
【ソンクル湖旅行記1日目】馬に乗って大草原へ!ゲルで遊牧民の暮らし体験
目次
Toggle朝早く、Kyzartという小さな村から馬に乗ってソンクル湖への旅が始まりました。緑広がる草原を馬で駆け、谷を登り、風の匂いを感じながら、まるで時間が止まったような世界へと分け入ります。
今日の目的地は、ソンクル湖までの道のり3分の2ほどのところにある遊牧民の家族が暮らすユルト(ゲル)。馬の背に揺られながら辿り着いたその場所では、驚きとあたたかさに満ちた出会いが待っていました。
今日のルート

Lapinの旅行記:ソンクル湖前編
~ホロと私と湖と~
今までの人生の中でかなり上位に入る冒険となったソンクル湖への馬旅。
レンタカーならぬレンタマ(馬)ーで、この時期、徒歩か馬でしか行けない標高3000mにあるソンクル湖を目指します。
ソンクル湖は夏にはフィッシャーマンや観光用のユルトが建ち並び賑やかになるものの、この時期はまだ車は通れず、湖は凍っていて雪山を歩いて超えなくてはならないためほぼ孤立状態。 観光シーズンではないため宿泊施設も閉鎖の状態でした。
コチコルまでヒッチハイク

ソンクル湖へ行くために、まずは基点の町までヒッチハイク。
本当はビシュケクから直接バスで行けば基点になるコチコル(Kochkor)まで楽に行けるものの、イシククル湖を周遊してチョルポンアタ(Cholpon Ata)~カラコル(Karakol)~ ボコンバエボ(Bokonbayevo)、とまわってきたのでビシュケクまで戻るのが面倒で強行突破。
チョルポンアタからコチコルに行くために、まずは2つのバスを乗り継ぎます。そして夏シーズンであればそこからツアーが手配できるものの、5月はオフシーズンでツアーなし。
みんなにまだ時期じゃないと止められたものの、あきらめきれずに情報を集めまくり、直接馬で行くことが出来る最短のルートのKyzartからなら馬を借りていけるとのこと。

行けるならどんな手段でもOK!ということで、そこからさらにKyzartまでヒッチハイク。
キルギスではヒッチハイクは日常で、ほんの少しお金を払うのがルール。 私もだんだんヒッチハイクが得意になってきて抵抗なし。
わりとすぐに見つかって、後ろの荷台に押し込められました。(笑)
どこだって乗れればOK。車窓から見る景色に心は踊ります。
今晩泊めてください!民家に突撃!

そしてKyzartまでは難なく到着。町につけばなんかあるだろうと思ってたのが甘く、ホテルもスーパーもなく民家が数件あるのみ。
時すでに遅く、周囲は暗くなり始めてる。
選択肢ないのでダメ元で民家に1晩泊めてと交渉しようと覚悟を決めたら、なんと1件目のお宅が快諾!なんと!
こんな不審な私を信用してくれてありがとうー!

ちゃっかりお邪魔して、夕飯までご馳走になりました。おばあちゃんの家庭料理、美味しかったです。
そして、どうしてもソンクル湖へ行きたいと話すと、おじさんが知り合いに連絡してくれて馬とガイドを探してくれて全て順調に決まりました~。超ラッキー。
まさにキルギスのみんなにお世話になりながら夢叶い、ソンクル湖に行けそうです。
ご縁に感謝。
いざ出発!馬とともに大草原へ

翌朝、おじさんが手配してくれたガイドが馬と一緒にやってきました。
今回私の相棒となったのは5歳の牡馬、ホロ。 私の重たいバックパックとさらに重たい私の体を全て背中で受け止めて、ちょっと辛そう?
お世話になった家の家族に別れを告げて、いざソンクル湖へ。

お世話になった家のおばあさんが言葉の通じない私にしきりに身振り手振りで「ソンクルは風が強い、気をつけなさい」と言ってくれていたのが印象的でした。 いい家族と出会えて本当にありがたいです。
家の目の前はすぐ草原になっていて、そこで鞍のつけ方とか外し方とかを簡単にレクチャしてもらいます。長旅になるので、休憩時間とかにも馬にリラックスしてもらうために、自分でも鞍の着脱を覚えておいた方が馬に優しいとのこと。
乗馬は何度も経験してますが、鞍を自分で着脱するのは初めて。レベルアップしたみたいでちょっと嬉しい♡
そしていよいよ大草原への旅が始まります。
野越え谷越え!気分は風の谷のナウシカ

とにかく、馬に乗ってすぐに見える景色は絶景続き。テンションMAXです。
けもの道のような谷をどんどん上ります。これはさすがにガイドなしでは無理。コチコルの方からだと夏は車で行けるようですが、ここは完全にただの草原と谷。車が入ってこれないので、自然そのものの姿を堪能できます。

ひときわ緑が濃くて春に一番乗りな場所。
山の上の牛がアリンコに見える^^
ホロはいい馬で草原も丘も山も崖もよく歩いてくれました。
ただ荷物(私)も重く、道も急な崖や沢もあり悪路もあるため、馬にも人間にもかなり負荷がかかります。なので1日で歩けるのは5~6時間くらい。
とても気持ちがいいし爽快だけど、私もお尻やら股が痛くなるのでそのくらいが限度。
ゲルに到着、遊牧民の生活に触れる午後

今日はソンクル湖までまだ3分の2くらいの途中で遊牧民の家、ユルトに泊めてもらいます。ここでの滞在も素敵なものでした。
間近で見るたくさんの羊と山羊。 1000匹もの羊たちをたった一人で馬を使い導く羊飼い。 自然の中で自然とともに生きる姿が美しく、心奪われてしまいひたすら眺めていました。
こんな大自然に抱かれながら生きていれば、ナウシカやハイジのように、 純粋で心優しく強い人間になれるのかもと真剣に思います。
草の匂いを嗅ぎ、野花を愛で、山を眺め、風の音を聞き、山羊のミルクを頂く。 このなんでもないようなことが、私の五感に響き渡ります。

一つ一つに生があり心が宿り、生きているということが嬉しくてたまらないと感じる時間でした。
厳しい冬が終わり、キルギスの春はもうすぐ。 山にはたくさんのたんぽぽや野草。 もう少しでワイルドチューリップもたくさん咲き乱れ、それはそれは美しいのだそう。
赤ちゃんがぐるぐる巻き!?

ゲストハウスではなく遊牧民のユルトにお邪魔している感じなので、自分の部屋とかはありません。
ふと見ると部屋の片隅に気にあるものが。
他人様の家なのに勝手に探るのは良くないかなと思いつつ、なにか気配を感じて開いてみると、
!!!
赤ちゃん出てきた!(カイコみたい・・)
なんとー。あんなに毛布かぶせてて苦しくないのかしら?しかもベッドにぐるぐる巻きで羽交い絞めになってます。(笑)
顔がかゆくてもかけず、寝返りもうてず窮屈な気がしますが、これが文化の違いかーとしみじみ見学。してたら赤ちゃん起きた!でも泣かなかった。ほ💦

夕ご飯は大事な山羊を一緒に頂きました。バターやミルクも自家製。
山羊のミルクティーは臭みがなく美味しかったです。
羊がいっぱい!

夕方放牧から戻ってくる羊たちが、隊列を崩さず、きちんと小屋に帰っていくのをみていて興味津々。星空よりも羊が気になって、羊の写真を撮りまくってました。
翌朝、小屋から出てくる羊さん、次から次に出てきて途切れない。手品みたいで面白い~。
最後はケガした羊と生まれたばかりの子羊だけが数頭残っていたけれど、いったん外に出たお母さん羊が、中野子羊を気にして戻ってきていつまでもメエメエ泣いていて、みんなの隊列から遅れてしまってました。
やはり動物の母性も強いなあと実感。
私は、生まれ変わったら遊牧民になりたいなっていつも思います。
羊やドンキーたちと一緒に大自然の中でのんびり暮らしたい!大変なことも多いだろうけど、自然と共存する生活にあこがれます。
そして今日はいよいよソンクル湖!

Kyzartについて

ソンクル湖の旅の基点といればコチコルが有名ですが、ツアーを使わず自力で行きたい人、馬だけの旅をしたいならKyzartからのほうがいい気がします。
私はヒッチハイクで暗くなってから到着したため、しかも町に入ってすぐに降ろされたようで何もありませんでしたが、Kyzartの中心地まで行けばゲストハウスもありました。
マップで見ると、コチコルからは直接湖まで行ける車道が通っているようなので、ツアーで行く場合はまた私とは違った景色が楽しめるのだと思います。
どちらにしても絶景が広がり感動することは間違いなし。下調べをして、楽しい旅を!
ソンクル湖旅行1日目のまとめ

とにかくどこを見ても絶景が広がり、感動し続ける1日を過ごしました。
突撃民家での一泊や遊牧民のユルトでの生活体験など、なかなか味わえない貴重な体験も忘れられない思い出に。
まだソンクル湖には到着していませんが、そこへたどり着くまでの旅路も楽しめる場所です。
2日目、3日目と旅は続きます!


You May Also Like

10月の海外旅行おすすめ11選!ベストシーズンの国と見どころを紹介
2025年5月19日
ジェッダ観光おすすめ9選と1日モデルコース!サウジアラビア第二の街を巡る旅
2025年1月28日