
世界遺産の要塞都市「ルクセンブルク市」観光で行ってよかったスポット20選
目次
Toggleルクセンブルクの首都、ルクセンブルク市(Luxembourg City)は、深い渓谷に囲まれた独特の地形と、要塞都市としての歴史が色濃く残る美しい首都です。
旧市街は世界遺産に登録され、徒歩で回れるコンパクトさと、自然と街並みが融合した景観が大きな魅力。高低差のある街構造により、同じ場所でも視点を変えるだけでまったく異なる表情を見せてくれます。
この記事では、ルクセンブルク市観光で外せないスポットを紹介します。
ルクセンブルク市の観光MAP
ルクセンブルグ市は、駆け足なら1日でも見て周れますが、できれば2日以上かけてゆっくり巡るのがおすすめ。絵本のような世界でのんびり過ごせます。
ルクセンブルク全体の観光地を知りたい方は、
▶ルクセンブルグひとり旅|観光してよかったおすすめスポットと楽しむコツ もチェックしてみてください。エリア別にみどころを紹介しています。
ルクセンブルク市観光のおすすめスポット
ルクセンブルク市は見どころが徒歩圏内に集中しており、短時間でも満足度の高い観光が可能です。世界遺産を中心に、街の立体的な構造と渓谷美を楽しめるスポットを厳選しました。
①ルクセンブルク旧市街と要塞群(Luxembourg Old Town and Fortifications)

ペトリュス渓谷(Pétrusse Valley)とアルゼット渓谷(Alzette Valley)に囲まれた旧市街は、ルクセンブルク市観光の核となるエリアです。
石畳の道や城壁、砲台跡が点在し、歩くだけで要塞都市としての歴史を体感できます。上の街と下の街を結ぶ高低差のある構造が特徴で、視点ごとに景色が変わるのも魅力です。
観光地でありながら生活感も残る落ち着いた雰囲気が漂い、歴史と日常が自然に溶け合っている印象を受けます。
②ボックの砲台(Casemates du Bock)

ボックの砲台(Casemates du Bock)は、岩山をくり抜いて造られた地下要塞で、ルクセンブルク要塞の象徴的存在です。内部はトンネル状の通路が続き、当時の防衛構造を体感できます。
展望ポイントからはアルゼット川(Alzette River)とグルント地区(Grund)を見下ろせ、要塞都市としての地形の巧みさを実感しました。地上と地下、両方から街を楽しめる貴重なスポットです。
③コルニッシュの散歩道(Chemin de la Corniche)

コルニッシュの散歩道(Chemin de la Corniche)は、「ヨーロッパで最も美しいバルコニー」と称される散歩道で、旧市街の城壁沿いに続く遊歩道です。
眼下にはグルント地区の家並みと川が広がり、時間帯によって表情が変わります。特に夕方は柔らかな光に包まれ、静かに歩くだけでも印象的な時間を過ごせます。
短時間でルクセンブルグの魅力を凝縮して味わえる場所であり、いつ行ってもいつまででも眺めていられる美しい場所です。
④ノイミュンスター修道院文化会館(Neumünster Abbey)

アルゼット川沿いに佇むノイミュンスター修道院文化会館(Neumünster Abbey)は、かつて修道院や刑務所として使われてきた歴史ある建物です。
現在は文化会館として再生され、展覧会やコンサート、講演会などが開催されています。

重厚な石造りの建築と静かな川辺の風景が調和し、旧市街観光の合間に立ち寄るのに最適な場所です。歴史と現代文化が共存する空間として印象に残ります。
⑤グルント地区(Grund)

グルント地区(Grund)は、アルゼット川沿いに広がる下町エリアで、旧市街とは異なる穏やかな雰囲気が魅力です。カラフルな家並みや石橋が続き、写真映えする風景が広がります。
カフェやレストランも多く、観光の合間にひと息つくのに最適です。ルクセンブルク市の日常を感じられる場所です。
⑥ノートルダム大聖堂(Notre-Dame Cathedral)

ノートルダム大聖堂(Notre-Dame Cathedral)は、ゴシック様式を基調としたルクセンブルク市を代表する大聖堂。
観光だけでなく、街の精神的中心としても重要な存在です。

外観は落ち着いていますが、内部は高い天井と美しいステンドグラスが印象的で、静かに見学できます。夜はライトアップされて、またさらに別の美しさが。
旧市街の中心にあり、観光ルートに組み込みやすいスポットです。
⑦ペトリュス渓谷(Pétrusse Valley)

ペトリュス渓谷(Pétrusse Valley)は、旧市街のすぐ下に広がる緑豊かな渓谷で、街中とは思えない自然が残っています。
遊歩道が整備されており、短時間の散策でもリフレッシュできる市民にとっても言憩いのスポット。要塞と自然が共存する、ルクセンブルク市らしい風景を楽しめます。
⑧アルゼット堰堤とシュティアヒェン橋(Barrage d'Alzette/Pont du Stierchen)

アルゼット川に架かる堰とシュティアヒェン橋周辺は、ルクセンブルク市の水辺風景を代表するエリア。堰によって穏やかに流れる川と、石造りの橋が調和し、グルント地区らしい落ち着いた景観を生み出しています。
周囲には遊歩道が整備され、散策や写真撮影にも最適です。旧市街の喧騒から離れ、谷底の静かな時間を楽しめます。
⑨アドルフ橋(Pont Adolphe)

アドルフ橋(Pont Adolphe)は、ペトリュス渓谷を跨ぐ壮大な石造アーチ橋で、市のランドマーク的存在です。橋の上から眺める渓谷の景色は迫力があり、昼と夜で異なる表情を見せてくれます。
歩行者専用通路があり、景色を楽しみながら渡れるのも魅力です。
⑩ルクセンブルク大公宮(Grand Ducal Palace)

ルクセンブルク大公宮(Grand Ducal Palace)は、旧市街の中心に位置する大公国の象徴的な建物です。もともとは16世紀に市庁舎として建てられ、現在は大公の公邸として使用されています。
ルネサンス様式とバロック様式が融合した優雅な外観が印象的で、衛兵交代の様子も見どころの一つ。夏季には内部公開ツアーも行われ、華やかな内装や歴史的な調度品を間近に見ることができます。
⑪憲法広場(Place de la Constitution)

憲法広場(Place de la Constitution)は、市の中心部に位置する展望スポットとして知られています。ペトリュス渓谷を見下ろす開放的な眺めは圧巻で、晴れた日には旧市街の城壁や橋まで一望できます。
広場自体はコンパクトながら、ベンチや遊歩道が整備され、散策や休憩にも最適。市内観光の合間に立ち寄りたい定番スポットです。
⑫ゲレ・フラ(Gelle Fra)

憲法広場の中央に立つゲレ・フラ(Gëlle Fra)は、第一次・第二次世界大戦の戦没者を追悼する記念碑です。金色の女性像が月桂冠を掲げる姿は、ルクセンブルクの象徴的存在として親しまれています。
歴史的な意味合いが深い一方で、周囲の眺望と相まって写真映えするスポットでもあり、昼夜問わず多くの観光客が訪れます。
⑬アルム広場(Place d'Armes)

アルム広場(Place d’Armes)は、旧市街の中心にある活気あふれる広場です。周囲にはカフェやレストランが並び、天気の良い日にはテラス席でくつろぐ人々の姿が見られます。
イベントやコンサートが開催されることも多く、地元の人と観光客が自然に交わる空間です。12月にクリスマスマーケットが開かれるのもここ。
観光の合間に一息ついたり、街の雰囲気を感じたりするのに最適な場所です。
⑭聖ミカエル教会(St. Michael Church)

聖ミカエル教会(St. Michael Church)は、ルクセンブルク市で最も古い教会の一つとされ、10世紀に起源を持つ歴史的建造物。
現在の建物は度重なる再建を経たもので、ロマネスク、ゴシック、バロックといった複数の様式が混在しています。
外観は質素ながら、旧市街の路地に溶け込む佇まいが印象的です。観光客が比較的少なく、街の長い歴史を静かに感じられる穴場的スポットです。
⑮サン=アルフォンス教会(Église Saint-Alphonse)

サン=アルフォンス教会(Église Saint-Alphonse)は、グルント地区に近い静かな場所に建つ、比較的小規模なカトリック教会です。19世紀後半に建てられ、シンプルながらも落ち着いた佇まいが周囲の街並みに溶け込んでいます。
観光名所として大きく取り上げられることは少ないものの、地元の人々の信仰に支えられてきた生活に根ざした教会で、内部には穏やかな空気が流れています。
散策途中に立ち寄ると、喧騒から離れた静かな時間を過ごせます。
⑯サン・エスプリ台地(Plateau St. Esprit)

プラトー・サンテスプリ(Plateau St. Esprit = 精霊の台地)は、旧市街の南東側に広がる高台で、アルゼット渓谷を見下ろす静かなエリア。
かつては要塞の一部として軍事的に重要な役割を担っており、現在も断崖沿いの地形や周囲の景観から、ルクセンブルク市が「要塞都市」と呼ばれる理由を実感できます。

台地上にはルクセンブルグの正義の宮殿(Palais de Justice de Luxembourg)や、司法関連施設が集まり、落ち着いた雰囲気が漂います。
観光客で賑わう中心部から少し離れているため、人混みを避けて景色を楽しみたい方におすすめ。グルント地区とはエレベーターで結ばれており、上下の街を行き来しながら地形のコントラストを体感できます。グルント散策の起点として便利な存在です。
⑰パノラマエレベーター・プファフェンタール(Ascenseur Panoramique du Pfaffenthal)

パノラマエレベーター・プファフェンタール(Ascenseur Panoramique du Pfaffenthal)は、上町とプファフェンタール地区を結ぶ便利な公共エレベーターです。
無料で利用でき、ガラス張りのキャビンからは渓谷や旧市街の美しい景色を一望できます。ここから見る風景はまた格別!

眼下に広がる可愛らしい家や街並みは、まるで映画のセットのよう。そこに降りていく自分も映画や絵本の中に入り込んだような感覚を味わえます。
移動手段でありながら観光スポットとしても人気が高く、短時間で高低差のある地形を体感できるのが魅力。歩き疲れたときにも重宝します。
⑱メリュジーヌ像(Melusina Statue)

メリュジーヌ像(Melusina Statue)は、ルクセンブルク建国伝説に登場する水の精霊メリュジーヌ(Melusina)を象った像。アルゼット川沿いの岩場に設置され、谷を見下ろすように佇んでいます。
創設者ジークフリート伯との伝説は、この街の成り立ちと深く結びついており、要塞都市ルクセンブルクの神話的な側面を知ることができます。
散策途中に立ち寄ると、物語の世界に入り込んだような気分に。川辺のひと休みスポットとしてもおすすめです。
⑲プルヴェルミューレ高架橋(Viaduc Pulvermühle)

プルヴェルミューレ高架橋(Viaduc Pulvermühle)は、ルクセンブルク市南東部に位置する大型の橋梁で、都市インフラを象徴する存在です。谷をまたぐその姿は迫力があり、下から見上げると構造美が際立ちます。
観光スポットとして知られる場所ではありませんが、要塞都市としての地形と現代都市の機能が交差する風景を感じられます。散策好きの方や、少し視点を変えた市内歩きにおすすめです。
⑳パサージュ・デュ・パレ(Passaig du Palais)

パサージュ・デュ・パレ(Passaig du Palais)は、ルクセンブルク大公宮(Grand Ducal Palace)の近くにある、細く趣のある通路です。
旧市街の建物に挟まれたこの小道は観光客が見落としがちですが、石畳と歴史ある壁に囲まれた空間から、中世都市の名残を感じ取ることができます。

華やかな広場とは対照的に静かで、歩いているだけで時代を遡るような感覚を味わえます。
可愛いレストランやカフェもあるので、ひと休みにもぴったり。大公宮周辺の散策ルートに組み込むと、旧市街の奥行きや生活感をより身近に感じられる場所です。
ルクセンブルク市観光のベストシーズン

観光に最適なのは5~9月です。春から夏にかけては気候が穏やかで、街歩きや渓谷散策を快適に楽しめます。冬は寒さが厳しいものの、観光客が少なく落ち着いた雰囲気を味わえます。
ルクセンブルク市観光の移動方法

市内観光は徒歩が基本ですが、公共交通機関も便利です。国内の公共交通は無料のため、バスやトラムを気軽に利用できます。
高低差のあるエリア移動には、エレベーターがあるところも多いので便利です。
ルクセンブルク市のホテル
ルクセンブルク市は旧市街周辺や中央駅周辺にホテルが集中しています。徒歩観光を重視するなら旧市街近く、移動の利便性を重視するなら駅周辺がおすすめです。
ルクセンブルク市旅行での注意事項

石畳と坂道が多いため、歩きやすい靴は必須です。天候が変わりやすいので、軽いレインウェアがあると安心です。教会では静かに振る舞い、写真撮影の可否にも注意しましょう。
ルクセンブルグの旅行前に知っておきたい治安・歴史・ビザなどの基本情報は、
▶ルクセンブルクってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報 で詳しく紹介しています。
ルクセンブルク市観光のまとめ

ルクセンブルク市は、世界遺産の旧市街と深い渓谷が織りなす、他にはない景観を持つ首都です。徒歩で回れるコンパクトさと、自然と歴史が共存する街並みは、短い滞在でも高い満足感を与えてくれます。視点を変えるだけで表情が変わる立体的な街構造も魅力で、何度歩いても飽きません。初めてのルクセンブルク旅行では、まずこの街から訪れることで、国全体の魅力を実感できるはずです。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
You May Also Like

ソロモン諸島の観光で行ってよかったスポット8選!海と文化と歴史を巡る旅
2025年10月12日
バクー発の日帰り観光おすすめツアー|世界遺産から泥火山までアゼルバイジャンの魅力満載!
2025年1月21日
