ゴビ砂漠の旅行記｜魂を揺さぶるモンゴルの壮大な自然と神秘の大地

モンゴル南部に広がるゴビ砂漠は、地球の雄大さを肌で感じられる特別な場所です。広大な砂丘、化石が眠る地層、乾燥地帯の緑豊かなオアシスなど、多彩な表情を見せるこの砂漠は、冒険心をくすぐる観光地として人気です。ここでは、ゴビ砂漠の魅力と訪れるべきスポットを紹介します。

ゴビ砂漠の魅力と特徴

ゴビ砂漠は、約130万平方キロメートルの広さを誇り、モンゴルの南から中国にかけて広がるアジア最大級の砂漠です。一般的な砂だけのイメージとは異なり、岩場や草地が点在し、独特の生態系を形成しています。また、この地は古代の恐竜が生息していた場所としても知られ、考古学的な重要性も高い地域です。

ゴビ砂漠の観光MAP

ゴビ砂漠の観光スポット

ゴビ砂漠は、自然の壮大さと人間の営みの調和を感じることができる特別な場所です。その広大な大地でしか味わえない体験は、一生の思い出となるでしょう。ぜひ、砂漠の魅力を余すことなく堪能してください。

①バヤンザグ：Flaming Cliffs

バヤンザグは、「燃える崖（Flaming Cliffs）」と呼ばれる赤い砂岩の地帯。赤茶けた崖が特徴のこのエリアは、恐竜の化石が数多く発見された場所としても有名です。考古学的にも価値があり、崖の周辺で化石探索ツアーやトレッキングを楽しむことができます。

名前のとおり、日没時には砂岩一帯が夕日に染まり、燃え上がるような赤い光景が広がります。その景色はまさに圧巻！崖と空のコントラストがフォトジェニックで、写真好きな方にはとくにおすすめです。

詳しい記事はこちら

モンゴルのバヤンザグ観光：ゴビ砂漠に残された恐竜時代の足跡を辿る旅

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②ホンゴル砂丘：Khongoryn Els

ホンゴル砂丘（モンゴル語:Хонгорын элс）は、ゴビ砂漠で最も有名な観光地の一つで、全長180kmにもわたる壮大な砂丘です。砂丘を歩くと、風や砂の摩擦で「歌うような音」が響くことから、「歌う砂丘」という名がつけられました。高さ300mを超える大砂丘もありその姿はまさに壮観の一言。その巨大な砂丘の表面に自然が作り出す砂紋の美しさは芸術的ともいえます。

ここではキャメルライドに挑戦してましょう。二峰ラクダに乗って砂丘を巡る体験はゴビ観光のハイライト。良い思い出になること間違いありません。

また、砂に足をとられて思うように進まないのですが、体力があればぜひ砂丘の頂上まで登ってみてください。苦労して登り切った頂上からは、地平線まで続く砂丘を堪能できます。特に砂丘に沈む夕陽の赤いグラデーションは絶景です。夕日観賞が終わったら、サンドボーディングで一気に砂丘を滑り降りるスリリングなアクティビティもおすすめ。勢いあまって転んでも砂が柔らかいので痛くありません。

③ヨリーン・アム渓谷：Yolyn Am Canyon

ゴビ・グルバン・サイハン国立公園（Gobi Gurvan Saikhan National Park）にあるヨリーン・アム渓谷（Yolyn Am Canyon）は、砂漠地帯の中に突如現れる緑豊かな峡谷。渓谷には川や氷河があり、標高が高いため夏でも涼しい気候が楽しめます。

ハイキングをしていると、放牧中のヤクの群れに遭遇したり、ときにはハリネズミと出くわすことも。
ヤクは牛よりも体が大きく、顔は牛似で、羊のように毛が長い不思議な動物。モンゴルではたくさんのヤクを見、そして食させていただきました。

Ibex ゴビ砂漠の観光ヨリーン・アム渓谷 Yolyn Am Canyon — 野生のアイベックスの家族

希少な野生動物や鳥類が生息する場所で、渓谷内のハイキングや野生動物観察ツアーが充実しています。双眼鏡を持参して、野生のアイベックスや鳥類を探してみましょう。自然の静寂を味わいながら谷をハイキングし、ゴビの自然の多様性を感じてみてください。

④ツァガーン・スブラーガ（白い仏塔）：Tsagaan Suvarga (White Stupa)

ツァガーン・スブラーガ（Tsagaan Suvarga）は、モンゴル南部ゴビ砂漠に位置する壮大な自然の彫刻です。「白い仏塔 (White Stupa)」を意味するこの地名は、風と雨によって削られた石灰岩の崖が、遠くから見ると仏塔のように見えることに由来します。

高さ約60メートル、幅400メートルの崖は、白や赤、ピンクの層が重なり合い、夕日に照らされると幻想的な美しさを放ちます。岩層の美しさとその成り立ちについて学びながら、地質学の探求をしてみるのもいいでしょう。

古代海底だったこの地では、数百万年前の地層がむき出しになり、地質学的にも興味深い場所です。また、周辺は静寂に包まれ、広大な砂漠の中で自然の壮大さを感じることができます。ツァガーン・スブラーガは、ゴビ砂漠観光の中でも見逃せないスポットの一つです。

⑤オンギ寺院遺跡：Ongi Monastery

モンゴルのゴビ砂漠に位置するオンギ寺院遺跡（Ongi Monastery Ruins）は、かつてはモンゴル最大級の仏教僧院として栄えた歴史的な遺跡です。壮大な自然の中にたたずむこの遺跡は、モンゴル仏教の豊かな歴史と過去の遊牧民の信仰の姿を今に伝えています。

オンギ僧院は、1660年頃に建立され、川を挟んだ南北2つの大きな寺院から成る広大な僧院群でした。最盛期には1,000人以上の僧侶が修行し、宗教的、学術的、文化的な中心地として機能していました。しかし、1930年代のモンゴルにおける宗教弾圧により破壊され、多くの僧侶が命を落としたとされています。

現在は廃墟となっていますが、その中に残る基礎や柱、仏像の一部が、僧院のかつての壮麗さを物語っています。現在もなお、唯一機能している礼拝堂は1990年代に再建されたもので、入り口にはオンギン僧院の歴史を紹介するゲル博物館もあります。

ゴビ砂漠の観光オンギ僧院跡 Ongi Monastery — 悲しい歴史が残るオンギ寺院跡

ゴビ砂漠のアクティビティ

砂漠を眺めているだけでも癒されますが、プラスアルファのアクティビティを追加して、より思い出深い旅にしましょう。

恐竜の化石探し

恐竜の化石が数多く発見された歴史的な場所、バヤンザグ（フレイミングクリフ）では、6,000万年前の恐竜がいたとされる場所を歩くことができます。バヤンザグ資料館では、恐竜の化石や発掘の歴史に触れることができ、ゴビ砂漠の自然と地質学の奥深さを学べる貴重な体験ができます。

ラクダ乗り体験

モンゴルの二峰ラクダに乗りながら、砂漠をゆったりと移動する体験は、砂漠旅行の醍醐味です。遊牧民の生活を垣間見ながら、広大な砂漠を旅する感覚を楽しめます。

遊牧民文化の体験

ゲルに泊まり、遊牧民の暮らしを体験するのは、ゴビ砂漠を訪れる旅の醍醐味です。ヤクやラクダの乳製品を試食したり、伝統的なモンゴル料理を楽しめます。伝統的な遊牧民の住居「ゲル」に宿泊することで、モンゴル文化を深く体験できます。夜には満天の星空を眺めながら、静かな砂漠の夜を堪能できます。

乗馬とトレッキング

砂漠の周辺を馬や徒歩で巡るアクティビティは、自然とつながる感動的な体験を与えてくれます。

夕陽と星空観察

ゴビ砂漠の夜空は光害がなく、世界でも有数の星空観察スポット。人工の光がほとんどないため、夜空には無数の星が輝きます。天の川や無数の星々が織りなす光景は、時間を忘れるほどの美しさです。特に流星群の時期には、壮大な星空が目の前に広がります。

ゴビ砂漠観光のベストシーズン

ゴビ砂漠を訪れるのに最適な時期は、5月から9月の間です。この時期は比較的気温が穏やかで、観光を楽しむのに最適な気候です。ただし、夏場は日中の暑さが厳しいため、朝夕の涼しい時間帯に活動することをおすすめします。

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ゴビ砂漠観光の注意点

ゴビ砂漠での服装

昼は暑く夜は冷えるため、重ね着できる服装を用意しましょう。昼夜の気温差が激しいため、レイヤーで調整できるようにしておくことが大切です。また、砂漠の風を防ぐための帽子やスカーフ、サングラスも役立ちます。

こまめな水分補給

乾燥した気候のため、常に水を持ち歩きましょう。特にラクダに乗っている間や砂丘のハイキングでは日陰がないので喉が渇きます。

ガイドの利用

ゴビ砂漠は4WD車での移動がおすすめ。広大な砂漠で迷うリスクを避けるため、地元ガイドやツアーを利用するのが安心です。私はツアーだったにも関わらず、砂漠なのにぬかるんでいるところがあって車がはまってしまい、2時間砂漠の上で立ち往生しました。個人だったら大変なことになってました。

ゴビ砂漠観光のまとめ

ゴビ砂漠は、地球の壮大な自然を体感できる場所です。その雄大な景色、遊牧民の文化、そして星空の美しさは、訪れる人々に忘れられない思い出をもたらします。モンゴルのゴビ砂漠への旅で、大自然と歴史の深さに触れてみてはいかがでしょうか？。