
ジンバブエの観光「アンテロープ・パーク」ライオンの保護活動とボランティア
目次
Toggleジンバブエには数多くの自然保護区やサファリパークがありますが、その中でも特にユニークな体験ができるのが「アンテロープ・パーク(Antelope Park)」です。
ライオンの保護活動に力を入れながら、訪問者に貴重な野生動物とのふれあいの機会を提供しています。
この記事では、アンテロープ・パークの活動内容やアクティビティについて紹介します。
アンテロープ・パークとは?

アンテロープ・パークは、ジンバブエ中部のグウェル(Gweru)近郊に位置する私営の自然保護区です。広大な敷地内にはライオン、ゾウ、シマウマ、キリンなどが生息し、野生動物のリハビリや保護活動が行われています。
特にライオン保護プログラムは世界的にも有名で、観光収益の一部がライオンの個体数回復のために使われています。
ライオンの保護活動

アンテロープ・パークは、2005年にアフリカ・ライオンおよび環境研究トラスト(ALERT)を設立し、ライオンの個体数減少に対応するための多段階のリハビリテーションおよび野生復帰プログラムを開始しました。
このプログラムは、飼育下で生まれたライオンの子孫を野生に戻すことを目指しています。
また、ライオンの保護活動を通じ、ボランティアや訪問者に対して革新的なライオン保護プログラムへの参加機会も支援しています。
アンテロープ・パークのライオン

ここでほごされているライオンたちは以下の特徴があります。
1.飼育環境で生まれたライオン
野生ではなく、人間の管理下で繁殖したライオンを育成。
将来的に野生環境に適応できる個体を選別。
2.野生復帰を目指すライオンの子孫
飼育下のライオン自体は直接野生に戻されませんが、次世代(子ライオン)を自然に近い環境で育て、最終的に野生に適応できるように訓練。
3.リハビリと生態調査の対象となるライオン
保護区内で自然に近い生活を送りながら、狩猟スキルを学習。
グループでの狩りや縄張りの確立など、野生で必要な能力を育成。
なぜ野生のライオンではないのか?

アンテロープ・パークは、飼育下繁殖のライオンを用いることで絶滅危機に瀕している野生個体に干渉せず、持続的な保護活動を行う方針をとっています。野生ライオンの減少を食い止めるため、最終的に野生復帰が可能な個体群を育てることを目的としています。
ただし、このプログラムに関しては賛否両論があり、ライオンのリリース(野生復帰)の実績が少ない点や、観光業との関係性が指摘されることもあります。
アンテロープ・パークの場所
アンテロープ・パークのアクセス
・ハラレまたはブラワヨから車で約4~5時間
・グウェル市内から約30分
アンテロープ・パークでできること

①ライオンとのふれあい(Lion Walk)
アンテロープ・パークの一番の目玉は「ライオン・ウォーク」です。若いライオンと一緒に歩きながら、彼らの生態を学ぶことができます。訓練されたガイドが同行し、安全な環境でライオンと至近距離で触れ合える貴重な体験ができます。
②サファリ・ドライブ&ボート・サファリ
広大な保護区内を巡るサファリ・ドライブでは、ライオンやゾウ、シマウマなどの野生動物を観察できます。また、川ではボート・サファリも体験でき、水辺に生息する鳥類やカバの姿を間近で楽しめます。
③ライオンの餌付け体験(Lion Feeding)

猛々しいライオンが餌に飛びつく姿を間近で見ることができるライオンの餌付け体験も人気です。野生に近い環境で育てられたライオンたちの迫力ある姿に圧倒されること間違いなしです。
④エレファント・エクスペリエンス
ゾウと触れ合うことができるアクティビティも用意されています。餌をあげたり、ゾウと一緒に写真を撮ったりすることができ、動物好きにはたまらない体験です。
⑤ホースライディング・サファリ

馬に乗ってサファリを楽しむこともできます。車のエンジン音がないため、より自然な形で動物たちに近づけるのが魅力です。
宿泊&施設情報

アンテロープ・パークでは、キャンプサイトから豪華なロッジまで、さまざまな宿泊施設が用意されています。パーク内にはレストランやバーもあり、自然の中で快適な滞在が可能です。
キャンプ場

ここのキャンプ場は清潔で綺麗でおすすめ。敷地内にレストランやプール、ギフトショップなどが併設されています。
自然豊かな環境の中で、のんびり過ごせます。
Lapinの旅日記:アンテロープ・パーク編



アンテロープ・パークの観光まとめ

アンテロープ・パークは、宿泊施設であると同時に、ライオン保護やエコツーリズムの拠点であり、保護活動とはなんなのか?を考えさせられる場所でもあります。
ここでの体験は、野生動物との共存や自然保護について見直す貴重な機会になりました。
ボランティアや保護活動に重点をおくのであれば、少し想像とは違っているかもしれませんが、観光としてライオンに触れたい、というならアンテロープ・パークはおすすめです。
また、敷地内の宿泊はとても快適なので、ボランティアとしてではなく、宿泊場所として訪れてみるのもいいでしょう。


You May Also Like

コートジボワールの秘境!大自然に包まれたマンの絶景を探る|感動体験レポ
2024年9月5日
「マレツニャーネ滝」旅行記|天空の王国レソトは風の谷のナウシカのリアル版だった
2025年2月17日