
世界最北の醸造所 Svalbard Brewery に行ってきた!氷河の水で作られたビールテイスティング体験
目次
Toggle北極圏にあるノルウェー領スヴァールバル諸島の首都ロングイヤービエンには「世界最北の醸造所」Svalbard Brewery(スヴァールバル・ブリュワリー)があります。
ここは、氷河由来のピュアな水でビールを造るという“地球の果てレベル”のビールテイスティングができる場所。
ビール好きを刺激する“世界最北クラフトビール”は当然フォトジェニックで、観光と合わせたツアーも人気です。
今回は、世界最北のビールの特徴、楽しみ方、ツアーの概要、そして旅の事前準備として役立つ気候・ベストシーズンやFAQまでまとめて紹介します。
世界最北の醸造所はどこにある?

「世界最北のブルワリー(醸造所)」として知られる、ノルウェー領スヴァールバル諸島の中心地、ロングイヤービエンにある Svalbard Brewery(スヴァールバル・ブリュワリー)。
北緯約78度、北極に限りなく近い“永久凍土の街”で、ビールを造っているという異常値のようなロケーションが話題性にもなりました。
2015年に正式に操業を開始し、世界のビールギークから、「1度は飲みたい世界最北クラフトビール」として注目され、実際にブルワリーツアーも人気です。
世界最北ビールの特徴

Svalbard Breweryのビールの一番の特徴は、スヴァールバルの 20,000年前の氷河融氷の水(glacier water)を仕込み水として使うという点。
・超軟水でクリアな味
・旨味の雑味が少なくホップの香りが際立つ
・飲み疲れしない感覚
この3ポイントはよく口コミでも語られています。
商品ラインナップも北極らしい「Polarシリーズ」などがあり、ボトルデザインもフォトジェニックで全部飲んでみたくなる可愛らしさです。
世界最北でビールを楽しむ!テイスティング体験談

町にあるほとんどのものが世界最北。そんな町になんとブリュワリーがあると聞いてやってきました!
世界最北のブルワリー。
どうも、世界のビールを飲み歩く黒熊です🐻

まずは工場を見学。
タウンから少し離れた場所に静かに佇むブリュワリー。

入口がわからなくて、しばらく工場の周りをぐるぐる。アイスバーンになっていてすってんころりん。
これ、飲んだ後だとヤバいかも?最初にこけておいて注意喚起になり良かったです。

工場の前には小さな雪だるま♡癒されます。
時間ぎりぎりになんとか到着してツアーのみんなと合流。
まずは工場内を見学します。

小規模ながらも清潔で整理整頓が行き届いている感じ。比較的新しい工場なので、きれいにしていました。

工場見学の後はお待ちかねのテイスティングタイム。
5種のビールを説明を聞きながら順番にいただきます。

口直しのスナックは麦のような豆のような素朴な味わい。ビールとの相性抜群!食物繊維が多くて健康にも良さそう♡
工場の人がいろいろなお話をしながら多国籍なビール好きの人たちと飲み、過ごす時間は格別です。

スヴァ―ルバルは、一人一週間あたり2.25リットル(ビール6本相当)までとアルコールの購入制限があるそうです。
旅行者も購入時に身分証か航空券の控えの提示が必須。なので、忘れずに携帯してくださいね。レストランやバーでは制限なしとのこと。ほ。

5杯飲んでほろ酔い気分。別料金で追加のビールも購入可能。帽子やTシャツなどのオリジナルグッズも販売しています。
ビール好き、ブリュワリー巡り好きの私は迷わずオリジナルTシャツを購入。楽しい体験でした。
場所はタウンから少し離れていますが私は歩いていきました。酔い覚ましにもちょうどよい距離感です。
スヴァールバルで参加できるブルワリーツアー

Svalbard Breweryでは
・工場見学
・テイスティング
がセットになった公式ツアーがあり、ロングイェールビーンの街からアクセスも簡単。
所要時間:約1時間
参加資格:19歳(ノルウェーの酒類年齢制限)〜
予約:事前予約は必須(観光シーズンは満席率高いので、早めのご予約を)
予約は公式サイト or ローカルツアー会社経由が便利です。
公式サイト:https://svalbardbrewery.com/
気候とベストシーズン

スヴァールバル諸島は北極圏に位置し、街は永久凍土。気温は夏でも10℃前後、冬は氷点下20℃近くまで下がることもあります。
ベストシーズンは?
5月〜9月:街歩き・ツアー参加がしやすく、初めて訪れる人に最適。白夜の時期は昼夜問わず明るく、ブルワリーツアーの後も街散歩も楽しめます。
10月〜3月:極寒+夜が長い時期ですが、オーロラ目的の観光客には人気。防寒は必須。ブルワリー見学は「外の極寒→温かい醸造所」のギャップ体験でむしろ印象的です。
スヴァ―ルバル諸島のアルコール制限

スヴァールバルには、住民に対して“アルコール購入量の年間制限”があります。
島は税率も法律も本土と少し違う特別管理地域で、人口が少なく、冬は暗く孤立した閉鎖環境になるため、アルコール依存や治安悪化を防ぐための仕組みとして運用されているのだそう。
住民には「配給カード」が配られ、ビールやワイン、スピリッツなどカテゴリーごとに年間の購入上限が設定され、その枚数を提示して購入します。
写真はブリュワリーのテイスティングツアーに参加したときに見せてもらったアルコール購入カード。
観光客にはこの制限は適用されませんが、店でアルコールを買う際、旅行者用のパスポート提示が求められます。
レストランやバーで飲むぶんには制限はなく、普通に注文できます。なお、スヴァールバルは免税地域なので、ビール自体の価格はノルウェー本土より少しだけ安いイメージです。
よくある質問(FAQ)

①トロムソのマックが世界最北のビール工場じゃないの?
トロムソの「Mack Brewery(マック)」はかつて世界最北として知られていましたが、2012年に移動し、現在はスヴァールバルの Svalbard Brewery が最北です(北緯の地点が異なる)。
②世界最北ビールって通販で買える?
店舗によっては取り扱いがある場合もありますが、輸送・アルコール規制の関係で“現地で飲むのが基本”と考えておくと良いです。旅行時に買うのが確実。
③冬でもブルワリーは開いてる?

基本的に営業しています。ただしツアー時間・催行日は季節で変動するので、公式サイトまたは予約サイトでの事前確認&予約がおすすめです。
④世界3大ビールは?
一般的にはドイツ・チェコ・ベルギーが“世界三大ビール国”として紹介されることが多いです。定義は媒体によって多少揺らぎがあります。
世界最北ブリュワリーまとめ

世界最北の醸造所であるSvalbard Breweryは、ロングイヤービエンという北極圏の都市にあり、氷河の水で造られる特別なビールを“現地で飲む”という唯一無二の体験ができる、ビール好きにはたまらない場所。
「どこよりも北のクラフトビールを味わう」というアイコン性は、旅のテーマ性としても強く、「北極に来た!」という実感を身体レベルで楽しめます。
どの季節に訪れても、美味しく飲める氷河の水で作られたビール。Svalbard Breweryで、「ここでしか味わえない北極の味」を味わってみてください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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