
ジブチってどんな国?治安や文化など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
目次
Toggleアフリカの東部に位置するジブチ(Djibouti)は、紅海の入り口にあたる戦略的な場所にあり、多くの国際的な軍事基地が置かれています。
フランス文化の影響を受けながらも、アラブ・アフリカの独自の文化を持つこの国は、独特の自然景観や海洋アクティビティが魅力です。
この記事では、ジブチを訪れる前に知っておきたい基本情報を詳しく解説します。
ジブチの基本情報

位置:東アフリカ、紅海とアデン湾に面した国で、エリトリア、エチオピア、ソマリアと国境を接する。
時差:日本より-6時間(UTC+3)
首都:ジブチ市(Djibouti City)
国旗:青、白、緑の横三色に赤い星が描かれたデザイン。
人口:約110万人(2025年推計)
言語:公用語はフランス語とアラビア語。ソマリ語やアファール語も広く話される。
通貨:ジブチ・フラン(DJF)
宗教:イスラム教(国民の約94%)
コンセントタイプ:Cタイプ・Eタイプ(電圧:220V、周波数:50Hz)
ジブチの観光ビザと大使館情報
ジブチを訪れる際は、観光目的でもビザが必要になります。日本からの渡航者にとって、電子ビザ(eVisa)の取得が最も便利な方法です。以下に、ビザ情報や大使館情報をまとめました。
ビザの取得方法
観光ビザは電子ビザ(eVisa)が一般的で、オンライン申請が可能です。ジブチ到着時のビザ取得(アライバルビザ)もできますが、事前取得が推奨されています。
注意!電子ビザ申請の詐欺サイトについて、注意喚起が出ています。間違わないように注意してください!私も申請時にどっちが正しいか悩みました。
公式電子ビザ申請:https://www.evisa.gouv.dj/
外務省海外安全ホーページ(注意喚起ページ):https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html
大使館情報
在ジブチ日本国大使館
住所:9ème étage MEZZ Tower Rue de Venise, Djibouti, République de Djibouti BP 2051(領事窓口9階)
電話番号:+253 21354981
公式サイト:https://www.dj.emb-japan.go.jp/
駐日ジブチ大使館(Embassy of the Republic of Djibouti in Japan)
住所:東京都品川区北品川5-13-1
電話番号:03 3440 3115
公式サイト:https://djiboutiembassy.jp/
ジブチの場所と行き方
ジブチへは日本からの直行便がないため、ドバイ(Dubai)、イスタンブール(Istanbul)、アディスアベバ(Addis Ababa)などの主要都市を経由するのが一般的です。
ドバイ経由のフライトは比較的便数が多く、所要時間は最短約16~20時間です。
ジブチ・アンブーリ国際空港(Djibouti-Ambouli International Airport)は市内中心部から近く、タクシーで約15分で移動できます。
空港到着後、両替やSIMの手配を済ませてから市内へ向かいましょう。
ジブチの地理的特徴

ジブチはアフリカ大地溝帯に位置する火山地形が広がる国。東側は紅海に面し、西部には砂漠や塩湖が広がっていて、国土の90%が火山と砂漠で占めています。
特にアッサル湖(Lac Assal)は、アフリカで最も標高が低い地点として知られています。
ジブチの歴史

ジブチは古くから紅海を通じた貿易の要所として栄え、アフリカとアラビア半島を結ぶ交易路の重要な拠点でした。古代エジプトやアクスム王国との交易が盛んに行われ、香料や奴隷、金、象牙などが取引されていました。
19世紀後半、フランスがこの地を植民地化し、「フランス領ソマリランド(French Somaliland)」として統治を開始。フランスは港湾設備を整備し、紅海とインド洋を結ぶ軍事・貿易の戦略拠点として発展させました。その後、1967年に「フランス領アファール・イッサ」と改称され、独立を求める動きが強まります。
1977年6月27日、住民投票の結果によりジブチ共和国として独立を果たしました。独立後は政治的安定を保ちつつ、ジブチ港を活かした港湾・物流業を基盤に経済を発展させています。特に近年は、中国の「一帯一路」構想の一環として大型インフラ投資が進められ、国際的な貿易拠点としての重要性がさらに増しています。
ジブチの文化

ジブチの文化は、アフリカ、アラブ、フランスの影響が融合した独特のものです。住民の多くはソマリ人とアファール人で、それぞれ独自の言語や伝統を持っています。イスラム教が広く信仰されており、ラマダン期間中は日中の飲食を控える習慣があります。
社交の場では右手で握手を交わすのが一般的で、親しい間柄では頬に軽くキスをすることも。食事は家族や友人と分け合いながら食べるスタイルが多く、食後にはスパイスの効いた紅茶やコーヒーを楽しむのが習慣です。
また、男性が「カート(Khat)」という嗜好品の葉を噛む文化が根付いており、午後のリラックスタイムとして重要視されています。
ジブチの治安

ジブチは比較的治安が安定しているものの、スリや置き引きには注意が必要です。特に夜間の外出は控え、安全情報を事前に確認することが大切です。
また、ソマリア国境付近は危険地域とされており、旅行者は立ち入らないように注意喚起されています。しかし、今回私はソマリランドから陸路経由で入国しました。国境では危険な雰囲気は全く感じませんでしたが、経由する場合は油断せず注意するようにしましょう。
ジブチの自衛隊基地

ジブチは戦略的に重要な紅海の入口に位置し、多くの国の海外軍事基地が設置されています。
フランスが最大規模の基地を維持するほか、米軍のキャンプ・レモニエは対テロ作戦の拠点となっています。中国はアフリカ初の海外基地を開設し、海上輸送の保護を目的としています。
さらに、日本、イタリア、スペイン、ドイツも基地を展開し、海賊対策や地域の安定に貢献。ジブチは各国の安全保障戦略の要衝として、国際的な軍事ハブとなっています。
ジブチの有名な食べ物

ジブチの食文化はエチオピアやアラブ諸国の影響を受けています。以下の料理は、ジブチを訪れたらぜひ味わいたいものです。
スカール(Skoudehkaris):スパイスが効いた羊肉の炊き込みご飯。
サンブーサ(Sambusa):スパイス入りの挽肉を詰めた揚げパイ。
ラホフ(Lahoh):発酵させたパンケーキのような薄焼きパン。
ジブチの有名な特産品・お土産

ジブチには、現地ならではの特産品やお土産があります。特に以下のアイテムは、観光客に人気です。
塩:アッサル湖で採れる天然塩。
香辛料:スパイス豊富な料理文化を反映した土産物。
民族工芸品:アフリカらしい木彫りや布製品。
ジブチの有名な場所

アッサル湖(Lac Assal):世界で最も塩分濃度が高い湖の一つ。
タジュラ湾(Gulf of Tadjoura):ダイビングやホエールシャークとのシュノーケリングが楽しめる。
ムシャ島(Île Moucha):美しいビーチとマリンアクティビティが魅力。
交通手段と移動のコツ

ジブチ市内の移動はタクシーが主流ですが、事前に料金交渉をすることが重要です。安心して乗車するには、配車サービスのRIDEがおすすめ。料金でもめないようにするためにも、事前に配車アプリをダウンロードしておくようにしましょう。地方へ移動する場合は四輪駆動車が便利です。
エチオピアとの鉄道も利用できますが、本数が限られているため事前確認が必要です。
世界一暑い国?ジブチの気候

世界一暑い国ランキングではつねに上位にいるジブチ。ジブチは年間を通じて高温多湿な気候で、5~9月は気温が40℃を超えることもあります。
観光のベストシーズンは涼しい11~3月です。年間通して日差しが強いため、日焼け止めや帽子、サングラスを準備しましょう。
旅行前の準備

旅行を快適にするために、以下の準備をしておきましょう。
両替:米ドルが広く使えるが、現地通貨のジブチ・フランも持っておくと便利。
予防接種:A型・B型肝炎、破傷風、黄熱病(入国要件ではないが推奨)。
SIMカード:ジブチ市内で購入可能。現地通信会社はDjibouti Telecom。
ジブチの基本情報まとめ

ジブチは紅海の要衝にあり、自然景観や海洋アクティビティが魅力の国です。まだ観光客が少ないため、大自然と絶景をじっくりと堪能できます。
高温の気候や安全対策を考慮しながら、楽しい旅を計画しましょう!


You May Also Like

コンゴ民主共和国の観光スポットおすすめ5選!治安リスクと危険回避のコツ
2024年9月1日
クタイシの観光おすすめスポット5選!ジョージア第二の都市には魅力がいっぱい!
2025年1月16日