Price)」や儀式、贈り物として使われています。
驚いたことに、このエリアでは実際に今でもショッピングに使えるところもあるのだそう。

ソロモン諸島マライタ島のシェルマネー加工場で働く女の人たちと観光客

そうと聞けば、メイクマネーでしょ。笑
シェルマネー制作の様子を職人から学び、文化の奥深さに触れてきました。

この日宿泊したのは島1城の人工島のゲストハウス。
この地域では、海上に石を積み上げて造られた「人工島」が多数点在しているのですが、驚いたことに、誰でも島を作っていいのだそう!?
私の聞き間違い??

ソロモン諸島マライタのランガランガラグーンのココナツ売り

自然と調和した独特の生活様式は、大好きな世界。それが本当なら、ヤシの葉っぱで屋根も作れるようになったし、私もソロモンに島の城作っちゃおうかな?

カヌーでココナツやナッツを売りに来たお姉さんたちのカヌーに(無理矢理?強引に?)乗り込み、勝手に同行してお手伝いしたり、マングローブの森を漂ったり。
ここの日常は私の非日常で、ふわふわと夢見心地で過ごした時間。
南太平洋に浮かぶオーナーの名もない人工島は究極の癒しの地でした^_^

Central Highlanders Tour

マライタ島中央部の山岳地帯に位置するセントラル・ハイランダーズ(Central Highlanders)地方は、手つかずの自然と独自の文化が残るエリア。伝統的な村を訪ね、織りや工芸、音楽など、人々の暮らしに根付いた文化体験が楽しめます。

滝へのハイキングや自然素材を使った実演では、地域の知恵と自然の調和を肌で感じられます。素朴で温かい人々との出会いが、この旅の最大の魅力です。

⑤Panpipe Experience – パンパイプ

ソロモン諸島を代表する伝統楽器「パンパイプ(Panpipe)」。竹を組み合わせて作られた笛の音色は、素朴でありながら心を震わせる力を持ちます。

熟練した奏者たちのリズムを合わせて踊りながら作り出す音楽は必聴!とくにハイランドの村で夜に焚火を灯しながら星空の下で聴く演奏は、古代からのつながりを感じさせる神秘的な雰囲気に包まれます。

ソロモン諸島マライタ島のPanpipe(パンパイプ)奏者たち

演奏はコミュニティの絆を深める大切な文化行事でもあり、地元の人々にとって音楽は生活そのもの。実際に自分の手で吹いてみると、シンプルな構造の中に込められた感性と工夫に驚かされます。

パンパイプの調べが森に響く瞬間、ソロモンの大地と心が共鳴するような感動を味わえるでしょう。

⑥Lakeno Processing – ラケノ加工体験

ソロモン諸島マライタ島のLakeno Processing(ラケノの加工体験)

ラケノ(Lakeno)とは、ソロモン諸島で昔から食や生活に欠かせない植物資源の一つ。

ハイランドのツアーでは、村人たちがどのようにラケノを採取し、食材や工芸品として加工しているかを学びます。

ソロモン諸島マライタ島のLakeno Processing(ラケノの加工体験)

木の皮を削いで繊維を取り出す工程や、自然素材を利用した保存・乾燥方法などを実際に見学。単なる“伝統技術”ではなく、自然環境を尊重しながら持続的に利用する知恵に触れる体験です。

村人が語る生活の物語を通して、中央高地の人々の暮らしがいかに自然と密接に結びついているかを感じることができます。

⑦Kawara'are Traditional Weaving – カワラアレの伝統織り体験

ワラアレ村(Kawara’are)では、古くから受け継がれてきた伝統的な織りの技術を見ることができます。

村の女性たちは、ヤシやパンダナスの葉を丁寧に編み込み、かごやマット、装飾品などを作ります。

Kawara'are Traditional Weaving(カワラアレの伝統織り)で作られた家
全て自然素材

織りの工程を間近で見学したり、実際に簡単な編み方を体験することも可能。その手つきは熟練そのもので、素材の選び方から仕上げまで、自然と共に生きる知恵が感じられます。

手作業の温かみと、村の人々の穏やかな笑顔に触れることで、ソロモン諸島の生活文化の深さを実感できる貴重な時間となりました。

⑧Haodaikirio Cascade Hike – ハオダイキリオ滝トレッキング

ソロモン諸島マライタ島にあるHaodaikirio Cascade

緑地元のガイドが先導し、途中では熱帯植物や鳥のさえずりに耳を傾けながら、片道約30分ほどのトレッキング。急斜面の森を抜けて進むと、澄んだ空気と水音が心地よく響くハオダイキリオの滝(Haodaikirio Cascade)にたどり着きます。

ソロモン諸島マライタ島にあるHaodaikirio Cascade
滝の中間にあるくぼみから

滝に近づくと、マイナスイオンを含んだ水しぶきが全身を包み込み、まさに自然との一体感。滝の中間にはスペースがあるの登ることも可能です。

滝壺では涼をとることもでき、地元の人々が神聖な場所として大切に守ってきた理由が理解できるでしょう。自然と人が共存する文化に触れる癒しのひとときを過ごしてみてください。

Central Highlanders Tour参加直後の旅日記

ソロモン諸島マライタ島のハイランドで民族衣装を着る女の子4人

マライタ島のハイランド地方へ。

コーンロウをほどくとソロモン諸島の現地の子たちと同じ感じのヘアスタイルになるというDanayのアイデアで、 この日に髪を解くことに。
そして現地の衣装もまたまたちゃっかり借りて、この村に住む可愛い双子ちゃんと記念撮影^_^双子ちゃん可愛い。

そしてココナツとタロ芋を使って作る、この地のソウルフードを実演で作ってもらった。
自然にあるものだけで十分だなあと感じる時間。
自然に近い状態で生きるって気持ちいい^_^

ソロモン諸島マライタ島のハイランドで民族衣装を着る女の子たち

そして夜はパンパイプ。
パンパイプは、長さの異なる竹の管を束ねて作られた吹奏楽器。それぞれの管は異なる音程を奏で、管の長さによってピッチが決まります。竹で作られた10〜20本ほどの管が、長さや音階の順に束ねられ、多くの場合、左から右に向かって音が高くなるように並べられているのだそうです。

パンパイプは、宗教的儀式や通過儀礼(成人式など)、収穫祭、葬儀、戦士の帰還を祝う祭りなど、さまざまな大切な場面で演奏されます。

ソロモン諸島マライタ島に伝わるパンパイプの奏者たち

この音楽は「オーラル・トラディション(口承文化)」によって受け継がれており、楽譜などは使われていないのだそう。若者たちは年長者からパンパイプの作り方や演奏法、そしてその背後にある物語を学びながら、音楽と文化を引き継いでいきます。

その音楽はというと、想像以上にインパクト大!息の合った演奏とリズム、そして迫力に圧倒され、釘付けになりました。マライタの夜に響きわたるパンパイプ(Panpipe)、とても感動的な音楽体験ができたことに感謝。

ソロモン諸島マライタ島のハイランドにある滝で休む人たち

翌朝は、この地に伝わる伝統的な「Weaving(編み込み)」に挑戦。私も屋根の一部を作ることができました!

少しサバイバル力が上がって、さらに逞しくなったかも?
ヤシの葉っぱや竹、植物の茎など、自然素材だけで作られた家々は、環境と調和し、どこかほっとする居心地の良さ。その美しさと温かさに、心が癒された滞在でした。

Maoma Cultural Tour

マライタ島の内陸に位置するマオマ(Maoma)地域は、今も伝統的な暮らしと精神文化が息づく場所。ツアーでは、マオマ・トライバルセンター(Maoma Tribal Centre)での迫力あるダンスや、貝殻貨幣(シェルマネー)の実演を通して、部族社会の価値観と誇りに触れます。

さらに、森の中を歩きながら薬草の知恵を学ぶトレイルでは、人と自然の共生を実感。観光というより“文化の継承地を訪れる旅”として、心に残る体験が待っています。

⑨Maoma Tribal Centre – マオマ部族センター

ソロモン諸島マライタ島Maoma Tribal Centre(マオマ部族センターの伝統舞踊のダンサーたち)

伝統舞踊とシェルマネー文化を通して、マライタ島の精神文化を今に伝えるマオマ部族センターMaoma Tribal Centre)。ここでは、男性たちはカスタム衣装をまとい、力強くリズミカルなダンスを披露。太鼓やパイプの伴奏を受けながら踊る場面は、まさに“身体を使って語る文化”そのものです。

ソロモン諸島マライタ島Maoma Tribal Centre(マオマ部族センターで伝統のダンスを踊る人たち)
足首の鈴が心地よいリズムを刻む

このダンスは、神や祖先への感謝、自然との調和、氏族の結束などを象徴し、観客(訪問者)にもその意味が語られます。訪問中には、踊り手が来訪者に向けた歓迎の演目を披露してくれ、終わった後には手拍子を交えて一緒に参加できることもあります。音の振動、身体のリズム、衣装の揺れが合わさって、そこでしか味わえない“生きている伝統”の空気を感じられる瞬間です。

 

また、貝殻で作られる「シェルマネー」は、この地で交易や婚礼、儀式に使われてきた象徴的な通貨。展示や実演を通して、ひとつひとつの貝が持つ価値や物語を知ることができます。

踊りと貝貨、どちらも「つながり」を大切にするマオマの心を体現しています。

⑩Local Medicine Trail – 薬草トレイル

ソロモン諸島マライタ島に伝わるLocal Medicine Trail(薬草を教える老人)

マライタ島の森には、古くから伝わる薬草の知恵が息づいています。現地のガイドと共に歩く「ローカルメディシントレイル」では、木の樹皮や根、葉を利用した自然療法を学ぶことができます。

ソロモン諸島マライタ島に伝わるLocal Medicine Trail(薬草を煎じる老人)

風邪や虫刺され、傷の治療に使われる植物など、実際の使い方を示しながら説明してくれるのが魅力。村人たちは自然を“薬の棚”のように捉え、代々その知識を受け継いできました。

歩くたびに漂う草木の香りが心を癒し、人と自然が調和して生きるマオマの暮らしぶりを感じ取ることができる体験です。

⑪Maoma Cultural – トラディショナルクッキング

ソロモン諸島マライタ島のMaoma に伝わる料理

マオマ地域では、森の恵みと海の恵みを活かした伝統的な料理体験が用意されています。

地元の素材、たとえばヤム芋、ココナッツ、タロイモ、魚などを使い、葉に包んだ蒸し焼き(モトゥ料理)や石焼きといった手法で調理。竹や葉っぱを使う調理方法は自然の恵みだけから味が抽出され身体に優しい味わい。

ソロモン諸島 観光 治安 どんな国 窓からのぞき込む子供たち
みんな来客に興味津々

村人たちとともに調理の一部を体験しながら、その料理に込められた物語や慣習を学べる特別な時間です。

ある野菜は“戦で勝った後”に収穫されたものであったり、料理の順番が儀礼的な意味を持っていたりすることも。味わいだけでなく、文化的背景を含めて食を楽しむことで、マオマの暮らし・価値観が五感を通して伝わってきます。

Maoma Culturalツアー参加直後の旅日記

ソロモン諸島マライタ島のMaoma部族の人たちの集合写真

ソロモン諸島・マライタ島(Malaita Island)でMaoma Calture(マオマ文化)を学ぶ。

「Maoma」は、北マライタ(North Malaita)の Toabaita文化 における重要な祭礼のひとつ。儀式・社会・経済・精神的活動が一体となる行事で、「feast(饗宴)」の要素が強く、村や部族が集う祝祭。複数の意味があり、社会的な絆の確認や結束、精神的な祖先との繋がりを示すのだそう。

病気・不幸・不和などがあった際には、祖先や霊との関係を清める意味合いも持ち、祭礼での供物や儀式を通じて霊的な調和を取り戻す手段となることもあるのだとか。

ソロモン諸島マライタ島のMaoma部族の男の子

その文化が残る村へと続く森は天然の薬の宝庫で、切り傷に効く薬草や火傷に効く薬草など、古くから伝え受け継がれてきた知恵は興味深い。
村に着くとまずはマオマダンスでお出迎え。ここでは男の人しか踊らない。

そしてパプアニューギニアと同じで、ここでもシェルマネーの歴史があり、その作方法を見せてもらったり伝統料理を見学したり。竹で蒸す野菜やタロ芋は素朴で優しい味わい。

ここでも文化の継承は薄れ、簡素化する傾向にあるらしい。しかしマオマは完全に過去のものではなく、コミュニティのアイデンティティを保つ上で、文化遺産として意識的に維持されている側面があるそう。

いろいろな意味で、日本にも通じるものがあると感じたMaoma。時代が変わっても先人の知恵や伝統として後世に残されていくことを願います🙏

Auki Tour

ソロモン諸島マライタのAukiの海沿いの村

マライタ島の玄関口・アウキ(Auki)は、活気あふれる港町でありながら、穏やかな島時間が流れる魅力的なエリア。市場では色鮮やかなフルーツやクラフトが並び、地元の生活文化を間近に感じられます。

周辺には滝やビーチなどの自然スポットも多く、日帰りでも充実した観光が可能。都市と自然、伝統が調和するアウキは、マライタ島の多様な魅力を凝縮した旅のハブとなる場所です。

⑫Auki Market – アウキマーケット

ソロモン諸島マライタ島のAuki Market(アウキマーケットで野菜を売る人たち)

ウキマーケット(Auki Market)は、島の玄関口となるアウキにあるローカル市場。早朝から新鮮な魚や果物、野菜、手作りの工芸品などが並び、島の人々の日常生活を間近に感じることができます。

ソロモン諸島マライタ島のAuki Market(アウキマーケットで魚を売る人たち)

観光向けというより、地元の人のためのマーケットなので、素朴で活気に満ちています。

特にカカオやバナナ、ココナッツを使ったローカルフードはおすすめ。地元の人とのちょっとした会話を楽しめるのも魅力で、文化交流の場としても貴重なスポットです。

⑬Auki Village Walk – 村歩き

ソロモン諸島マライタ島のAukiの村の風景

アウキ周辺の村歩きは、マライタ島の人々の素朴な暮らしと温かい人間関係を肌で感じられるアクティビティ。伝統的な竹と椰子葉の家々が並ぶ小道を歩くと、笑顔で迎えてくれる子どもたちや、手作業で工芸品を作る女性たちの姿が見られます。

ソロモン諸島マライタ島のAukiの村と子どもたちすれ違う村の人たちとおしゃべりをしたり、子どもたちと遊んだり、日常生活を垣間見ながら、ヤムやココナッツを使った軽食をいただくことも。観光客というより“ゲスト”として迎えられ、家族のような交流が生まれます。

村の人々とのふれあいを通じて、島の穏やかな時間の流れやコミュニティの絆を実感できる、心温まるウォーキング体験です。

⑭Auki Osi Lake – オシ湖

ソロモン諸島マライタ島のAukiにあるOsi Lake(オシ湖)

アウキの郊外に位置するオシ湖は、マライタ島の自然の静けさを象徴するような穏やかな淡水湖。鬱蒼とした森に囲まれ、鳥のさえずりと風の音だけが響くその場所は、訪れる人をやさしく包み込みます。

緑が水に映り込み、まるで鏡のような風景や、周囲には珍しい水鳥や薬草が生息しており、自然観察にも最適です。観光地化されていない静寂が魅力で、アウキ滞在中のリフレッシュやピクニックにもぴったりのスポットです。

Auki Tour参加直後の旅日記

ソロモン諸島マライタ島のAukiにある高床式住居

マライタ島のAuki。

美しい海、と言いたかったけど、ビーチはゴミが酷かった。悲しくなるほどに。こんなに美しい海が目の前にあるのに、なんでゴミを捨てられるのかわからない。本当に残念。ビーチ(砂場)だけがゴミだらけで、海自体は綺麗。人と自然の明確な境目を見た気分。

島の子どもたちは無邪気でとっても元気。橋からぴょんぴょん飛び込んでいて、写真や動画を撮っているとわかると我先にと飛び、終わらない…。子どもたちが元気で救われた。

ソロモン諸島マライタ島のAukiで川に飛び込む子どもたち
子どもたちは元気に次から次に橋から川へジャンプ!

ホストから、マライタの病院に日本からボランティアに来ている人がいるよ、と聞いた。会いに行きたかったけどタイミングが合わず。残念。

ソロモン諸島には日本からのボランティアがわりと多いっぽい。
道端やフェリー乗り場、運動場などで日本のドネーションに感謝というような記念碑もいくつか見かけた。日本が世界のために何かしている痕跡を見るのは嬉しい。

そして、いつまでレポるの?と自分でも自覚するほどレポ多すぎなパプアニューギニアからのソロモン諸島。
やっともうすぐ締めくくり。さよならマライタ。
次は最後の訪問、ホニアラへ。

マライタ島旅行のベストシーズン

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonにあるノアの箱舟のような大きな船

マライタ島は一年を通して温暖な気候ですが、観光に適しているのは乾季(6月〜10月)です。この時期は湿度が低く、海の透明度が高いため、ラグーン巡りやダイビングを存分に楽しめます。

雨季(11月〜4月)はスコールが多く、道路状況が悪くなることもあるため注意が必要です。天候が安定している乾季に訪れると、快適に観光を楽しめます。

マライタ島旅行を楽しむコツ

ソロモン諸島マライタ島のランガランガラグーンでカヌーに乗ったココナツ売り

観光客が少ないマライタ島では、ローカルの文化や暮らしを尊重することが大切です。村を訪れる際は、写真撮影の前に必ず許可を取りましょう。

また、公共交通がほとんどないため、移動は事前に宿泊先を通じて車やボートを手配しておくと安心です。

便利な持ち物としては、虫よけ、日焼け止め、軽装で動ける服、水に強いサンダルなど。

クレジットカードが使えない場所も多いため、現金(ソロモンドル)を多めに持っておくと便利です。

マライタ島観光のまとめ

ソロモン諸島マライタ島のLanga langa lagoonで泳ぐ子ども

マライタ島は、自然と伝統文化が今も息づく、素朴で魅力的な島です。観光開発が進んでいない分、地元の人々との出会いや静かな自然の中で過ごす時間が特別な体験となります。

ランガランガラグーンの幻想的な景観や、アウキマーケットの活気ある雰囲気、海の透明度に感動するダイビングなど、他の観光地では味わえない魅力が満載です。

訪れる際は、現地の文化を尊重しながら、ゆったりとした時間の流れを楽しんでください。

※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、
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