
ブルネイってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
目次
Toggle東南アジアに位置する小国、ブルネイ(Brunei Darussalam)は、高い治安と豊かなイスラム文化、緑あふれる自然が魅力です。
旅行前に知っておきたいビザ、治安、気候、文化マナー、交通手段、お土産、ベストシーズンなど、2025年時点での最新情報をわかりやすく整理しました。
ブルネイの基本情報

正式国名:Brunei Darussalam(ブルネイ・ダルサラーム)
位置:東南アジア、ボルネオ島北部
時差:日本−1時間(UTC+8)
首都:Bandar Seri Begawan(バンダル・スリ・ブガワン)
国旗:黄色を背景に黒・白の対角線、中央に王冠と翼をかたどった紋章
人口:約45万人(2024年推定)
言語:マレー語(公用語)、英語広く使用
通貨:Brunei Dollar(BND)※シンガポールドルとも等価
宗教:イスラム教(国教)、他に仏教・キリスト教少数
コンセントタイプ:タイプG(英国式3ピン)
ブルネイの観光ビザ

日本国のパスポート所持者は、観光目的で14日以内の滞在であれば、ビザなしでブルネイに入国できます。
入国の際には、以下が必要です:
・パスポートの有効期限が入国時点で6ヶ月以上
・パスポートに査証欄の空きページが2ページ以上
・出国用の航空券(往復または次目的地へのチケット)
大使館情報
在ブルネイ日本国大使館
住所:House No. 33, Simpang 122, Kampong Kiulap,Bandar Seri Begawan BE1518 Brunei Darussalam
電話:+673‑222 9265(領事部)
公式サイト:https://www.bn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/
駐日ブルネイ・ダルサラーム大使館
住所:東京都品川区北品川6-5-2
電話番号:03-3447-7997
公式サイト:http://www.bruemb.jp/
ブルネイの場所と行き方
日本からは、成田空港からブルネイのBrunei International Airport(バンダル・スリ・ブガワン国際空港)へロイヤルブルネイ航空の直行便が日、月、水、金の週4便就航しています。他にもシンガポール乗継も一般的です。
直行便を使うと成田ーブルネイ間は約6時間。早めの手配をすれば往復の運賃が6万円台とお手頃価格で手配できることも。
2025年7月現在は日本発が11時35分で到着が16時45分。ブルネイ発は0時35分で7時半成田着。時差も1時間と少ないので、気分転換の弾丸旅行にももってこいの旅先です。
空路で入国後、市内や他の地域へはタクシーかバスで簡単に移動できるのも魅力です。
ブルネイの治安

治安は非常に良好で、暴力犯罪は稀。窃盗や車上荒らしなど軽犯罪には注意が必要ですが、通常の注意で防げます。
国として「レベル 1:通常の注意」であり、旅行者に対する大きなリスクはほぼありませんが、旅行中は貴重品管理を徹底し、夜間の人通り少ない場所を避けるようにしましょう。
GPSアプリ使用時も安全確認をするようにしてください。
ブルネイの地理的特徴

熱帯雨林が国土の大部分を占め、河川や海岸線にも恵まれた緑豊かな風景が広がります。
首都と飛地テンブロン区を結ぶ約30kmのテンブロン橋(Temburong bridge)、 正式名称:スルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋(Sultan Haji Omar ‘Ali Saifuddien Bridge)も近年完成し、アクセスが改善されています。
ブルネイの歴史

14世紀にはジャワ王朝やスリヴィジャヤ朝との関係があり、ブルネイ王国として発展しましたが、19世紀からは英国の保護領になっていました。
1984年1月1日に独立し、ハサナル・ボルキア現スルタンが即位。国家は豊富な石油・天然ガス収入により繁栄しています。
ブルネイの文化と習慣

イスラム教が国教で、礼拝やラマダン(断食月)には特に注意が必要です。公共の場での飲食・喫煙は法律で制限されます。
服装は男女ともに控えめで、肌の露出をできるだけ避けるほうが無難です。一般的な公共マナーや礼儀正しさが重視されます。
ブルネイの有名な場所

ブルネイで最も有名な場所は、首都バンダルスリブガワンにある「オマール・アリ・サイフディン・モスク(Sultan Omar Ali Saifuddin Mosque)」です。
黄金のドームが輝く美しいモスクで、池に浮かぶように建てられており、ブルネイの象徴的存在。夜間にはライトアップされ幻想的な雰囲気に。
また、世界最大級の水上集落「カンポン・アイール(Kampong Ayer)」も必見で、伝統的な家屋が川の上に立ち並び、ボートで生活する住民の暮らしを垣間見ることができます。
自然好きにはウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)もおすすめ。
ほかにもジャメアスル・ハッサニル・ボルキア・モスク(Jame’Asr Hassanil Bolkiah Mosque)や王宮(Istana Nurul Iman)も見どころです。
ブルネイの有名な食べ物

ナシ・カンダル(Nasi Katok)やビーフルンダン(Beef Rendang)が、ブルネイの定番人気料理。
ナシ・カンダルは、白ごはんにフライドチキンと辛味のあるサンバルソースを添えたシンプルなワンプレートごはんで、ローカルの屋台や家庭で親しまれています。安くてボリュームがあり、手軽に食べられる国民食です。
一方、ビーフルンダンは、スパイスとココナッツミルクで長時間煮込んだ牛肉の煮込み料理で、柔らかく濃厚な味わいが特徴。マレー文化を反映した一品で、ごはんと一緒に食べるのが一般的です。
ナシ・パダン風のカレーライスや甘いお菓子ケーキも人気。シンガポールやマレーシアと類似の味わいですが、ブルネイ風にアレンジされています。
ブルネイの有名な特産品・お土産

黄金に輝くモスクのミニチュア、伝統バティック(batik)布、フルーツキャンディや蜂蜜(local honey)など。石油収入背景の工芸品もおすすめです。
お土産グッズが買える場所が少ないので、見つけた時が買い時。とくに博物館のギフトショップなどが狙いめです。他にも真珠貝をあしらった雑貨も人気。
ブルネイでは自分でコースターやバティックを作成できるワークショップも多く開催しているので参加してみるのも◎。
材料費込みで3000円くらいと参加費も安く、地元の人とふれあいながらモノづくりをするのは旅ならでは。出来上がった作品はお土産や旅の思い出にもなり一石二鳥です。
ブルネイの交通事情

公共交通はバスとタクシーが主。ミニバスの数は多いので移動に便利ですが、降りるときは自己申告制。降りる場所が近づいてきたら「Stop Please」と言って降ろしてもらいましょう。
ブルネイは車社会で、国民1世帯あたりの自家用車率は非常に高いです。
また、一部の観光地へはスピードボートも出航しています。レンタカーは運転免許証(国際免許必須)で利用可能ですが、道路は左側走行になるので、注意しましょう。
ブルネイの気候

熱帯雨林気候で高温多湿。1年を通じて雨が降りますが、特に11〜1月の雨期と7〜8月の短期豪雨には注意が必要です。
平均気温は25〜32℃。軽装でも大丈夫ですが、大多数がモスリムなので露出が高すぎるものは避けたほうが無難。また、豪雨対策・日差し対策の準備も必須です。
ブルネイ旅行のベストシーズン

通年観光を楽しめますが、ベストなのは乾季の2〜4月。気温・湿度とも安定し、雨量も少なめで観光しやすいです。
私は4月後半から5月半ばまでの旅でしたが、暑すぎずちょうど良い感じ。曇ったり、スコールもありましたが、ずっと降り続ける感じではなかったので、観光は問題ありませんでした。
ただし神聖な土曜日の礼拝日には注意しましょう。観光施設やショップが閉まることもあります。
旅行前に準備しておきたいこと

予防接種:A型肝炎、破傷風、ジフテリアなどを推奨。蚊対策・マラリア区域なし。
SIMカード:現地通信会社(TelBru, DST, Progresifなど)で購入可。空港のカウンターまたは市内ショップで手続き可能。
保険:医療保険に加え、緊急搬送にも対応した旅行保険が安心。
両替:空港や市内にブキティムール銀行などで可能。シンガポールドルとの相互利用可。
国際キャッシュカードは直接引き出せるの便利ですが、ほとんどのATMでは引き落とし手数料が高めに取られてしまうので注意が必要です。
また、外貨が余って日本円に戻す場合はレートが悪くなるため、引き出し過ぎに注意。最低限必要な現金を決めて1回で引き出し、現金不足になった場合に備えて米ドルもしくはユーロを持っていると急な両替にも対応しやすいです。
外貨両替は、旅行前にマネーバンクの外貨宅配で両替をしておくのがおすすめ。レートも良く、早くて手軽で便利です。
ブルネイのホテル
ブルネイのホテルは、首都バンダル・スリ・ブガワン(Bandar Seri Begawan)を中心に、高級ホテルから中級ホテル、ゲストハウスまで揃っています。特に王宮やモスク周辺には清潔でサービスの行き届いたホテルが多く、イスラム圏らしい落ち着いた雰囲気が特徴です。
世界的なホテルチェーンも進出しており、快適な滞在が可能。物価は東南アジアの中ではやや高めですが、治安の良さや静かな環境を重視する旅行者にはおすすめです。
ブルネイ旅行で注意すること

・公共の場での飲酒・喫煙厳禁。特にラマダン期間中は法的罰則あり。
・服装は肌の露出控えめに。礼拝施設訪問時は特に配慮。
・水辺ではワニの危険あり。野生動物に近づかない。
・インターネット接続設備は快適だが、VPN利用時は政府規制に留意。
Lapinの旅行記:ブルネイ編

ボルネオ島にあるマレーシアに囲まれた小さな国「ブルネイ・ダルサラーム」。
「永遠に平和な国」という意味を持つ国名どおり、国土の7割が熱帯雨林にも関わらず、石油と天然ガスの資源に恵まれとても裕福な国。治安も良く人々はとても穏やかでした。
国政は事実上の絶対君主主義であるにもかかわらず、豊富な資源から得る資産をきちんと国民に分配され、福利厚生の行き届いた高水準の生活ができているため、国民から国王への信頼は絶大。
美しく整備された国立の美術館や博物館は全て入場料無料でした。

国王がこれからもずっと国民に寄り添い、国民の平和を1番に考え、「永遠に平和な国」の道から外れることがないことを祈ります。
日本にも国民から愛される天皇家はありますが、国民から信頼される政治家がいないので、そういう人が現れるといいなと思ったりしました。
ブルネイの基本情報まとめ

ブルネイは、治安が良く、イスラム文化が色濃く残る穏やかな国です。
日本からのアクセスは少々手間ですが、その分、観光地では静かに自然や歴史、文化に触れられるのが魅力。乾季の2〜4月は過ごしやすく、旅行のベストシーズンです。
服装やマナーにはやや注意が必要ですが、基本的には穏やかで安心して旅ができる貴重な国。紹介した情報を参考に、旅の準備やスケジュールを立てみてください。
ブルネイの静けさと豊かさに、きっと心が癒されるはずです。

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