
ポーランド観光で行ってよかったスポット10選!世界遺産から穴場まで
目次
Toggle中世の街並みが色濃く残るクラクフ、復興と再生の象徴であるワルシャワ、そして大自然が広がる国立公園まで、ポーランドは地域ごとに異なる魅力が詰まった国です。
街歩きが好きな人も、歴史を深く知りたい人も、自然や田舎ならではの文化に触れたい人も、旅のテーマに合ったスポットが必ず見つかります。
この記事では、実際に訪れて印象に残ったポーランドのおすすめ観光スポットを、詳しい見どころとともに紹介します。
ポーランドの観光MAP
ポーランドの主要観光地を一目で把握できるよう、代表スポットを地図上にまとめています。ぜひ旅の計画に活用してください。
また、ポーランド旅行の前に知っておきたい治安・歴史・ビザなどの基本情報は、
▶ポーランドってどんな国?歴史や治安など旅行前に知っておきたい基本情報 で詳しく紹介しています。
ポーランド観光おすすめスポット
ポーランドは歴史都市から自然豊かな国立公園、文化芸術を味わえる都市部まで、見どころが幅広い国です。
ここでは、初めての旅行でも訪れやすく、実際に行って特に印象に残ったおすすめスポットを厳選して紹介します。
①クラクフ旧市街(Kraków Old Town)【世界遺産】

クラクフ旧市街は、石畳の広場や中世の建物が美しく残る、ポーランド屈指の歴史都市。
中心に広がる「中央広場(Rynek Główny)」はヨーロッパ最大級の中世広場で、織物会館(Sukiennice)や聖マリア教会(St. Mary’s Basilica)など名所が点在しています。

街歩きをするだけで当時の雰囲気が感じられ、馬車の音や広場に響くホイナウ警笛の演奏が旅情をかき立てます。
旧市街はどこを歩いてもフォトジェニックで、カフェやレストランも多く、朝から夜までにぎやか。初めてポーランドを訪れる人に必ずおすすめしたいスポットです。
クラクフの詳しい紹介やモデルコースは、
▶クラクフで本当に行ってよかったスポット15選と1日で巡る観光モデルコースをあわせてご覧ください。
②ワルシャワ旧市街(Warsaw Old Town)【世界遺産】

第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたワルシャワ旧市街は、市民が復興した歴史を象徴するエリアです。
ロイヤルキャッスル(Royal Castle)と王宮広場を中心に、鮮やかなファサードの建物が立ち並び、世界遺産にも登録されています。

完全に復元されたにもかかわらず、細部まで中世の街並みが再現されており、「失われた街を取り戻した」市民の思いが強く伝わってきます。
夕方の散策や、広場を眺めながらの食事もおすすめ。首都で最もロマンチックな雰囲気を味わえる場所です。
ワルシャワのより詳しい見どころや実際に訪れてよかったスポットは、
▶ワルシャワ観光のおすすめスポット15選と1日モデルコース!ポーランドの首都を遊びつくそう で紹介しています。
③アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所(Auschwitz-Birkenau)【世界遺産】

世界文化遺産に登録されているアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所(正式名:アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチス・ドイツ強制絶滅収容所)は、第二次世界大戦期の悲劇を伝える最も重要な記憶の場所(1940年-1945年)。
現在は博物館として公開されており、収容棟や展示物、追悼のモニュメントなどを通して、当時の出来事を事実に沿って学ぶことができます。

ビルケナウ(Birkenau)では広大な敷地に点在するバラック群や鉄道の引き込み線が残り、歴史の現実を強く突きつけられます。
見学は原則ガイドツアーでの訪問が推奨され、内容が分かりやすく理解が深まるのもポイント。実際に訪れると、写真では伝わらない建物の静けさや空気の重みを強く感じ、言葉を失う瞬間も多いはず。
観光という枠を超え、ポーランドを訪れるならぜひ時間をとって向き合ってほしい場所です。
もっと詳しくアウシュヴィッツについて知りたい方は、
▶アウシュヴィッツ強制収容所の訪問記|最新の予約方法とクラクフからのアクセス紹介 もチェックしてみてください。
④ヴィエリチカ岩塩坑(Wieliczka Salt Mine)【世界遺産】

クラクフ近郊にある世界遺産「ヴィエリチカ岩塩坑」は、地下100m以上に広がる巨大な岩塩の迷宮です。
塩でできた礼拝堂、彫刻、シャンデリアなど、どれも信じられないほど精巧で、地下とは思えない美しさ。

特に「聖キンガ礼拝堂(Chapel of St. Kinga)」は圧巻で、訪れた瞬間に震えるような感動があります。
ツアーでしか入れませんが、説明が丁寧で歴史背景も分かりやすく、見応え抜群。体力に不安がある人でも楽しめるほど歩きやすく、ポーランド旅行で外せないスポットです。
⑤マルボルク城(Malbork Castle)【世界遺産】

中世ドイツ騎士団が築いたマルボルク城は、ヨーロッパ最大規模のレンガ造りの城として知られています。
広大な敷地はまるで迷宮のようで、大騎士団長宮殿や武具展示室、食堂など見どころが非常に多いのが特徴です。

オーディオガイドが充実しているため、当時の騎士団の生活を思い浮かべながら見学できます。
外観は迫力があり、晴れた日のレンガの赤色は写真映えも抜群。グダニスク(Gdańsk)からの日帰り旅行にも最適です。
⑥ザモシチ旧市街(Zamość Old Town)【世界遺産】

ザモシチ旧市街は「北のパドヴァ」と呼ばれ、ルネサンス様式の理想都市計画に基づいて建設された美しい城郭都市。
世界遺産にも登録されており、広場を囲むタウンハウスのカラフルな外観や、優雅な市庁舎(Town Hall)を中心とした街並みが大きな特徴です。

街の設計者ベルナルド・モランド(Bernardo Morando)がイタリアの都市をモデルにしたため、整然とした通りと統一感のある建物が生み出す調和が圧倒的。散策すると、まるでヨーロッパ南部の都市に迷い込んだような雰囲気が味わえます。
博物館やギャラリーも充実しており、落ち着いた旅行をしたい人にぴったり。規模がコンパクトなので、観光しやすく、フォトジェニックな街としても人気です。
⑦中世都市トルン(Toruń Medieval Town)【世界遺産】

トルンは「コペルニクスの生まれ故郷」として知られる中世都市で、ポーランドでも特に保存状態の良いゴシック都市として高い評価を受けています。
ヴィスワ川(Vistula River)沿いに広がる旧市街は世界遺産に登録されており、赤レンガの建物が立ち並ぶ美しい景観が特徴です。

市場広場(Rynek Staromiejski)や市庁舎、聖ヨハネ大聖堂(St. John’s Cathedral)など、見どころが徒歩圏内にコンパクトに集まり、街歩きがとても楽しいエリアです。
また、名物のジンジャーブレッド(Pierniki Toruńskie)は必食で、実際に焼いてみる体験ができる博物館も人気。
歴史都市としての深みと、温かみのあるローカル文化が同時に味わえる、旅人にとって魅力あふれる街です。
⑧マウォポルスカ南部の木造聖堂群(Wooden Churches of Southern Małopolska)【世界遺産】

マウォポルスカ南部に点在する木造聖堂群は、ポーランドの伝統的な木造建築の粋を集めた世界遺産で、素朴ながら非常に精巧な職人技が光る神聖な空間です。
ドゥンバ(Dębno)、ビナロヴァ(Binarowa)、リプニツァ(Lipnica Murowana)など、小さな村に建つ聖堂は、いずれも釘を使わず木材のみで組み上げられた独自の構造が特徴で、内部には鮮やかな壁画や装飾が残り、中世の信仰文化を今に伝えています。

周囲の自然と一体になった佇まいは静謐そのもので、訪れると時が止まったような感覚に包まれます。
クラクフから日帰りで巡ることも可能で、華やかな都市観光とはまた違う、ポーランドの深い精神性と伝統を感じられる貴重な旅になります。
⑨ビャウォヴィエジャの森(Białowieża Forest)【世界遺産】

ビャウォヴィエジャの森は、ヨーロッパに残る最後の原生林の一つで、世界遺産に登録されている貴重な自然エリアです。
ここではヨーロッパバイソン(Bison bonasus)をはじめ、数多くの野生動物に出会える可能性があります。

森の中は静寂に包まれ、まるで時間が止まったかのような神秘的な雰囲気。ガイドツアーに参加すると、安全かつ深い森の奥まで入ることができ、自然の息づかいを間近に感じられます。
観光地とは違う“野生のポーランド”を体験したい人にぴったりです。
⑩グダニスク(Gdańsk)

グダニスクはバルト海に面した北部の港町で、ドイツ・ポーランド双方の文化が色濃く残る独特の雰囲気が魅力です。旧市街(Główne Miasto)には、細長いファサードが並ぶカラフルなタウンハウスや、黄金の門(Złota Brama)、アルトゥスの館(Dwór Artusa)など、かつてハンザ同盟都市として栄えた面影が今も色鮮やかに残っています。
特にロングマーケット(Długi Targ)は街の中心で、噴水や商館が並ぶ華やかな通りが旅行者を惹きつけます。

また、第二次世界大戦の火蓋が切られたヴェステルプラッテ(Westerplatte)や、歴史理解が深まる欧連帯センター(European Solidarity Centre)も必見。
港町ならではの開放感と、歴史の重みが共存するグダニスクは、ポーランド周遊に加えたいおすすめの街です。
ポーランド観光は何日必要?

ポーランドをしっかり楽しむには、最低5〜7日程度はほしいところ。
クラクフとワルシャワの2都市を巡るだけなら4日ほどでも可能ですが、アウシュヴィッツやヴィエリチカ岩塩坑など郊外スポットを含めると移動時間が必要になります。
余裕があれば、北部のグダンスクやトルン、自然が美しい国立公園エリアを加えて周遊するのもおすすめ。都市ごとに雰囲気が大きく異なるため、興味のあるテーマに合わせて滞在日数を増やすと満足度が高まります。
初めての旅行なら、移動に無理のないスケジュールでじっくり巡るのがポイントです。
ポーランド 5日間モデルコース

初めての旅行者には、クラクフ → アウシュヴィッツ/岩塩坑 → ワルシャワを巡る王道ルートが最も効率的です。
クラクフを拠点に旧市街やヴァヴェル城を歩き、翌日アウシュヴィッツとヴィエリチカ岩塩坑を組み合わせると、歴史と文化の両面が深く理解できます。その後、特急列車でワルシャワへ移動し、旧市街散策や博物館、美術館で近代史と現在のポーランドを体感する流れがスムーズ。
日数に余裕がある場合は、北部グダンスクやマルボルク城を追加するとさらに充実します。移動は鉄道が快適で時間も読みやすいため、都市間の移動を組み合わせた周遊旅行がしやすいことも魅力です。

★ポーランド 5日間モデルコース
(都市間移動=鉄道を想定)
【1日目】クラクフ到着 → 旧市街散策
●主な見どころ
・中央広場(Rynek Główny)
・織物会館(Sukiennice)
・聖マリア教会(St. Mary’s Basilica)
・馬車散策やカフェ巡り
到着日は移動疲れがあるため、ホテル周辺と旧市街のライトな街歩きがおすすめ。夕方以降の中央広場は音楽とライトアップが美しく、初日から雰囲気が楽しめます。
【2日目】クラクフ市内観光(ヴァヴェル城と旧市街)
●主な見どころ
・ヴァヴェル城(Wawel Royal Castle)
・ヴァヴェル大聖堂
・カジミエシュ地区(Kazimierz)
午前はヴァヴェル城で王国の歴史に触れ、午後はカジミエシュ地区でユダヤ文化やカフェ巡りを楽しむコースが定番。歩いて回れる範囲が多いため、じっくり時間をかけて観光できます。
【3日目】アウシュヴィッツ=ビルケナウ → クラクフ帰着
●主なポイント
・ガイドツアーでの見学が基本
・所要:約6〜7時間(往復+見学)
午前中にクラクフを出発し、ガイドツアーでアウシュヴィッツ(Auschwitz I)とビルケナウ(Auschwitz II)を見学。心の整理に時間が必要になるため、午後は無理な移動をせず、クラクフ市内でゆっくり過ごすのがおすすめです。
【4日目】ヴィエリチカ岩塩坑 → ワルシャワへ移動
●主なポイント
・世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑(Wieliczka Salt Mine)
・所要:約3〜4時間
・午後:列車でワルシャワへ(約2時間半〜3時間)
午前中にツアーで岩塩坑へ。地底100m以上に広がる礼拝堂や塩の彫刻を見学した後、クラクフへ戻って荷物を受け取り、午後の特急列車でワルシャワへ移動します。
【5日目】ワルシャワ旧市街 → 帰国
●主な見どころ
・王宮広場(Castle Square)
・ロイヤルキャッスル(Royal Castle)
・旧市街広場(Old Town Market Square)
・ワジェンキ公園(Łazienki Park)※時間があれば
午前〜昼過ぎに旧市街を散策し、再建された街並みの美しさと歴史の重みを感じながら観光。フライト時間に合わせて空港へ向かいます。
★この5日間ルートのポイント
・主要都市2つと世界遺産を無理なく網羅
・都市間移動は鉄道(快適&時間が読みやすい)
・歩きメイン+歴史+リラックスをバランスよく配置しました。
ポーランドのおすすめツアー
・クラクフ発ヴィエリチカ岩塩坑ツアー:ガイド付きで歴史がよく分かり、効率よく見学できる定番コース。
・アウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)訪問ツアー:事前予約必須で、クラクフからの送迎付きツアーが便利。
・ワルシャワ旧市街ウォーキングツアー:街の成り立ちや復興の歴史を深く知れる人気プラン。
・ビャウォヴィエジャ国立公園自然観察ツアー:専門ガイド同行で希少動物ウォッチングが楽しめる。
ポーランド旅行のベストシーズン

ポーランド旅行に最適なのは、気候が穏やかで観光しやすい5月〜9月頃です。
特に6〜8月は日照時間が長く、夜21時頃まで明るい日もあるため、旧市街散策や自然観光におすすめ。
一方で冬は気温が氷点下になる日も多く、雪景色の中世都市を楽しめる反面、防寒対策が必須です。初めての旅行なら春〜初秋がベストシーズンといえます。
ポーランドのホテル
ポーランドのホテルは、価格帯の幅が広くコストパフォーマンスが非常に高いことが特徴です。
主要都市のワルシャワ(Warsaw)やクラクフ(Kraków)でも、旧市街近くの快適な3〜4つ星ホテルが比較的手頃な価格で泊まれるため、ヨーロッパの中では旅行者に優しい国といえます。歴史的建物をリノベーションしたブティックホテル、アパートメントタイプ、最新設備のあるモダンホテルなど種類も豊富で、旅のスタイルに合わせて選びやすいのも魅力です。
一方で、旧市街エリアや観光地周辺は季節やイベント時期に価格が上がり、特に夏(6〜9月)とクリスマス前後は混雑します。人気エリアに泊まりたい場合や、鉄道駅近くを希望する場合は、早めの予約が安心です。
また、アパートメントホテルはキッチン付きの部屋も多く、長期滞在や家族旅行にも便利。実際、ポーランドではこのタイプの宿泊施設が急増しており、選択肢がさらに広がっています。
ポーランド旅行を楽しむコツ

・旧市街の石畳は滑りやすいため、歩きやすい靴が必須。
・観光地はスリが発生しやすいので、貴重品は分散して持つのが安心。
・観光施設は事前予約が定着しており、岩塩坑やアウシュビッツは早めの手配がおすすめ。
・列車移動が便利な国なので、**Polish Rail(PKP)**公式アプリを入れておくとスムーズ。
(「基本情報記事」への内部リンクを入れる想定)
ポーランド観光のまとめ

ポーランドは歴史的な旧市街、壮大な城、世界遺産の自然、そして復興の物語が息づく都市など、多彩な魅力を体験できる国。旅のスタイルに合わせて楽しみ方が広がり、初めての旅行でも充実した時間を過ごせます。
アクセス良好な都市が多く、鉄道移動も快適なので、複数都市を組み合わせた周遊旅行にも最適。この記事を参考に、自分だけのポーランド旅を計画してみてください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
You May Also Like

バレンツブルグ旅行記|ロシア文化が息づく極北の街!行き方・見どころ・ツアー紹介
2025年11月7日
アルジェリアの秘境エル・ゴレア(El-Goléa)― 歴史と自然が交わるオアシス
2024年12月16日
