ダナキル砂漠に行ってきた！世界一過酷なツアーの体験レポート
エチオピア北東部に広がるダナキル砂漠（Danakil Depression）は、地球上で最も過酷な環境のひとつでありながら、他にはない絶景が広がるエリアです。
極限の自然環境の中に、ダロル火山のカラフルな地熱地帯、エルタ・アレ火山の活発な溶岩湖、真っ白な塩の大地が広がるアサレ湖など、息をのむようなスポットが点在しています。
この記事では、ダナキル砂漠の見どころや実際に参加したツアーの詳細を紹介します。
ダナキル砂漠ツアーMAP
ダナキルツアーはメケレを基点に3～4日で周るのが一般的です。
ダナキル砂漠の見どころ
エチオピアの秘境であり絶景が広がるダナキル砂漠は、訪れる価値のある場所が凝縮しています。
地球ではないような神秘的な風景を紹介します。
①ダロル火山
ダロル火山（Dallol Volcano）は、ダナキル砂漠を代表するスポットの一つで、硫黄や鉄分を含んだ熱水泉が生み出すカラフルな地熱地帯が特徴です。
黄色、緑、赤などの色彩が入り混じる風景は、まるで異世界のよう。ほとんどのツアーがまず最初に訪れる場所です。
②エルタ・アレ火山
エルタ・アレ火山（Erta Ale）は、エチオピアで最も活発な火山の一つであり、頂上には溶岩湖が広がっています。
夜の赤く燃え盛るマグマが幻想的な光景は圧巻の一言。訪れるには片道約3～4時間のトレッキングが必要ですが、その価値は十分にあります。
③アサレ湖
広大な塩の大地が広がるアサレ湖（ダナキル塩湖・Danakil Salt Lake）は、鏡のように空を映し出す美しい景観で知られています。
ここでは地元のアファール族が伝統的な方法で塩を採掘しており、塩キャラバンの光景も見ることができます。
④Black Water Spring
Black Water Springは、ダナキル砂漠の隠れた名所の一つで、硫黄やミネラルを含む黒っぽい温泉が湧き出る独特の地熱地帯です。
周囲には気泡が立ち昇る泥沼が広がり、まるで異星のような景観が広がっています。
⑤ガイドやツアーメンバーとの出会い
現地のドライバーやガイドさんは陽気な人が多く、踊ったり歌ったり、ツアーの間中楽しめました。
世界中から集まった旅人たちとの話もすごく刺激になります。
⑥アファール族の文化体験
ダナキル砂漠には、過酷な環境の中で暮らすアファール族が住んでいます。
彼らの伝統的な生活様式を知ることができる貴重な機会もあります。
⑦ローカルの子どもたちとのふれあい
途中で砂嵐がきて、砂漠のど真ん中に住むアファール族の家に避難させてもらいました。砂漠でたくましく生きている子どもたちと過ごした時間はとても貴重なものでした。
過酷な環境下でのツアーになるので、変更やアクシデントもありますが、そのたびに驚きや発見もあって面白かったです。日本のような決められた通りに決行するようなツアーではないことを理解した上で、ハプニングを楽しむつもりでいることが、ツアーを最大限に楽しむコツです。
ダナキル砂漠のツアー
ダナキル砂漠の観光には、現地ツアーへの参加が必須です。過酷な環境のため、経験豊富なガイドの同行が求められます。
ツアーは通常3〜4日間の行程で、ダロル火山、エルタ・アレ火山、アサレ湖などの主要スポットを巡ります。
車両は4WDが使用され、宿泊はテントか野宿（マットあり）が一般的です。食事や水の供給もツアーに含まれるため、信頼できるツアー会社を選ぶことが重要です。
私はこちらの4日間のツアーに参加しました。
ダナキル砂漠のベストシーズン
ダナキル砂漠の観光に最適な時期は、比較的涼しい11月〜2月です。
この期間の気温は30〜35℃程度で、夏季（6月〜9月）の50℃を超える暑さに比べると過ごしやすくなります。乾季のため道路状況も比較的安定し、快適に観光を楽しめます。
一方で、観光客が増える時期でもあるため、ツアーの予約は早めに行うのがおすすめです。
ダナキル砂漠の観光ポイントと注意点
ツアー利用必須：過酷な環境のため、個人での訪問は危険。必ず信頼できるツアー会社を利用しましょう。
適切な服装と装備：強い日差しと高温に対応できる服装や、水分補給が重要。
エルタ・アレは夜、野宿で冷えるので、ジャケットがあった方が良いです。
治安情報の確認：国境近くのエリアであるため、最新の安全情報をチェックしましょう。
環境保護への配慮：美しい自然を守るため、ゴミの持ち帰りなど環境への配慮を忘れずに。
おやつ：このツアー中は、砂漠かつテントや野宿になるため、スーパーなどはありません。飴やクッキーなど、非常用に持っておいた方がよいです。
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