
コートジボワール西部6泊7日の旅行記|サンペドロ・マニ・ティアサレを巡る
目次
Toggleコートジボワールといえば、近代的な街並みのアビジャンや首都ヤムスクロ、世界遺産のグラン・バッサムを思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、少し足を延ばして西部へ向かうと、そこにはまったく違う景色が広がっています。
静かなラグーン、誰もいない海、カカオ畑、小さな漁村、そして素朴な村の暮らし。
今回はアビジャンから4泊5日で巡った、サン・ペドロ(San-Pédro)、マニ(Mani)、ティアサレ(Tiassalé)、ドマーヌ・ビニ(Domaine BINI)の旅を紹介します。
有名な観光地というわけではありませんが、自然の中でゆっくり過ごしたい人には忘れられない旅になると思います。
6泊7日の観光ルート

Day 1:
アビジャン → サンペドロ 町中泊
アビジャンから長距離バスで移動。時間がかかり到着は夕方に。
その日は、町中を散策し、市場の屋台で食事。
Day 2:
サン・ペドロ 海沿いリゾート泊
静かなビーチでアフリカンスタイルのリゾートを満喫。
※私はここで2泊しましたが、時間がなければ1泊でも十分。

Day 3:
サン・ペドロ 海沿いリゾート泊
漁師の村を歩き、静かなラグーンをカヌーで遊覧。
Day 4:サン・ペドロ → マニ エコロッジ泊
サンペドロからマニへ。「Tabaoulé Ecolodge」でゆったり。
※ここでも2泊しましたが、1泊でも楽しめます。
Day 5:終日マニ エコロッジ泊
朝一番で、ナチュラルプールで水遊び。

Day 6:マニ → ティアサレ ティアサレ泊
朝一番で、ティアサレへ。
奴隷貿易の記念碑やカカオ農村を訪問。
Day 7:ティアサレ → ドマーヌ・ビニ → アビジャンへ
早朝にティアサレからドマーヌ・ビニへ移動。
ゴムの木の採集現場を見学したり、石灰水の天然プールで真っ白になったり。コートジボワールの文化に触れます。
その後、アビジャンへ。
行き方と基本情報

今回の旅では、主に長距離バスとシェアタクシーを利用しました。
都市間は大型バスが運行していますが、小さな村へ向かう場合は現地でシェアタクシーに乗り換えることになります。
日本のように時刻表どおりには進まず、人が集まってから出発することも多いため、時間には余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
アビジャンの長距離バス乗り場は、地図にピンク色のピンでマークした「Goby Kô Bissé Transport GBT」からサンペドロ行きのバスが出ています。
コートジボワール西部の旅レポ
実際に私のたどった旅の様子を紹介します。
Day 1:アビジャンからサン・ペドロへ

今回の旅は、アビジャンから長距離バスに乗ってサン・ペドロを目指すところから始まりました。
朝、バス乗り場へ着くと、そこは想像以上の活気。行き交う乗客に加え、食べ物や飲み物を売る売り子たちであふれ返っています。
なかでも驚いたのは、大きな荷物や商品を頭の上に載せたまま、軽々と人混みを縫って歩いていく姿。かなりの重さがありそうなのに、バランスを崩すことなく颯爽と歩いていく様子には思わず見入ってしまいました。

バスは朝9時出発予定でしたが、実際に動き出したのは12時半ごろ。やはりアフリカでは「時刻表どおり」はあまり期待しないほうが良さそうです。
道中はところどころ舗装の悪い区間もありましたが、車窓にはヤシの木が並ぶ沿岸部の景色や緑豊かな自然が続き、長時間の移動も飽きることはありません。

サン・ペドロに到着したのは20時前。バスが遅れることを見越して海沿いのリゾートホテルは予約せず、この日は町の中心部で宿を探すことにしました。
サン・ペドロの街は港町でありながら、都会というより地方都市といった穏やかな雰囲気。夜になると道路脇にはイスやテーブルが並べられ、即席の食堂のような屋台が次々と営業を始めます。
私も地元の人たちに混ざって夕食を楽しみ、翌日から始まるサン・ペドロ観光に胸を膨らませながら、1日目を終えました。
Day 2:サン・ペドロ(San-Pédro)Le Rocher des Amours

アビジャンとはまるで別の国へ来たような感覚になったサン・ペドロ。港町として知られていますが、観光客の姿はほとんど見かけず、街全体にゆったりとした時間が流れています。
慌ただしい都会とは対照的で、のんびりとした空気が心地よく感じられる場所です。
このエリアのビーチ(Le Rocher des Amours)の魅力は、サラサラの砂浜だけではありません。海岸には大きな一枚岩のような、波に磨かれてつるりとした岩がいくつも転がり、その間には岩壁のトンネルや、まるで天然の城塞のような景色も広がっています。

歩きながら次々と違った表情に出会えるため、普通のビーチとはひと味違う、探検心をくすぐるスポットです。
ビーチ沿いにはこぢんまりとしたリゾートホテルが点在し、夕方になるとビーチレストランにも灯りがともります。
とはいえ、賑やかなリゾートという雰囲気ではなく、落ち着いた大人の空気が漂っているのがサン・ペドロらしいところ。
とくに夕日が海へ沈んでいく時間帯はロマンティックで、美しいサンセットを眺めながらゆっくり過ごしたいカップルには、ぜひ訪れてほしい場所です。
Day 3:サン・ペドロ(San-Pédro)Lagune Digboué

翌日は海ではなく、ラグーン(Lagune Digboué)方面へ足を延ばしました。
そこで印象に残ったのは、錆びた漁船が静かに並ぶ漁村の風景と、鏡のように穏やかなラグーンです。
風が止むと、水面は周囲の景色をそのまま映し出し、木造カヌーがゆっくりと浮かんでいます。その傍らでは、人々が漁の準備をしたり、洗濯をしたりと、いつもと変わらない日常を過ごしていました。

ここには有名な観光スポットや派手な見どころがあるわけではありません。
それでも、どこを切り取っても絵画のような景色が広がり、時間がゆっくりと流れているような感覚に包まれます。

ただ景色を眺めているだけなのに、不思議と心が落ち着き、旅の疲れまで癒やされていくようでした。
港町の近くで育ったからか、ここは「またいつか戻ってきたい」と強く感じた、大切な場所の一つになりました。
Day 4:マニ(Mani)

サンペドロからマニへ。
今回の旅の中で一番リラックスできたのがマニでした。
宿泊したのは自然の中にあるエコロッジ「Tabaoulé Ecolodge」。テレビも街の喧騒もなく、聞こえてくるのは波の音と鳥の声だけ。
メインロードから車で入ってくることができないため、ホテルのカートかバイタクでしかアクセスできません。

人もほとんどおらず、美しい海を独り占めしているような感覚。何もしない時間の豊かさを改めて感じられる場所です。
ここでの時間はなんというか、サイレントムービーの中に自分が主役として迷い込んだようなしっとりとした体験のように思います。
Tabaoulé Lodge
住所:Tabaoulé, Village de Mani, Grand bereby, Côte d’Ivoire
電話:+2250708676411
公式サイト:https://www.tripinafrica.com/hotels/grand-bereby/tabaoule-lodge
Day 5:マニのナチュラルプール(Tabaoulé Piscines Naturelles)

泊っているエコロッジから、ビーチ沿いを歩いて約20分ほど、そこに天然プールのTabaoulé Piscines Naturellesがあります。
ロッジのわんこが心配してガイド兼ボディガードをしてくれるつもりなのか、ついてくるので一緒に歩いて行きました。
朝と昼のちょうど間ごろ。キラキラと光る天然プールで、透き通った水の中で泳ぐ時間は本当に贅沢。ここで過ごした時間は今でも時々思い出すほど特別なものでした。
別記事でも詳しく紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。本当におすすめな場所です。
Day 6:ティアサレ(Tiassalé)

この日は早朝にMANIを出発して、ティアサレへ。約7時間のバス旅。朝の5時に出て、お昼頃にティアサレに到着です。
ティアサレは、周辺に切り立った岩が続く静かな川が流れ、自然の景観も印象的な静かな村。

奴隷貿易の歴史を伝えるモニュメントもあり、美しい景色だけではない、この土地が歩んできた歴史にも触れることができました。
そして、ここではカカオ農園も訪問。

カカオとパパイヤの実のなり方が少し似ているので、親戚かと聞いてみたら全然違いました。
カカオ:アオイ科カカオ属
パパイヤ:パパイヤ科パパイヤ属
だそうです。植物学上の親戚(同じ科・属)ではありませんが、どちらも幹から直接花や実をつける「幹生花(かんせいか)」という特徴的な実のなり方のため、見た目や育ち方がそっくりなんだそう。

また、初めてカカオの実をその場で食べてみてびっくり!ヨーグルト味っぽくて美味!
「チョコレートになる前は果物なんだ」
と実感した瞬間でした。
みんなあんまり食べないそうで、これを有効利用しないのはなんだかもったいない気持ちです。

村の道路沿いには天日干しされたカカオ豆が一面に並び、その景色も強く記憶に残っています。
また、ティアサレでは、忘れられない体験がいくつもありました。
一番衝撃だったのは、コモドドラゴン……ではなく大型のオオトカゲの手を食べたこと(笑)。
最初はかなり抵抗がありましたが、食べてみると意外にもクセがなく、おいしかったことに驚き。今までいろいろな変わったものを、勧められるがままに食べてきましたが、ベスト5に入る珍食でした。
Day 7:ドマーヌ・ビニ(Domaine BINI)

旅の最後に訪れたドマーヌ・ビニ(Domaine BINI)では、自然体験が盛りだくさん。
まずは朝早く、ティアサレからアビジャンへ行くバスに乗ります。そして、ここが今回の移動で一番の難関だったのですが、地図を見ながら、ドマーヌ・ビニが近くなってきたら、ここで降りたい!と宣告する必要があります。
バスに乗るときに、あらかじめ運転手に「ドマーヌ・ビニの近くで降りたい」と言っておいたのですが、「そんな場所知らん、降りたい時に声かけて」と言われてしまったのです。
アフリカのバスは、よくもあり、悪くもあり、停めてといえば、基本どこででも停めてくれます。地図をみて、ここぞと思い停めてもらったら、思いっきりハイウェイでした💦
歩ける道なし・・ちーん。
無情にもバスはそんな場所に私を降ろしてさっさと行ってしまいました。仕方なく、走ってきたバイタクに頼んで、路肩を逆走、そして脇の山を横切れそうな獣道に突入して行ったという・・・。
無茶苦茶な行き方で、行きたい人の参考になるような話ができません(笑)
アドバイスできるのは停めてもらうところ注意です!
ドマーヌ・ビニでは、山を散策しながらゴムの木からラテックスを採取する様子を見学し、普段何気なく使っているゴム製品がどのように作られているのかを学びました。

ゴムの木、みんな削られて少し可哀そうにもなりましたが、丁寧な作業からは、共存していくために大事に気遣いしつつ採取していることが伝わります。
さらに名物の白い泥のプールにも挑戦。
全身が真っ白になるほど泥を塗り、そのまま乾かして洗い流すというユニークな体験です。

施設内ではコートジボワールの家庭料理もいただきましたが、どれも素朴で優しい味わい。
観光だけでなく、自然や暮らしを体験できる場所としておすすめです。

帰りはアビジャンまでバス。
夕方だったので、アビジャンの手前から大渋滞。時間に余裕を持って帰る時間を決めておくようにしてください。
私の場合、西部を周遊して最後の目的地がここだったので、変な到着の仕方になりましたが、アビジャンからなら、往復バスで行けます。
公共バスが不安な場合は、ツアーがあるのでそれを利用すば安心です。
個人旅行をする際の注意点

このエリアは英語がほとんど通じません。
長距離バスのチケット購入やシェアタクシーの交渉、宿とのやり取りなど、ほぼすべてフランス語になります。
ある程度フランス語が話せる人であれば問題ありませんが、まったく話せない場合は少し難易度が高い旅になるかもしれません。
とはいえ、アプリを使ったり、周りに協力を求めれば無理な旅ではありません。逆に、そのアウェーな感じを楽しみながら、現地の人とコミュニケーションをとるチャンスでもあります。
ほとんどの人はアジアからの観光客(特に日本人)、歓迎してくれる人が多いです。
旅を終えて感じたこと

アビジャンやヤムスクロ、グラン・バッサムはコートジボワールでも人気の観光地ですが、西部はまるで別世界でした。
豪華なホテルや有名な観光スポットがあるわけではありません。
その代わり、自然の音だけが聞こえる時間、人々の日常、カカオ畑や漁村の風景など、この土地ならではの魅力があります。
忙しい毎日から少し離れ、ゆっくりと自然と向き合いたい人にはぴったり。
誰もが知っている有名な場所よりも、まだあまり情報がない、知らない世界を開拓をするような、冒険心をくすぐる旅が楽しめました。
コートジボワール西部の旅まとめ

コートジボワール西部を巡る6泊7日の旅は、派手な観光ではなく、その土地の日常や自然を楽しむ旅でした。
静かなラグーンに浮かぶカヌー、誰もいない海、カカオ畑、ゴムの木、そして村の人たちとの何気ない交流。
同じコートジボワールでも、アビジャンとはまったく違う表情を見ることができたことが、この旅で一番の収穫だったと思います。
次にコートジボワールを訪れる機会があれば、ぜひ少しだけ足を延ばして、西部ならではの穏やかな時間を体験してみてください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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