コンスタンティーヌ観光ガイド｜アルジェリアの絶景！空中都市を吊り橋で巡る旅
アルジェリア北東部に位置するコンスタンティーヌ（Constantine）は、アルジェリアで最も歴史的かつ文化的な都市の一つ。「空中都市」として知られ、深い渓谷と無数の橋が都市をつなぎ、息を呑むような景観を生み出しています。
この記事では、コンスタンティーヌの独特な街の魅力を探りながら、見どころや歴史を紹介します。
コンスタンティーヌとは
コンスタンティーヌの歴史は古代ローマ時代に遡り、当時は「キルタ（Cirta）」と呼ばれていました。4世紀にはローマ皇帝コンスタンティヌス1世にちなんで現在の名前が付けられたのだそうです。
この都市は文化と学問の中心地として栄え、アラブ、オスマン帝国、フランス植民地時代の影響を受けた多彩な文化が息づいています。
現在では、歴史的建築物と現代的なインフラが共存し、アルジェリアの重要な観光地となっています。
コンスタンティーヌ観光の人気スポット
コンスタンティーヌにはたくさんの魅力がギュッと詰まっています。絶景を眺めながら、吊り橋の散策や街歩きを楽しみましょう。
橋の名前は、アラビア語、フランス語、英語、日本語でそれぞれ表記がバラバラなので、混乱するかもしれません。絶対に見ておくべき橋やスポットを紹介しているので、以下のマップを参考に歩いてみてください。
①シディ・ムシッド橋（Pont Sidi M'Cid）
シディ・ムシッド橋（Pont Sidi M’Cid）は、コンスタンティーヌの象徴的な吊り橋で、220メートルの高さもある渓谷に架けられています。
橋のはるか下には川が流れ、その上を二重三重に橋が架かり、上に下にと歩く人がいる風景はまさにパラレルワールドに迷い込んだかのよう。垂直に切り立った渓谷の壮大なパノラマビューに驚くことまちがいなしです。
ここでしか見ることのできない特別な眺めをぜひ楽しんでください。
②エミール・ジョナ橋（Pont d'El-Kantara）
エミール・ジョナ橋（仏：Pont d’El-Kantara／英：Bab El Kantra Bridge）は古代ローマ時代に建設された石橋で、現在も使用されています。歴史的な意義を持つだけでなく、街の別の角度からの景色も楽しめます。
夜のライトアップもきれいなので、1泊して夜の散歩もおすすめです。
治安は悪くありませんが、夜の街歩きは十分に注意し、1人では出歩かないようにしてくださいね。
夜の観光をする場合は、現地の人にガイドを頼むといいでしょう。
③アフマド・バイ宮殿（Palais du Bey）
19世紀に建てられたこのアフマド・バイ宮殿（仏：Palais du Bey／英：Elbey Palace）は、オスマン建築の最高傑作と称される美しい宮殿です。今もなお、豪華な装飾や色鮮やかなタイル、広大な中庭が訪れる人たちを魅了しています。
宮殿内では当時の生活様式や歴史について学ぶこともできます。オスマン帝国時代の壮麗な宮殿で、豪華な建築と装飾をぜひ堪能してみてください。
宮殿の前にある広場にはカフェがあるので、散策のひと休みにもいい場所です。
④アミール・アブデルカデール・モスク（Amir Abdel Kader Mosque）
アミール・アブデルカデール・モスク（Amir Abdel Kader Mosque）は、コンスタンティーヌを代表する壮大なモスクで、イスラム建築の傑作とされています。
歴史やイスラム美術、ビザンチン様式が融合し、その静かな美しさは感動もの。モスク内の荘厳な雰囲気に包まれると、信者でなくても心が癒されていくのを感じるでしょう。
モスクの後ろには素晴らしい庭園のある大きな高原があるので、モスクを見学した後に散策してみるのもいいでしょう。モスク全体を写真に収めるフォトスポットにもなっています。
モスクへの入場は無料ですが、髪を隠すスカーフ着用は必須。カバーが必要な人には入り口で無料貸し出しがあるので安心です。（男女用共あり）現地のルールに従い、敬意をもって訪問するようにしてくださいね。
⑤メラー・スリマーヌ橋（Mellah Slimane Bridge）
メラー・スリマーヌ橋（Mellah Slimane Bridge）は近代的なデザインが特徴の橋で、街の新しい一面を垣間見ることができます。カスバ・コンスタンティーヌの街から1段落下に橋がかかっており、エレベーターで橋の下まで降りれるようになっています。
しかし、このエレベーターは人気でいつも混んでいるため、その横にある螺旋階段で降りるのがおすすめです。エレベーターの骨組みを見ながら、橋を見下ろす景色も見えてなかなかいい写真スポット。夜間のライトアップも見どころですよ。
⑥ラ・メデルサ（La Medersa）
かつて宗教学校として使用されていた建物で、美しいイスラム建築が魅力です。現在は観光スポットとして一般公開され、地元の特産品（おかしやはちみつ、香水など）やおしゃれな雑貨などを売るブースが入っています。
売り手の人たちはあまり英語が話せませんが、気さくな人たちが多く、身振り手振りでの値段交渉も旅のいい思い出になるでしょう。ときどき通りがかりの英語が話せる人が助けてくれたりすることも。地元の人たちとの交流を楽しみながら洒落たお土産を探してみてはいかが？
⑦カスバ（La Casbah Constantine）
カスバと言えばアルジェが有名ですが、コンスタンティーヌにもあります。
カスバ（La Casbah Constantine）は、迷路のような狭い路地や伝統的な建物が特徴的な歴史地区。古代の雰囲気を味わいながら散策できる場所として人気です。街を歩いていると、ヨーロッパにいるような錯覚に陥ることも。雑然と洗練の合わさった魅力的なところです。
⑧戦没者記念碑（Monument aux Morts）
戦没者記念碑（Monument aux Morts）は第一次世界大戦の戦没者を追悼するために建てられました。丘の上に位置し、街と渓谷の壮大な景色を一望できます。記念碑のアーチ型の構造はフランスの建築様式を反映しており、歴史と景観の両方を楽しむことができるスポットです。
コンスタンティーヌを歩いて散策するなら、ここを基点に進むとスムーズです。コンスタンティーヌの外と内、両方の絶景を見ることができますよ。
コンスタンティーヌの文化と歴史
コンスタンティーヌは「音楽の街」としても知られており、特にマルフーフ（Malouf）という伝統音楽が有名です。この音楽ジャンルはアンダルシア文化の影響を受け、結婚式やお祭りで演奏されます。
また、街には多数のモスクがあり、宗教的な遺産も豊富です。古代から続く多文化共生の歴史が、街の至るところに刻まれています。
コンスタンティーヌの基本情報
アクセス
コンスタンティーヌにはモハメド・ブーディアフ国際空港があり、アルジェや他の主要都市からフライトでアクセス可能です。鉄道やバスも便利で、街の中心部まで簡単に移動できます。
ベストシーズン
訪問に最適な時期は春（3月–5月）と秋（9月–11月）です。この時期は気候が穏やかで、観光に適しています。
コンスタンティーヌ訪問時の注意点
歩きやすい靴を用意してください。街は坂が多く、観光スポットへのアクセスには徒歩が必要な場合があります。
地元の文化や習慣に敬意を払い、モスクなどの宗教施設を訪れる際には適切な服装を心がけてください。
写真撮影の際には、地元住民や一部の施設で許可が必要な場合があります。
訪問前に知っておきたいアルジェリアの基本情報はこちら
＞＞アルジェリアの治安は？マナーや宗教、食事まで訪問前に知っておきたい基本情報
アルジェリア観光でおすすめの旅行会社
アルジェリアはアラビア語かフランス語が第一言語のため、英語を話せる人があまりいません。語学に自信がない人はガイドやツアーに参加するのがおすすめです。
私が利用したこの会社は安くて親切でおすすめですよ。
EL-GOLEA Tourism & Travel
公式サイト：https://elgoleatourismtravel.com/
連絡先Whats App：+213 671655699
Lapinの旅日記：コンスタンティーヌ編
観光所要日数としては2日がベスト。
1日目はコンスタンティーヌを橋巡りしながら散策、そして夜景も堪能。2日目は車で15分ほどのアミール・アブデルカデール・モスク、博物館、ベン・バディス大学（Université des Frères Mentouri）などを訪問すると完璧です。
コンスタンティーヌの観光まとめ
コンスタンティーヌは、その劇的な景観と深い歴史、そして多彩な文化が織りなす魅力的な都市です。訪れる人々に驚きと感動を与える「空中都市」コンスタンティーヌを、アルジェリア旅行のハイライトとしてぜひ計画に加えてみてください！
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