洞窟都市vardzia ジョージアの観光
コーカサス,  ジョージア

洞窟都市ヴァルジア – 自然と歴史が生み出したジョージアの奇跡的な遺産

ジョージアの南部、トルコ国境に近い場所に位置する洞窟都市ヴァルジア(Vardzia)は、ジョージアの壮大な自然と歴史が織りなす驚異的な観光スポットです。この12世紀に建設された洞窟都市は、ジョージアの文化的、宗教的遺産として高い価値を持ち、訪れる観光客をその壮大さで魅了します。

この記事では、世界遺産候補にもあがっているヴァルジアの見どころをご紹介します。

ヴァルジアの場所

ヴァルジアの歴史と背景

洞窟都市vardzia ジョージアの観光

12世紀に建設された岩の都市ヴァルジアは、ジョージア王国の全盛期にタマル女王(Queen Tamar)によって建設が始まりました。当初はモンゴルの侵攻に備えた要塞として計画されましたが、のちに修道院や宗教的な拠点としての役割を果たすようになりました。

1283年の地震によって、ヴァルジアの大部分が崩壊しましたが、それでも500以上の洞窟が残り、岩肌に刻まれた教会や住居跡から当時の繁栄が偲ばれます。

ユネスコ暫定リストの文化遺産
ヴァルジアは現在、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録されており、ジョージアの歴史的建造物群の中でも特に注目を集めています。

ヴァルジアの見どころ

洞窟都市vardziaのフレスコ画 ジョージアの観光
洞窟都市の教会に描かれたギオルギ3世とタマル王。この街の創建者。

①洞窟修道院

ヴァルジアの中心には、12世紀に建設された「聖母マリア教会」があり、その内部には鮮やかなフレスコ画が残されています。このフレスコ画には、タマル女王の肖像も描かれており、ジョージアの宗教と歴史の象徴として特に重要です。

②洞窟都市の構造

洞窟都市vardzia ジョージアの観光ヴァルジアにはかつて約6000人が暮らしていたとされ、その複雑な構造は圧巻です。洞窟は13階層にわたり広がり、住居、礼拝堂、貯蔵庫、さらには秘密の通路や地下水路まで完備されています。

③壮大な景色

洞窟都市vardzia ジョージアの観光
洞窟からの景色

ヴァルジアの洞窟都市から眺める景色もまた見どころです。切り立った崖とその背後に広がる緑豊かな渓谷が、訪れる人々を癒しと感動で包みます。

ヴァルジアへのアクセス

洞窟都市vardzia ジョージアの観光 マルシュルートカ
ヴァルジア行きのマルシュルートカ

ティビリシからの行き方

  • 車で: ティビリシからヴァルジアまでは車で約4〜5時間。
    途中、ゴリやボルジョミなど他の観光地に立ち寄るのもおすすめです。
  • 公共交通機関で: ティビリシのディドゥベ駅からアハルツィヘ(Akhaltsikhe)行きのマルシュルートカ(ミニバス)を利用。その後、アハルツィヘからヴァルジア行きのバスまたはタクシーでアクセス可能です。

ツアーもおすすめ

ティビリシやバトゥミ発のヴァルジア日帰りまたは1泊ツアーも人気。ガイド付きで洞窟都市の歴史を詳しく学べるのが魅力です。

ヴァルジア旅行を楽しむポイント

洞窟都市vardzia ジョージアの観光
  • 最適な時期: 春(4月〜6月)と秋(9月〜11月)が気候も穏やかで訪問に最適です。夏は暑い日が多く、冬は積雪がある場合もあります。
  • 服装と持ち物: 洞窟内は滑りやすい箇所もあるため、動きやすい服装と歩きやすい靴が必須です。懐中電灯があると細部まで楽しめます。
  • 滞在先: アハルツィヘやその近郊には宿泊施設がいくつかあります。一泊することで、ゆっくりと観光を楽しむことができます。

おすすめ周辺観光地アハルツィ:Akhaltsikhe

Akhaltsikhe (Rabati) Castle ジョージアの観光

ヴァルジアから約60km(車で約1時間)の距離にあるアハルツィヘは、ジョージア南部の中心都市であり、観光の拠点となる町です。町名はジョージア語で「新しい城」を意味し、歴史的建造物や文化的な見どころが豊富です。

ラバティ城(Rabati Castle)

Akhaltsikhe (Rabati) Castle ジョージアの観光 アハルツィヘで最も有名な観光スポット。13世紀に建設されたこの城は、最近の修復によって博物館、モスク、教会、庭園が統合された美しい複合施設になっています。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。

サマツヘ・ジャヴァヘティ歴史博物館

ラバティ城内にある博物館で、ジョージア南部の歴史や文化を学ぶことができます。

Lapinの旅日記:ヴァルジア編

洞窟都市vardzia ジョージアの観光
GEORGIA ~洞窟都市ヴァルジア~
最後のジョージア訪問はジョージア最大の洞窟都市ヴァルジア遺跡へ。
 
この洞窟都市は12~13世紀にペルシアの侵攻から逃れるためにギオルギ3世とタマル王によって作られた要塞で、修道院や貯蔵庫跡などがあり、一時は約3000の部屋に5万人が暮らしていたのだそう。 そんな昔に本当にどうやって作っていったのか、その労力とパワーに驚かされます。
洞窟都市vardzia ジョージアの観光
秘密のトンネルからしか入ることが出来なかったここは、モンゴル侵攻からは守ることが出来たものの、1283年に地震で3分の2が壊れてしまい、洞窟が地表に出てしまいます。 そして結局1551年にペルシアに侵略されてしまいたくさんの文化遺産を奪われてしまいました。 苦労して作り、守ってきた町が壊され、奪われどれだけ悔しかったことだろうと思います。
Akhaltsikhe (Rabati) Castle ジョージアの観光
ここへくるための経由地アハルツィヘでは、思いの外素敵なお城を見学出来て楽しかったです。
史跡を訪ねて歩いていると、だんだん歴史が繋がっていって、なるほどなあと思うことが多々あります。 地に歴史ありでその積み重ねてきた時間が今に繋がっていることを思うと感慨深くなってしまいました。
Akhaltsikhe (Rabati) Castle ジョージアの観光
楽しかったジョージアはこれで終了。 自然豊かで人も優しくとても魅力満載な国でした。 まだまだ見残したところはたくさん。 ここもまたいつか再訪したい国の1つになりました。

ヴァルジア観光のまとめ

洞窟都市vardzia ジョージアの観光

ヴァルジアは、ジョージアが誇る歴史的遺産の中でも特に神秘的で壮大な場所です。その洞窟構造の驚異と、タマル女王時代の繁栄を物語る歴史を知る旅は、観光客にとって忘れられない体験となるでしょう。
ティビリシからの日帰り旅行としても人気のヴァルジアで、ジョージアの魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか?

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