
【ソンクル湖旅行記2日目】馬と私と遊牧民!天国に一番近い湖で過ごす自由時間
目次
Toggle夜明けとともに羊たちが動き出し、それに合わせて私たちも出発。
2日目は、前日よりも険しいルート。馬も嫌がる崖道で思わぬ困難に直面しながらも、ようやくたどり着いたのは、鏡のように空を映すソンクル湖。
湖畔では馬を思い切り走らせたり、遊牧民のおばちゃんとおしゃべりしたり…時がゆったりと流れる、贅沢な時間でした。
今日のルート

今日はいよいよソンクル湖まで。
昨日は比較的なだらかな上りが多かったけれど、今日は急な上りや崖っぷち、雪が積もったまま、凍っている場所、などが多くかなりハード。そして最後に湖が見え始めてからの下りが乗馬だと逆に難しい感じ💦
なにはともあれ約4時間のホーストレッキングがスタートです。
Lapinの旅行記:ソンクル湖中編
~ホロと私と湖と~
突然の訪問にも関わらず、温かくもてなししてくれた遊牧民のファミリーに別れを告げ、いざソンクル湖へ!
羊の放牧とともに出発!

太陽が山の向こうに顔を出した頃、草原に1000頭を超える羊の群れが広がり、山へと向かっていきます。
新鮮な朝一番の放牧の光景に思わず息をのんだ瞬間。自然と生きるってなんか尊い。
ゲルの外はひんやりとした空気と静寂に包まれ、ただ羊たちの移動の音だけが響いていました。

わずか一晩だけの出会いだったけれど、温かく迎えてくれた遊牧民の家族に心から感謝を伝え、出発。
ゲルで過ごした時間は短くても、その優しさと自然の力強さが深く心に残る滞在になりました。今日はいよいよ目的地のソンクル湖へ。これからどんな景色が待っているのか、胸が高鳴ります。
崖道・悪路で悪戦苦闘!

ユルトを出発し、雪の残る険しい崖っぷちを上がっていくこと約3時間。昨日よりも断然急な坂道。その上雪が残っていたり、アイスバーンになっていたりでかなり悪戦苦闘。
何度も馬から滑り落ちそうになり、身体はかなり緊張状態。

周りは超絶絶景続きですが、ガイドさんについていくのが必死であまり写真をパシャパシャ撮ってる余裕がありません💦
お尻も痛くなってきました。

根を上げそうになったころ、やっと遠くかすかに白く輝く凍った湖が見えてきて心が駆け出します。
が、 ここからしばらく下り道。
馬に乗っていると上りよりも下りの方がちょっと(かなり)辛い ><
なので駆け出すのは心だけで、実際はそろりそろり^^;
ソンクル湖に到着!

出発してから約4時間半。湖に到着した時は達成感で嬉しい気持ちいっぱい!
空と湖の一体感に息をのみ、ホロと全力で湖畔を駆け回りました。
湖のほとんどはまだ凍ったまま。

ロシアのイルクーツクにあるバイカル湖やアイスランドの氷河トンネルを旅したときのことを思い出します。
そこでみた氷の世界もこんな風に美しいブルーをのぞかせて美しかったなと。

そして、本当にだーーーーれもいない。(笑)
ものすごく美しい地球の一部を贅沢にも独り占め。 時々聞こえる鳥の声以外はしんと静まりぴんとした世界。
湖畔での自由時間

しばらく湖畔をお散歩。
まるで世界には自分と動物しかいないようにシーンとした世界。
馬と鳥と私だけ。
あ、ガイドさんのこと丸無視して自分の世界に浸ってました。(笑)

小鳥たちはいるものの、タカとか鷲とかの大きな鳥は見当たらず。湖が完全に凍ってしまうとお魚も捕れないからいなくなるのかな?
しばらく絶景の湖畔を楽しんだものの、そろそろ泊めてくれるユルトを探さないと野宿にはまだ寒い。
はて、どうしたものか。

フィッシャーマンも冬の間は下山中
ユルト見つけた!と、駆け寄ってみたものの、夏の間に滞在していたであろうフィッシャーマンのユルトで中は空っぽ。残念・・・
でも最悪はここに泊まっちゃうかな?と思って中を覗いたけど・・・・さすがにちょっと荒れ果てていて無理でした。

待ってね。もう春だから、もう少ししたらご主人様戻ってくるよ!
目を凝らして探しても見える範囲にユルトが見当たらず、困ったなーと焦り始めたころに煙の出てるユルト発見!
おおお。ありがとう神様。

そして中を覗くと2人のおばさん。
恐る恐る聞いてみると、泊めてくれること快諾!ほっと一安心。
私は本当に運と人の助けだけで生き延びてます(笑)


とても臆病。
触ろうとすると逃げ回るので断念。ママ牛はどこかで放牧中。
夜も戻ってこなかったけど、完全放牧なのかな?
キルギスの誘拐婚は本当だった?

キルギスのお家ではどこでもいつもテーブルの上にお菓子やドライフルーツ、ジャムがのせられていて、それを好きにつまみながら山羊のミルクティーを飲みおしゃべりをします。
この習慣がとても好きです。

優しさと温かさからできていると感じるキルギス人。 ここへ来るまではキルギスのこと、実は誘拐婚くらいしか知りませんでした。
昔見たテレビのドキュメンタリーで放送されていた誘拐婚。嫌がる若い娘を誘拐して結婚しちゃうという怖いお話。
誘拐されたら家に戻るのはお家の恥になるらしく、絶対に結婚しなくちゃいけないらしい。というものでした。
泣き叫ぶ娘たちを見て、なんと怖いと思いつつ、話盛ってるんだろうな、現実ではあり得ない、と半信半疑ながらも強烈な印象に残っていました。

せっかくなので聞いてみると、誘拐婚は20年前くらい前の話で、現在はほぼないのだそう。
20年前まではあったんだ💦
そして驚いたことにエルザも実は誘拐婚だったのだそう。でも最終的には幸せだったって。始まりは乱暴だけど、ちゃんと結婚後は大事にしてもらえたそうです。
アジュは言ってみれば誘拐婚だけど、少し違って、結婚したいのに親に反対されたので、わざと彼に誘拐してもらったというロマンティックなお話。
一度誘拐されちゃうと、親も本人も認めざるを得ないというのは本当だったようです。
おばちゃんとのおしゃべりで知るキルギスのリアル。

とはいえ、もちろんこんな2人だけでなく、誘拐婚が本当に嫌で不幸になった人も多いだろうと思います。その人たちのことを考えるとちょっとしんみり。
そんな理不尽な結婚は今後はもうない世界でありますように。
ありえないほど恐ろしく美しい星空の下、 たどたどしいコミュニケーションでそんな話をした夜。
世界には複雑な歴史や奇妙な風習があって 試行錯誤しながら時代を生き抜いていくという人の精神について考えた夜でした。
ソンクル湖旅行2日目のまとめ

自然の中で生きる遊牧民たちとのふれあい、美しい放牧の風景、まさに天国のような湖、お腹いっぱいに素敵を詰め込み、興奮冷めやらぬ1日。
なのに疲れからか夜は爆睡。
しんと静かな夜。キルギスの天空の湖で、初めて会った遊牧民の家で眠る夜。
とても貴重な体験をした1日でした。


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