
ルクセンブルク観光モデルコース!実際に歩いて選んだおすすめルートを日数別で紹介
目次
Toggle渓谷に囲まれた要塞都市ルクセンブルク市と、森・城・ワイン畑が広がる地方部。国は小さくても、景観も体験も驚くほど多彩です。
この記事では、初めての方にも分かりやすい日数別モデルコースとして、1〜2日は首都ルクセンブルク市を中心に、3〜4日目は郊外の城や自然、ワイン産地まで足を延ばすプランをご紹介します。
公共交通機関を基本に、徒歩観光を織り交ぜた無理のないルート構成です。短期旅行から周遊型まで、旅程づくりの参考にしてください。
ルクセンブルクの観光モデルコースMAP
ルクセンブルクは 公共交通がなんと無料!のため、鉄道やバスを前提にルートを組んでいます。
どこも景観が美しく、街歩きもトレッキングも苦になることはありません。観光名所ではなくても心惹かれるものが多く、至る所に写真に収めたくなる景色が広がっています。周囲の眺めを楽しみながらゆっくり観光すれば、歩きが多くても疲れません。
ルクセンブルクの各観光スポットの情報は、
▶ルクセンブルクひとり旅|観光してよかったおすすめスポットと楽しむコツ で紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
【1~2日コース】ルクセンブルク市を凝縮して巡る

世界遺産の旧市街と渓谷を歩くルクセンブルク市の王道ルートと、高低差のある街を立体的に楽しむ展望とローカル散策ルートに分け、ルクセンブルクの首都をじっくり楽しむ2日間です。
ですが、それぞれを半日にギュッと詰め込むこともできるので、ルクセンブルク到着後の半日、出発日の半日でも速足で周ることは可能。もちろん1日に詰め込んでしまうこともできるので、日程に合わせて調整してみてください。
【1日目モデルコース】旧市街と要塞群を歩く王道ルート

移動:徒歩+公共交通
訪問スポット:
- ルクセンブルク旧市街と要塞群
- ボックの砲台(Casemates du Bock)
- コルニッシュの散歩道
- メリュジーヌ像
- ノイミュンスター修道院文化会館
- アルゼット堰堤とシュティアヒェン橋
- グルント地区
- エスプリ台地 ー グルント エレベーター
- サン・エスプリ台地
- ルクセンブルク市立歴史博物館
- 聖ミカエル教会
- パサージュ・デュ・パレ
ポイント:
初日は世界遺産の核心部へ。要塞、渓谷、下町グルントを一気に体感でき、ルクセンブルク市の立体的な地形がよく分かります。徒歩中心でも無理のない距離感です。
詳細:
1日目は、世界遺産に登録されているルクセンブルク旧市街と要塞群を中心に、街の成り立ちを体感する一日です。

朝はボックの砲台(Casemates du Bock)からスタート。岩を掘り抜いて造られた地下要塞と、アルゼット川沿いに広がる渓谷の眺めは、要塞都市ルクセンブルクを象徴する光景です。
そのままコルニッシュの散歩道(Chemin de la Corniche)を歩けば、「ヨーロッパで最も美しいバルコニー」と称される絶景が続きます。眼下に広がるグルント地区(Grund)の家並みと川の風景は、写真映えも抜群です。

ゆっくりと下りながらノイミュンスター修道院文化会館(Neumünster Abbey)を目指します。途中、川沿いに佇むメリュジーヌ像(ピンクの人魚の像)と記念撮影。
アルゼット堰堤とシュティアヒェン橋(Barrage d’Alzette/Pont du Stierchen)周辺を歩き、川沿いの静かな景色を味わいます。ノイミュンスター修道院文化会館についたらひと休み。静かな中庭や川沿いをゆっくり散策しましょう。

ランチはグルント地区の川沿いで。ムンステ通り周辺は可愛らしいレストランやカフェが多く、落ち着いた時間を過ごせます。
午後はエスプル~グルント・エレベーター(エスプリ台地 ー グルント エレベーター(Ascenseur Elevator Plateau St. Esprit Grund)で一気に谷底から崖の上のサン・エスプリ台地(Plateau St. Esprit)へ。ここは展望を楽しみながらの体験そのものが、観光のハイライト。グルント地区の写真撮影を楽しみます。行政機関が集まる高台からは、旧市街とは異なる落ち着いた街の表情が見られます。

ルクセンブルク市立歴史博物館で、ルクセンブルクの歴史と文化を学び、その後は聖ミカエル教会へ。
ディナーはパサージュ・デュ・パレ(Passaig du Palais)周辺で美味しい食事と町の雰囲気を楽しみます。食後に要塞周辺を散歩しながら、ライトアップされた世界遺産を見渡す景色を楽しみ、初日を締めくくります。

【2日目モデルコース】近代都市と静かな名所を巡る

移動:徒歩+トラム
訪問スポット:
- ペトリュス渓谷
- アドルフ橋
- 憲法広場
- ゲレ・フラ
- ノートルダム大聖堂
- ルクセンブルク大公宮(外観)
- アルム広場
- サン=アルフォンス教会
- パノラマエレベーター・プファフェンタール
ポイント:
2日目は街の表情が変わるエリアへ。歴史的建築と近代都市、静かな渓谷が混在し、「暮らす首都」としてのルクセンブルクが見えてきます。
詳細:
2日目は、ルクセンブルク市の「立体的な地形」を楽しむルートです。

朝はペトリュス渓谷(Pétrusse Valley)を散策。市街地のすぐ下に広がる緑の谷は、都会にいながら自然を感じられる貴重な空間です。
その後、アドルフ橋(Pont Adolphe)を渡り、憲法広場(Place de la Constitution)とゲレ・フラ(Gëlle Fra)から、市街地を見渡す景色を楽しみます。
ノートルダム大聖堂(Notre-Dame Cathedral)やルクセンブルク大公宮(Grand Ducal Palace)を巡り、首都としての歴史と現在を感じる散策へ。

ランチは、アルム広場(Place d’Armes)やパサージュ・デュ・パレで旧市街の路地散策。カフェやレストランも多く、ゆったりとした時間の中で市内観光を楽しめます。
午後は、アルム広場からカプサン通りをショッピング。雑貨や可愛らしいお菓子など、お土産探しにぴったり。まずは買わずに下見しておきます。そしてサン=アルフォンス教会へ。

夕方、パノラマエレベーター・プファフェンタールでパノラマの景色を楽しみながら上に上がります。時間に余裕があれば、上がった先にある公園を散歩するのもおすすめ。観光客はほぼおらず、現地で暮らしているような気分を楽しめます。
夜は、アルム広場へ戻りながら、決めておいた買い物を済ませましょう。ディナーもアルム広場周辺が一番選択肢が多いです。

宿泊場所によっては、グルント地区のトゥール・ジャコブ通もおすすめ。
ディナーの後は、憲法広場からの夜景や、ノートルダム寺院の夜景を楽しみながらルクセンブルク市の観光を締めくくります。

【3~4日コース】郊外で「ルクセンブルク」を体感

3日目からは、北部アルデンヌ地方の城と森を巡るルートと自然とワイン文化に触れる東部・南部の旅へと進みます。
こちらは少し無理に詰め込んでいますので、全スポットを網羅したいなら、3日と4日目をさらに分割して郊外観光に4日間用意したいところ。
日程に合わせてどのスポットを目指すか、選んでみてください。私の場合は1週間の滞在でした。
シーセントゥンペル滝、ビューフォート城、ビアンデン城、エヒテルナハを1日で巡るツアーも出ています。時間がない人にはこちらもおすすめです。
【3日目モデルコース】北部アルデンヌ地方|城と森の風景

移動:列車+バス
訪問スポット:興味のある場所をチョイス
◆Aルート
ヴィアンデン城
ヴィアンデン旧市街散策
ブルーシャイト城
◆Bルート
クレルヴォー
◆Cルート
チュレルバッハ城
ポイント:
中世の城と森が織りなす、絵本のような風景。どのコースを選んでも、首都とはまったく異なる「もう一つのルクセンブルク」を感じられる1日です。
詳細:
3日目は首都を離れ、北部アルデンヌ地方へ。

朝は鉄道でヴィアンデン(Vianden)へ向かい、丘の上にそびえるヴィアンデン城(Vianden Castle)を訪れます。中世の姿を色濃く残す城と、眼下に広がる町並みは圧巻です。
午後はブルーシャイト城(Bourscheid Castle)へ。
※ヴィアンデンから無料の公共バスで行くことが出来ます。先に時刻表を調べ、バスの時間に合わせわせて観光するようにしましょう。

ブルーシャイト城は森と谷に囲まれた立地で、展望台からの景色はルクセンブルク屈指の絶景です。
日程や時間に余裕があれば、クレルヴォー(Clervaux)にも立ち寄り、修道院と城が調和する静かな町の雰囲気を楽しむのがおすすめ。

チュレルバッハ城は少しマニアックな旅先になりますが、幻想的で神秘的な佇まいは、見る人を強烈に惹きつける魅力があります。
【4日目モデルコース】東部・南部|自然とワイン文化

移動:列車+バス
訪問スポット:興味のある場所をチョイス
◆Aルート
東部ミュラータール地方
エヒテルナハ
ミュラータール・トレイル(一部区間)
シッシェンテュンペル滝
◆ Bルート
南部モーゼル渓谷
モーゼル渓谷(ワイン村散策)
◆Cルート
エスシュ=シュル=アルゼット(近代産業と歴史の融合)
ポイント:奇岩と森のハイキング、川沿いのワイン畑、近代産業と歴史を紡ぐ街と、個人の興味に合わせて選ぶ1日。ここまでのルクセンブルクとはまた一味違う側面にふれる、満足度の高い1日。
詳細:
最終日は、自然と文化をテーマに東部・南部を巡ります。

Aルート:ミュラータール地方へ向かい、ミュラータール・トレイル(Mullerthal Trail)やシッシェンテュンペル滝(Schiessentümpel Waterfall)を散策。苔むした岩や清流が続く風景は、「小さなスイス」と呼ばれる理由を実感できます。
その後、古都エヒテルナハ(Echternach)を訪れ、修道院と街歩き。
Bルート:南部のモーゼル渓谷(Moselle Valley)へ移動し、ブドウ畑が連なる景色を眺めながらワイン文化に触れる時間を満喫。

Cコース:エスシュ=シュル=アルゼット(Esch-sur-Alzette)に立ち寄れば、産業遺産を通して現代ルクセンブルクの一面も感じられます。
ルクセンブルク観光の移動のコツ

ルクセンブルクでは、国内の電車・バス・トラムが原則無料で利用できます。
首都ルクセンブルク市内は徒歩とトラムの併用が便利で、郊外へは国鉄(CFL)の利用がおすすめです。地方観光では本数が少ない路線もあるため、事前に時刻表を確認しておくと安心。
城や自然エリアでは歩く距離が長くなるため、歩きやすい靴は必須です。
その他、出発前の予備知識をまとめた
▶ルクセンブルクってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報 もあわせてご覧ください。
Lapinの旅行記:ルクセンブルク編

百聞は一見にしかず。思い込みに注意!
ルクセンブルクごめんなさい。
舐めてました。
世界で1番裕福な国と言われ、一人あたりのGDPもトップ。
きっと成金のビルが立ち並び、スタイリッシュな街がでんと構えているんだろなんて思っていて全く興味なく、でも世界制覇するために、ついでの時に行っとくか、くらいなつもりでした。
チョロっとリサーチした感じだと、1日で観光できるって書いてるし、さらっと寄ってPeace Flagに旗書いてもらってそれでいいかなーなんて思っていたら…あらびっくり!
ホテルへ向かう道を進めば進むほど興味が湧いてくる。
なんだここは!思ってたのと全然違うじゃないか!
そこは断崖絶壁の国。上層中層低層、上を歩く人もいれば下を歩く人もいる…まるでパラレルワールド。

どこがベースなのか?
地図を見ていても平面な地図では読み解けない。
この道行ったら近そうだって思ってもその道は崖の下。自分がどこにいるのかわからなくなる。
楽しい。何ここ。
しかも世界で唯一、公共交通機関が全て無料。
地元民だけでなく、通りすがりの観光客にまで。

2020年から始めた取り組みなのだそう。
どこにいくにも気楽…乗り放題…行き当たりばったり旅にももってこい。
これってある意味すごく画期的な方法かも。ただならあっちも行ってみよう。せっかくだからここも行くかって、地方にまで足を延ばすタダ好き旅人絶対多いと思う。
現に私は2泊程度でいっかと思っていたスケジュールを大幅に変更してルクセンブルクをここゆくまで楽しんだ。そしてたくさんの魅力を発見した。
恐るべしルクセンブルク。

この金持ちの余裕がさらに国を良くしてゆく原動力となるのか。国が違えば、だけど見習うべき部分もあるかと思う。
そんなこんなですっ回長居し、楽しんだルクセンブルク。またいつか来たい場所。
ありがとうございました~~~~!
ルクセンブルク観光モデルコースのまとめ

首都の世界遺産から郊外の城や自然まで、ルクセンブルクは短い日程でも多彩な魅力を体感できる国です。公共交通が無料で移動しやすく、都市観光と地方観光を無理なく組み合わせられるのも大きな魅力です。
1〜2日なら首都集中、3日以上なら地方へ拡張が正解。日数に合わせてルートを調整し、自分のペースで「小さな国の奥深さ」を味わいましょう。
歴史、自然、都市景観をバランスよく楽しめるモデルコースとして、ぜひ旅の計画に役立ててください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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