
アゼルバイジャン観光で行ってよかった10選!世界遺産から名所に穴場まで
目次
Toggleアゼルバイジャンは、カスピ海沿岸に位置する東西文化の交差点。古くからシルクロードの要衝として栄え、壮大な自然景観や歴史的建造物、そして独自の食文化が融合した魅力的な国です。
さらに今、アゼルバイジャンは人気ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』続編の撮影地として注目を集めています。異国情緒あふれる街並みや雄大な砂漠、近代的な都市風景など、ドラマの舞台となるロケーションにもぴったりの魅力が詰まっています。
今回は、そんな話題のアゼルバイジャン観光スポットを厳選し、世界遺産から人気の名所、そして地元で愛される穴場まで、最新情報とともにご紹介します。
アゼルバイジャンの観光MAP
①バクー旧市街(Old City Baku)

アゼルバイジャンの首都バクー中心部に位置する「イチェリ・シェヘル(Icherisheher)/旧市街」は、正式名称「Walled City of Baku with the Shirvanshah’s Palace and Maiden Tower」として、2000年に世界遺産に登録されています。
この歴史的エリアでは、12世紀の防壁の遺構が多く残り、迷宮のように入り組んだ石畳の路地には、中世からのモスクやキャラヴァンサライ(隊商宿)などの建造物が点在しています。
特に、街の象徴とも言える乙女の塔(Maiden Tower)や、15世紀に建てられた豪華な宮殿群、シルヴァンシャー宮殿(Palace of the Shirvanshahs)は、アゼルバイジャンの豊かな歴史と建築文化を体感できる必訪スポットです。
また、旧市街にはお洒落なカフェやショップも充実。散策しながら、かつての城壁都市の面影と現代の街の息吹を同時に感じることができます。
②ゴブスタンの岩絵(Gobustan National Reserve)

バクーから車で約1時間の場所にある「ゴブスタン国立保護区(Gobustan National Reserve)」は、約4万年前の岩絵群で知られるユネスコ世界遺産。先史時代の人々が刻んだ狩猟や踊りのシーンが約6000点以上残されており、古代アートの宝庫として世界中の研究者から注目されています。
さらに、周辺には「泥火山(Mud Volcano)」が点在。地球の息吹を感じられるこのエリアは、アゼルバイジャンならではの自然と歴史が融合した神秘的なスポットです。
バクー発の現地ツアーも多く日帰り観光に最適。ツアーはバクー周辺の魅力を網羅しているにもかかわらず1000円台のものあり、そのコスパのよさにびっくりするはずです。
公式サイト:www.gobustan-rockart.az
③アタシュガー寺院 (Ateshgah Fire Temple)

「火の寺院」として知られるアタシュガー寺院(Atashgah Zoroastrian Fire Temple)は、ゾロアスター教の聖地。古代ペルシャ時代には、火を神聖視する信仰の中心地として栄えた場所で、現在は博物館として一般公開されています。夕暮れ時の幻想的な炎のゆらめきが人気です。
天然ガスが地中から噴き出し、今も絶えず燃え続ける炎は神秘的。古代から宗教的な儀式が行われていたこの地で、火を崇拝する信仰の歴史を学べば、現地の文化や宗教の背景について深く理解することができるでしょう。
バクー中心部からタクシーで約30分ほど。
シルクロードの中継地として栄えたシェキ(Sheki)は、アゼルバイジャンの中でも特に歴史情緒のある街。18世紀に建てられた「キャラバンサライ(Caravanserai)」は、当時の商人たちが宿泊した場所で、その広大な建物は当時の繁栄を物語っています。現在はホテルとして宿泊体験も可能です。
また「シェキ・ハーンの宮殿(Palace of Sheki Khans)」では、ステンドグラス「シェベケ」が織りなす光の芸術が圧巻。鮮やかなステンドグラスが美しく、建築と芸術の融合を楽しめます。周辺には伝統的な工芸品を扱う市場があるので、地元の文化にふれながらシルクロードのお土産探しをしてみてください。
2019年には旧市街一帯がユネスコ世界遺産に登録されており、建築好き・歴史好きにはたまらないエリアです。
⑤キシュ村(Kish 村)/古代アルバニア教会

シェキから車で約20分の山あいにあるキシュ村は、静寂と美景に包まれた小さな村。最大の見どころは「古代アルバニア教会(Church of Kish)」で、コーカサス・アルバニア王国時代に建てられました。
この教会は、キリスト教がこの地域に伝わった初期の時代を物語るもので、周囲の景色と相まって非常に穏やかな雰囲気を醸し出しています。石造りの建築と、周囲の緑豊かな山々のコントラストが美しく、訪れる人を穏やかな気持ちにさせます。
地元の人々の素朴な暮らしにも触れられる、心休まるスポットです。
⑥泥火山群(Mud Volcanoes)

アゼルバイジャンは、世界の泥火山の約半数が集中する「泥火山王国」。地球のエネルギーを感じるたくさんの小さな噴火口を見ることができます。
バクー郊外のゴブスタン周辺には大小約300の泥火山があり、灰色の泥がポコポコと噴き上がる光景はまるで地球の鼓動。泥が吹き出す様子は見応え十分!火山独特の地形を観察することで、自然の驚異を目の当たりにすることもできます。
大きな湖のような火山口もあり、火山性の泥を使った天然パック体験や、写真撮影スポットとしても人気。バクーから日帰りで行ける印象的なスポットの1つなので、ぜひ訪れてみてください。独特の地形と、非日常感あふれる風景が旅行者の注目を集めています。
⑦ヤナル・ダグ(Yanar Dag)

“火の国アゼルバイジャン”の象徴ともいえるヤナル・ダグ(Yanar Dag)、通称「燃える山」は、地中から漏れ出る天然ガスにより、丘の斜面が絶えず燃え続ける神秘的な場所。昼夜を問わず炎が立ち上る光景は圧巻で、風が強い夜には10m近くまで燃え上がることもあります。
アクセスはバクー市内から車で約30分。2024年には観光インフラが整備され、展望デッキや資料館もオープンしました。火の温もりを感じながら、その独特な自然現象について学んでみてください。
夜に訪れると、炎の光に照らされる幻想的な風景を楽しめます。
⑧ゴイーゴール湖(Goygol)
アゼルバイジャン北西部の山岳地帯にあるゴイーゴール湖(Goygol)は、“青い湖”の名の通り、澄んだコバルトブルーの水が美しい高原の湖。周囲は国立公園に指定されており、四季折々の自然が楽しめます。
春は花が咲き誇り、秋は紅葉が湖面に映える絶景。澄んだ空気の中で自然を満喫できます。
ハイキングやピクニックに訪れる地元客も多く、静かに自然を満喫したい人におすすめです。
⑨ガバラ(Gabala)
古都ガバラ(Gabala)は、かつてカフカス・アルバニア王国の首都だった街。
現在は自然リゾート地として人気が高まり、山岳リゾート「Tufandag Mountain Resort」ではケーブルカーで絶景を楽しめます。
近年では高級ホテルやテーマパークも増え、家族旅行にもぴったり。
歴史的遺跡からアウトドア体験まで、幅広い魅力が詰まった注目エリアです。
⑩ナヒチェヴァン自治共和国(Nakhchivan Autonomous Republic)
アゼルバイジャン本土から離れた飛地・ナヒチェヴァンは、隠れた秘境のような存在。
旧約聖書の「ノアの箱舟」伝説にゆかりのある「ノアの霊廟(Noah’s Mausoleum)」や、セルジュク建築の傑作「モミネ・ハトゥン廟(Momine Khatun Mausoleum)」など、宗教的遺産が多く残ります。
アクセスは空路または陸路(トルコ経由)で可能。観光客がまだ少なく、静寂と神秘を感じられる特別な場所です。アクセスが少し難しいですが、その分、訪れる価値のある秘境感を味わえます。
アゼルバイジャン旅行のベストシーズン

アゼルバイジャンのベストシーズンは春(4月~6月)と秋(9月~11月)。春は花が咲き、気温も15~25℃程度で過ごしやすく、観光に最適。秋は夏の暑さが和らぎ、快適な気候が続きます。
夏(7~8月)はバクーなどの都市部で35℃を超えることがあり、炎天下の観光には不向き。
冬(12~2月)は寒冷で、特に山岳地帯は雪が降るため、防寒対策が必要です。
過ごしやすい春と秋に訪れるのが最もおすすめです。
アゼルバイジャン旅行の注意点

治安は比較的良好ですが、スリや置き引きには注意!特に市場や公共交通機関では貴重品の管理を徹底しましょう。
交通マナーが荒く、横断時は慎重に。イスラム文化を尊重し、服装や公共の場での振る舞いに配慮が必要です。
また、アルメニアとの関係が敏感なため、政治的な話題は避けるのが無難。地方では英語が通じにくいので、簡単なアゼルバイジャン語やロシア語を覚えておくと便利です。
アゼルバイジャン観光のまとめ

アゼルバイジャンは、歴史・自然・文化が見事に融合する“未知の宝石箱”のような国。世界遺産の旧市街から、燃える山・泥火山・青い湖まで、多彩な魅力が凝縮されており、、訪れる場所ごとに異なる魅力があります。
観光地はもちろん、地元の人々との交流を通じて、この国が持つ多層的な魅力を存分に楽しんでみてください。
2026年は「VIVANT」効果で注目度が高まる今こそ、ぜひ訪れてほしい新・中東ヨーロッパの旅先です。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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