
カザフスタンってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】
目次
Toggle中央アジアに位置するカザフスタン(Kazakhstan)は、手つかずの自然や独自の文化が魅力の国。世界第9位の面積を誇り、雄大な草原から近代都市まで多彩な表情を見せます。
この記事では、カザフスタン旅行に必要な基本情報やビザ、安全情報などを網羅的にご紹介します。
カザフスタンの基本情報

位置: 中央アジア(ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと接する)
時差: 日本より-4時間(夏時間なし)
※以前はカザフスタン国内で1時間の時差が生じていましたが、2024年3月1日より単一タイムゾーンを導入し、カザフスタン国内の時差はなくなりました。
首都: アスタナ(Astana)
国旗: 青地に金色の太陽とワシ、左に伝統文様
人口: 約1,990万人(2025年推定)
言語: カザフ語(公用語)、ロシア語も広く使用
通貨: テンゲ(Kazakhstani Tenge/KZT)100円が約 KZT 354 (2025年5月)
宗教: イスラム教(多数派)、キリスト教(ロシア正教会)など
コンセントタイプ: Cタイプ、Fタイプ(電圧230V/周波数50Hz)
カザフスタンの観光ビザ
日本国籍の旅行者は、30日以内の滞在であればビザ不要(観光目的の場合)。
パスポートの残存期間は入国時に6か月以上が推奨されています。
※それ以外のビザや最新の情報は大使館に確認してください。
大使館情報
在カザフスタン共和国日本国大使館
Embassy of Japan in the Republic of Kazakhstan
住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district “Chubary”, Astana, Z05E9E1, Republic of Kazakhstan
電話番号:+7(7172)97 78 43(代表)、+7(7172)97 78 72(領事部)
公式サイト:https://www.kz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
駐日カザフスタン共和国大使館
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目8-14
電話番号:03-3589-1821、03-3589-1826(領事部)
公式サイト:https://www.gov.kz/memleket/entities/mfa-tokyo
カザフスタンの場所と行き方
カザフスタンは中央アジアに位置し、直行便は現在未運航。
イスタンブール(Istanbul)やドバイ(Dubai)経由で首都アスタナやアルマトイ(Almaty)へアクセスするのが一般的です。
近隣国から長距離バスでの入国も可能で、私の場合は、中国のウルムチからバスで入り、キルギスのビシュケクへバスで移動しました。
カザフスタンの治安

カザフスタンの治安は比較的安定していますが、スリや置き引きには注意が必要です。夜間の一人歩きや人通りの少ない場所は避けましょう。
政治的デモや集会には近づかないことも重要です。また、地方では交通インフラが未整備な場所もあるため、安全に配慮して行動を。
カザフスタンの地理的特徴

カザフスタンはユーラシア大陸の中央に広がる草原(ステップ)地帯で、山岳、湖、砂漠など多様な自然環境があります。
特に天山山脈やバルハシ湖、アルティン・エメルなどは見どころ。国土の大半は乾燥した大陸性気候に属します。
カザフスタンの歴史

古くから遊牧民が暮らし、シルクロードの要所として栄えたカザフスタンは、19世紀にロシア帝国の支配を受け、20世紀にはソビエト連邦の一部となりました。
1991年に独立後、経済開発と多民族国家としての安定を目指し続けています。
カザフスタンの文化と習慣
遊牧文化の影響が強く、ホスピタリティ(おもてなし)を大切にする国民性が特徴。
羊肉料理や馬乳酒など独特の食文化があります。
握手は右手で行い、訪問時には手土産を持参するのが礼儀。伝統音楽や舞踊も観光の見どころです。
カザフスタンの有名な場所

・アルマトイ(Almaty)旧首都で文化の中心地
・チャリン渓谷(Charyn Canyon)「カザフのグランドキャニオン」
・バイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)※ロシアが運用
・アルスタンバブ廟(Arystan Bab Mausoleum)
他にもみどころたくさん!詳しくはこちら。
カザフスタンの有名な食べ物

カザフスタンの食文化にはロシア・ウズベク・モンゴルなど周辺国の影響も色濃く見られます。
最もよく使われている食材は羊肉と馬肉。とくに馬肉料理はとても美味!ぜひ堪能してみてください。
また、食事は家族や来客との時間を大切にする文化の一部。出会った人たちに食事に誘われておもてなしを受けることもしばしば。どこよりもたくさんのローカルフードをいただきました。

1.ベシュバルマク(Beshbarmak):カザフスタンの国民食。
「五本の指」という意味。手で食べる伝統に由来します。ゆでた羊肉(または馬肉)を細かく刻み、平たいパスタ状の麺(ラザニアに似たもの)の上にのせ、肉の煮汁をかけて食べます。祝いの席でも提供されます。
2.クムィス(Kymyz / Kumis):発酵させた馬の乳。
酸味と微炭酸が特徴的で、軽いアルコールを含んでいます。遊牧民文化の象徴的飲み物。

3.プロフ(Plov / Pilaf):スパイスで炊いた米に肉と野菜を混ぜた料理。
ウズベク料理が起源。羊肉が一般的。
4.ケジ(Qazy / Kazy):馬肉のソーセージ。
塩やスパイスで味付けされた馬の腸詰。おもてなし料理として重宝されます。

5.マンティ(Manti):羊肉や牛肉のミンチを包んだ蒸し餃子。
中央アジア全域で見られるが、カザフスタンでは大型でジューシーなタイプが主流。
6.ラグマン(Lagman):手打ち麺に肉と野菜の炒め煮をかけた料理。
ウイグル料理の影響を受けた、スパイシーで具だくさんの一皿。

7.バウルサク(Baursak):油で揚げたパンのようなお菓子。
甘くはないが、蜂蜜やジャムと合わせることも。お祭りや家庭でよく作られる。
8.シャシリク(Shashlik):肉の串焼き(羊肉が一般的)。
中央アジア全体で人気のBBQ料理。香辛料に漬け込んだ肉を炭火で焼いたもので美味!

9.サムサ(Samsa):ピロシキのような中に具を詰めた焼きパイ。
とても人気があり、ローカルの食堂や屋台、バザールなどでよく見かける定番の軽食。焼き立ては特においしく、外はパリッ、中はジューシー。カザフスタンに行ったら、ぜひ朝ごはんや軽食として一度は試してほしい一品です!
カザフスタンの有名な特産品・お土産

・フェルト製品(羊毛の伝統工芸)
・カザフ刺繍入りの雑貨や衣類
・ナッツやドライフルーツ
・現地産の蜂蜜やジャム類
・伝統楽器「ドンブラ(Dombra)」のミニチュア
カザフスタンの交通事情

主要都市間は国内線や長距離列車が利用可能。市内の移動はタクシーアプリ(Yandex Goなど)が便利です。
公共交通機関は整備されている一方、地方ではアクセスが困難な地域も。長距離移動は事前に計画を立てることが重要です。
カザフスタンの気候

大陸性気候で寒暖差が大きいのが特徴。
夏(6〜8月)は30℃以上になる日もあり、日差しと乾燥対策が必要。
冬(11〜3月)は氷点下20℃以下まで冷え込むことも。
春・秋は短く、服装選びには注意。降水量は全体的に少なめです。
旅行前に準備しておきたいこと

・両替は現地ATMまたは空港・銀行で可(日本ではKZTの入手困難)
・予防接種:A型肝炎・破傷風の接種推奨
・SIMカードは現地空港やコンビニで購入可(Beeline, Tele2など)
・医薬品・常備薬は日本から持参推奨(現地での入手困難な場合あり)
カザフスタンの基本情報まとめ

広大な自然と多様な文化を持つカザフスタンは、海外旅行初心者にも、旅慣れた人にとっても魅力的な国。
治安や気候などの基本情報を把握して、安全で快適な旅行を計画しましょう。


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