モンゴル・アルタイ山脈地方の魅力を徹底解説！世界遺産から氷河まで魅力満載！

モンゴル西部に広がる「アルタイ山脈地方」は、壮大な自然と豊かな文化が融合した地域です。このエリアは、手付かずの自然環境、遊牧民の伝統文化、多様な動植物の生息地として知られています。本記事では、アルタイ山脈地方の魅力を、観光地やアクセス方法、訪問時のポイントとともに詳しくご紹介します。

アルタイ山脈地方とは？

アルタイ山脈は、モンゴル、ロシア、中国、カザフスタンの4カ国にまたがる広大な山脈で、モンゴル国内では最も標高の高いエリアとして知られています。この地域には、標高4,374mのフイテン山（モンゴル最高峰）があり、氷河や渓谷、湖、そして果てしなく続く草原が美しい風景を生み出しています。

「アルタイ」という名前は「金の山」を意味し、古くからこの地は遊牧民や交易の重要な拠点として栄えました。現在でも遊牧民の伝統的な暮らしが息づいており、独特な文化と自然が調和した魅力的な観光地となっています。

特に注目すべきは、**「モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群」**が2004年にユネスコ世界遺産に登録されている点です。この岩絵群は、先史時代の人々の生活や文化を伝える貴重な遺産であり、モンゴル国内の世界遺産の中でも重要な位置を占めています。

アルタイ山脈地方の見どころ

アルタイ山脈では、景観に加えていろいろなフェスティバルも催されています。時期をチェックして、イベントに参加するのもいいでしょう。

タバン・ボグド国立公園

タバン・ボグド国立公園は、アルタイ山脈地方で最も有名な観光スポットです。この国立公園には、モンゴル最高峰のフイテン山をはじめ、5つの大きな山（タバン・ボグド）がそびえ立ちます。ここでは、氷河トレッキングや登山、キャンプが楽しめます。また、公園内には「ポタニン氷河」などの壮大な氷河や、「ホトン湖」「ハルサイ湖」といった美しい湖が点在しています。

カザフ遊牧民の鷹狩り文化

アルタイ山脈地方に住むカザフ族は、古くから続く鷹狩りの文化を受け継いでいます。特に注目すべきイベントが、毎年10月初旬に開催されるゴールデン・イーグル・フェスティバルです。この祭りでは、鷹匠たちが競技やパフォーマンスを披露し、鷹狩りの技術を競い合います。観光客も鷹を間近で見たり、カザフ族の伝統衣装や音楽を楽しんだりできる貴重な体験ができます。

フェスティバルのハイライトは、鷹が鷹匠の合図で高空から急降下し、獲物の皮を捕まえる瞬間です。この地方特有の文化イベントは、訪れる価値が十分にあります。

モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群

モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群は、ユネスコ世界遺産として登録されており、この地域を代表する文化的遺産です。この岩絵群は、紀元前から描かれたもので、動物、狩猟、戦闘の場面などが刻まれています。特に「ツァムバガラブ岩絵群」や「ホイト・ツェンヘル岩絵群」が有名で、先史時代の人々がどのように自然や生活を記録してきたかを知る手がかりとなっています。

訪れる際には、地元のガイドと共に巡ることで、岩絵に込められた意味や歴史的背景を深く理解することができます。

伝統的な工芸品と装飾

この地方では、カザフ族特有の美しい手織りのラグや刺繍製品が多く見られます。カザフ族の女性たちは、伝統的な模様を施したラグや衣類を手作りしており、これらは芸術品としても価値が高いものです。観光地や地元の市場で購入することができ、旅の思い出や贈り物に最適です

野生動物と手つかずの自然

アルタイ山脈地方は、多くの希少な野生動物の生息地でもあります。ユキヒョウやアイベックス、アルガリなど、モンゴルの高山地域に生息する動物を見ることができます。また、この地域の自然環境は非常に豊かで、星空観察や大自然の中でのハイキングが楽しめます。

アルタイ山脈地方へのアクセス

飛行機
ウランバートルからバヤンウルギー県の中心地にあるウルギー空港まで、国内線で約3時間のフライトがあります。この空港がアルタイ山脈地方の観光拠点となります。
ただし、本数、席数が少ないため、早めの予約が必須です。特にイーグルフェスティバルやナーダム祭の時期はあっという間に席が埋まってしまいます。
車
ウランバートルからは長距離バスが出ています。レンタカーを利用する際は、ガソリンスタンドが100㎞先までない、ということが当たり前なので注意してください。
ウルギー空港から各観光地への移動にも、車が必要です。レンタカーや現地ツアー会社が提供する車両を利用するのが一般的です。
ツアーパッケージ
多くの旅行会社がアルタイ山脈地方を含むパッケージツアーを提供しています。現地ガイド付きのツアーを利用することで、効率的に観光地を回ることができます。