サウジアラビアのウシャイガーの観光ガイド
Ushaiqer Heritage Village(ウシャイガー)は、リヤドから約200㎞、サウジアラビアの中央部に位置する歴史的な村です。ナジュド地方の伝統文化を色濃く残すウシャイガーは、何世紀にもわたってこの地域の文化、建築、生活様式を保存してきました。
建物の傷みが激しく、現在この村に人はほとんど住んでいません。時間がじっと止まったまま息をひそめているようなこの村は、古のサウジアラビアを感じることができるスポットとして観光客に人気です。迷路のように入り組んだ路地を歩きながら、しばし古のサウジアラビアを感じる時間を過ごしてきました。
Ushaiqer Heritage Village(ウシャイガー)の歴史
ウシャイガーの歴史は約1500年に及びます。この村は古くからナジュド地方の交易路の一部であり、イスラム学者や商人たちが行き交う場所として栄えました。村の名前「ウシャイガー」は「小さなブロンド」を意味し、近くにある赤みがかった山に由来しています。この地域は、ムハンマド・イブン・アブドゥルワッハーブをはじめとするイスラム改革者たちとも関わりが深い場所です。
現在のウシャイガー
ウシャイガーはサウジアラビアの文化遺産を保護するために、修復され、観光地として整備されています。村は、伝統的な泥造りの家々や狭い路地が広がっており、当時の生活様式や文化を体験することができます。地元の人々が管理し、訪れる人々にその歴史的価値を伝えています。
砂漠や岩山を走り、たどり着いた文化遺産のUshaiqer Heritage Village(ウシャイガー)は、伝統的なナジュディ建築の黄色い泥の家々が建ち並ぶ村。
ヘリテージ・ビレッジとして、歴史的な建造物や伝統的な文化を保存している美しい村で、ウシャイガーを訪れると、まるでタイムトラベルして過去の風景を覗いているような感覚に包まれます。
ビレッジへの入口の門。この門の向こうはタイムスリップした過去の村。
泥だからなのか、丸っこいフォルムだからなのか、この村の建物からは素朴で温かいものを感じます。今はもう、ほとんど人は住んでいないのに、どこからか笑い声が聞こえてきそう。
人が住んでいてもおかしくないくらいに立派な門構えの家もちらほら。
サウジアラビアの家は扉が頑丈で立派なのが特徴で、それは今も昔も同じのよう。
のぞき窓や、下に小さな勝手口用の扉があるものも多いです。これは争いがあった時代の名残なのかも。
魅惑の歴史的建造物
石でできた伝統的な家々や建物が立ち並ぶ美しいウシャイガーのヘリテージ・ビレッジ。村の建造物は、古代からの痕跡と歴史的なアーキテクチャを保持しており、その美しさと風情に触れることができます。中には独特な装飾や彫刻が施された建物もあり、サウジアラビアの歴史と文化を感じることができますよ。
この煙突はかろうじて1人だけ登れます。
でも階段は細くて壁はむき出しの泥壁なので、全身土埃まみれになったけど
煙突からの景色。大きな村だったことがわかります。
あちこち傷んで少し寂しい。
村の中はくねくねと曲がりくねった道が交差し、単純なようで気がつけば奥深くに入り込み、迷子になってしまいそう。静かな静かな不思議の国のアリスの気分。
人気がなく、猫ちゃんも少し寂しそう
伝統と文化の洗練
ウシャイガーでは、地元の伝統的な文化が今も息づいています。訪れる人々は、伝統的な衣装や工芸品、美術品など、地元の文化に触れることができます。また、地元の住民から伝えられる物語や歴史も耳にすることができ、サウジアラビアの歴史的な根を感じることができるでしょう。
サウジアラビアの家は扉は本当に重厚で装飾が綺麗。ドアベルが手の形になっているセンスも素敵です。
ミュージアムはあっちだよの矢印に騙されて村中ぐるぐる・・リアル迷子になりました。
全くわからないアラビア語…右から左に書くので書いているのを見ていても不思議な気分。パソコンでアラビア語書くのも左から右なので少しびっくりします。
100%イスラム教の国。もちろんモスクもありました。
ウシュガイアの見どころ
伝統的な泥造りの家屋
ウシャイガーでは、ナジュド地方特有の泥レンガを使用した建築が見られます。これらの建物は数百年の歴史を持ち、現代でもしっかりと保存されています。
博物館
村にはいくつかの小さな博物館があり、昔の生活用品や農具、家具などが展示されています。これにより、かつての住民の生活がどのようなものであったかを知ることができます。
モスク
村には古いモスクもあり、現在でも礼拝に使用されています。シンプルなデザインの中に、ナジュド地方の伝統的な建築スタイルが感じられます。
狭い路地
ウシャイガーの村内には、迷路のように入り組んだ狭い路地が広がっており、散策しながら歴史的な風景を楽しむことができます。
オアシスと農園
ウシャイガーは砂漠の中にあるにもかかわらず、村周辺にはオアシスや農園が広がっています。ナツメヤシの木々が豊かに育ち、伝統的な農業も見ることができます。
ウシュガイアの最初の学校
1st School Ushaigerは、ウシャイガーの歴史的な村に位置する特別な場所。この学校は、かつて教育の場として使用されており、その壁や内部には歴史の足跡が残っています。訪れる人々は、古き良き時代の教育環境を感じつつ、ウシャイガーの歴史を垣間見ることができます。
この学校は、アラビア半島の伝統的な建築様式で造られており、その石造りの外観や内部のデザインが魅力的。訪れる人々は、学校の中を歩きながら、当時の教育の様子や村の文化に触れることができます。
1st School Ushaigerは、ウシャイガーの歴史や文化を深く理解するための貴重な場所です。訪れる際には、ガイドや情報センターを活用して、この特別な学校の背後にある物語を学びながら、過去の息吹を感じてみてください。
市場と手工芸品
ヘリテージ・ビレッジ内には、ミュージアムや伝統的な市場があり、地元の手工芸品や骨董品、お土産を手に入れることができます。
アンティークの家具や生活用品がぎっしり。コーヒーセレモニーの道具が特に多い感じ。
年代物のカンカン可愛い。もっと中東チックな感じかと思っていたらわりと西洋っぽい感じも。
昔のものってどれも何だか温かみがあって心が休まります。シンプルな土の家に明るいキッチュな雑貨が映えてきれい。
ここで手作りの品々を見て回り、特別なお土産を探す楽しみも味わえます。
また、人懐っこすぎる地元の方たちとコーヒーをいただいたり、おしゃべりを楽しむこともできますよ。
小さい頃からのここの住人さん
名前難しくて忘れた…
ここまで訪ねてきたことを本当に喜んでくれて、何杯も何杯もお茶を入れてくれました。
Ushaigerまでのアクセスと注意事項
ウシャイガーは、サウジアラビアの首都リヤドから約200km西に位置しています。リヤドから車で約2時間半ほどで到着します。公共交通機関はほとんどないため、レンタカーやタクシーでの移動が一般的です。また、ツアーに参加することもできます。
- 最寄り都市: リヤド
- 所要時間: 車で約2時間半(リヤドから)
ウシュガイアの営業時間
ウシャイガー遺産村は、年中無休で開放されていますが、観光施設や博物館の営業時間は日中が中心です。特に金曜日の礼拝時間中は、いくつかの施設が閉まる場合がありますので、事前に確認するのがよいでしょう。
営業時間: 一般的に午前9時~午後5時
休業日: なし(ただし金曜の午後は礼拝時間)
途中の看板は見ても意味全くわかりません…
砂漠の途中にぽつぽつあるゲルのようなテント。遊牧民がいるのかしら?
ウシャイガーまでは、どこまでもどこまでも砂漠。途中かなり高い砂丘もあって迫力ありました。途中下車できないのが残念。
まとめ
ウシャイガーのヘリテージ・ビレッジを訪れる際には、適切な服装を着用し、現地の習慣や文化に敬意を払うことが大切です。また、訪問前に営業時間や入場料について確認することをおすすめします。
ウシャイガー村は、サウジアラビアの伝統文化や歴史を体感できる貴重な場所です。古代からの建築様式や生活様式を保存しており、訪れる観光客にとっては、現代的なサウジアラビアとは異なる歴史的な一面を垣間見ることができます。古き良き時代の風情や伝統的な暮らしを覗き、過去と現在の交差する美しい瞬間を楽しんでくださいね。