
ラオス観光で行ってよかったスポット10選!世界遺産から穴場までエリア別に紹介
目次
Toggle東南アジアの中でも、素朴で穏やかな空気が流れる国・ラオス(Laos)。近年は観光地化が進みつつあるものの、仏教文化や自然、昔ながらの暮らしが今も色濃く残っています。
この記事では、ラオス旅行で実際に訪れて「行ってよかった」と感じた観光スポットを中心に、世界遺産から定番・穴場スポットまでエリア別に紹介します。
初めてラオスを訪れる方はもちろん、再訪を検討している方にも役立つよう、ベストシーズンやモデルコース、旅行のコツもあわせて解説します。
ラオスの観光MAP
ラオスの観光地は北部のルアンパバーン(Luang Prabang)を中心に点在しており、移動距離を意識した計画が重要です。
出発前の予備知識をまとめた▶ラオスってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報 もあわせてご覧ください。
ラオス観光は何日必要?

ラオス観光は最低でも3~4日、余裕があれば5~7日あると満足度が高まります。
ルアンパバーンのみをじっくり巡るなら3日程度でも可能ですが、ビエンチャン(Vientiane)やヴァンヴィエン(Vang Vieng)の自然スポットを組み合わせる場合は移動時間も考慮する必要があります。
長距離移動はバスや鉄道に時間がかかるため、都市を絞って滞在するのがおすすめです。
ラオス観光モデルコース

初めてのラオス旅行なら、ルアンパバーン3日間+首都ビエンチャン1~2日の組み合わせが定番です。
ルアンパバーンでは寺院巡りと自然、ビエンチャンでは都市観光と歴史を楽しむ構成がバランスよく、移動の負担も比較的少なく済みます。
日程に余裕があれば、ヴァンビエン、チャンパーサックまで足をのばしてみましょう。観光客が少なく、より自然や素のラオスを満喫することがきます。
【北部】ルアンパバーン(Luang Prabang)

①ルアンパバーンの町(Town of Luang Prabang)【世界遺産】

メコン川(Mekong River)とカーン川(Nam Khan River)に囲まれたルアンパバーンは、ラオスを代表する世界遺産の街。フランス統治時代のコロニアル建築と仏教寺院が共存し、街全体が落ち着いた雰囲気に包まれています。
朝の托鉢(Tak Bat)は特に有名で、僧侶が通りを静かに歩く光景はここでしか体験できません。
観光地でありながらも、地元の人々の生活が今も息づいている姿が印象的です。
②クアンシーの滝(Kuang Si Falls)

ルアンパバーン郊外にあるクアンシーの滝(Kuang Si Falls)は、ラオスを代表する自然スポット。エメラルドグリーンの水が段々状に流れ落ちる景観は非常に美しく、乾季でも安定した水量を保っています。
市内観光と組み合わせて半日で訪れることができ、ルアンパバーン観光の定番コースとして多くの旅行者に親しまれています。
最近では、愛子さまも訪問したことで話題になっていました。
【中部】ビエンチャン(Vientiane)

ビエンチャンはラオスの首都であり、政治・経済・文化の中心地です。近代的な都市機能を持ちながらも、どこか穏やかな雰囲気が漂い、東南アジアの首都の中では落ち着いた印象を受けます。
短期間でも主要スポットを巡りやすく、ラオス入国後や出国前に立ち寄る都市としても便利です。
首都ビエンチャンの観光スポットや1~2日で巡るモデルコースについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ ビエンチャン観光の見どころとモデルコースはこちら
③タート・ルアン(Pha That Luang)

タート・ルアン(Pha That Luang)は、ラオス仏教の象徴であり、国のシンボルとしても知られる黄金の仏塔です。
16世紀に建立されたとされ、現在の姿はラオス人の精神的支柱となっています。ビエンチャン観光では欠かせない存在で、宗教と国家の結びつきを感じられる場所です。
④パトゥーサイ(Patuxai)

パトゥーサイ(Patuxai)は、ビエンチャン中心部に建つ凱旋門型の建造物です。フランスの影響を受けた建築様式が特徴で、上部の展望台からは市内を一望できます。
観光スポットでありながら、地元の人々の憩いの場としても親しまれています。
【中部】ヴァンヴィエン(Vang Vieng)

ヴァンヴィエン(Vang Vieng)は、ビエンチャンとルアンパバーンの中間に位置する自然リゾート地です。カルスト地形の山々とナムソン川(Nam Song River)が織りなす景観が魅力で、かつてはバックパッカーの町として知られていました。
現在は落ち着いた観光地へと変化し、アウトドアと癒やしを両立できるエリアとして人気を集めています。
⑤ヴァンヴィエンの豊富なアクティビティ

ヴァンヴィエンは、自然を生かした穏やかな観光地へと変化しています。
チュービングやカヤック、ボート遊覧はヴァンヴィエンを代表するアクティビティ。チューブに乗ってナムソン川をゆっくり流れながら、カルスト地形の山々やのどかな田園風景を眺める時間は、ラオスらしい開放感にあふれています。
周辺では洞窟探検やハイキング、展望スポット巡りも人気です。
さらに近年は、パラグライダーや熱気球など空から景色を楽しむアクティビティも登場し、幅広い層の旅行者に支持されています。雄大な自然の中で体を動かしながら過ごせるヴァンヴィエンは、ラオス旅行のアクセントとしてぜひ組み込みたい場所です。
⑥タム・チャン洞窟(Tham Chang Cave)

タム・チャン洞窟(Tham Chang Cave)は、ヴァンヴィエン中心部からアクセスしやすい鍾乳洞です。
洞窟内は照明が整備されており、巨大な鍾乳石や岩肌を間近で観察できます。
洞窟を抜けた先には展望スポットがあり、ナムソン川と周囲の山々を一望できる景色も見どころです。短時間で自然と地形の魅力を体感できます。
【南部】チャンパーサック県(Champasak)

ラオス南部に位置するチャンパーサック県(Champasak)は、歴史と自然の両方を感じられる地域。中でも古代遺跡ワット・プーを中心に、静かな地方の雰囲気が残っています。
観光地化されすぎていない点が魅力で、ラオスの別の一面を知りたい方におすすめです。
⑦ワット・プー(Vat Phou)【世界遺産】

ワット・プー(Vat Phou)は、アンコール文化圏に属する古代ヒンドゥー教寺院遺跡です。ユネスコ世界遺産に「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群(Vat Phou and Associated Ancient Settlements within the Champasak Cultural Landscape)」として登録されています。
山を背にした参道と遺構は神聖な雰囲気に包まれ、アンコール遺跡とは異なる静けさが印象的です。ラオスの長い歴史を実感できる貴重な遺跡です。
ワット・プーへ行くツアーは▶こちら
⑧シーパンドン(Si Phan Don/Four Thousand Islands)

シーパンドン(Si Phan Don)は、「4000の島々」と呼ばれるメコン川南部の群島地帯です。乾季には川の水位が下がり、無数の小島が姿を現します。
ドンデット島(Don Det)やドンコン島(Don Khon)では、素朴な島時間を楽しむことができ、南ラオスならではの穏やかな風景が印象に残ります。
遺跡観光と組み合わせて訪れたいエリアです。
【北部高原】シェンクワン県(Xieng Khouang)
シェンクワン県(Xieng Khouang)は、ラオス北部高原に位置する内陸地域です。
観光地としてはややアクセスが難しいものの、独特の歴史遺産を有し、近年注目を集めています。戦争の記憶と古代文明が交差する土地でもあります。
⑨ジャール平原(Plain of Jars)【世界遺産】
ジャール平原(Plain of Jars)は、巨大な石壺が点在する不思議な遺跡群。「シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群(Megalithic Jar Sites in Xiengkhuang – Plain of Jars)」としてユネスコ世界遺産に登録されています。
その用途はいまだ完全には解明されておらず、古代文明の謎を今に伝えています。現在は安全が確認されたエリアのみ見学可能で、静かに遺跡と向き合える貴重な場所です。
ジャール平原の日帰りツアーは▶こちら
⑩タム・ピウ洞窟(Tham Piu Cave)

タム・ピウ洞窟(Tham Piu Cave)は、ラオス北部シェンクワン県に位置する歴史的な洞窟で、ベトナム戦争時代に住民の避難場所として使われていた場所です。
1960年代、爆撃から身を守るため多くの人々がこの洞窟に身を寄せましたが、爆撃により多数の犠牲者が出た悲しい歴史を持っています。
現在も洞窟内には当時の痕跡が残されており、静かな空間の中で戦争の記憶と向き合うことができます。
ジャール平原とあわせて訪れることで、シェンクワン県が持つ「古代遺跡」と「近代史」という二つの側面をより深く理解できる場所です。
ラオスのおすすめツアー
ラオスでは、クアンシーの滝半日ツアーやメコン川クルーズが特に人気。
個人手配が不安な方は、ホテル発着の現地ツアーを利用すると移動もスムーズで安心です。
ラオス旅行のベストシーズン

ラオス旅行のベストシーズンは乾季にあたる11月~2月です。この時期は湿度が低く、気温も比較的穏やかで観光しやすいのが特徴です。
3~4月は暑季で非常に暑くなり、5~10月は雨季となります。
雨季はスコールが中心ですが、道路状況が悪化することもあるため、初めての旅行では乾季の訪問がおすすめです。
ラオス旅行を楽しむコツ

ラオス旅行を楽しむ最大のポイントは、「予定を詰め込みすぎない」ことです。
交通事情や天候の影響で移動に時間がかかることも多く、時間に余裕を持った行程が旅の満足度を高めます。
また、観光地では派手な演出よりも素朴な風景や人々の暮らしに目を向けると、ラオスらしい魅力を実感できます。寺院訪問では露出を控えた服装を心がけ、写真撮影の際は一声かけるのがマナーです。
あると便利な持ち物は、虫よけ、薄手の長袖、現金。現地通貨キープと少額紙幣の用意は安心材料です。
ゆったりとした時間の流れを受け入れることが、ラオス旅を楽しむいちばんのコツです。
ラオスの観光のまとめ

ラオスは派手さはないものの、静かで心に残る体験ができる国。世界遺産の街ルアンパバーンを中心に、寺院、自然、ローカル文化をバランスよく楽しめるのが魅力です。
移動に時間がかかる分、無理のない日程でゆったり旅することが満足度を高めるポイント。忙しい日常を離れ、穏やかな時間を過ごしたい方に、ラオス旅行は心からおすすめできます。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
You May Also Like

ソマリランドは危険?治安やビザは?謎の未承認国家に潜入レポ!
2022年10月25日
アフリカの水上集落ガンビエの観光ガイド|伝統と絶景を満喫するベナンの旅
2024年5月7日
