
クウェートひとり旅|おすすめ観光スポット17選と行ってわかった楽しむコツを紹介
目次
Toggleペルシャ湾に面するクウェート(Kuwait)は、近代建築が並ぶ首都のにぎわいと、アラビアの伝統文化が息づく街歩きの両方が楽しめる国。
石油大国のイメージが強い一方で、異国情緒あふれるスーク(市場)や心温まるホスピタリティ、夕暮れに輝くクウェートタワーなど、旅行者を惹きつける見どころが豊富です。
この記事では、実際に訪れて良かった観光スポットやベストシーズンをわかりやすく解説します。ぜひクウェート旅行の計画に役立ててください。
クウェート観光MAP
クウェート観光は何日必要?

クウェートシティ中心部だけなら1〜2日で主要スポットを網羅できます。
スーク巡りや博物館をゆっくり見るなら2〜3日が理想。
郊外の文化施設や砂漠、ビーチエリアも楽しみたい場合は3日以上あると余裕を持って楽しめます。
クウェート観光のモデルコースは、
▶クウェート観光モデルコース!実際に歩いて選んだおすすめルートを日数別で紹介 で紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
クウェート観光おすすめスポット
近代的なランドマークから歴史を感じるスークまで、まずはクウェートの首都であるクウェートシティの多彩な魅力を紹介します。
①クウェートタワー(Kuwait Towers)

クウェートタワーは3基の塔からなるランドマークで、首都の海沿いに堂々と立つ3本のタワーが特徴的。クウェートの象徴として知られています。
展望デッキからはペルシャ湾とクウェートシティの高層ビル群を一望でき、特に夕暮れ時の眺めは圧巻です。時間とともに変化する光のグラデーションが塔の青いモザイクと響き合い、静かに佇む海と街の明かりが広がる景色は旅のハイライトに。
内部には回転レストランもあり、食事をしながらゆっくり景色を楽しめる点も魅力です。
タワー周辺は観光客だけでなく地元の家族連れも多く、リラックスした雰囲気。クウェートらしいスケール感と近未来的なデザインを同時に味わえる、絶対に外せないスポットです。

Lapinメモ:クウェートタワーの構造と用途
メインタワーには展望台や回転レストランが入る球体が付いています。この球体は全面ガラス張りのため、外側を清掃・点検する専用ゴンドラが設置されているのが特徴。塔の外周をゆっくり移動する姿は少し珍しく、訪れたら景色だけでなく、このメンテナンス用ゴンドラにも注目して見ると、タワーの造りの面白さをより感じられます。
②スーク・ムバラクィヤ(Souq Mubarakiya)

クウェート最古級の伝統市場で、香辛料、アラビア香水、ドライフルーツ、雑貨、民族衣装まで何でも揃うローカル感満点のスポット。路地裏のようなアーケードを進むと、どこか懐かしい雰囲気が漂い、思わず歩き回りたくなる魅力があります。

地元の人との触れ合いも楽しみのひとつで、店主が気さくに声を掛けてくれることも多い場所。名物のスープやマトン料理が味わえる食堂も充実しており、観光の合間に立ち寄るのに最適です。
③グランドモスク(Grand Mosque of Kuwait)

クウェート最大のモスクで、黄金の装飾と緻密なアラベスクが美しい内部空間が圧巻。
ガイド付きツアーでは、イスラム建築の特徴や礼拝の作法、クウェートの宗教文化について丁寧に学べます。

広大な祈りの間は静寂に包まれ、訪れると心が落ち着くような神聖な雰囲気。観光客にも非常に親切で、写真撮影も可能。
宗教施設ながらウェルカムな空気があり、文化理解を深めたい人に特におすすめのスポットです。
④クウェート国立博物館(Kuwait National Museum)

クウェートの歴史、考古学、伝統文化を幅広く紹介する博物館。古代の交易史からペルシャ湾文化の成り立ち、遊牧生活、石油発展の近代史まで、時代を追って学べる構成が魅力です。

中でもディルムン時代の遺物は必見。展示はシンプルで見やすく、短時間でも全体像をつかめます。暑い日中でも快適に過ごせる屋内スポットとしても重宝。
歴史を少し知るだけで、街歩きがぐっと楽しくなるので旅の序盤に訪れるのがおすすめです。
⑤アル・シャヒード公園’(Al Shaheed Park)

アル・シャヒード公園は、クウェート市中心部にあるモダンで緑豊かな都市公園で、国内最大級の規模を誇ります。
敷地内には広々とした芝生、ウォーキングコース、噴水に加え、「ミュージアム・オブ・クウェート・ヒストリー」や「ミュージアム・オブ・ナチュラル・ヒストリー」など学べる施設も充実。リラクゼーションと文化が融合した人気スポットです。

夜にはライトアップが美しく、地元の人々の憩いの場として活気にあふれています。カフェやイベントホールもあり、都市観光の拠点としても便利です。
⑥コルニーシュ(Corniche)

海沿いに長く伸びる遊歩道で、朝夕の散歩やランニングを楽しむ地元の人々でにぎわう、クウェートで最も気持ちの良い散策エリアのひとつ。ペルシャ湾を横目に風を感じながら歩くと、都会の喧噪から離れたような解放感が味わえます。
特に夕方は空の色がゆっくり変わり、海に映る光がゆらめいてロマンチックな雰囲気に。

ベンチやカフェ、子ども用のプレイエリアも点在し、休憩しながらゆっくり過ごせる点も魅力。
写真映えスポットが多く、クウェートタワーを望む角度も人気です。街歩きの合間にリフレッシュしたいときや、ローカルの日常に触れたいときにぴったりの、旅程にぜひ組み込みたい海辺の散策スポットです。
⑦クウェート・オペラハウス(Kuwait's Opera House)

クウェート・オペラハウスは、湾岸地域で最も洗練された文化施設のひとつで、2016年にオープンした比較的新しい複合アートセンター。伝統的なイスラム建築にインスピレーションを得た幾何学的な外観が美しく、夜のライトアップは特に魅力的です。
内部ではオペラ、バレエ、コンサート、演劇など国際的な公演が多数開催され、文化の発信地としても注目のスポット。周囲にはレストランやフォトスポットもあり、アート好きの旅行者には必訪の場所です。
公式サイト:http://www.jacc-kw.com/
⑧ミラーハウス(Mirror House)

ミラーハウスは、クウェートのアーティスト、リーダ・アドナン・アル=カザミによって作られたユニークなアートハウスで、壁・天井・家具まですべてが鏡のモザイクで覆われています。
外観からすでに異世界感が漂い、内部ではテーマごとに異なる鏡の装飾が広がり、光の反射が生み出す幻想的な空間に包まれます。作者によるガイドツアーで作品への想いや制作秘話などを聞けるのも魅力。
クウェート観光の中でも特に唯一無二のアート体験ができるスポットです。
※こちらその施設は事前予約のみ入館可能。行きたい人は必ず先にアポイントを!
公式サイト:www.mirrorhouseq8.com
⑨ファティマ・モスク(Fatima Mosque)

ファティマ・モスクは、クウェート市内にある美しいイスラム礼拝堂で、白を基調とした優雅な外観が特徴です。大きすぎず、地域に密着した雰囲気を持ちながら、建築としての完成度が高く、写真スポットとしても人気があります。
内部は静寂に包まれ、装飾は控えめながら上品で、イスラム文化の精神性を感じられる空間です。礼拝時間外であれば見学可能な場合もあり、宗教文化に興味がある旅行者におすすめ。
周囲は落ち着いた住宅街で、ゆったり散歩しながら訪れるのに最適です。
⑩解放塔(リベレーションタワー/Liberation Tower)

解放塔(リベレーションタワー/Liberation Tower)は、クウェート市の象徴ともいえる通信塔で、高さ372mを誇る国内随一のランドマーク。
名称は湾岸戦争後の「解放」にちなみ、国の再生と復興のシンボルとして親しまれています。

外観は砂漠の色合いに調和したベージュトーンで、近未来的なデザインが特徴。内部は政府施設のため一般公開エリアは限られるものの、周辺からは迫力ある姿を間近で楽しめます。
展望台からのクウェート・シティの眺望は圧巻で、写真撮影にも人気のスポットです。
⑪クウェート・ウォータータワー(Kuwait Water Towers)

クウェート市内に点在する独特の形をした給水塔群で、ブルーと白のストライプが目を引く近代建築のランドマーク。1960〜70年代に建設されたもので、砂漠地帯の水供給を支えるインフラでありながら、都市景観の象徴としても親しまれています。
遠くからでもよく目立つそのフォルムは写真映え抜群。周辺は公園として整備され、散歩にも最適です。
特に中央のMushroom Towers周辺は緑も多く、地元の人々ものんびり過ごす休憩スポット。観光の合間に立ち寄るとクウェートの日常風景を感じられます。
⑫ダスマン・ビーチ(Dasman Beach)

クウェートシティ中心部からアクセスしやすい海辺で、地元の家族連れや若者が集まるリラックスした雰囲気のビーチ。
海沿いの遊歩道は心地よい風が抜け、朝夕の散歩にぴったり。砂浜ではピクニックを楽しむ人や、子どもたちが遊ぶ姿が見られ、ローカルな日常を垣間見ることができます。
海は穏やかで、季節によってはカイトサーフィンや軽いウォータースポーツを楽しむ人の姿も。観光の合間に気軽に立ち寄れて、都会の喧噪から少し離れてリフレッシュできる、穴場的な海辺スポットです。
⑬クウェートタワー・フィッシングランプ(Kuwait Tower Fishing Ramp)

クウェートタワーのすぐ近くにある小さな釣りスポットで、地元の釣り好きが集まるローカル感たっぷりの場所。
海に向かって伸びるランプ(斜路)からは、タワーを背景にしたユニークな風景が楽しめ、写真目的で訪れる旅行者もいます。

朝夕の時間帯は特に雰囲気がよく、波音を聞きながらのんびり過ごせるのが魅力。
観光地のすぐ隣にありながら素朴な空気が漂い、クウェートの日常に触れる“小休憩スポット”として意外におすすめ。散策コースにも組み込みやすい場所です。
⑭シュワイク・ビーチ(Shuwaikh Beach)

シュワイク・ビーチは、クウェート湾に面した落ち着いた雰囲気のビーチで、地元の家族連れやジョギングを楽しむ人々に人気があります。
砂浜と遊歩道が整備されており、夕暮れ時には美しいサンセットが望める絶好のスポット。近くにはカフェやフードトラックもあり、気軽に過ごせるのが魅力です。
アクセスしやすい市内近郊のビーチとして、観光の合間にリラックスした時間を過ごしたい人におすすめ。週末には多くの人でにぎわい、クウェートの日常を感じられます。
クウェート郊外の観光おすすめスポット
クウェートシティ郊外の日帰りでいけるおすすめスポットを3つ紹介します。
この3つは行く価値のある場所。日程に余裕があれば、ぜひ足をのばしてみてください。
⑮ファイラク島のバンク・アル=ワタニ遺跡(Failaka Island – Ruins of Bank al Watani)

ファイラク島はクウェート本島からボートで約1時間、古代文明の遺跡が点在する歴史豊かな島です。
中でもバンク・アル=ワタニ遺跡は、1990年のイラク侵攻時の激しい戦闘跡がそのまま残り、破壊された建物や弾痕の残る壁が当時の緊迫を物語っています。
現在は無人島に近く、荒涼とした風景と静けさが独特の空気感を漂わせ、戦争の爪痕を肌で感じられる貴重な場所です。周囲にはギリシャ時代の遺跡や博物館もあり、歴史探訪の目的地として人気です。
⑯アル=クレイン殉教者博物館(Al-Qurain Martyrs Museum)

アル=クレイン殉教者博物館は、イラク侵攻に抵抗したクウェートの若者たちの戦いを伝える記念館です。
当時、民兵組織「Al Messila Group」が立てこもった住宅をそのまま博物館として保存しており、弾痕の残る壁、破壊された室内、武器の展示など、生々しい戦闘の記録を見ることができます。
館内では当時の状況説明や映像資料があり、犠牲者の勇気と祖国への想いが胸に迫ります。平和の尊さを感じられる、クウェートでも特に重要な歴史スポットです。
⑰アル・ムトラ砂漠(Al Mutlaa Desert / Mutla Ridge)

アル・ムトラ砂漠は、クウェート北部に広がる雄大な砂漠地帯で、国民だけでなく旅行者にも人気のアウトドアスポット。高低差のある砂丘が続き、夕暮れ時にはオレンジ色に染まる壮大な景色が広がります。
週末にはデザートサファリ、バギーや4WDのデューンドライブ、キャンプ、星空観察を楽しむグループでにぎわい、冬季にはテントを張ってゆっくり過ごす人も多いそう。
街から車で1時間ほどでアクセスできるため、クウェートらしい“砂漠の非日常”を手軽に味わえるのが魅力。都会とは全く異なる静けさと広大な自然が旅のハイライトになることでしょう。
クウェートのおすすめツアー

クウェートシティは、バスと徒歩でひとりでも簡単に観光できますが、より詳しく説明を聞きたい、砂漠に行きたい、という人はツアー参加がおすすめ。また、初めての旅行者は移動が安心な送迎付きの市内ツアーが便利です。
市内半日観光ツアー、砂漠ドライブ、夕日鑑賞ツアー、国境近くの文化エリアを巡る郊外ツアーなどが人気。
以下のサイトで参加可能なツアーをチェックしてみてください。
クウェート旅行のベストシーズン

観光に最適なのは、気温が落ち着く11月〜3月。日中も歩きやすく、屋外スポットやスークを快適に巡れます。
4〜10月は、平均気温が約40℃前後と高温が続き、時には50℃を超えることもあるため観光は控えめに。
真夏(特に6月から9月)は雨がほとんど降らず、非常に厳しい気象環境となります。乾燥していますが、沿岸部では湿度も高くなるため、熱指数(体感温度)は世界トップクラスの厳しさ。2016年7月には、アジアおよび東半球での観測史上最高となる 54℃ が記録されました。
冬季はイベントも多く、旅行しやすい時期といえます。
ちなみに、私が訪れたのは夏真っ盛りの7月。日中は50度近くになる日もあり、命がけの観光でした。何度もiPhoneが暑さでダウンしてしまったので、もしこの時期に行くという場合、シャッターチャンスを逃さないためには、携帯を保冷バックで保護するとか、別のカメラを用意するとか対策したほうがよいかもしれません。
出発前の予備知識をまとめた
▶クウェートってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2026年度版】 もあわせてご覧ください。
クウェート旅行を楽しむコツ

クウェートを楽しむコツは、まず“気候対策”を意識すること。
夏は気温が40℃を超える日がふつうなので、日中はミュージアムやモールなどの屋内施設を活用し、屋外は朝夕の涼しい時間帯に回るのが快適です。
女性は服装に注意しつつ、モスクや公共施設では肩と膝を隠すスタイルを意識すると安心。
また、治安は比較的良いものの夜遅い一人歩きは避けたいところ。とはいえ、夜景がきれいなところも多いので、帰りはタクシーを利用するなど、ちょっとした注意をすれば夜の観光も楽しめます。
ローカルの人々は親切で話し好きなので、マーケットや海沿いのプロムナードでは気軽に挨拶してみると旅の楽しさが広がります。
- スークでは値段交渉が楽しみのひとつ。地元の人たちと気持ちよくコミュニケーションを。
- 暑さ対策として日焼け止め、サングラス、薄手の羽織り、こまめな水分補給が必須。
- 無理せず休憩はこまめにとるように。
- タクシーアプリが便利で、移動のストレスが大幅に減ります。
基本情報の記事も合わせてチェックすると、旅行準備がスムーズになります。
クウェートのおすすめ観光スポットまとめ

クウェートは、近代的なランドマークと伝統文化が心地よく混ざり合う魅力的な旅先です。
市内を効率的に巡れば1〜2日で主要スポットを網羅でき、スークでの買い物や海沿いの散策、博物館での文化体験など、楽しみ方も幅広い国。
冬の穏やかな気候を狙えば快適に観光できます。この記事で紹介したスポットを組み合わせれば、初めてのクウェート旅行でも安心して充実した時間を過ごせるはずです。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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