
キルギス観光の行ってよかったスポット9選!天空の湖から世界遺産まで
目次
Toggle中央アジアの山岳国家、キルギス(Kyrgyzstan)は、自然の美しさと遊牧文化が色濃く残る魅力的な国です。
標高の高い湖、歴史あるシルクロードの遺跡、緑豊かな渓谷など、訪れる人々の心を打つスポットが点在しています。
この記事では、できればあまりたくさんの人に行ってもらいたくないな、独り占めしておきたいな、と思うほど実際に訪れて感動したスポットを紹介します。
キルギスの観光MAP
キルギスの世界遺産

キルギスにある世界遺産は、文化遺産が2つと自然遺産1つ。
【文化遺産】
・シルクロード : 長安=天山回廊の交易路網
かつて中国の長安(現在の西安)から中央アジアを経て西方へと続いた、東西交易の重要ルート。中国の絹や香辛料、紙などが西へ運ばれ、代わりにガラス器や宝石、文化や宗教も伝わりました。
2014年に中国・キルギス・カザフスタンの3か国が共同でユネスコ世界遺産に登録。キルギス国内ではブラナの塔(Burana Tower)やタシュ・ラバット(Tash Rabat)などの遺構がその歴史を今に伝えています。
・聖なる山スライマン=トー(Sulaiman-Too)
キルギス南部の都市オシュにそびえるスライマン=トーは、古くからシルクロードの巡礼地として信仰されてきた聖なる山です。山全体がユネスコの世界文化遺産に登録されており、岩山の中には古代からの祈祷所や洞窟、イスラム教以前の信仰の跡が残っています。
山頂の展望台からはオシュの街並みが一望でき、山のふもとには岩肌を活かした博物館も併設されています。現在も多くの巡礼者が訪れる神聖な場所です。
【自然遺産】
・西天山
西天山は、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタンの3か国にまたがる自然豊かな地域で、複数の保護区によってその生態系が守られています。
キルギス側では、サリ・チェレク国立生物圏保護区、ベシュ・アラル国立自然保護区、パディシャ・アタ国立自然保護区の3つが含まれており、多様な動植物が生息する貴重な自然環境として知られています。
キルギス観光おすすめスポット
大自然と文化が融合したキルギスでは、ユニークな体験ができる観光地が豊富にあります。
①ソン・クル湖(Song-Kul Lake)

ソン・クル湖(Song-Kul Lake)は、標高3,000mにある高原湖。遊牧民のゲル(yurt)に宿泊することができ、馬に乗って草原を駆け抜ける体験も可能です。
夜は満天の星空に包まれ、まさに自然と一体になるような感動があります。冬は湖や山道が凍ってしまうため、夏季のみ訪問可能です。
ここで過ごした数日は、私にとってかけがえのない忘れられない経験になっています。本当におすすめです。2日間でも行けるようですが、ゆっくり長く滞在する価値があります。時間に余裕がある方は、ぜひ行ってみてください。
②イシク・クル湖(Issyk-Kul Lake)

イシク・クル湖(Issyk-Kul Lake)は、世界で2番目に大きい塩水湖で、周囲にはビーチリゾートや温泉もあります。
夏には地元民や観光客でにぎわい、カヤックや泳ぎを楽しめます。透明度の高い水と山々の景色が絶景で、特に日の出・日の入りの眺めは格別です。
③ブラナの塔(Burana Tower)

ブラナの塔(Burana Tower)は、世界遺産「スラブ・ソグド・トルコの都市と道路網(Silk Roads: the Routes Network of Chang’an-Tianshan Corridor)」の一部。
10世紀に建てられたこの塔は、チュー渓谷(Chuy Valley)に位置し、かつて栄えたバラサグン(Balasagun)という町の名残です。
塔の上からは大草原が見渡せ、シルクロードのロマンを肌で感じられます。周囲には石人像(バルバル)や小さな博物館もあり、歴史ファンにおすすめです。
④カラ・コル(Karakol)

キルギス東部の町で、スキーリゾートとしても知られています。冬はウィンタースポーツ、夏はトレッキングの拠点として人気です。
カラコル渓谷(Karakol Gorge)やアラクチュ谷(Altyn Arashan)など、ハイキングコースも多数あります。
⑤アラ・アルチャ国立公園(Ala Archa National Park)

ビシュケク(Bishkek)市内から車で1時間ほどの距離にある、人気の自然公園です。手軽なハイキングから本格的な登山まで楽しめ、雄大な山々と渓流の風景に癒されます。ピクニックにも最適で、家族連れにもおすすめです。
⑥ペトログリフィ・ムゼイ(Petroglyph Museum in Cholpon-Ata)

キルギスのペトログリフィ・ムゼイ(Petroglyph Museum in Cholpon-Ata)は、チョルポン・アタの町の北西に位置し、イシク・クル湖の北岸に広がる42ヘクタールの野外博物館(The Open-Air Petroglyph Museum)。「Stone Garden(石の庭)」という愛称でも知られています。
紀元前1500年から紀元後6世紀にかけての岩絵が点在し、狩猟や儀式の様子、動物の姿などが描かれています。特に、サカ族やウスン族による太陽神への信仰や儀式の場としても使われていたと考えられています。
訪れる際は、朝や夕方の斜光の時間帯に行くと、岩絵がより鮮明に見えるのでおすすめ。遊牧民の精神文化を今に伝え、自然と歴史が調和した神秘的な場所です。

⑦タシュ・ラバット(Tash Rabat)

タシュ・ラバット(Tash Rabat)は、シルクロード時代のキャラバンサライ(隊商宿)の跡地。石造りの建築が山中にたたずみ、かつての旅人たちのロマンが感じられます。
周囲にはゲル宿泊もあり、静寂と自然の中で過ごす贅沢な時間が魅力です。
⑧オシュ(Osh)

南部のオシュ(Osh)は、シルクロードの要衝として栄えた歴史ある町。キルギス第二の都市で、中央アジア最古の都市の一つです。
最大の見どころはユネスコ世界遺産にも登録された「スライマン・トー山(Sulaiman-Too Mountain)」で、古代からイスラム教の聖地として崇められてきました。
山頂からは街全体を一望でき、登山道沿いには博物館や巡礼地も点在しています。市場や旧市街では、中央アジアらしい活気ある風景に出会えます。
⑨ビシュケク(Bishkek)

キルギスの首都ビシュケク(Bishkek)は、ソ連時代の面影を残す整然とした街並みと、緑豊かな公園が特徴です。
中心部の「アラトー広場(Ala-Too Square)」は観光の拠点で、衛兵交代式や噴水ショーが見られます。周辺には国立歴史博物館やオペラ劇場、ソ連建築の名残を感じる建物が並びます。
キルギスのおすすめツアー
現地では、乗馬トレッキングや遊牧体験付きのツアーが人気です。
特に「ソン・クル湖ゲル宿泊&乗馬体験2泊3日」や、「アラ・アルチャ国立公園1日トレッキング」など、自然と文化を両方味わえるツアーが好評です。
私はシーズン外だったため催行しているツアーがなく、自力で行きましたが、個人ではアクセスが難しい場所も多いため、信頼できる現地ガイド付きのプランを選ぶのが安心です。
キルギス旅行のベストシーズン

キルギス旅行のベストシーズンは6月から9月です。この時期は山岳地帯の雪が解け、トレッキングや湖へのアクセスが可能になります。
特に7~8月は気候も安定しており、高原の草花が咲き誇る美しい季節です。ただし朝晩は冷えることもあるので、防寒対策もお忘れなく。
私がキルギスを訪れたのは5月。氷がやっと解け始めたころで、まだソンクル湖やそこへ行くまでの山道は凍っていてツアーもなく、行くのに苦労しました。ヒッチハイクと馬のチャーターをしてたどり着いたソンクル湖は誰もおらず独り占め!大変でしたが忘れられない良い思い出になりました。
キルギス旅行での注意事項

・トイレ事情は日本と異なるため、ウェットティッシュやトイレットペーパーは持参しましょう。
・地方では英語が通じにくい場所も多いので、簡単なロシア語やキルギス語の挨拶を覚えておくと便利です。
・飲料水は基本的にペットボトルの水を使用し、生水は避けましょう。
・標高が高いため、高山病対策(ゆっくり行動、水分補給)は重要です。
キルギスの観光のまとめ

キルギスは、手つかずの自然と素朴な遊牧文化が魅力の旅先。都市観光よりもアウトドアやローカル体験が中心となるため、自然派の旅行者には特におすすめです。
観光地のアクセスはやや不便なこともありますが、その分、訪れた人だけが得られる感動があります。是非、キルギスの雄大な自然を体験してみてください。


You May Also Like

バクー観光のおすすめスポット10選と1日モデルコース!アゼルバイジャンの首都を遊びつくそう
2025年1月20日
アンゴラ観光で一度は訪れたい人気の絶景スポット12選とおすすめ旅行情報
2024年4月26日