サウジアラビアの世界遺産を巡る旅|ハーイル地方の岩絵~古代ロックアートの謎
サウジアラビアのハーイル地方には、数千年前の古代文明の痕跡が残されている場所がたくさんあります。その中でも特に注目すべきは、ジュッバの岩絵群。この驚くべき遺産は、古代のロックアートが刻まれた場所として世界遺産にも登録されており、多くの訪問者を魅了してやみません。
この記事では、ジュッバの岩絵群について詳しく紹介していきます。
ジュッバの岩絵群、古代ロックアートの秘密
ジュッバの岩絵は、ハーイル地方にある砂漠の奥深くに点在する岩層に描かれた古代の芸術です。これらの岩絵は、紀元前数千年にわたる長い歴史を経て現代まで遺されてきました。古代の人々が地に刻んだ絵画は、彼らの生活、信仰、文化を物語り、現代の我々にその姿を伝える貴重な役割を果たしています。
世界遺産に「ハーイル地方の岩絵」として登録
この地域はかつてオアシスで、1万2000年前~3000年前にアラブの祖先が、人間、ライオン、アイベックス、馬、ラクダ、ダチョウなどを表現した岩肌のペトログリフを数多く残した場所です。
ジュッバの岩絵群の謎と解釈
ジュッバの岩絵には、人々が狩猟や農耕、祭祀を行う様子、そして動植物との共存が描かれており、そのモチーフやデザインから、古代の人々の暮らしや信念をうかがい知ることができます。
しかし、一部の絵画はいまだに未解決の謎を秘めており、その意味や目的についての解釈が模索されている途中です。研究者たちは、これらの絵画が社会的なシンボルや儀式的な意味を持っていた可能性を探っています。
例えば、中央に描かれている絵はライオンです。
現在、サウジアラビアにライオンは生息していませんが、はるか昔はここにも生息していたという証拠となり得ます。
こちらはラクダ。
遥か長い時間、風にさらされながらも明瞭に残り、その力強いタッチからは、古代人の息吹さえ伝わってくるようです。その存在感は奇跡的で神秘的としか言いようがありません。
しばしそんなことを考えながら、脳内タイムスリップで古代人と語らう時間を楽しめます。
ジュッバの岩絵群に訪れる価値がある理由
ジュッバの岩絵は、歴史と芸術の融合を通じて訪れる人々に感動を与えています。この地域は、古代の人々が自然と調和しながら生活していた様子を垣間見ることができる場所です。また、岩絵が刻まれた環境そのものも壮大で、その美しさと大自然の力強さに圧倒されること間違いありません。
ハーイル地方へのアクセス
リヤドから約700km北西に位置する街ハーイル。そこからさらにナフード砂漠をひたすら北上するとジュッバの岩絵にたどりつきます。
ナフード砂漠をひた走ります。
道路は整備されているのか、されていないのか?砂が歩舗装道路を覆ってしまうため、道は見えませんが、ルート自体はあるので迷うことはないでしょう。
ひたすら砂漠を走り続けますが、美しい景色は見てて全く飽きません。
砂漠からだんだん岩が多くなり始めるとジュッバの岩絵はもうすぐ。
サウジアラビアの観光はこちら
>>サウジアラビアの絶景|Edge of the world(世界の果て)観光ガイド
ハーイル地方の岩絵観光まとめ
ジュッバの岩絵は、ハーら行ってみてください。