エル・ジェム円形闘技場の魅力と観光紹介|チュニジアの世界遺産を巡る旅!
目次
Toggleエル・ジェム(El Jem)は、チュニジア中部に位置する小さな町で、古代ローマ時代の壮大な遺跡であるエル・ジェム円形闘技場(アンフィテアトルム)で有名です。この遺跡は、ヨーロッパ以外で最も保存状態の良いローマの円形闘技場として知られ、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
この記事では、エル・ジェム円形闘技場について紹介します。
エル・ジェム円形闘技場とは
規模と構造
エル・ジェム円形闘技場は、西暦230年頃に建造され、最大3万5,000人を収容可能な規模を誇ります。直径約148メートルの楕円形の設計は、ローマのコロッセオに次ぐ壮大さを持ち、当時の建築技術の高さを示しています。
歴史背景
建設当初、円形闘技場は剣闘士の試合や野獣との戦い、公開処刑など、古代ローマの娯楽の場として使われました。後に、時代が進むと地元住民が要塞や石材供給源として活用し、一部が破壊されましたが、それでも多くの部分が今日まで残っています。
世界遺産登録
エル・ジェム円形闘技場は、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。登録理由としては、その保存状態の良さと、古代ローマ建築の優れた技術を現代に伝えている点が挙げられます。特に、ヨーロッパ以外でこれほどの規模と保存状態を持つ遺跡は珍しく、文化遺産としての価値が高いと評価されています。
エル・ジェム円形闘技場の見どころ
地下施設:闘技場の地下部分は、動物や剣闘士の待機場として使用されていました。現在もその複雑な構造を見ることができます。
展望ポイント:闘技場の上層部分に登ると、町全体とその周辺の平野が一望できる絶景が楽しめます。
照明ショー:夏季には、夜間にライトアップされる特別イベントが開催され、幻想的な雰囲気を味わえます。
エル・ジェム訪問時の注意点
最適な訪問時間:エル・ジェムは夏は非常に暑いため、春や秋に訪れるのがおすすめです。午前中に訪れると、観光客も少なく快適です。
持ち物:日差しが強いため、帽子、サングラス、日焼け止めを忘れずに。水分補給もこまめに行いましょう。
チケット購入:闘技場と博物館の共通チケットを購入するとお得です。
エル・ジェムへのアクセス
スースから日帰り旅行
エル・ジェムは観光拠点の一つであるスース(Sousse)から日帰りで訪れることが可能です。
距離:スースからエル・ジェムまでは約70km。
交通手段
- 電車:スース駅からエル・ジェム駅まで電車が運行しています。所要時間は約1時間半で、料金も手頃です。
- 車:レンタカーを利用すると、約1時間で到着します。道路状況は良好で、国道1号線を利用すれば簡単にアクセスできます。
- バスまたはルアージュ:長距離タクシーであるルアージュも利用可能で、スースの主要バスターミナルから出発します。
チュニスからの訪問
首都チュニスからエル・ジェムまでは約200kmの距離で、電車または車で約2時間半から3時間程度の移動が必要です。
エルジェムはかなり大きくて見てまわるのに1~2時間はかかるため、チュニスからの日帰りはあまりおすすめしません。
エル・ジェム博物館
闘技場から歩いて12分くらいの場所に位置するエル・ジェム博物館では、ローマ時代のモザイクアートや彫刻、その他の考古学的発見物を見ることができます。特にモザイク作品は保存状態が良く、当時の文化や生活を知る貴重な資料となっています。
比較的人が少なく、貴重な展示品をゆっくり見てまわれるのでおすすめです。
エル・ジェム周辺の観光
エル・ジェムを訪れた際は、近隣のマディア(Mahdia)やスファックス(Sfax)なども足を延ばすと、さらに充実した旅が楽しめます。
Lapinの旅日記:El jem編
エル・ジェム観光のまとめ
エル・ジェムは、古代ローマの遺産と現代のチュニジアの魅力が融合した特別な場所です。歴史好きの方や建築愛好者には特におすすめで、日帰りでも十分に楽しめる観光地として、多くの旅行者に愛されています。
チュニジア観光の訪問先にぜひ加えて欲しい場所の1つです。