
【ソンクル湖旅行記3日目】別れと旅立ち|心に残る絶景の湖と草原の記憶
目次
Toggle旅の最終日。名残惜しさを感じながら、早朝のソンクル湖畔を歩きました。朝焼けに染まる湖はとても静かで、ここを離れたくないと思うほどの美しさ。
帰り道ではヤクの群れに出会い、予想外の展開にドキドキ…最後まで自然の力強さを感じさせてくれる旅となりました。
今日のルート

今日は来た道とはまた違うルートで帰路につきます。
ショートカットする分、下りの傾斜が激しく、またまた悪銭苦闘。今日は約5時間のホーストレッキング
です。
Lapinの旅行記:ソンクル湖中編
~ホロと私と湖と~
あっという間の最終日!最後まで濃度の高い時間を過ごしました。
ソンクル湖、朝の静寂

朝のソンクル湖は、ぴんと空気が張り詰めて神々しい雰囲気。
深呼吸して新鮮で神聖な空気をたくさん体に取り込みます。それだけで、自分の身も心も浄化されていくような感じ。
とても気持ちの良い朝。
湖を少し遠くまで歩いてみると、氷が大部分溶けている場所も。雪解けの季節。新しい芽吹きとともに、湖の姿も表に出始めます。
透明度が高くて本当に綺麗。夏だったら泳げたのに、少し残念。
7月にまたいつか来てみたい場所。
ユルト周辺を散策

旅の終わりをかみしめながら、湖畔を1人歩き回ります。
本当に静かで、この世にたった一人で残されたような気持ち。自分以外の人間の気配が周囲に一切ない感覚って、不安になるけど好き。
でもこういう、人の生活感を感じられる洗濯物とかも好き。
両端に布団と枕の山。干してる効果あるんかい!(笑)
のびのび自由だなあ・・
ドンキーちゃんは今日も少し寂し気に微笑んでます。
ドンキーの耳が大好き。固くてぴんとしてて、なでなですると左右にぴょこぴょこ動くのがすごく可愛いです。
馬とともに帰路へ、別れの時間

楽しい時間はあっという間。もう下山の時間。
もう数日いたかったけど、エルザたちのユルトは個人宅なのでそうそう長居するわけにはいきません。ガイドも本当は学生なので学校があります。
とても残念だけど、またいつか。
本当にお世話になりました。助けてくれてありがとう。
短かったけど、ハイジやナウシカのような気持ちで大地を走り、井戸水を汲み、馬と駆け回ることができました。
ここでの体験は絶対に忘れません。
ホロとも最後の1日。元気に出発!
重たくて申し訳ないけど、もう1日がんばってね。
野生動物たちの本能

私たちが出発すると、しばらくエルザの犬が伴走してついてきてました。
するととっさにダッシュ!
なんだと思ったら、なんと獲物を仕留めてました。あまりの機敏な動きにびっくり!いつもゴロゴロ寝てたのに!
春になり、ようやく穴から出てきたばかりのグースは可哀そうだけどこれも自然の性。しょうがないですね。
そしてここでエルザの犬ともお別れ。

そして道をすすんでいきます。
すると谷間でヤクの群れに遭遇。
ヤクは牛より大きくて羊みたいに毛がふさふさ。四つん這いのイエティみたい、と個人的には思ってます。

下界に到着

急な崖路も終わり、小川の流れる穏やかな草原になりつつあります。
この辺りは本当にホーストレッキングが気持ちよい。
ホロもときどき小川のお水を飲んでひと休み。そのたびにホロか身をかがめるので、クビが滑り台みたいになってずり落ちそうでとどまるのに必死でした💦
完全に平原までたどり着きました。
ここからの景色も最高に綺麗。
そして野花も咲き乱れ、まさに春爛漫!
気分爽快!
そしてついにKyzartに到着。
Kyzartの町にはゲストハウスとかお店屋さんありました。初日は本当に村外れにおろされていたようです。
でも、そのおかげで1泊目のお家やホロ、学生ガイドと出会えたので、これもよし。
私の重たいバックパックとさらに重たい私の体を全て背中で受け止めて、険しく厳しい山道を3日間一生懸命歩いてくれたホロ。
お別れがすごく寂しい・・・・今生の別れをして次へ進みます。
また馬旅したいな。いつか会いたいね、ホロ。本当にありがとう!!
ここの風景にはやっぱり馬が似合います。行き交う人はみんな馬乗り。モンゴルもそうだったけど、馬との暮らし、ずっとなくならないでいて欲しいです。
とはいえ、そもそもの交通量が少なく、ために通るのが馬乗りなので、ヒッチハイクに1時間ほどかかったものの、無事なんとか乗車。次はオシュへ向かいます。
車窓からの景色がきれいすぎて、この3日間の出来事が夢のように楽しすぎて、なんだか寂しくなって泣けてきます。
ソンクル湖は心がぎゅってなる場所でした。
ソンクル湖が教えてくれたこと

奇跡といえる出会いで巡りあった縁に深く感謝した3日間+1日。
泊めてくれたおばあちゃんやKyzartの家族、遊牧民の家族、エルザやアジュ、私と一緒に歩いてくれたホロ。
美しいソンクル湖での体験はきっと一生忘れないでしょう。
広大な自然と、そこに寄り添うように生きる遊牧民の姿。
便利さから離れた3日間は、不便ではなく「豊かさ」を感じる時間でした。
ソンクル湖は、足ることを知る旅の原点を教えてくれました。
ソンクル湖旅行3日目のまとめ

雄大な草原、満天の星、馬と過ごした日々。ソンクル湖の旅はただの観光ではなく、心を動かす体験でした。
自然の中で「生きている」と感じられた3日間を、私はきっと忘れません。
ぜひ、機会があればソンクル湖を訪れ、魂を揺さぶられるような旅を体感してみてください。

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