クウェートシティのモスクと「KUWAIT」のランドマーク
クウェート,  中近東

クウェート観光モデルコース!実際に歩いて選んだおすすめルートを日数別で紹介

近未来的な高層ビルと、アラビアの伝統が色濃く残る旧市街。クウェートシティは、その両方を1日でもしっかり味わえるコンパクトな首都です。

象徴的なクウェートタワー、活気あふれるスーク・ムバラクィヤ、荘厳なグランドモスクなど、見どころは街中に集約。さらに時間に余裕があれば、ファイラク島の遺跡やアル・ムトラ砂漠など、郊外に広がる「クウェートらしさ」を感じる景観にも足を延ばせます。

ここでは、初めてのひとり旅でも周りやすい1日~4日のモデルコースを紹介します。

クウェート観光モデルコースMAP

モデルコースは、動きやすいように効率的にまとめています。

興味や日程に合わせて、1日目と3日目を選んで2日コースにしたり、1日目と3、4日目を選んで3日コースにしたり、アレンジ自由。観光マップとともに計画に活用してください。

それぞれの観光スポットの詳細はこちらの記事で紹介しています。
クウェートひとり旅|おすすめ観光スポット17選と行ってわかった楽しむコツを紹介
ぜひあわせてご覧ください。

【1~2日コース】クウェートシティを凝縮して巡る

時間がなくても1日あれば、クウェートの魅力をギュッと凝縮して観光できます。しっかり押さえておきたいスポットを入れつつ、効率的に周れるルートを紹介します。

【1日目モデルコース】クウェートの王道スポットをゆったり巡る

クウェートタワーからの眺め
Kuwait Tower からの眺め

午前:クウェートタワー(Kuwait Towers)と周辺散策

・クウェートタワー(Kuwait Towers)
朝の透明度の高い時間に展望台へ。外壁のガラスを清掃するゴンドラにも注目。

・クウェートタワー・フィッシングランプ(Kuwait Tower Fishing Ramp)
タワーを海越しに撮れる穴場の撮影スポット。

・ダスマン・ビーチ(Dasman Beach)
海風を感じながら散歩し、シティの海辺の雰囲気を味わう。

昼:ローカル文化に触れる

・スーク・ムバラクィヤ(Souq Mubarakiya)
ランチと買い物。歴史ある市場を歩きつつ、ローカル料理やアラビックスイーツを楽しむ。

午後:宗教文化と歴史を学ぶ

・グランドモスク(Grand Mosque of Kuwait)
ガイドツアーで内部を見学すると理解が深まる。

・クウェート国立博物館(Kuwait National Museum)
ダウ船の展示や考古資料で国の成り立ちを知る。

夕方~夜:公園とクウェートシティの夜景

・アル・シャヒード公園(Al Shaheed Park)
噴水ショーや夕景が美しい公園でディナーとリラックス

クウェートのアル・シャヒード公園’(Al Shaheed Park)の夜景
Al Shaheed Parkからの眺め

1日目詳細:

1日目はクウェートを代表する王道ルート。朝はクウェートタワーからスタートし、展望球体から市街地とアラビア湾を一望します。

クウェートタワーのガラス越しから眺める真下の風景

外側にはガラス清掃用のゴンドラが設置されており、動いている瞬間を見られたらラッキー。タワー周辺は海沿いの遊歩道が整備され、朝の散歩にも最適です。

その後は、地元の雰囲気を深く感じられるスーク・ムバラクィヤ(Souq Mubarakiya)へ。

クウェートのスーク・ムバラクィヤ(Souq Mubarakiya)の通り

香辛料、アラビックスイーツ、伝統雑貨など店が迷路のように並び、歩くだけで活気を味わえるエリアです。ランチはローカル料理のマチブース(炊き込みご飯)やグリル料理を試すのがおすすめ。

午後はグランドモスクへ。クウェートにあるGrand Mosque of Kuwait の内観

装飾の美しい内部をガイドが丁寧に解説してくれ、宗教文化の理解がぐっと深まります。

続いてクウェート国立博物館(Kuwait National Museum)で歴史と文化を学び、旅全体の背景知識を補強。古代メソポタミア文明から真珠採取の歴史、伝統文化まで網羅した展示は見応えがあり、国の成り立ちを知る良いきっかけになります。

夜はアル・シャヒード公園で、ライトアップされた建物と夜風の中での食事を楽しみ、ゆったりと初日を締めくくります。

【2日目モデルコース】近代建築と市内の穴場を訪問

クウェート・オペラハウス(Kuwait's Opera House)の外観
Kuwait's Opera House

午前:外観鑑賞で近未来的なデザインを楽しむ

・解放塔(Liberation Tower)
外観のみでも圧巻。クウェートの近代史を象徴する建造物。

・シュワイク・ビーチ(Shuwaikh Beach)
タワー群と海を同時に眺められる落ち着いたビーチで休憩。

・クウェート・オペラハウス(Kuwait Opera House)
モダン建築が美しく、散策だけでも価値あり。

昼:クウェートシティの最新ホットスポットを満喫

・BLOCK 14周辺でランチ
※このエリアは新しい飲食店が多く、カフェも充実。

午後:フォトジェニックなスポット巡り

・ファティマ・モスク(Fatima Mosque)
珍しい形のモスクで写真を撮りたくなるスポット。

・クウェート・ウォータータワー(Kuwait Water Towers)
近未来的な形が印象的。写真スポットとしても人気。

・ミラーハウス(Mirror House)
要予約。神秘的でフォトジェニックなインスタレーション空間。

夕方~夜:公園と海沿いの夜景

・コーニッシュ(Corniche
海沿いを歩きながら、ゆっくり夕日を鑑賞。
ライトアップされたクウェートタワーを眺めながらディナー。

コーニッシュからクウェートタワーを眺める夕暮れの風景

2日目の詳細:

2日目は建築やアートと海辺の景色をバランス良く楽しむプラン。。

朝は市内中心部の象徴・解放塔(Liberation Tower)へ。電波塔としての役割を持つランドマークで近未来的なデザインが印象的。外観から鑑賞するだけでも迫力があります。

そのままシュワイク・ビーチ(Shuwaikh Beach)へ移動。静かで開放的な海辺を散策し、さらに徒歩圏のクウェート・オペラハウスへ。白い立体建築が青空に映え、写真スポットとして人気です。

ランチはBLOCK 14へ。地元の若者に人気の新興エリアで、国際色豊かなレストランやおしゃれカフェが集まり、休憩にぴったり。

午後はファティマ・モスクで静謐な空間に触れ、続いてクウェート・ウォータータワーへ。青と白のユニークなデザインが街のランドマークとして存在感を放っています。

クウェート・ウォータータワー(Kuwait Water Towers)

最後はミラーハウス(Mirror House)でアートの世界へ。事前予約制のツアーで、鏡の反射がつくる幻想的な空間をじっくり楽しめます。

ツアーでは、作品の裏にあるストーリーを作者本人から聞けるのが魅力。内部の全面を手作業で鏡張りにした独創的なアート空間に圧倒されることまちがいなし。独特の世界観をぜひ覗いてみてください。

クウェートのミラーハウス(Mirror House)
Mirror House

夕方はコーニッシュ(Corniche)へ移動。海沿いの遊歩道は歩きやすく、ローカルの家族連れやジョギングする人々でにぎわうエリアです。

夜風に吹かれながらの散歩は、クウェートの日常を感じられるひとときです。昼間とは異なる幻想的な景色で、2日目を華やかに締めくくれます。

時間があればクウェート・オペラハウス(Kuwait Opera House)や近隣のマリーナモールへ立ち寄り、ショップ巡りや海辺のディナーを楽しむのもおすすめ。

【3~4日コース】郊外で「クウェートらしさ」を体感

クウェートシティだけでも十分楽しめますが、できれば郊外も周って深堀してほしいところ。日程に余裕があれば、ぜひこちらも予定に組み込んでみてください。

【3日目モデルコース】中東の歴史を歩く

クウェートのファイラク島にあるバンク・アル=ワタニ遺跡(Failaka Island – Ruins of Bank al Watani)の銃弾跡が残る建物

1~2日は上と同じ

終日:

フェリーでファイラク島(Failaka Island)へ

ファイラク島(Failaka Island – Ruins of Bank al Watani)の1日ツアーで中東の歴史を学ぶ。フェリーで短時間。廃墟となった集落や古代遺跡が残り、戦争の記憶にも触れられる。

クウェートのファイラク島にあるバンク・アル=ワタニ遺跡(Failaka Island – Ruins of Bank al Watani)に残された戦車の残骸

詳細:

クウェート中心部からフェリーで約1時間。ファイラク島は、古代文明の遺跡から戦争の痕跡まで、クウェートの長い歴史が凝縮された特別なスポット。

島内のハイライトは「バンク・アル=ワタニ遺跡(Ruins of Bank al Watani)」。

ここは、侵攻したイラク軍とクウェートの自由抵抗戦士たちとの間で繰り広げられた凄惨な長期戦が行われた場所。解放後、クウェート政府はこの半壊した家屋を国立博物館へと改築しました。イラク侵攻時の建物の崩壊がそのまま残され、生々しい戦争の記憶に触れられます。

クウェートのファイラク島にあるバンク・アル=ワタニ遺跡(Failaka Island – Ruins of Bank al Watani)に残された戦車の残骸

また、古代ギリシャ時代の住居跡や神殿遺跡も点在しており、考古学好きにはたまらないエリア。砂漠と海が隣り合う静かな景観はクウェート本島とは別世界で、ゆったり過ごすだけでも心が落ち着きます。

島内は広いため、到着後はバギーやジープツアーを利用すると効率的。午前中に遺跡巡り、午後はビーチで散策したり、ローカルのカフェでランチを楽しむのがおすすめです。

観光地化されすぎていない素朴さが魅力で、都会とは違うクウェートの一面を知ることができます。戻りのフェリーが夕方に限られることが多いため、時間に余裕を持って行動すると安心です。

【4日目モデルコース】自然と戦争の記憶をたどる

クウェートのアル=クレイン殉教者博物館(Al-Qurain Martyrs Museum)

1~3日は上に同じ

午前:

アル=クレイン殉教者博物館(Al-Qurain Martyrs Museum)
 湾岸戦争時の実話を伝える場所。展示は非常に丁寧で見応えあり。

午後:

アル・ムトラ砂漠(Al Mutlaa Desert / Mutla Ridge)
 夕暮れの絶景が人気。シティから近く、短時間で砂漠体験ができる。

クウェートの砂漠とラクダ

詳細:

クウェート北部に位置するアル・ムトラ砂漠(Mutla Ridge)は、広大な砂の大地と荒涼とした岩山が続くダイナミックな景観が魅力。クウェート市内から車で約1時間とアクセスが良く、都市部では味わえない雄大な自然を気軽に体験できる人気の半日~1日観光スポットです。

とくに夕暮れ時は、砂丘がオレンジ色に染まり、地平線の向こうに沈む夕日と影のコントラストが美しく、写真映えも抜群。風が強い日は砂紋がくっきりと浮かび上がり、自然が作り出す模様の変化も見どころです。

観光の際は4WDでの移動が必須で、現地の砂漠ドライブツアーを利用するのが安全。

午前中にアル=クレイン殉教者博物館を見学し、日中の暑い時間に砂漠へ移動。午後涼しくなってから砂丘でピクニックし岩山の上から景色を眺め、夕日を見て戻るのがベストな流れ。

夏は日中の暑さが厳しいため、秋〜春の訪問が快適。また砂漠は足場が不安定な場面もあるので、スニーカーや帽子、サングラスは必携。市街地から少し離れるだけで、クウェートの大自然のスケールに包まれる特別な1日になります。

Lapinの旅行記:クウェート編

Iphoneの高温による注意が出ている画面

Kuwait ~気温50℃クウェート~

クウェート・・暑かった・・
昼間の気温50度。 携帯は外に出るとあっという間に熱くなって使い物にならなくなるのでナビも出来ない状態。

外を歩いている人は本当に僅か。 1.5リットルのお水を持っていても1時間持たずに飲み干してしまい、日中はすぐにホテルへ逃げ帰りたくなってしまいます。夕方からは少し気温も下がり、やっと歩ける状態に。

クウェートシティのビル街の風景

街に観光客らしい人間は全く見当たらないけれど、人は親切。
暑くて公園のベンチでダウンしていたら、通りがかりのガラベイヤをきた年配の方が、凍ったオレンジを1つわけてくれました。感謝。

中東好きの私の友人でさえも、クウェートは観光するところがないから通り過ぎてしまう場所、と言ってましたが、そのイメージは世界共通なのか、観光客はほとんどいません。

でも実際来てみると見どころはたくさん。コンパクトで旅しやすく、なによりも安全!とてもいい旅できました。本当に穴場です。

ライタップされたクウェートタワー
毎日見に行ったクウェートタワー

観光客は少なくても、アジアからの出稼ぎの方が多いので外国人にはちょこちょこ出会います。バスの乗り換えで迷ったときにはシリアからの出稼ぎの人に助けてもらいました。

一緒にバスを待ちながらお話をしたのですが、家族はシリアにいるけれどもう4年帰れていないと言っていました。やはりなかなか厳しそう。

持っていたパンを1つ分けてくれてくれたり、運転手に何度も私が降りる場所を確認してくれたり、本当に優しい人でした。シリアが早く安定して、みんながもっと楽になれるといいと本当に思います。

クウェートシティのビル群

クウェートは物価が高く暑い国でしたが、人は優しくて夜歩きできる安全な街でした。

お洒落なデザインのビルが次々に建ち並び、湾岸戦争の名残を感じることなく発展を続けています。周辺国のいざこざに翻弄されることなく、平和な今を未来に続けていけるように祈りたいと思います。

クウェートのみなさん、ありがとうございました!

クウェートの旅がもっと楽しくなる情報を、こちらでまとめています。

クウェート観光モデルコースのまとめ

クウェートは、主要観光スポットが市内に集中しているため、1日でもしっかり満喫できる一方、3~4日あればファイラク島や砂漠まで足を延ばし、より深く国を理解できます。

近代建築とアラビア文化が絶妙に混じり合う都市で、海沿いの散歩やローカル市場、砂漠の景観など、楽しみ方は幅広くひとり旅とも相性の良い国。

治安が良く移動もしやすいので、気温対策だけ気をつければ、初心者でも安心して街歩きを楽しめます。

※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。

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