
バングラデシュ観光で行ってよかったスポット9選!世界遺産やモデルコースを詳しく紹介
目次
Toggle豊かな自然と独自の文化が息づくバングラデシュ(Bangladesh)は、南アジアの中でもまだ観光地として知られすぎていない“穴場の国”です。
世界最大級のマングローブ林や歴史建築、躍動感あふれる街歩きなど、ここでしかできない体験が盛りだくさん。人懐っこい国民性も魅力で、旅の中で多くの温かいふれあいが生まれるはずです。
この記事では、初めての旅行でも安心して楽しめるよう、観光地の詳細な紹介、モデルコース、世界遺産、ベストシーズンまで分かりやすくまとめました。
バングラデシュの観光MAP
バングラデシュ主要観光地を地図にまとめました。
観光スポットが多方にわたるため、旅の動線をイメージしながら計画をたててみてください。
バングラデシュ旅行の前に知っておきたい治安・歴史・ビザなどの基本情報は、
▶バングラデシュの基本情報まとめ で詳しく紹介しています。
バングラデシュ観光は何日必要?

ダッカだけなら2〜3日、世界遺産も含めて回るなら5〜7日が目安。
都市間移動に時間がかかるため、訪れるエリアは「南部(シュンドルボンやバゲルハット)」「内陸(パハルプール)」「沿岸(コックスバザール)」など、ブロックごとに計画すると効率的。
特にシュンドルボン観光は船中泊で2~3日必要になるため、日程に余裕を持たせるのがおすすめです。
バングラデシュ観光モデルコース

初めての旅行なら「ダッカ1日 → バゲルハット1日 → シュンドルボン2日」の4日間がバランス良く定番。船移動が多いため、時間に余裕のあるプランを組むのが鍵。自然と歴史、文化に触れられる“バングラデシュの良いとこ取り”コースです。
◆ 4日間モデルコース(初めての方向け)
《都市・自然の定番をサクッと巡る王道ルート》
1日目:ダッカ(Dhaka)観光
・ダッカ旧市街散策
・スターモスク(Star Mosque)
・アーメン・マンジル(Ahsan Manzil)
・バラカトラ(Bara Katra)周辺のバザール
→ 夜はダッカ泊
2日目:バゲルハット(Bagerhat)へ日帰り/またはクルナ泊
・シックスティ・ドーム・モスク(Sixty Dome Mosque)
・ナインドームモスク(Nine Dome Mosque)
・周辺の村歩き
→ クルナ(Khulna)泊が便利
3日目:シュンドルボン(Sundarbans)クルーズ開始
・早朝にボート乗船
・マングローブ林のクルーズ
・ワニやシカの観察
→ 船中泊
4日目:シュンドルボン → クルナ → ダッカへ戻る
・朝の野生動物観察
・昼ごろに下船して移動
→ ダッカ着
◆ 7日間モデルコース(世界遺産+自然+都市を満喫)

1−2日目:ダッカ(Old Dhaka)徹底散策
・リキシャで旧市街巡り
・ピンクパレス(Ahsan Manzil)
・ラールバーグ要塞(Lalbagh Fort)
・スワドールガート船着き場見学
3日目:バゲルハット(世界遺産)
・シックスティドームモスク
・モスク群の歴史ウォーク
・ローカルマーケット散策
4−5日目:シュンドルボンクルーズ(船中泊1〜2泊)
・野生動物観察
・ジャングルウォーク
・静かな水路のボート体験
6日目:ボグラ(Bogra)へ移動しパハルプール遺跡観光
・巨大仏教僧院跡の散策
・夕暮れの遺跡撮影が特におすすめ
7日目:ダッカへ戻る → 帰国
自然・歴史・文化がバランスよく組まれ、バングラデシュの魅力を“全部乗せ”できます。
バングラデシュで行ってよかった観光スポット
バングラデシュには3つの世界遺産があり、自然と文化が色濃く残る歴史的価値の高いスポットがそろっています。また、日常の風景が魅力的なスポットが多く、観光地としての奥行きが深いのが特徴です。
①シュンドルボン国立公園(Sundarbans National Park)【世界遺産】

シュンドルボン国立公園(Sundarbans National Park)は、ベンガルトラが生息する世界最大級のマングローブ林で、淡水と海水が混じり合う独特の生態系が魅力。
ツアーボートに乗ってマングローブの間を静かに進むと、鳥の声や風の音だけが響き、自然の力強さに圧倒されます。

早朝には野生動物の活動が活発になり、シカやワニ、幸運ならトラの痕跡を見られることも。
(私は残念ながらトラには会えず。)
ガイドが動物の足跡を丁寧に解説してくれ、より深い理解が得られるのも魅力。船上での食事やゆったりとした船旅も特別な体験で、日常から離れた静けさに心が癒されます。
②バゲルハットのモスク都市(Historic Mosque City of Bagerhat)【世界遺産】

バゲルハットのモスク都市(Historic Mosque City of Bagerhat)は、15世紀に建設された壮大なモスク群が残る歴史都市。
代表的な「シックスティ・ドーム・モスク(Sixty Dome Mosque)」は巨大なレンガ造りで、内部の天井には美しいドームが規則正しく並びます。

周囲には昔ながらの村の風景が広がり、穏やかな時間が流れているのも印象的。訪れた際、地元の子どもたちが笑顔で挨拶してくれるなど、人との触れ合いも温かい体験となります。
宗教建築の荘厳さと地域の暮らしが共存する、バングラデシュらしさが詰まったスポットです。
③パハルプールの仏教遺跡(Ruins of the Buddhist Vihara at Paharpur)【世界遺産】

パハルプールの仏教遺跡(Ruins of the Buddhist Vihara at Paharpur)は、緑の中に広がる巨大な僧院跡で、かつて南アジア最大級の仏教教学の中心地だった場所。
レンガ造りの基礎が幾何学的に広がり、当時の壮大さを感じさせます。遺跡を歩くと風が通り抜け、静寂に包まれた独特の空気が印象的です。

ガイドの説明では、かつてこの地に多くの学生や僧侶が集まり学びを深めた歴史が語られ、旅の理解がより深まりました。
夕方の柔らかい光に包まれた遺跡は特に美しく、整然とした庭と星のような遺跡が神秘的にも感じられる場所です。
④ダッカ旧市街(Old Dhaka)

ダッカ旧市街(Old Dhaka)は細い路地とカラフルな建物が入り組むエリアで、歩くだけでエネルギーを感じます。リキシャが行き交い、スパイスの香りや市場の喧騒が旅情を倍増。
印象的だったのは地元の人々の気さくな挨拶で、「どこから来たの?」と声をかけられ、写真を一緒に撮ることも。観光スポットではありながら“生活の真ん中”に触れられる場所で、旅先の日常を体感したい人におすすめ。

ハイライトはムガル帝国時代に建設された未完の要塞ラールバーグ要塞(Lalbagh Fort)やピンクパレス(Ahsan Manzil)、船がひしめくスダルガート(Sadarghat)の船着き場など。
夕暮れ時は特に美しい光景が広がります。
ダッカのより詳しい見どころや観光モデルコースは、
▶ダッカ観光のおすすめスポットまとめ で紹介しています。
⑤コックスバザール(Cox’s Bazar)

“世界最長級のビーチ”として知られるコックスバザール(Cox’s Bazar)は、海岸線がどこまでも続く雄大な景色が魅力。
夕日が海に沈む瞬間は圧巻で、オレンジ色の空と静かな波の音が心に残ります。

ビーチ沿いではローカルフードの屋台やスナックを楽しめ、素朴な海辺の雰囲気も魅力。
近くのインアニビーチ(Inani Beach)は透明度が高く、より静かな環境でのんびり過ごしたい人にぴったり。バングラデシュで「海の時間」を楽しみたいなら外せません。
⑥シレットの茶畑(Sylhet Tea Gardens)

シレット(Sylhet)の丘陵地帯に広がる一面の茶畑(Sylhet Tea Gardens)は絶景で、朝の柔らかな光に照らされる景色は特に美しい体験。
茶畑を歩くと、働く人々の姿が垣間見え、生活と自然が共存していることを感じられます。

ローカルガイドと巡ると、茶の品種や収穫の文化について深く知ることができ、旅の満足度もアップ。
近郊のジャフロン(Jaflong)の川辺では石採取をする人々の姿が見られ、ここでも“旅で出会う日常”に触れられる貴重な時間が過ごせます。
⑦サジャルガンジ(Sajek Valley)

サジャルガンジ(Sajek Valley)は、チッタゴン丘陵地域に位置する高原リゾートで、“雲の上の村”として人気が高まっているスポットです。標高が高いため早朝には雲海が発生し、山々を包む霧が幻想的な景色を生み出します。
自然の美しさだけでなく、先住民族の文化に触れられる点も魅力で、部族の村を訪れたり、彼らの伝統料理を味わう体験ができます。

周辺のトレッキングルートは歩きやすく、緑に包まれた道を歩くと風や鳥の声だけが聞こえ、心が洗われるような時間に。
とくに夕陽の美しさは格別で、山肌をオレンジ色に染める光景は訪れる価値あり。ダッカやチッタゴンの喧騒から離れ、静寂と自然にどっぷり浸りたい人に最適の場所です。
⑧スリモンゴル(Srimangal)の自然保護区

“バングラデシュの緑の都”と呼ばれるスリモンゴル(Srimangal)は、国内最大の紅茶(Tea Garden)生産地として知られ、周辺にはラウアチャラ国立公園(Lawachara National Park)などの自然保護区が広がっています。
公園内には密度の高い熱帯雨林が広がり、ハヌマンやフクロテナガザルなど野生動物の生息地としても貴重。

早朝のジャングルトレッキングでは、霧に包まれた森の中で鳥の声だけが響き、自然の息吹を肌で感じられます。また、周囲の茶畑は美しい段丘になっており、緑の海が広がる景観はまさに絶景。
地元の茶園で試飲する7層ティー(Seven Layer Tea)は訪れる人の定番体験。自然・文化・食の魅力を一度に味わえる場所です。
⑨外輪船「ロケット・スチーマー(Rocket Steamer)」

バングラデシュの河川交通を象徴してきた外輪船「ロケット・スチーマー(Rocket Steamer)」は、100年以上にわたりダッカと南部を結んできた歴史ある船です。
2022年に定期運航は終了しましたが、そのクラシックな外観や蒸気機関のレトロな雰囲気は今なお多くの旅人を魅了します。

現在は“ヘリテージクルーズ”として復活しつつあり、ダッカ発着の観光ルートで乗船できる機会も増えています。船内では、ブリゴンガ川を行き交う無数の小舟、川辺で生活する人々、夕陽に染まる水面など、バングラデシュの素顔がゆっくりと流れていくように広がります。
速度はゆっくりでも、その分、土地の息づかいを感じられ、移動ではなく“時間を味わう旅”と言える体験に。現役の蒸気船として世界的にも貴重な存在で、バングラデシュを旅するなら一度は乗ってみたい伝統的な船旅です。
バングラデシュのおすすめツアー
・ シュンドルボン国立公園ボートクルーズ(2日〜3日)
・ バゲルハット世界遺産日帰りツアー
・ ダッカ旧市街ウォーキング+リキシャ体験
・ シレット茶畑&ジャフロン川エリア観光
バングラデシュの郊外は、公共交通機関では行きづらいところも多々。現地ツアーでは自然・文化・街歩きをバランス良く楽しめる内容が多く、初めての旅行に最適です。
バングラデシュ旅行のベストシーズン

バングラデシュの気候は大きく「乾季(10〜3月)」「暑季(4〜6月)」「雨季(7〜9月)」に分かれます。
最も過ごしやすいのは11月〜2月の乾季で、気温が安定し観光しやすい時期。特にシュンドルボンやバゲルハットの野外観光はこの季節が最適です。
3〜4月は暑さが厳しく、6〜10月の雨季は洪水や移動遅延が発生することもあるため注意が必要。自然系観光は避けたほうが安心です。
気候を考慮すると“冬のバングラデシュ”が旅のベストシーズンと言えます。
バングラデシュ旅行を楽しむコツ

・ 人の写真を撮る際は声をかけるなど、礼儀を大切に
・ 渋滞が多いため、移動時間には余裕を持つ
・ 蚊よけ、ウェットティッシュ、日焼け止めは必携
・ 水はペットボトルを使用
・ 寺院では服装に注意し、肌の露出を控える
バングラデシュの観光のまとめ

バングラデシュは、世界最大級の自然と歴史遺産、そして人々の温かさが魅力の国です。
ダッカの熱気ある街歩き、バゲルハットの荘厳なモスク群、シュンドルボンの雄大な自然、紅茶畑が広がるシレットなど、多彩な旅が楽しめます。
移動には時間がかかりますが、その分ローカルな暮らしに触れられる機会も多く、旅の思い出はより深いものに。モデルコースやベストシーズンを参考に、バングラデシュの奥深い魅力をじっくり味わってみてください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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