コンゴ民主共和国の観光スポットおすすめ5選!治安リスクと危険回避のコツ
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Toggleアフリカ中央部に位置するコンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo)は、広大な熱帯雨林、豊かな自然資源、そしてユニークな文化を持つ国です。首都キンシャサは、アフリカ最大の都市の一つであり、活気あふれる都市生活が魅力です。コンゴ民主共和国では、野生動物の観察や美しい自然景観、伝統的な文化体験が楽しめます。
今回は、あまり知られていないコンゴ民主共和国の観光スポットと基本情報をご紹介します。
コンゴ民主共和国の基本情報
- 首都: キンシャサ(Kinshasa)
- 人口: 約1億1000万人(2024年時点)
- 言語: 公用語はフランス語。主要な現地語にはリンガラ語、キコンゴ語、チルバ語、スワヒリ語などがあります。
- 通貨: コンゴ・フラン (CDF)
- 宗教: キリスト教が多数派であり、カトリックが最も多く、次いでプロテスタント、その他のキリスト教派が続きます。イスラム教や伝統宗教の信者も存在します。
コンゴ民主共和国の治安は?
コンゴ民主共和国(DRC)の治安は、非常に不安定な状況が続いています。特に東部地域では、武装勢力の活動や暴力事件が頻発しており、治安が悪いとされています。主要都市の一部でも犯罪率が高く、強盗やスリなどの軽犯罪から武装強盗や誘拐などの重犯罪に至るまで、さまざまなリスクがあります。
特に観光客に対しては、次の点に注意が必要です:
- 東部地域への渡航は避けるべき:北キヴ州や南キヴ州、イトゥリ州などの東部地域は、武装勢力の活動が活発で、非常に危険です。
- 首都キンシャサでも注意が必要:首都であるキンシャサは比較的安全なエリアもありますが、貧困層の多い地域や夜間の外出は危険が伴います。
- 公共交通機関の利用は慎重に:バスやタクシーの利用時には、強盗や詐欺のリスクがあるため、信頼できる交通手段を利用することが推奨されます。
- デモや集会に注意:政治的な緊張が高まると、抗議活動やデモが暴力的になることがあるため、そうした集会には近づかない方が良いです。
旅行を計画する際は、外務省など信頼できる最新の渡航情報を確認し、十分な対策を講じることが重要です。
- 実際の経験:自家用車でマタディからキンシャサへ向かう途中、1つの村に入った瞬間、両脇から机やいすで道をふさがれ通せんぼされました。大勢の若者が車をたたき始めお金を要求されました。中には火をもった人も。奇跡的に親切な人が脇道へ誘導して逃がしてくれたんですが、あの時は終わったと思いました。訪問:2024年3月
コンゴ民主共和国の観光で注意すること
- 健康と安全: マラリアや黄熱病などの感染症が流行しているため、予防接種を受け、蚊対策を行うことが重要です。また、一部地域では治安が不安定なため、最新の旅行情報を確認し、安全な地域を選んで訪れることが推奨されます。
- 言語の壁: 公用語のフランス語が話せると便利です。英語は一部で通じますが、現地語も広く使われているため、基本的なフランス語のフレーズを学んでおくと役立ちます。
- 交通事情: 道路状況が悪いことが多く、公共交通機関も発達していないため、信頼できるガイドや運転手を手配することが推奨されます。
- 賄賂:自分で運転する場合、ポリスチェックや村ごとのチェックポイントでわいろを請求されることが非常に多いです。避けようがないのですが、できる限り支払わないようにしてください。一番たちが悪いのはポリスで、払わないとパスポートや免許証をなかなか返してもらえないなど嫌がらせされるところもありました。高額を請求してきますが拒否し、3ドルや5ドルなどの少額で逃げきってください。悪に屈するのは悔しいですが、本当に立ち往生になってしまうので・・
コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の違いは?
コンゴ民主共和国(République démocratique du Congo)とコンゴ共和国(Republic of Congo)は、同じ「コンゴ」という名前を持つ別々の国です。
コンゴ民主共和国は広大な面積を持ち、アフリカ大陸で2番目に大きな国です。首都はキンシャサで、東部には有名なコンゴ盆地が広がっています。
一方、コンゴ共和国は面積が小さく、西側に位置し、首都はブラザビルです。
両国はコンゴ川を挟んで隣接しており、キンシャサとブラザビルは世界で最も近い首都同士の一つです。
コンゴ共和国の観光について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
>>コンゴ共和国のおすすめ観光スポット7選と基本情報
コンゴ民主共和国のおすすめ観光地
コンゴ民主共和国の観光は、首都キンシャサだけではありません。はるばるコンゴまできたのであれば、絶対に行っておくべきスポットを紹介します。
秘境と呼ばれる場所もあるため、計画はなるべき現地のガイドと一緒にいくなど、安全には十分注意して計画するようにしてください。
①ヴィルンガ国立公園
ヴィルンガ国立公園は、コンゴ民主共和国の東部に位置するアフリカで最も古い国立公園で、世界遺産にも登録されています。この広大な公園は、マウンテンゴリラやチンパンジー、象、カバなど、希少な野生動物の生息地です。観光客はゴリラトレッキングや火山登山を楽しむことができ、特にニラゴンゴ山の活火山は圧巻の絶景です。美しい自然と豊かな生態系が魅力のヴィルンガ国立公園は、自然愛好家や冒険家にとって一度は訪れたい場所です。
公式サイト:https://virunga.org/
電話:+243991715401
②マタディ橋
マタディ橋(Pont Maréchal)は、コンゴ民主共和国のマタディとビンザを結ぶ、全長722メートルの吊り橋です。この橋は、アフリカで最も長い橋の一つで、コンゴ川を渡る際の主要なルートとなっています。マタディ橋は、日本の技術協力により建設されたことでも知られており、日本とコンゴ民主共和国の友好の象徴となっています。
橋の上からは、雄大なコンゴ川の風景と周囲の自然が一望でき、特に夕暮れ時には美しい景色が広がります。日本の技術によって実現したこの壮大な建築は、観光客にも人気のスポットであり、地元の人々にとっても重要な交通インフラです。
注意ポイント:橋の入口にパスポートコントロールがあります。そこからの景色が素敵で写真を撮りたくなるのですが、管理所の周りは撮影禁止。本来は管理施設が入り込まなければ撮影しても大丈夫なようなのですが、言いがかりをつけてお金を要求する人たちがいます。パスポートが返却され、管理所を出るまでは撮影を控えましょう。私は100ドルも要求されてしまいました。
③ルワンド山
ルワンド山は、ヴィルンガ山地の一部に位置し、コンゴ民主共和国とルワンダの国境にまたがる火山です。標高約3,470メートルのこの山は、美しい自然景観と豊かな生態系で知られています。登山やトレッキングが人気で、山頂からは周囲のヴィルンガ山脈やキヴ湖を一望する絶景が楽しめます。ルワンド山はまた、ゴリラやその他の希少な野生動物の生息地としても注目されており、自然愛好家にとって必見の観光スポットです。
④キンシャサの観光|コンゴ川
コンゴ川は、アフリカで2番目に長い川で、中央アフリカの豊かな自然と文化を育んでいます。その壮大な流れは、コンゴ民主共和国をはじめとする複数の国を横断し、熱帯雨林や野生動物の多様な生態系を支えています。観光客はボートクルーズを楽しみながら、川沿いの美しい景色や地元の村の生活を体験できます。コンゴ川は、自然探訪や文化交流の魅力を併せ持つアフリカの大動脈です。
⑤キヴ湖
コンゴ民主共和国とルワンダの国境に位置する美しい湖で、リゾート地としても知られています。湖畔ではリラックスした時間を過ごしたり、ボートツアーや釣りを楽しむことができます。
キブ湖の観光で知っておくべきこと:
キブ湖は、ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる美しい湖ですが、その深部には二酸化炭素とメタンが溜まっており、特異な地質的環境を持っています。これは、カメルーンのニオス湖やマヌン湖でも見られる現象で、過去に致死的なガスの噴出事故を引き起こしています。キブ湖の周辺には約数百万人が住んでおり、特に注意が必要です。観光客は、湖の安全情報を常に確認し、ガイドの指示に従うようにしましょう。
コンゴのサプールたち
サプールは、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで知られる、エレガントなファッションを楽しむ人々のこと。彼らは「サプール」と呼ばれるダンディズムのスタイルを追求し、高級スーツや派手なアクセサリーを身にまとい、洗練された着こなしで街を歩きます。
サプールは単なるファッション愛好家ではなく、平和や自己表現の象徴としても認識され、キンシャサの文化的なアイコンとなり世界中にその名を知られるようになりました。
とはいえ、神出鬼没なため、実際に会うのは運任せになります。前回コンゴ共和国のブラザヴィルでも挑戦しましたが出会うことはできませんでした。そしてここ、キンシャサでもいろいろな人が協力してくれましたが出会えず。
写真は助けてくれたホテルの人たち。十分おしゃれで心優しいひとたちだったので、あなたたちが私のサプール、というと照れてました。
泊まったホテルはここ:
Ixoras Hotel
住所:Av.ixoras nº382, 7ème rue, C/Limeté Q/Résidentiel, Kinshasa
電話:+243817081255
公式サイト:https://www.facebook.com/ixorashotel/
コンゴ民主共和国観光のまとめ
豊かな自然と文化によって訪れる者を魅了するコンゴ民主共和国。ヴィルンガ国立公園のマウンテンゴリラ、キヴ湖の美しい風景、コンゴ川の壮大な流れなど、手つかずの大自然の中で多様な観光体験が楽しめます。
一方で、治安はまだ注意するべき点が多く、まだまだインフラが整っていないところも多くあります。安全や健康に対する対策を十分に行っておくことが大切です。
コンゴ民主共和国の今の状況をしっかりチェックし、安心して楽しく旅行ができるように準備してくださいね。